今日は、ワシントンDC近郊のプレスクールでの日本文化プロジェクト。
子供さんを通わせている日本人ママさんたち、
浴衣姿で準備に走り回られてました。
そして、白髪のアメリカン人園長先生も浴衣でした!
一日中日本に親しむプレスクールの行事とのこと。
NPO団体の日本文化プロジェクト担当のリーダーさんと2人で、
日本文化についてお話ししてきました。
挨拶などの基本的な日本語、
日本食、
そして学校生活やランドセルなどの持ち物について。
ランドセルって、こちらの子供たちにとっては、
!!!といった反応なんですよね。
皆が同じ形をしたバッグを、1年生から6年生までずっと使うのー?!と。
どれくらい重いと思う?
と問いかけながら、
中から教科書の束、筆箱、袋に入った上履き、
などを取り出していきます。
教科書を持ち運ぶという習慣のないこちらの子達、
ずっしりと重なる教科書に、目がまん丸。
筆箱にも興味深々です。
ふたが両面あって、消しゴムいれスペースなんかもついていて、
ボタンを押すと、鉛筆削りが使えるようになる!
こんな筆箱は、こちらの子達、これまで見たこともないでしょう。
上履きというのも、
外と屋内で靴を履き替えるなんて!
とびっくりなんですね。
日本で暮らしていると「当たり前」のことが、
文化の異なる子供たちにとっては衝撃だったりします。
そしてその逆もありですね。
多感な子供時代に、こうして異文化に触れ、
「うわあ!」とカルチャーショックを受ける体験。
それまで「全て」だと感じていた視界が、パンと広がる瞬間。
そんな体験が、子供たちの内に、形作るものを想います。
もうひとつ、つらつらと思っていたこと。
ステージでこうして使うのよと、ランドセルを背負って見せたんですが、
日本人にとっては、大人がランドセルを背負った姿というのは衝撃でしょうが、
初めて「ランドセル」なるものを見たこちらの子にとっては、
目が釘付けになってはいるものの、
当たり前ですが、「変!」といった感覚はないんですよね。
慣れ親しんだ「枠組み」から外に出て、
まるで初めて見るかのような「ビギナーズマインド」で、
周りを見回し景色を楽しんでみる、
するとあらゆることが、よりビビッドに見えますね。
HSPについての研究に、「HSPは文化的な枠組みによりとらわれずにモノを見ようとする」、
というのがありましたが(ハイリーセンシティブな人や子供はちょっと異なるプロセスの仕方を持つ?脳についての研究3つ)、
こんな「ビギナーズマインド」とも少し重なりましたよ。
しかし、まさかこの年になってこのようにランドセルに再会するとは、
人生分からないものですよね。懐かしい感触でした。
手に持っていた登下校用の黄色い帽子もかぶろうとしたんですが、
髪を団子に結っていたのでやめておきました。(笑)
帰りの車の中では、
早稲田大学大学院を卒業したばかりというアメリカン人女性のプロジェクトリーダーさんと、
日本での生活、日本とこちらの大学、日本人男性、日本と米国の会社についての話に花が咲きました。
彼女の将来の計画などについても話してくれました。
日本との架け橋にと、パッション溢れる様子が、何とも頼もしいです!
みなさん、今日もよい日をお過ごしください!