マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

マダニから話は広がり「人体に害を及ぼす原因がもっとはっきり分かってくるといいね」と子供達

2016年03月31日 | ヘルス

昨夜子供達と話していると、

周りのお友達、

マダニに対してかな~り、リラックスした姿勢なのが伝わってきます。

 

「いるいる、家の中にもいるよ~、

でも噛まれてもね、まあ腫れたり熱が出たら、

抗生物質呑めばいいんだよ」

 

といったところでしょうか。

 

そうですよね、

これほど身近に溢れていると、

そうなりますよね。

 

我が家も、以前の「マダニ=この世の終わり」的な姿勢から、

実際の出合い体験を経、随分と、

リラックスしたものへと変わってきました。

 

 

実際のところ、早いうちに抗生物質で対処することで、

かなりの率、それ以上こじらせることを防げるようです。

また「慢性的なライム病」については、

その「存在自体」についても議論があるよう。

 

とにかく、落ち着いてたんたんと、

定期的に身体をチェックし、早いうちに見つけること。

東海岸北部で暮らすには、春夏秋、

マダニ・チェックは日課なんですね。

 

 

「ライム病」というのは、

コネチカット州の「オールドライム」というところで、

あまりにも多くの人々が「リューマチ間接炎」を訴えたことから、

1975年に、マダニが媒介しているとつきとめられ、

町の名前がつけられたといいます。

 

当時、まさかそうした「体の不調」が

身の回りの「小さな虫」によって引き起こされていたなんて、

誰も思いも寄らなかったでしょうね。

 

昨夜は、子供達とそんな話になり。

 

こうした

「人体にとって害があるけれどまだよく分かっていないこと」

って、まだまだあるんだろうねー、と。

 

それは、自然界から、人工的なものまで。

 

長女:

「ライム病」は、

「鹿マダニ(deer tick)」が媒介するから一見「自然災害」のようにも見えるんだけど、

森林伐採や温暖化で生態系に変化がおき、

鹿の生息地などに影響が出たことが、

こうした爆発的な増加に繋がっているともいうよね。

あと、「アスベスト」だって、最近だと「BPA」だって、

一昔前はばんばん使われていたね。

 

私:

長い期間かけて研究しないと、

繋がりが証明されにくものもあるだろうけれど、

いろいろな技術や研究が進んで、

人体に何がどんなように害を及ぼすのか、

これからもっとよりはっきり分かってくるといいよね。

 

長女:人の場合、マインドの働きも、

人体に大きな影響を与えるよね。

プラシーボとかね。

だからなかなか原因と結果の関係を、

はっきり統計などにとりにくいということもあるのかな。

 

長男:あと、まあ政治的や利害関係などで都合悪いとかもあるだろうね。

 

マダニから、話は広がり。

技術や科学の進歩が、

人体がより健やかになるために用いられていきますように、

子供達と、そんなことを願った夜でした。


ワシントンDCの桜まとめ&春に子供と楽しめる「花調べプロジェクト」

2016年03月31日 | 風景・旅

「ユア子育てスタジオ」の方へ、 

「ワシントンDCの「全米桜祭り」を堪能!桜に魅了された米国人&東海岸に根づく桜」 

をまとめました。写真もより加えてありますので、興味ある方、是非どうぞ!

 

 

こちら東海岸で初めて迎えた春。

 

裏庭の桜の木にたまげて以来、

ここワシントンDC周辺の街に、

どれほど桜の木が根づいているか、

街を行くたび、驚かされています。

 

街路樹(我が家の前の通り!)や、

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庭木として、

あちらにも、

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こちらにも。しだれ桜?
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桜に並んで、様々な花にも出合うのですが、

子供達と、花々の種類も調べてみました。

写真をとって、ネットで画像を見比べ、

春のプロジェクトとして、楽しいですね。

 

梨の花
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チューリップ木蓮
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ベニスモモ
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桜のような花と共に赤い葉が芽吹くのが特徴ですね。
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レンギョウ
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まずは名前を知り、

植生などにも広げていけますね。

 

花々にみとれる毎日です!


マダニに噛まれた二日後に発熱した次男と緊急処置科へ、肌にのめりこんだマダニの「正しい抜き取り方」

2016年03月30日 | ヘルス

往復3時間かけて日本出身ビジネスウーマンにお会いし、

ちょうど子供達が学校から帰宅する時間に家に着くと、

次男が私の顔を見るなり、ポロポロと涙。

 

「僕、今日とても疲れちゃった」

と私にもたれる次男の頬を触ると、熱。

 

ソファーに寝かせ、ひとまず長女に面倒を頼み、

長男をラクロスの試合に連れて行き、

帰宅すると今度は三女を乗せ、陸上部を終えた次女を迎えに行き、

帰りに、翌日クラスで三女の誕生日を祝うためのカップケーキと、

次女が宿題に必要という油性の細ペンを買いに行き。

 

帰宅し、ソファーですやすや眠る次男の熱をはかると、39度近く。

ここ一週間ほど時々咳をしていたし、春休み明けの初日の学校だったし、

風邪と疲れが重なったのかな、と思いつつも、

「マダニ」に噛まれたことが頭をよぎります。

 

実は、

我が家で「初のマダニ除去体験」だった次男だけ、

「正しい方法」で口部を皮膚にのめりこませるマダニを、

抜き取れなかったんです。

 

「正しい抜き取り方」は、

「ユア子育てスタジオ」にもまとめたんですが、

先の尖ったピンセット(写真下)で、

マダニが吸い付く根元部分を掴み、

ゆっくりしっかりと抜き取るんですね。

こちらに正しい抜き取り方の映像あります

 

ところが、ソファーにうつ伏せになった次男の周りに、

夫、ステップグランパ、長男、私とワイのワイの群がり、

「平たいピンセット(写真上)」で何度か引っ張りながら、

「熱いスプーンを当てて殺せばポロリととれる、

アルコールに浸して殺せばポロリととれる」

とどこかで聞いたことのあるアイデアを片っ端から試したんです。

(実際、一昔前はこういった「間違ったとり方」が主流だったようです)

 

ようやく、長男が引き抜き、その後、

「でもそんなことしたら、マダニの菌が体内に入っちゃうんじゃないかな」

と必死の大人の横でぼそぼそ言うことのあった長男がネットなど調べたところ、

まさしく、

「マダニがショックで菌を排出してしまう『とても間違ったとり方』」

をしてしまったことが判明。

 

シンプルに抜き取った後、

マダニは元気に歩き回っているのが理想とのことなんですが、

次男に食いついていたマダニは、

抜き取った後ぺしゃんこで、すっかりお亡くなりになってました・・・。

焼かれてアルコールづけにされ潰されてましたからね。

 

ということで、「正しい抜き取り方」をした夫と私は、

多分感染している確率はかなり低いと思うのですが

24時間以内に「正しい抜き取り方」をするなら感染率は随分と低い:グラフ参照)、

次男だけは、見守る必要があったわけです。

 

 

 

とはいえ、「ライム病」を発症するには、

ちょっと早すぎるんですよね。

早くても3日後、平均で1週間後とのこと。

日曜日午後に噛まれ、この日は火曜日の午後ですから。

そこで、ネットで調べてみると、

マダニが媒介する病気の中で、

翌日から熱をだすものもいくつかあるようです。

 

小児科の「緊急相談ライン」のナースに電話をし、

事情を説明すると、

夜も開いている「緊急処置科」で診てもらうようにとのこと。

 

ということで、

冷凍したマダニを抱え緊急処置科に駆け込んだのが、夕方6時頃。

げほげほと激しい咳をする子供や大人に溢れた待合室。

「咳風邪」が大流行しているそうです。

 

診察によると、やはり、「ライム病」発症には早すぎ

咳が一週間ほど続き、耳も喉も赤く腫れていることから、

今大流行している「風邪ウイルス」による熱とのこと。

抗生物質アモキシシリンを処方されました。

 

「ライム病」については、

カレンダーに噛まれた日を記し、

引き続き様子を見守るようにとのこと。

ただ、この抗生物質は、「ライム病」の予防にもなり得るのよ、

と診察してくださったナースプラクティショナーの方。

 

マダニに噛まれてから72時間以内に、
抗生物質(主に ドキシサイクリン。アモキシシリンが用いられることも)を服用しておくと、

「ライム病」発症の予防になるという研究もあるようです。

http://abcnews.go.com/Health/story?id=117396

http://www.ilads.org/lyme/what-to-do-if-bit-by-tick.php

http://www.uptodate.com/contents/what-to-do-after-a-tick-bite-to-prevent-lyme-disease-beyond-the-basics

 

ただ、マダニに噛まれ「ライム病」を発症するケースは、

地域や、マダニのライフサイクルや、マダニの吸血時間、

そのマダニがそもそも「ボレリア菌」に感染していたかなど、

様々な要素が重なる必要があり、

マダニに噛まれたから即予防のために抗生物質という処置には、

多くの議論があるようです。

そのため、通常はこうした予防処置は行われていないとのこと。

 

今回の次男、絶妙なタイミングで熱&中耳炎になったため、

成り行きで、マダニに噛まれた後72時間以内の抗生物質服用という、

「ライム病」の「予防」にも繋がったということですね。

何というか、不幸中の幸いというか・・・。

 

 

夜9時前帰宅し次男を降ろし、

それから薬局に抗生物質をとりに行き、

就寝前の次男に呑ませ。

夜中何度か咳で起き、

学校を休み今朝10時過ぎまで寝ていましたが、

熱も下がり、もりもり朝ごはんを食べ、

レゴなどであれこれ作ったりと、楽しそうです。

 

ふー、ひとまず、ほっ。

ひとつひとつの出来事に、親子で鍛えられつつ。

次男の笑顔に感謝!

 

日本は春休みですね。

みなさん、どうぞ健やかな日々を!


ビジネス分野で活躍する日本女性、新しいアイデアで自らを解き放つ

2016年03月30日 | 雑感

昨日は、ワシントンDC周辺にて、

長らくビジネス分野(大企業を経フリーランス)で活躍されている日本女性にお会いしました。

地に足の着いたエネルギッシュな方。

私より数歳年上でしょうか。

 

DC周辺地域のそれぞれの特徴

アメリカの底に流れる「開拓精神」

大統領選

日本とどう繋げていくか

家族

についてなどが話題になりました。

 

また、ご自身が考えてらっしゃる新たなビジネスのアイデアについても、

話してくださり。

 

「これまで慣れ親しんだ分野以外にも、

また新しい分野を開拓されようとされてるんですね!」

と目を丸くする私に、

 

「いくつになってもね、

新しいアイデアを試し続けていきたいと思うわ。

そうして自らをunleash(解き放つ)するというのかしら。

初めから完璧なアイデアじゃなくたっていいのよ、

とにかく口にしてみて、できるところから動いていく。

すると、徐々に形になっていくから」

と。

 

こちらの社会に長年揉まれ、

竹を割ったようにさっぱり歯に衣着せない物言い。

本当に頼もしくて、大きな刺激になりました。

 

「解き放つ、外に開いていく」

春の日差しに励まされつつ、

少しずつ動いていきます。

 

 

最近ビジネス関係で、なるほどーと感銘を受けた本です:

「ブルーオーシャン戦略:競争のない世界を創造する」

(Harvard Business Review Press)

 

熾烈な競争溢れる「レッドオーシャン」で、

顧客の奪い合いといった勝ち負けを競うのでなく、

新しい顧客を作り出し育てられるプロダクトを提供することで、

「ブルーオーシャン」を開拓していくということ。

 

「敵」や「競争相手」として周りをとらえるのではなく、

「ウィンゥイン」(互いに益を得られる)関係を築く方法を模索していくこと。

 

「ブルーオーシャン戦略」で成功したとされる企業事例がいくつか分析され、

「理想論」ではなく、具体的な戦略方法がまとめられています。


マダニ・パラダイス到来、昨日、家族次々噛まれましたー!

2016年03月28日 | ヘルス

昨日は、イースターエッグハントの後、

いつもの散歩道を、

グランマとステップグランパと一緒に歩いたんですが、

マダニ・シーズン到来のようです!

 

次女、夫、長男の衣服や足を歩くマダニを発見した後、

次男、飼い犬、夫、そして私が噛まれました。

 

口部を寄生する動物や人にのめり込ませ固定し、

ほうっておくなら一週間は吸い付いているというマダニ。

米国東海岸では「ライム病」の病原体を媒介するともされています。

 

日本でもマダニ被害が年々増えているようですね。

「身近に忍び寄るマダニ」NHKニュース

 

「ユア子育てスタジオ」に、昨日の出来事、

マダニ噛まれた場合の対処法、そして改めて家族で話し合った予防法をまとめました:

「昨日、11匹のマダニに出合い5匹のマダニに噛まれました!対処法&予防法」

 

皮膚から抜き取った後は、密閉した器に入れ、

もしその後数週間以内に発熱や吸血箇所が腫れたりなどの症状が出たら、

病院に行く際、持参するといいとのこと。

「ライム病」を引き起こす「ボレリア菌」に感染したマダニかどうかを調べるためです。

 

ということで、今、3つの瓶にマダニさん。

一匹は元気に動き回り、後二つは昨夜冷凍しました。

 

私を噛んだものは、

「ライム病」を引き起こしうる「鹿マダニ」ではなく、

また別の疾患を引き起こしうる種「ローンスターマダニ」だったんですよね。

背中に白い点が、あるんです。

 

恐ろしい病原体を媒介するマダニ、

それでも吸血してから「24時間以内」に「正しい方法」で除去するならば、

ほとんどの場合、感染することはないのだそうです。

 

それでも念のため、これから一ヶ月間ほど、

症状が出やしないか、家族で様子を見守っていきます!

 

しかし予想をはるかに超え、

マダニって、これほどまでに身近な存在なんですよね。

マダニ・パラダイスの中にありながらも、

腹を据え、するべきことをしつつ、こちらの春夏秋を楽しみます!


桜の下でイースターエッグハント

2016年03月28日 | 行事

昨日は、マダニパラダイスの散歩前に、

イースターエッグハント。

 

プラスティックの卵に、こんな小物やスイーツを入れ、

番号が入ったものは、

番号をふったこんなプレゼント。

(プレゼントはこちらの百円均一が大活躍)

長男と私で、隠し。

それー。

あ、あった!

ここにも!

物置小屋の中も、

前庭も!

 

収穫物披露。

 

ハロウィンやイースターなどスイーツに溢れる行事。

グランマ曰く、

「当日だけ好きなだけ食べてもいいとしておいて、

翌日からは、全部まとめて、

『食べていい?』と聞いてから食べることにしていたのよ。

好きなだけ食べておくと、

次の日からそれほど欲しいと思わないものなのよね」と。

 

我が家も似たような方針ですが、

確かに、と納得です。

 

桜の下でのイースター、

パステルカラーに包まれ、春満喫でした!


日本と米国を繋ぐ約8000本の桜! 桜に魅せられた米国の人々

2016年03月27日 | 風景・旅

目を閉じると、今も、淡いピンク色の風景が広がります。

 

昨日26日に開会式のあった「全米桜まつり」

2週間続く祭りには、毎年150万人近くの人々が訪れるそうです!

 

ワシントン運河、ポトマック河、、タイダルベイスン沿いに植えられた桜の木。

地図を見るとこんな感じです。

 (中央上のタイダルベイスン:ワシントン運河にポトマック川の水流を導き、

その汚染を防止するために1897年に築かれた半人工的な入り江)

 

昨日は、ソメイヨシノ満開の、タイダルベイスン沿いを歩いてきました。

中央の白い塔は「ワシントン記念塔」。

 

ソメイヨシノに囲まれ、日本から送られたパゴダや灯篭も

 第二次世界大戦後の日米間の友好関係を示す象徴として、

横浜市から1957年に送られたパゴダ(仏教・ヒンズー教の多層の塔)。

17世紀に作られたものだそう。

360年の歴史を持つ灯篭。

日本からの桜の寄贈を記念し、

2013年に送られたもの。

 


1912年の桜植樹までの経緯 -桜に魅せられた米国の人々ー

1912年に日本から贈呈された12種類3040本の桜を始まりとする、

これらの桜並木。

 

ポトマック川周辺にこうして桜を植えるという計画は、

ナショナル・ジオグラフィック協会初の女性理事エリザ・シドモア氏が、

1884年に日本の向島を訪ねたさい、桜の美しさに感動したことから始まったといいます。

シドモア氏は、その後24年間、政府機関に働きかけ続けると共に、

資金を募る活動を始めたそうです。

 

その後、同じく桜の美しさに惹かれた植物学者のデイビッド・フェアチャイルド氏が、

1906年、横浜から125本の桜の木を輸入し、自宅の庭に根付くかを試したといいます。

見事に開花した桜。博士夫妻は、シドモア氏がすすめるポトマック川沿いの桜並木計画を後押しします。

 

そして、1909年に大統領に就任したタフト大統領の夫人。

1903年に日本を訪れ、荒川沿いの桜並木の美しさに心を奪われたことから、

それまでの桜の植樹活動を主導するようになり、

ポトマック川周辺の桜並木計画が急速に実現化へと向かったそうです。

 

そこへ、ニューヨークで研究に励んでいた高峰譲吉博士がこの桜植樹計画の話を聞き、

当時の東京市長で衆議院銀の尾崎行雄氏に協力を頼み、

東京市から2000本の桜の苗木が送られることが決定。

ちょうど、日露戦争での米国の助けにお礼をしたいという動きが日本にあったようです。

 

ところが、1910年に米国へ到着した桜は、害虫や寄生虫に侵され、

農務省による防疫検査を通過できず、全て焼却処分に!

再び、今度は綿密な計画の基、健康な桜の苗木が育てられ、

とうとう、1912年の桜贈呈が実現したんですね。



その後も1965年には、3800本のソメイヨシノが再び日本から送られ、

1986年から1988年には、1912年に植えられた桜の回復のために、

676本の桜の木が加えられたそうです。

また1996年には、クリントン大統領の訪日を記念して、100本の桜がポトマック川沿いに植えられたとのこと。

こうして、桜植樹は続けられ、これまで8000本以上の桜の木が植えられたんですね!

ちなみに、1912年のサクラの木は今でも100本ほど残っているそうです。 

 

 

 

桜に魅せられた人々から始まった、

 

このワシントンDCへの桜植樹。

 

今年の「桜祭り」のパンフレットにも、

在原業平の和歌が。

 "If this world had never known the ephemeral charms of cherry blossoms

then our hearts in spring might match nature's deep tranquility"

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」

 


ワシントンの桜や花々について、

また「ユア子育てスタジオ」の方に、

まとめます!

 


さて、今日はイースター。

これから裏庭の森に、卵を隠します。

みなさん、新しい週、よい日々を!

 


空間認識力とディスクレシアについて家族で話した夜、その後ゲームを楽しんで

2016年03月26日 | 空間認識力

昨夜はグランマの飛行機が遅れ8年ぶりの再会とならず、

急遽いつも通り家族でファミリーディナー。

 

空間認識能力について、こちらに書いてきたことなど、

ざっと子供達に説明。

「トレーニングによって、改善する」という研究をいくつか示すと、

俄然やる気になってました。

 

やっぱり、

「能力は生まれ持って決まっている」より、

「鍛えることでできるようになっていくんだねー」

と実際の改善例などを示される方が、やる気も高まりますよね。

 

 

ディスレクシアを持つ人々は、

空間認知力に長けた人が多くいるともされるよねという話にもなり。

ディレクシアについてこれまでまとめたもの:http://kosodatekyua.com/category/dyslexia/

 

「中学校の時の英語の先生が、ディスレクシアだったのだけれど、

複雑な鏡文字がかけたり、切り絵とかも得意だったんだよね。

紙を複雑に折っても、どこを切ったらどういう形になるか分かるの」と長女。

 

「エンジニアや建築関係や航空関係で成功する人々も多くいるっていうね」

という私の言葉に、


小学低学年時に「重度ディスレクシア」と診断され、

今は航空関係で働く夫、

「でもね、読み書きは何をするにも必要になるわけだからね、

パパみたいに、この子はディスレクシアだからって、

外国語の勉強を全て免除されたり、

どうせ無理だからと教えてもらえなかったりというのでは、

その子のためにならないんだよね。

確かに周りより学ぶのに時間がかかるわけだから、

じっくり気長に付き合ってやれるような環境があるといいんだよね」

 

長女

「中学校のあの先生も、今では日々言葉を教える英語の先生。

読んだり書いたりできるようになるものなんだよね。」

 

「周りの何倍以上もの努力や工夫が必要だけどね。

でもね、不可能じゃないんだよ。

だからね、あなたたちもね、何かをしたいと本当に心から思うなら、

たとえ大きな障害があるように見えても、進んでいくんだよ。

 

社会に出るなら、

あなたたちが人の何倍もの努力をしてきたかなんて何ら考慮されることもない、

ただそれが『できるか/できないか』だけ。

 

でもね、本当にこれだと思うことならば、

その地点に立つために必要な弱みの改善に対しても、

周りの何倍もの努力や工夫ができるようにもなる

 

 

 

 

 

食後は、こんなアクティビティーも。

A4の紙一枚から「底なし三角錐(triangular pyramid)」を作れる?


「あー、これ3年生の算数の先生が教えてくれたー」と次女。

まずは、正方形に切り。

次女は左、長男長女は右(スリットを入れて)、

のような方法で作ってました。

 


 

 

その後、5人で「Make "N" Break」ゲームで盛り上がってました。

カード通りに積み木を組み立てるのを競うゲーム。

上の子達には、

これのもう少し難しいバージョンがあったらいいかもしれないですね。

小学校時代に遊んだ思い出が溢れたようです.




さて、これから長女次女とヨガレッスン、

その後、DCに桜を見に行ってきます。

満開だそうです!

みなさん、春の日差しに包まれ、よい週末を!

 


イースター簡単飾り作り

2016年03月26日 | 絵・作りモノ

庭から枝を拾ってきた次女。

白く塗ります。

ポットに入れた発泡スチロールに刺して、

色とりどりにカバーします。

色つけたりシールを貼りと飾り付けた卵をぶら下げ、

できあがり!

 

卵を串刺しにしたものも、

ポットに刺して、

ハッピーイースター!

 

イースターデコレーションの背景に、桜!


「STEM分野での活躍に繋がる空間認識力は工作など『組み立て体験』を通して高められる」を示す研究まとめ

2016年03月25日 | 空間認識力

男の子方が、女の子より空間認識力が高いとされるわけですが、

それは、社会的経済的に上流・中流家庭でより顕著のこと。

低所得家庭では、性による能力差が見られなかったといいます。

研究者によると、経済的に裕福であるほど、高価な組み立て式の玩具に接する機会が多く、

それらの玩具で遊ぶことを励まされるためではないかとのこと。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16262766

 

男の子の方が、空間認識力に長けているというのは、

「テストステロン」というホルモンが関係しているともされるわけですが、

この研究によると、生後、

何かを組み立てるアクティビティーを体験することが大きいというわけですね。


男女間の空間認識力の差は、

「生来のホルモン」によるものか、

はたまた与える玩具の違いといった「文化的な刷り込み」か。


男の子はテストステロンのせいか組み立て式の玩具により興味を持ちやすくはまりやすい(生来)、

そして周りもどんどん奨励する(文化的)、

という両方の要素が組み合わさっているのじゃないのかなと、

我が家、そしてこれまで接してきた子供達を見て思います。


まあどちらにしても、

生後どんなアクティビティーを体験するかということは大きいわけですね。


経済状況に関係なく、何かを組み立てる体験のできる場、

「放課後スクール」のような活動の貴さを思います。

 

 

 


以下、生物人類学者グエン・デワー氏による、「何かを組み立てるアクティビティー」というものが、

いかに空間認識力を高め、STEM分野(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)での成果に繋がるか、

についての様々な研究のまとめです。

("Can Lego bricks and other construction toys boost your child’s STEM skills?"より)

 

・MITのメディアラボのエンジニアTiffany Tseng氏曰く、

「レゴは、物理的なモノとコミュニケートするアイデアへのよい導入になりますね。

モノを組み合わせ、引き離しとすることで、

私はモノがどう働くのかということに興味を持ったのです。

そして大学に入るころには、エンジニアに成りたいと分かっていたんです」

 

・ある調査では、STEM分野で高い成果を収めた人々は、

平均的なアメリカ人よりも、実践的なクラフトや趣味についての広範囲な体験を持っているとのこと。

例えば、木工、メカニックス、電子機器を用いた活動など。

一生を通してこうした活動に従事する人は、

特許を認可されるような発明品を生み出す傾向にある、とのこと。

 

2008年に発表された研究では、

ブロックを使って特定の構造を組み立てるといったアクティビティーが、

IQテストの空間認識能力部分のスコアを押し上げるとのこと。

また日ごろ何かを組み立てる遊びは、広い範囲で好影響を与えると。

 

・ノースキャロライナの年長と小学一年生を対象にした研究では、

45人の生徒を二つのグループに分けます。

一つのグループには、何かを組み立てるアクティビティーに従事する放課後プログラムに参加させます。

レゴや、Wikki Stixや、様々なブロックなど多様な材料を用いて、与えられたデザインをコピーするといった内容。

もう一つのグループには、こうした組み立て式のアクティビティーをしないプログラムに参加させます。

セッションを28週間続けた後では、

「何かを組み立てるアクティビティー」に従事するプログラムに参加した生徒は、

数学的力、空間的推理力、実行機能などを著しく高めたとのこと。

 



こうして「組み立て体験」を通し空間認識力を鍛えることが、

STEM分野で能力を発揮することに繋がると示す研究は多くあるわけですが、

学校では、何かを組み立てるというアクティビティーってほとんどしませんよね。

学校以外の場で、遊びを通してなど、

「組み立て体験」を楽しむ機会を作ってやりたいですね。