マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「コンピュータが人らしく、人がコンピュータらしくなっていく現代」とチェスマスター

2016年03月23日 | チェス

今朝、チェスクラブの後にマスターとこんな会話。

 

私:

コンピュータ相手のチェスと、

チェス盤を挟んで生身の相手とのチェスだと、

結果が違ってくるんですよねえ。

 

例えば、小さな子達って、

上の子や私に勝つこともあるんですが、

コンピュータ相手だと、

上の子や私が勝てるような相手でもあっさり負けちゃったり。

(チェスマスターおすすめのChessKids.comでは、

難易度別のコンピュータと対戦できる)

 

 

チェスマスター:

コンピューターは、膨大なデータを基に、

駒を失うことを極力避け、リスクを最小限にし、

精密正確に勝てる方法を追究するからね。


人の場合は、まずは、ミスしたり正確さにかけるということもあるけれど、

リスクを犯しつつも、

ぎょっとするような奇想天外で大胆な方法で勝ってしまう可能性もある。

 


私:

ああ、なるほどー。

小さな子は「より無知」ということもあるのでしょうけれど、

相手が予想もしなかったような「とんでもない」手を打つことがある。

それがまた、特に私達家族ぐらいのレベルだと、

まだまだ分析したり先を読んだりする力も弱いですし、

あっさり勝っちゃたりすることがある、ということなんですねえ。

 

 

チェスマスター:

昨今は、チェスの達人もコンピュータ相手に訓練しているから、

リスクを最小限に精密正確にプレイする人が多いんだよ。

 

面白いのはね、

より「人らしく」プレイするようコンピュータが開発され続けている一方で、

人はどんどん「コンピュータらしく」プレイするようになっているんだね。

入れ替わっちゃってるの。

ははははっは。

 



よい春休みを!と手を振り合い、

小学校の駐車場に偶然隣同士に停めた! 車に乗り込み。


昨日紹介した、

人工知能が書いた小説が文学賞一次選考通過!というニュースを思い出しつつ、


「入れ替わっちゃってるの

というチェスマスターの言葉を思った朝でした。


チェスマスターA氏が我が家に!チェスが教えてくれること

2015年12月20日 | チェス

一昨日はチェスマスターA氏が我が家へ!

紀元前古代インドの「チャトランガ」というゲームに起源を持つとされるチェス。当初は、「ビショップ」が象の形をしていて、最も強い「クィーン」は最も弱かったんだよ、そんなチェスの歴史の話をして下さる。(ちなみに日本の「将棋」もこの「チャトランガ」を起源とするとされている)。

そして、19世紀に世界でトップとされたポール・マーフィー(1837 – 1884)が、米国ニューオリンズで行ったというゲームを再現してくださった。(初の公式世界選手権戦が行われたのが1886年なので、当時はまだ「公式世界チャンピオン」ではなかったそう)オペラを見に行ったマーフィー氏、知り合いの公爵にチェスに誘われ断れず、オペラを観たいがためにとにかく早く終わらせようとしたんだよと。

クイーンまでの様々な重要ピースを相手に取らせておいて(ここまで取られてしまったらもう勝ち目もないだろうと誰もが思うほど)、一気に「チェックメイト」(相手のキングを追い詰め勝ち)に追い込むという方法。

 

チェスってホントに、色々なことを教えてくれる。



アメリカの世界チャンピオン、ボブ・フィッシャー氏のチェスを見て、少年時代チェスを本格的に始めたというA氏。チェスへのパッションがもうひしひしと伝わってくる。

 

上の子達、チェスのし方知っていて時々する、というくらいの興味なのだけれど、チェスの奥深さに少し触れ、へーと見方もかなり変わったよう。こつこつと何かに向けて一生パッションを持ち続けるA氏の姿にも、感じるものがあったよう。

チェスは家族共通して楽しめるし、世界中どこでもいくつになっても手軽にできるゲームだし、一生の楽しみになればなと思う。

 


さすらいのチェスマスターを見上げて

2015年11月18日 | チェス

今朝のチェスクラブにて。

 

チェスマスターA氏って、

目の前のゲームの動きを、

いくつもさかのぼって覚えていらっしゃるんだなあと、

改めて驚いた・・・。

 

 

クラス後に尋ねてみた。

他にもクラスがあるか、上の子も参加できる場がないかなど。

 

それで、話すうちに、

我が家に来てくださることも可能と!

それもチューターなどに比べたら、

信じられないほどお値打ちな謝礼で。

 

この後は、○○中学へ行って、その後はノースバージニアの小学校へ行くんだ、

そう折りたたみのチェススタンドを肩にかけ、

手を振り教室を後にされ。

 

さすらいのチェスマスター。

ベレー帽がよく似合われる。

 

 

 

 

 

前の記事の続きだけれど、

それで英語でのコミュニケーション力を磨いて、どうしたいの?

そんな問いをする自分がいる。

 

したいことの一つというのは、

このチェスマスターA氏のようなことだと思っている。

 

日本語、日本文化、アート、料理、サイエンス、算数、多文化、

そんな言葉をキーワードに、

自宅なり、出張なり、こちらでもクラスをしていけたら。

そのために、人前で英語で話すスキルやマインドセットや、

コミュニケーション力を磨いていきたいのだと。

 

放課後スクールでしっかり学びつつ、

将来を見据えていきたい。


チェスという楽しみ

2015年10月14日 | チェス

週に一度のチェスクラブが始まって一か月程。

今朝も一時間、マスターに習ってきた。

 

次男も三女も私も、

一日に一回は誰かとチェスをしている。

 

一手先が見えるか見えないかだった始まり。

少しずつ、「もう少し先」が見えるようになってきた。

 

盤全体を見渡して。

攻めと守りを絡ませて。

 

この年になって、子供達と楽しめるチェスに出会えて、嬉しい。


チェスマスター&ライフマスター

2015年09月23日 | チェス

今朝は、今日から1月終わりまで続く週1度のチェスクラブ。

三女と次男、授業開始1時間前に小学校へ。

 

DCや近辺の小中学校を行き来して教えるチェスマスターA氏、

ビギナーズグループに基礎をレクチャー。

チェスクラブ常連組は、隣で早速チェス試合中。

 

とりあえず3日前に夫や姉から基本を習った三女と次男。

まずはポーンとビショップだけで練習。

 

マスターに「全く知らなかったんですけどよく分かりました、ありがとうございます」とレッスンの終わりに伝えると、

「毎回来たらできるようになるよ!」というお言葉。

すっかりその気になって、雑用など手伝いがてら、毎週2人と参加することに。

 

このAさん、「ライフマスター」という肩書もあるよう。

 

ゲームは確かにライフの縮小版でもあるなあと。

今手元にあるものをどう生かすかにフォーカスする。

一手一手が絡み合い、形勢は変わり続けている。

ああすればよかったこうすればよかったという思いは、次の一手に生かして。

あれがあったらこれがあったらと想う間に、目の前の駒をどう動かすかを見る。

思い出していきたい。

 

普段使わない頭の箇所が刺激され、すがすがしい一日の始まり。