今朝、チェスクラブの後にマスターとこんな会話。
私:
コンピュータ相手のチェスと、
チェス盤を挟んで生身の相手とのチェスだと、
結果が違ってくるんですよねえ。
例えば、小さな子達って、
上の子や私に勝つこともあるんですが、
コンピュータ相手だと、
上の子や私が勝てるような相手でもあっさり負けちゃったり。
(チェスマスターおすすめのChessKids.comでは、
難易度別のコンピュータと対戦できる)
チェスマスター:
コンピューターは、膨大なデータを基に、
駒を失うことを極力避け、リスクを最小限にし、
精密正確に勝てる方法を追究するからね。
人の場合は、まずは、ミスしたり正確さにかけるということもあるけれど、
リスクを犯しつつも、
ぎょっとするような奇想天外で大胆な方法で勝ってしまう可能性もある。
私:
ああ、なるほどー。
小さな子は「より無知」ということもあるのでしょうけれど、
相手が予想もしなかったような「とんでもない」手を打つことがある。
それがまた、特に私達家族ぐらいのレベルだと、
まだまだ分析したり先を読んだりする力も弱いですし、
あっさり勝っちゃたりすることがある、ということなんですねえ。
チェスマスター:
昨今は、チェスの達人もコンピュータ相手に訓練しているから、
リスクを最小限に精密正確にプレイする人が多いんだよ。
面白いのはね、
より「人らしく」プレイするようコンピュータが開発され続けている一方で、
人はどんどん「コンピュータらしく」プレイするようになっているんだね。
入れ替わっちゃってるの。
ははははっは。
よい春休みを!と手を振り合い、
小学校の駐車場に偶然隣同士に停めた! 車に乗り込み。
昨日紹介した、
人工知能が書いた小説が文学賞一次選考通過!というニュースを思い出しつつ、
「入れ替わっちゃってるの」
というチェスマスターの言葉を思った朝でした。