マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

19年間暮らした米国から東京へ引っ越し1か月、日常生活の端々で「えっ」と立ち止まったこと その1

2018年07月30日 | 風景・旅

こんにちは!

 

最後の更新から1か月以上たった間に、

太平洋を越えての大移動もひとまず落ち着き、

東京での暮らしが始まりました。

 

住・食・通信・法的手続き等といった、

“生活の基本”も、ひとまず、整いつつあります。

 

・住

荷物は段ボール箱12箱とスーツケース大小10個のみですから、

 

片付けは、あっさりすみました。

またダイニングテーブルなど最低限の家具を調達し、

エアコン・洗濯機・冷蔵庫のリース取り付けも完了。

今はネットで注文し配達してくださるので、

本当に助かりますね。

 

・食

近辺のお店のどこで何を買う?

といった食料調達場の確保。

生協2つにも、加入しましたよ。

 

・通信

様々あるサービスの中から、

ようやく契約会社も決まり、

携帯・光回線が整いました。

 

・法的手続き

住民票や国民保険手続き等。

夫は「公用」ということで住民票なし。

「マイカード」なんてシステムもできたんですね。

 

 

こうした「生活の基本」を整えつつ、

夏休み中の子供たち、

新地で日本語もままならなりませんから、

近辺公園、児童館、サッカークラブや陸上クラブの体験入学、各種博物館等々、

日々、ぞろぞろ皆で巡り中です。

 

夫は成田空港で別れ、

8月終わりまで他県。

 

母1人子4人、

周りの方々の親切さ、対応の細やかさ、食べ物のおいしさ!に、

日々感動しつつ、

おかげさまで、新生活に駆け回っています。

 

 

 

この記事では、

米国で20年近く暮らした後、東京に引っ越し、

日常生活の端々で、

「えっ、こ、これは・・・」と思わず立ち止まったことを、

まとめさせてください。

 

日本に暮らすみなさんが、

普段「当たり前」と通り過ぎることも、

「外から来た者」には、こんな風に感じる場合があるのだなあと、

少しでも感じていただけたら、幸いです。

 

 

19年間暮らした米国から東京へ引っ越し1か月、

日常生活の端々で「えっ」と立ち止まったこと その1

 

1.「洗濯もの干し」を通して自然のリズムに敏感になる

米国の家庭には、乾燥機が行き渡っていますから、

洗濯ものを「干す」という習慣がないんですよね。

外に干そうものなら、「景観が悪くなる」と苦情が出るほどです。

 

それで、日本に暮らし始め、

20年ぶりに、日々「干す」ということを

子どもたちと分担してしているわけですが、

「あれは雨雲かしら、洗濯もの入れないと」といったように、

洗濯もの干しゆえに、

空模様・湿度・温度・風の具合といったことに、

より敏感になりました。

 

ハイテクでコンクリートに囲まれた東京ですが、

まるで、「洗濯もの干し」を通して、

「自然のリズム」と共に日々生きているような感覚があるなあと

しみじみ感じてます。

←特に大家族の我が家の場合、

1日でも洗濯しないと、

大変なことになりますから。

 

米国では、

自然に囲まれていましたが、

これほど日々切実に、

「移り変わる自然の状態」に関心を持ったことありませんでした。

 

乾燥機というのは、放り込んでおいたら何もかも乾いているので、

本当に便利なんですけど、

同時に、「不便さ」というものが、

日々、こうして「自然とのつながり感覚」を思い出させてくれる、

というのは面白いですね。

この

「今日は晴れたから、洗濯ものが乾いてい嬉しいわ~」という感覚、

いいですね~。

 

ちなみに、風呂場にこんな乾燥機能と、

洗濯物干し竿も設備されていて、

雨の日にとっても重宝してます。

 

湿気の多い日本での、

窓のないマンションの風呂などのカビ予防にもなり、

さすがハイテク日本、工夫されてきてますね。

私は子ども時代、1年間だけマンションに住んだことがあったんですが、

こんな設備、なかったですもの。

 

部屋から見上げる東京の空

次女撮影

 


2.日本での果物の位置づけって?

我が家は、とにかく果物をよく食べます。

皆、だいたい1日1個はリンゴを食べたい人たちですし、

朝食・間食・デザートといえば、果物。

 

米国では、

野菜と同じような位置づけで果物が、

日々の生活に溶け込んでます。

子どもたちも学校で、

「ヘルシーな食生活を送るために、

野菜と果物を日々食べましょうね」、

と習ってきたりします。

 

欧米には、

「1個のリンゴで医者いらず」なんて諺もありますしね。

 ←元はイギリス?

 

ところが、日本に来て、

果物の値段の高さに、

おののいてます。

 

大玉すいかが4,000円だったり、

桃2つで600円だったり、

今日は梨1個500円の札をみて、

くらくらっとしました。

 

米国暮らしでは、700円ほどの大玉すいかは1日でなくなり、

900円ぐらいの桃の10個入りの箱は2日ぐらい、

梨が10個以上入った800円ぐらいの袋も、

数日間も、もちませんでしたから。

 

野菜は「安いなあ」と感じるんですが、

日本での果物の位置づけって、

どうなってるんでしょう。

時々いただく「贅沢品」でしょうか。

 

 

3.「国内産」の威力

スーパーや様々な場で気づくことですが、

肉も、野菜も、果物も、その他食材以外の様々な製品も、

「国内産」という言葉は

消費者を安心させるキーワードなんですね。

 

「国内産だから安心ですよ」という言葉を

そこかしこで見聞きします。

 

日本に暮らす以上、

私も、日本の生産者を応援したいという気持ちがあります。

 

でも、思わず、

「まあ、外国産でも、安心なものっていっぱいありますよ」

とつぶやいてしまうほど、

私が暮らしていた20年前よりも、

格段に「国内産は安全」が強調されるようになってますね。

 

米国でも、現大統領の影響で、

国内産を応援する流れが強くなりつつありますが、

経済や様々な価値観が国境レスで変化するうねりの中で、

外への垣根を高くする動きが出てくるのは、

とても自然な流れだと思います。

 

国内外産を問わず、

安心な食材や製品の供給を、

消費者として、求めていきたいですね。

 

 

 

4.パスモ/スイカカードの便利さに脱帽

東京圏の複雑な電車路線やバス路線を行き来するにも、

このカード1枚でOK。

入口と出口でピッと機械に読み取ってもらうだけ(バスは入口のみ)。

 

いちいち行き先をみて切符を買う手間が、

一切いらないんですよね。

 

しかも、

自動販売機や店頭やレストランなどでも使える場合も多く、

「万能デビットカード」のようなこのシステムに、

脱帽してます。

 

米国でも、

こうしたシステムを取り入れるといいですよね。

 

 


5.小学校低学年でも電車やバスでお出かけできる日本のよさ

こちらに来る前に、

米国と日本の文化の違いをよく知る方々から、

子どもたちが口々に言われていたのが、

「子どもだけで、どこでも行けちゃうのよ~」という言葉。

 

近所の公園や公営プールはもちろん、

電車やバスに小学校低学年ぐらいの子が1人で乗っている様子も

よく見かけます。

 

この子どもの行動範囲の広さと自由度は、

海外では、

なかなかみられないものですね。

 

米国育ちで、

どこへも大人に車で送り迎えしてもらっていた我が家の子どもたちも、

少しずつ慣れていっています。

 

日本のこうした安全さを、

誇りに思いたいですね。

今後も、持続していきたいですね

 

 

6.スーパーの宅配サービスの充実

炊飯器を購入してから既に5キロのお米3袋目に入っている我が家、

1週間に5キロのペースです。

ちなみに、現在、夫と長男不在の5人家族にも関わらず、です。

 

当初は、スーパーに買い物に行っても、

溢れる食材を皆で分け、

ビニール袋の取っ手を指に食い込ませながら

ふーふーと家まで運んでいたんですが、

今は、「宅配サービス」が充実してるんですね。

 

周りのスーパーのほとんどが、

自宅まで届けてくださいます。

「一定額こえたらお届け無料」となってますが、

我が家の場合、一定額こえないことってないんですよね・・・。

 

そして、生協にも2つ加入しましたから、

「車なし生活」でも随分と楽になりました。

 

米国ではほとんどの地域で、

各家庭に車が行きわたっていますから、

こうした宅配サービスへの需要も少なく、

新鮮で、本当にありがたいです。

 

 

7.英語表記のミスを指摘したときの店員さんの反応に思うこと

東京オリンピック開催に向けてもあり、

街の標識やサインの英語表記が充実してきてますね。

 

電車でも中国語や韓国語での表記もあり、

外国から来られる方も、とても助かっていると思います。

 

そんな中、

子どもたちが、

時々、英語表記のスペリングのミスに気づきます。

 

その中のひとつに、

公共施設のカフェのメニューがありました。

 

他のメニューのホットドックのように

お肉やチーズなどがついてないホットドックに

「plane」と表記されていたんです。

お店の前の看板にも、店内のメニューにも

同じように記されています。

 

私営のお店やレストラン等ならまだしも、

「外国からの観光客も多い場だしなあ」と思い、

そこで、レジのところで、店員さんにお伝えしたんです。

 

「これは、plainに訂正された方がいいと思います」と。

 

すると、その30代にみえる男性定員さんの表情が、

みるみる内にこわばり、

「あ、は、はい」とあいまいな返事をされ、

その表記を指で隠し、何事もなかったように対応されたんです。

それで、直後に、他の店員さんに、

「わざわざ言わなくてもいいのに…」とぼやいているのを、

聞いてしまいました。

 

施設側、そして利用する側の両者にとって、

良かれと思ってしたことでしたが、

そんな風にとられてしまうこともあるのだと、

とっても驚き、考えさせられました。

 

米国のカフェのような場だったら、

多分、自分が書いたわけではないだろう1人の雇用者が

そこまで動揺することもないでしょうし、

「そうなんですよ~、今訂正中なんです。

ありがとう(thanks)!」とか、

「あ、そうなんですね!上のものに伝えておきます!

ありがとうございます(We appreciate it)。」とか

あっけらかんと笑ってお終いなのじゃないかなと思います。

 

この店員さんの対応を理解するのに、

しばらく時間がかかり、今も、はっきりとは分からないんですが、

「間違いに対しての激しい動揺。

波風を極力立てたくない」ということだったのでしょうか。

 

「間違えたら直せばいい」といったアメリカの感覚が

すっかり身についている自分自身が、

くっきりと、照らされたような気持ちもしましたよ。

 

こういう方には、

面と向かってはっきりではなく、

「匿名のメモ」をそっと残すといいのかもしれないですね。

 

 

8.海外からの観光客・居住者の増加

まだ日本の学校が夏休みに入る前にも、

ちょこちょこと博物館・科学館など回っていたんですが、

インターナショナルスクールは日本の学校より早くに夏休みに入りますし、

英語やフランス語や、中国語や韓国語などいろんな言語が行き交い、

観光客も含め、周りのほとんどが、

外国出身者だったこともよくありました。

 

また、近所でも、交通機関でも、

頻繁に海外出身者に会いますし、

東京ということもありますが、

訪日&在日外国人、ホント増えましたね。

 

統計的にみると、

https://www.travelvoice.jp/20180116-104077より)

約10年前に比べて、

訪日外国人の数って、

約2千万人ぐらい増えてるんですね。

特にこの5年ほどの間に、年に数百万人のスピードで増え続けてます。

東京オリンピックに向け、この上昇は続くのでしょうね。

 

最近は、円安もありますし、

以前に比べるなら、日本旅行の費用も随分とお手頃になってきています。

つい先月の米国での10家庭ほどの集まりでも、

2つのアメリカ人家庭が、

「夏休みは日本に観光に行くんだ」と言っていて驚いたのですが、

米国でもこちらでも、

訪日外国人の増加を、ひしひしと感じています。

 

10年ほど前は、

アメリカの一般家庭から「日本へ観光」という言葉を聞くことは、

めったにありませんでしたから。

 

多様な文化背景を持つ人々と接する機会も

ますます増えていく日本。

日本に暮らす子どもたちにとっても、

様々な面で、刺激になりますね。

 

我が家の子たちも、

公園や近所の児童館で早速できた友達が、

イタリア出身だったり、アンゴラ出身の子だったりして、

「世界の東京」を、実感しています。

 

 

 

 

「生活の端々で立ち止まったこと その2」では

児童館や公園などで「えっ」っと思ったことを

お伝えさせてください。

毎日駆け回りつつ、

他サイトへの更新記事の紹介と共に、

こつこつと書いていきますね。

また、こちらでの仕事の調整にも、少しずつ動いています。

 

 

 

千鳥が淵での納涼祭り。

灯ろうに、

願いを書き込み、

 

流しましたよ。

日本の童謡などのライブ演奏もありました。

 

帰り道の、靖国神社。

 

昨夜は、目黒駅前の盆踊り大会に出かけました。

こうした的屋が初めての子どもたち、

 

 

 

日々、

ああ、日本に帰ってきたんだなあと、感じ入ってます。

 

みなさん、喜び見出す夏の日々を!