マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「模範生徒」に選ばれなかった次男、より自分へと成長する姿を祝ってやります

2016年11月09日 | 小学校

3女が学校から手紙をもらってきました。

「娘さんが表彰されますので、是非○月○日○時に学校へお越しください」

 

前年度の小学校では月に1度、

こうした表彰式があったのですが

こちらの小学校の報酬制度がすごい!報酬の明暗&家庭での取り組み

今年度転校してきた小学校では、

今回を第1回目として、今年から年に3度ほど催されることになったようです。

 

 

実は、前年度、

1年生の次男はクラスから3人選ばれるこうした「模範生徒」に、

1人だけもれなく毎月選ばれていました。

 

ところが2年生になった今回、

各クラスから4人の中に入らず。

 


最近の次男:

「Z君(以前の記事で紹介)とお友達になって、

そのZ君と仲良しだったB君と仲良くなって、

その後L君と友達になって、そのL君と友達だったA君とも仲良くなって」

とのことで、その5人で、

休憩時間などもはわいわいと走り回って遊んでいるようです。

 

それで、この4人のお友達というのが、

クラスでも元気で腕白系の男の子。

4人の中には、

「静かにしなさーい!」「じっとしなさーい!」と、

先生にしょっちゅう注意される子も何人か。

 

我が家にも遊びにくることがあるのですが、

とにかく、元気溢れるやんちゃ君たち。

次男も、時に口論したりともみくちゃになって遊んでます。

(皆に比べると、口数少なく「大人しめ」ではありますが)。

 

「ああ、家と学校とのギャップが少なくなって、よりのびのびしてきたんだなー」

としみじみ思っていた今日この頃でした。

 

 

今回の表彰式、本人曰く、

「女の子は元気な子、男の子は、静かでシャイな子がもらっていたよ」と。

 

き、君こそ、その「静かでシャイな子」じゃないのかい、と思いつつ、

「そっかあ」と答え。

別段、悔しそうな様子もなく、ニコニコとした様子の次男。

 

感慨深かったです。

 

前年度の最後の方は、

「模範賞」をもらい続けるために先生の顔色を伺ってる?

という様子もみられましたから。

 

(ちなみに三女の方は、

「素のまま」を認められているというか、

見ていても、本人も無理している様子がないので、

今のところは、安心してます)。

 

 

さて、次男のこれからを、見守っていきます。

振り返ると、長男も、2年生ぐらいから「いい子」でなくなっていたんですよね。

 

ひとまず、

より「自分へと成長」しつつある次男を、

祝ってやりたいなと思います!

 

レゴに夢中なZ君と次男。

 

昨夜は初ボーイスカウトで、親の前でスキットしたり、

なぞなぞやジョークを読んだり。

 

今日は大統領選で小中高休み。

次女と三女と次男、昨夜はボーイスカウトの後、お友達宅泊。

今朝は、そのまま何人か我が家になだれ込み、

朝ごはん。

ゲームしたり(水風船回し)、

折り紙したりと遊んでました。

その後は、近所の図書館のアートクラフト作りワークショップへ繰り出し、

ハリーポッターがテーマということで魔法の杖作り。

相手に数字を尋ねパクパクさせ最後にめくるというこの折りもの、懐かしー。

ドラゴン!

その後は図書館でまた遊び続けてました。

 

みなさん、今日もよい日を!


ティーンまで育て、今小学生の子供たちを前に描くイメージ

2016年09月16日 | 小学校

上の子たちの子育てを通し、

今では、下の子たちを育てていく方向性が、

以前よりは、より見えてきた、そう思います。

 

それは、

親以外のメンターやコーチのいる

「コミュニティーに繋げていく」

というイメージ。

 

具体的にはどうするのか?

 

その子を観察し、

好き!なことや、得意なことに取り組めるよう、

できる範囲でサポートしていきます。

 

 

 

子供を観察していると、

食いつきの違うもの、が見えてくることがあります。


時にそれは、親の期待するものではないかもしれません。

長女がアクロバットダンスにはまっていたときも、

私には、全く理解できませんでした。

 

でも結局は、こうした「好き!」が、長い目で見ても、

その子に活力を与えていくんですよね。

そして、そうした「好き」や「得意」を通して

「コミュニティーに繋がる」きっかけが作り出されていきます。

 

勉強が好き!ならば、

後に数学クラブや数学チームに入るのもいいですし、

アートや、音楽や、スポーツ関係が好き!ならば、

様々な課外活動やクラブ活動もあるでしょう。

 

長男のように、サバイバルな冒険が好き!な場合は、

レスキュー隊員の訓練などを受けたり、

救助活動を含むNPO団体に所属するのもいいでしょう。

 

そうして出会うメンターやコーチの下で、

似たような興味を持つ仲間たちと切磋琢磨し、

コミュニティーの一員として育っていきます。

 

 

こうした「コミュニティー」というのは、

「家族」と「社会という大海原」の間の

ワンクッションのようなものかもしれません。

ちょうど、マンモス校に慣れるために、

興味のある分野のクラブやチームに打ち込むことで、

次第に輪を広げていけるように。

「薄い境界を持つ子」のサポート、「痛み」を乗り越えたときには一回り大きくなったその子がいます

 

好き!を通して繋がるコミュニティーをステップに、

社会というコミュニティーに繋がっていく。

また、社会に出てからも、こうした「ワンクッション」は、

リフレッシュできる場として機能することもあるでしょうね。

 

 

ティーンになって新しくこれやってみようかな?

ということも出てくるかもしれませんが、

そんな場合も、「好き」や「得意」に取り組んできた体験は、

コツをつかむ姿勢などに、必ず生きてきます。

 

 

 

 

下の子供たちを観察していると、

プリティーン12歳の次女は、

サッカーやアート、

ここ最近はジムナスティックにはまっています。

 

9歳の三女は、

マイペースにピアノ、

1ヶ月前ほどから学校でバイオリンを習い始め、

プライベートでも練習を始めました。

あと、アートや読書やチェスが好き。

次女同様、最近ジムナスティックにも夢中。

 

7歳次男は、ピアノを少しずつ、チェスも好き。

そして最近は、なんといってもサッカーに夢中です。

先週末は初めての試合。その後、

「僕は、サッカーを一生続けたいんだよね」としみじみ頷いてました。

見ていても、熱の入り方がこれまでとは違います。

家の中でもサッカーボールをドリブルして移動・・・。

 

 

 

こうした好き!をできる範囲でサポートしていくこと。

「できる範囲」というのは、

我が家も全ての習い事というのは経済的にも時間的にも無理ですから、

ピアノは私と毎日少しだけ練習して音や指の動きになれる、

アートも、ユーチューブなどでアイデアをゲット、などなど。

 

プロに!というわけではなく、

少しでも親しみ、

後に趣味のサークルなど何らかのコミュニティーへと、

繋がっていけばいいんですから。

その価値や大きさが、今でははっきりと分かります。

 

工夫していきたいですね。


次男6歳とチェス、子供は遊びながら日々様々な力を伸ばしていると実感する出来事

2016年04月21日 | 小学校

旅行やら家探しやら多文化プロジェクト準備やら、

暖かくなって子供達も暗くなるまで外に出ずっぱりやらで、

ここ3週間ほど、チェス盤に向き合う時間がほとんどありませんでした。

 

ところが、前回のチェスクラブでは、

次男、これまで一度も勝ったことのない、

チェスクラブで一番強い5年生の男の子に、

2回も勝つということがありました。

 

本人も嬉しそうながら、

「ずっとチェスしてなかったのになあ」と不思議そう。

 

 

 

それで、昨日チェスマスターに聞いてみたんです。

「しばらく離れてからまた取り組んでみると、

できるようになることってないですか?」

 

チェスマスター:

「あなた達のような初心者レベルはね、

もうごちゃごちゃ言ってないで、

とにかく毎日チェス盤に向き合いなさい。

勝ち負けはね、アップダウンがあるもの。

日々の練習がね、勝ちをより確固としたものする」と。

 

確かに、ですね。

初心者レベルの「何となく勝ててしまう」のを確実にするのは、

日々の練習。

 

 

 

チェスマスターの言葉に納得しつつ、

私自身、これまで子供達を見てきて、

そして今回の出来事でも改めて思うのは、

子供は、遊んでいるだけに見えても、

日々様々な力を伸ばしているということ。

 

たとえば、直接チェス盤に向き合っていなくとも、

チェスに必要なスキルや力が、

日々培われているということなんでしょうね。

 

最近の次男の場合は、

スクーターや自転車で日々暗くなるまで近所の子達と走り回り、

鬼ごっこやかくれんぼや、

皆でゲームを考えたりと遊び続けているわけですが、

 

こうした遊びにより、

全体を眺める力とか、何手か先を見る力とか、

好奇心とか、持久力とか、工夫する力とかが、

培われているのだろうなあと。

 

 

またハイリーセンシティブという面から見るならば、

日々の体験でもひとつひとつの物事を強烈に感じるからこそ、

確かにきつく大変なこともあるけれど、

その分学びも深くなり得る

とも言えるのかもしれません。

 

 とはいえ、チェスマスターのおっしゃるように、

まだまだ初心者が「何となくできている」状態

一日15分でも、チェス盤に向き合おうか、

そんなことを三女&次男と話してます。

 

子供が、生き生きと夢中で遊ぶ姿、

大切にしてやりたいですね。


次男一年生の懇談会にて、「この頃残念なんです」とため息をつく先生

2016年04月14日 | 小学校

今日は小学校の懇談会だったんですが、

次男一年生の担任の先生、

「この頃ちょっと残念なんです」と。

 

「模範生徒」に毎月選ばれている次男、

どうも、近頃、日ごろの算数のワークを、

ささっと雑に終わらせるようになり、

とんでもない間違いも多くなってきているとのこと。

今のところ、「テストでは、できているんですが」と。

 

教室に入ったとたん、

「皆、○○君(次男)のことが大好きで今ではクラスの人気者なんです」

とおっしゃった先生。

「日ごろのワークが雑になっているのは、

人気が出て、社交的に忙しくなっているからなのかもしれません。

社交性に目覚めるのは全く悪いことではないのですが・・・

次男君、もっとできるはずなのにそこへ到達していないのを見るのは、

なんとも残念なんです」

 

「それでも、私が少し声を強めるなら、

今にも泣きそうになり、

完全に次男君を破壊できてしまうということも分かるんです。

(I can totally devastate him)

ですから、強くは言わないようにしているんです」と。

 

次男を気にかけ本当に可愛がってくださる先生。

「ややこしい性質」も本当に理解してくださり。

残念な思いをさせて申し訳ないと同時に、

ありがたいです。

 

「次男に話しておきます」とお伝えしました。

 

 

 

お友達に囲まれ、楽しそうな次男。

私自身の本音としては、

ああ、「地」を出せるようになってきているのかな、

とちょっとほっとしました。

「模範生」から外れ、

マイペースで進むくらいが、

ちょうどいいんじゃないかなと。

 

思い返すと、長男も、小学校2年生くらいから、

それまでの「模範生徒」から外れ始めたなあと。

女の子達は、目の前のワークをきちんとしたいという気持ちが強く、

こういった問題はなかったんですが。面白いものですね。

 

 

 

帰宅したとたん、

「懇談会どうだった?先生なんて言ってた?」と、

興味津々で近寄ってくる次男と三女。

 

まずはできていることや褒められたことを伝えた後、

次男には、

「日ごろのワークね、もう少し時間をかけて、丁寧にするようにしようね」

とだけ伝えました。

 

 

もうひとつ、

時々「ホームスクールしたいなあ」と言ったり、

風邪をひいて休んでいたときに、

貪るように算数の問題集を解いていた姿が気にはなっています。

 

来年度は、引越しと共に小学校も変わり、

勉強内容も変わってきます。

引き続き、様子を見守ります!


チェスとの出合いを通して思う「子供のやる気を萎えさせないためには?」

2016年02月25日 | 小学校

去年9月に始まった週に一度のチェスクラブ。

小学校の授業開始一時間前に校内の図書室に集まっています。

 

三女8歳と次男6歳も、今では大のチェス好きで、

毎日のようにチェスについてのビデオ(chesskids.com)を見たり、

チェス盤に向かっています。

 

今のところ、自ら「やりたいやりたーい!」と向かい、

日々「へー、ほー、うわあ!」といった学びに溢れているんですが、

こうした子供の「ふつふつと湧き上がるやる気」を萎えさせることって、

それほど難しくないんだよなあと、これまでの自らを振り返っても思います。

 

それで、「子供の自発的なやる気を萎えさせないためには?」について、

ざっと整理してみます:

 

・ゆるーい「習慣」にする

さらりとできるぐらいの毎日無理なく続けられる量や時間をこつこつと日常にはさむ。「やる気」が溢れているときは、どっぷり没頭するのもいいけれど、「もっとしたいなあ」くらいでやめておくのも手。

「ゆるーい習慣」になっていると、やる気がそれほど高まっていないときでも、何となく向かう → スキルや知識が身につく → ますます好きになりやる気が増す、という構図ができあがります。

 

・日々、まあ何かひとつでも発見してくれたらいい、ぐらいの気持ちでいる

簡単なミス連発や何だか身が入ってないようでも、「まあチェス盤に触って何かひとつでも発見すればいい」ぐらいの気持ちで見守る。いちいち「もう何やってるのー、そこ違うじゃなーい!」と口出していると、やる気も底を這い始めます。

 

・結果で頭をいっぱいにしない

コンテストで勝つ!やクラブの全員を倒す!といった「結果」にとらわれない。それよりも、ひとつひとつのゲームから何を学んだかを確認し合う。負けても「ああそっかあ、ここはこういうことだったんだねえ」と「学ぶ楽しさ」を体験させる。

 

・成長は一直線状でなく、曲がったり落ち込んだり横ばいだったりしながら進むと思い出す

なかなか伸びず、ちんたらちんたら小康状態が続いても、再び少しずつ伸びていく時期もくるのだと思い出す。特にチェスなどの場合、一生ものですから。

 

・うまくいかない続きのときはハードルを下げる

負けたりうまくできないことが続き「私はだめね」とやる気が萎えている場合は、ちょっとハードル(チェスでは対戦相手)を下げ、「できる」感を思い出させていく。

 

・期待を持ちすぎない

我が家でも、高学年の子に勝ったりしていると、親として「ひょっとしてこの子は・・・」などと妄想も膨らむわけですが、まあ妄想を楽しむのはいいとしても、子供にそれを押し付けない。重過ぎてやる気が萎えます。とにかく目の前の学びを大切にして、こつこつと積み重ね楽しむことにフォーカスしていくこと。

 

・親も楽しむ。

隣で親がはまっていると、子供も嬉しくなりますね。我が家のチェスの場合は、意図せず自然にそうなっていったのですが、私自身も9月に子供たちと初めて習い、はまってます。コンピューター相手のチェスゲームに勝手に指が向かってしまうのを自ら諭しなだめる日々。将来的にも「ぼけ防止」などにいいなあと、チェスとの出合いを本当に嬉しく思っています。チェスからいろいろなことを学んでいるのですが、そのことについても、また改めてまとめたいです!

 

 

自発的に取り組むことから、最も多くを学ぶ、

これまで出会った子供たちを通しても、そう実感しています。

 

チェスとの出合いに感謝!


プロジェクトに没頭していたアラスカの小学校、テストの多いこちらの小学校

2016年01月14日 | 小学校

こちらの小学校は、

とにかくテストが多い。

算数もリーディングもしょっしゅうテスト。

教科書的な講義や、ドリル演習を経、

チャプターごとにテスト、の繰り返し。

 

アラスカでは、プロジェクトばかりしていた。

小学校時代は高学年の算数以外は、

プリント式のテストなんて、まれ。

様々なプロジェクトに没頭しながら、学ぶというやり方。

中学校からはプロジェクトに加えテストも頻繁にあったのだけれど。

 

こちらは

先生方も学校全体も、

テストスコアを上げるという目標に向かって、

突き進んでいるようなところがある。

 

でも長い目で見たら、

どうなんだろう、という気持ちがある。

 

アラスカでは、

下の子達が小さかったこともあり、

ホームスクールから学校に入ったとたん、

丸投げ状態できてしまったのだけれど、

家庭で「試し探索する」というような機会をとっていけたらなと思う。

 


次男6歳が必要とする儀式、「できる範囲」を広げるためのステップ

2016年01月07日 | 小学校

冬休み明けも、何と!学校へ行くのを楽しみに意気揚々と登校している次男6歳。

3歳で激しいチックが出てプレスクールをドロップアウトし、

キンダー時代も、こちらに移ってきた当初も、

学校というものになかなかなじめなかった次男。

(チックはプレスクールを止めた2か月後以来おさまっている)

 

成長を噛みしめつつ。

 

 

 

そんな次男には、今、必ず必要な「儀式」がある:

 

・教室まで送る

バス通学がどうしてもだめで、車で送り迎えしているのだけれど、

校舎に入り、教室の前まで送ると、安心して教室に入っていく。

校門や校舎の前で降ろすのでは、どうしてもだめのよう。

 

それでも以前はしっかり手をつないで教室まで向かっていたのが、

他の子達の目も気になるようになったのか?

最近は、手を離して並んで歩くようになっている。

だったらもう一人で行ったら?となるのだけれど、

それではまだどうしてもだめなよう。

教室前で、ハグして私の手にキスして、中へ。

 

 

・寝る前の3つの質問

寝る前は家族皆で集まり、その日あったことなどへの感謝の言葉を言い合い、

祈り、ハグしてお休みなさい、というのが我が家のリチュアル。

そのハグの際、私に向かって必ず「3つの質問」をする。

 

1.次男:鼻血が出たらどうしよう?

(睡眠中、鼻血が出てシーツやパジャマが真っ赤になったことがある)、

  私: シーツもパジャマも洗えばいいからね。

 

2.次男:寝られなかったどうしよう?

  私:寝よう寝ようとしなくても、リラックスして横になってればいいのよ。

 

3.次男:恐くなったらどうしよう?

  私: あなたの胸のところにある温もりが、必ず守ってくれる。

 

すると、こくんと頷いて、自分の部屋へ。

 

初めの頃は、本当に悩んでいる様子だったのだけれど、

今では、

笑いながらだったり、

眠くてたまらないけれどとにかくこれだけはしておかないとといった様子で、

「寝る前の儀式」になっている。

 

 

 

 

その子その子によって、

「できる範囲」を広げるためにかかる時間やステップというのがあるのだなと思う。

 

学校へ行けない、一人で寝られない、

そう全くできなかった頃から、

少しずつ、こうしたらできるかも、というようなことが生まれ、

その「こうしたら」も、いつか必要なくなっていくのだろう。

 

次男との儀式を、

楽しみたい。


三女8歳の個性、どんな子供に基づいて子育てを語るのか

2016年01月07日 | 小学校

三女8歳が今週初め学校から帰ると、

「ママ、明日から少し早めに学校へ行くようにしてね」と。

 

朝、先生方との会議に出席し、

重要事項をクラスに伝える係になったのだそう。

 

3年生の今学期から始まるこのクラス代表、

毎年クラス全員の投票で1人選ばれる。

 

先生曰く、

「時間や約束をきちんと守り、

クラスのみんなに親切で、

勉強のしっかりできる子を選ぶように」

と投票前にクラスに伝えられたとのこと。

 

 

実は三女が選ばれたというのは、

家族皆にとって驚きだった・・・。

 

ほんわりとしてどちらかというとゆっくりな三女は、

家庭でも、アラスカの学校でも、

かなり強烈な個性を持っている子達に囲まれていたためか、

こうした「表に出る」ということからこれまで全く無縁できた。

 

周りがうぎゃーと騒ぎ立てると、

あ、私はいいのと自分の分まで差し出し、

にこにこしているような三女。

次男といつも一緒にいるのだけど、

ほとんど喧嘩をしないのも、

この三女の性質によるところが大きい。

(ちなみに他の子達は、日々迫力満点のやりとりを繰り広げている)。

 

「誰が一番育てやすい?」と友人に聞かれれば、

真っ先に浮かぶのが三女だったりする。

 

もし三女のような子だけを育てていたなら、

私の子育て観も随分と違っていただろう。

 

 

こうして5人を育て身に着けた姿勢のひとつに、

周りの子育て論などを、

鵜呑みにすることが全くなくなったということがある。

どんな子供に基づいて子育てを語っているのだろうとまずは思う。

 

「こうしたらこういう子が育ちますよ!」というような言説も、

かなり距離を置いてみるようになった。

 同じ環境で同じように育てたつもりでも、

一人一人全く違うのだから。

一人一人全く異なるニーズを持っている。

 

 

我が家の和みスポット三女に癒されつつ、

ついつい周りに埋もれてしまいがちなので、

我慢し過ぎてないか、

時々気持ちをくみ取るよう心がけてやろうとも思う。

また、まだまだ8歳なので、ゆっくりな分、全てはこれから、

ということもあるのかもしれない・・・。

 

それならそれで、一緒に通り抜けていこうね。

 

 

 

 

手のかからない子とかかる子がいる。

それでも、しばしば夫と共にしみじみと頷き合う言葉に、

9人の子供さんを育てた故スティーブン・コビー氏の言葉がある。

 

「最も難しくて手を焼かされる子ほど、

親を成長させる存在はない」

 

穏やかに野に咲く花のような、ほっと気持ちが緩む個性に、

そして、

それまで自らが思い込んでいた「限界」を何度も突き抜ける機会を与えてくれた個性特性に、

感謝を込めて。


6歳児の心の声、没頭できる時&僕が創ったという達成感

2015年11月24日 | 小学校

昨夜は、車の座席をはずし、日中の買い物中には乗り切らなかった長男の机を取りに。

6歳次男と1時間以上のドライブ。

行きはクリスマスキャロルを大声で歌い合って。

無事机を乗せ、帰途。

 

真っ暗な窓の外を見ながら、ぽつり。

僕はね、もっとレゴで色々なものを作りたいんだよ。

でもね、ご飯食べなきゃいけないし、

そしたらシャワー浴びて、もう寝る時間になっちゃう。

 

今から帰ってさっとご飯食べて取り掛かったら、

ほら、2時間はあるよ!

ダッシュボードの時計を見ながらそう声をかけてみる。

 

僕はさっとご飯食べられないし、

デザートも食べなきゃいけないし(これは省いても全然構わないんだけどね)、

そしたらパパが早くシャワーを浴びてきなさいって言うだろうし、

そうしてるうちに、自分が何を創っていたかも忘れちゃって、

また明日になって一日が始まるんだよ。

僕はね、ママにも手伝ってもらって、もっと作りたいの。

 

しくしく泣き始める。

次から次へと溢れる涙を、

腕で拭いながら。

 

夜も遅くなり、一日あちらこちら走り回っていたから、

お疲れモードでもあるのだろうけれど、

何だか次男の心の奥にある声を聞いたような気がした。

 

夢中で没頭できるまとまった時間。

僕これを創ったんだ!という達成感。

そういったことが、日頃の生活では、

随分と細切れであやふやなものになっているんだろうなあと。

 

今週は一週間学校も休み。

私自身スケジュールが詰まり、

なかなか「手伝う」ということはできないのだけれど、

まとまって没頭できる時を整えていけたらと思う。

 

 

夢中で没頭できるまとまった時間。

僕これを創ったんだ!という達成感。

ふと、「虹色教室」の子供たちの姿を思い浮かべて。

子供が集うことのできるこうした場の貴さを思いつつ。