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『It Mama』寄稿:子どもに怒りをぶつける前に!思い出したい「3つの質問」&変化を起こせる可能性は日常に溢れている

2017年12月14日 | 思慮あるしつけ(discipline)

暖冬だったこちら米国東海岸も、

ここ1週間ほどは雪が舞い、

氷点下の日々が続いています。

 

みなさん、

内の中心から溢れる温もりを身体中に行き渡らせ、

気持ちぽかぽかと温かく過ごしましょうね。

 

 

さて、本題です。

 

突き上げる感情をそのままぶちまける「反応」より、

相手に対しより適切な向き合い方を選択する「対応」を増やしていくこと。

 

これは、今回の『It Mama』さんの記事にもつづったように、

子育て生活で実践していきたいことですが、    

記事にある怒りをぶつけるのを防ぐため

だけではないですよね。

 

この、

「刺激→反応」ではなく、

「刺激→選択→対応」の、

「選択」部分にこそ、あらゆる「変化の可能性」がある、

そう思いませんか?

 

刺激→反応と、

既に出来上がった回路をなぞるだけならば、

それまでの生い立ちや環境の中で刷り込まれてきたことを、

オートパイロットで「再構築」しているだけです。

 

生い立ちに「痛み」を持つ人、

自分がされた子育てを、

次世代には伝えたくないと思う人、

そうした人ほど、「刺激→反応」の間にワンクッション、

「選択」をはさんでいきたいです。

 

 

でも、

怒りや悲しみを「こんな感情をもったらだめだ」と否定したり、

抑え込むわけではありません。

 

「ああ、私むちゃくちゃ怒ってる」

「ああ、私は悲しくてしょうがないんだな」

そう突き上げる感情に気づくだけでも、

「ワンクッション」が挟まります。

 

感情を持つことと、

それを行動に移すこととは、

全く違います。

 

ワンクッションはさみ、

その場で最も大切なことに、

立ち返っていきたいですね。

 

この「その場で最も大切なこと」を整理するのを助けるのが、

『It Mama』さんの記事で紹介した、

「3つの質問」です。

 

どうぞ、試してみてください!

 

何度も何度も何度も繰り返す内に、言葉だけではなく、

より感覚的に実践できるようになっていきます。

興味ある方、是非どうぞ!

 ・子どもに怒りをぶつける前に!思い出したい「3つの質問」

 

 

ちょっと、話が飛ぶようですが、

この

「刺激→反応ではなく、

刺激→選択→対応」について、

私自身いつも浮かぶのは、お2方の言葉なんです。

 

 

1人目は、第二次世界大戦時の

ユダヤの強制収容所を生き残り、

後に心理学者として「意味」についての研究やカウンセリングを生涯続けた

ヴィクトール・エミール・フランクル氏の言葉:


刺激と対応の間にスペースがある。

そのスペースにこそ、私たちが対応を選ぶことのできるパワーがある。

私たちの対応にこそ、私たちの成長と自由がある。

(Between stimulus and response there is a space.

In that space is our power to choose our response.

In our response lies our growth and our freedom.)」

 

 

 

 

そして、もう一人が、ミディエーター(ネゴシエーター)として活躍し、

世界中いくつもの扮装を回避させた

文化人類学者のウィリアム・ユーリー(William Ury)氏の言葉:


「人は、そろそろ感情的反射的な反応を繰り返すことから卒業し、

反応する前に一呼吸置き、

平和的な解決を意識的に選択する方向へと向かう時ではないだろうか」
 

 

他者との関係の中で、

「反応する前に一呼吸」。

自分と相手を含めたより広がりのある視野の中で、

「意識的に」対応を選択していくこと。

 


世界中のいくつもの難しい紛争場面に取り組みながら、

個人レベルでも国レベルでも、平和的解決に至らない葛藤はないと信じている

というユーリー氏の言葉は、大きな希望を与えてくれます。

 

関連記事:

・『靴下にはそっとオレンジを忍ばせて』「望みのコア」を理解しようとする

 ・『ユア子育てスタジオ』子供達自身で葛藤解決、「ミディエーター」という係りがあるのっていい

(ユーリー氏の働きに、

「アブラハム道」運動というのがあります。

イスラム教、ユダヤ教、キリスト教共通のルーツ、

アブラハムの一生をたどる道を歩くことにより、

互いの理解や絆を築こうという試み。

「ナショナルジオグラフィック・トラベラーズマガジン」で、

2014年の世界のベストトレール1位に。)

 

 

 

 

世界平和と壮大な話になりましたが、

目の前の「刺激と反応」の間に選択をはさみ、

「刺激→選択→対応」としていくこと。

 

子どもとのこの日常の瞬間瞬間にも、

変化を生み出すことを選択できる力を、

私たちは持っている。

 

そう思うと、見慣れた日常が、

何だかちょっと、より鮮やかなものとなって

見えてきませんか?

 

「刺激→反応」と、

これまでに刷り込まれた回路をオートパイロットでなぞる引力を、

えいやと飛び出してみます。

 

それは、何も大それたことではなく、

目の前の、カチン、イラッを行動に移す前に、

ワンクッションはさんでいくということ。

選択の自由を謳歌し、

「対応」していくということです。

 

それが、今、私たちにできる、

ひとつのことではないでしょうか?

 

 

いまこの瞬間にも、

断ち切ることも、つなげることもできる、

私たちには、選択する自由と力が与えられている。

思い出していきたいですね。

 

 

さて、8日間のハヌカが始まりました。

 

・去年の様子:8日間のハヌカ始まる!内から外へ向かう光

ホリデイシーズン到来です。

・ホリデイ 2014、「3つのストーリー」を胸に

 

みなさん、温もり溢れる日を!


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