マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

現代の子育てはなぜ「きつい」?きつさと隣り合わせにある喜びを抱きつつできること

2016年09月29日 | 子育て全般

ちょっと大きなテーマなので、

あれやこれや押し寄せ溺れそうになりますが、

今後も考えていきたいことなので、

今の時点で思うことを、ここに形にしておきます。

 

人類が生まれてから500万年ほどの間、

ずーと営まれてきた子育て。

ひとまず近年の変化を、みてみましょう。

自分たちの置かれた状況を知ることで、

対策もより見えてくるはず、そう思うんです。

 

 

一昔前は、一日中赤ちゃんをおんぶしながら、

洗濯板とか布オムツを洗い続けていたわけですから、

電化製品も行き渡り、技術も進み、

「紙おむつゴミ箱へポン!」とできてしまう今は、

「子育てって楽!」となってもいいはずです。

 

ところが、「現代の子育てはきつい」という言葉が、

こちら米国でも日本でも行き交ってます。

 

ではこの「きつさ」って、一体なんなんでしょう?

ざっと整理してみましょう。

 

1.家族構成が変化し子育て体験なし手伝いなしの子育て環境

核家族が主流となった現代では、

赤ちゃんからおばあちゃんまで広い年齢層に揉まれながら大家族の中で育った、

という経験がある人ってあまりいません。

 

そこで、ある日突然赤ちゃんを腕に抱き、親になる場合がほとんど。

そして子育て中も、

頼ることのできる「おばあちゃん」や「おばちゃん」などの

子育て体験者が身近にいない場合も多いです。

 

「何をどうしたらいいのー」とわけ分からいまま、

子供との間に入って調整してくれる人もおらず、

マンションの密室などで、四六時中、「得体の知れない存在=子供」と

共に過ごすことになってしまいます。

 

 

2.「肌感覚」のないまま雑多な文字情報の海に投げ出される

こうして、

体験によって培われた「肌感覚」や

身近な体験に基づいた「知恵」のないまま、

ワラにもすがる思いで、

情報をかき集めることになります。

 

それでもネットや本など、

巷には、時に相矛盾する育児情報が溢れているもの。

 

ぶれぶれに翻弄されるのも、しごく当然のことですよね。

情報をより分ける軸が全く築かれないまま、

雑多な情報の海に投げ出されてしまうのですから。

 

 

 

3.我慢の質が異なる

一昔前は、子供は労働力でした。

そうして小さなころから畑仕事や家事をしたり、

妹や弟の世話をしたりが日常だったのなら、

子育ては、単にその延長でしかありません。

それほど大変とも思わないでしょう。

 

でも、今び親の世代(20~40代)は、

一昔前に比べると、

こうした自然や生ものを相手にした生活感のある我慢を以前ほどは、

してきてないです。

 

学校のスケジュールに従うとか、

試験勉強のために何かをあきらめるとか

そういう我慢はしてきたかもしれませんが。

 

また物質的にも、

一世代前よりは、選択肢が溢れ、

より好きなものを手に入れることができたのではないでしょうか。

 

時間的にも物質的にも自由のきかない子育ては、

我慢の限界越え、と感じるかもしれません。

手に入れる時間が細切れで「達成感が感じられない」というのも、

現代の親特有の悩みかもしれません。

 

 

4.子育て支援システムがないまま共働きが加速

実は人類誕生以来99パーセントの期間を占める狩猟採集時代ですら、

夫婦というのは共働きだったわけです。

 

でも、当時と現代とでは全く状況が違います。

何が違うかというと、当時は、

コミュニティー全体で子供を見ていたんです。

(「マザーグランド」と呼ばれるような、

子供をぽんとおいておける場があったり

http://naturalstart.org/feature-stories/reinventing-mother-ground)

 

今は、核家族が主で、コミュニティー間の繋がりも希薄。

「皆で育てる」といったバックアップ体制がどんどんなくなる中で、

共働きが促進加速されている状態といえます。

 

これでは、親にとっても子供にとってもきついですよね。

 

 

 

5.子供と過ごす時間の増加

(http://www.livescience.com/29521-5-ways-motherhood-has-changed.htmlより)

家事に膨大な時間がかった以前は、

専業主婦でもとにかく忙しくて、

子供と向き合う時間などなかったといいます。

 

今では家事も昔より格段に楽になったものの、

兄弟姉妹も少なく、子供だけで遊びまわれる場も減り、

頼れる親族などもいないなどの状況から、

子供につきっきりにならざるをえなかったりします。

 

米国では、

昔より女性が外で働くようになったものの、

親が子供と過ごす時間自体は増えていると報告されています。

1965年には外で働く女性の平均時間は週に8時間だったのが、

2011年には週に21時間になっています。

ところが、1965年には週に10時間子育てに費やしていたのが

(ちなみに父親は週に2.5時間)、

2011年には週に14時間(父親は7時間)費やすようになっているそうです。

 

つまり、外で働く時間が大幅に増えたにも関わらず、

子供と過ごす時間も増えているんですね。

 

家事量は減ったものの、

親の仕事量は、増加の一途というわけです。

 

 

6.いくら「きつく」ても「あなたの選択だから」に帰結

一昔前は、「女性はある程度の年齢になったら、

結婚して子供を持つ」のが当たり前でした。

 

それでも時代は変わり、

結婚も出産も「選択のひとつ」になりつつあります。

そこで、以上のように子育てを取り巻く状況がいかにきつかろうと、

「あなたが選んだことだから」で終わってしまい、

ママが一人で背負い込まざるえない、

という状況が生まれているといいます。

(http://family-studies.org/why-parenting-has-gotten-more-difficult/より)

 

と、まあこれは、米国でのことですね。

日本の場合はまだまだ、

「ある程度の年齢になったら結婚して子供をもつべき」

といった周りからのプレッシャーもより大きいかもしれません。

 

外からの圧力ではなく、

「結婚も出産もシングルも、したいからそうする」と、

より多くの人が感じられるようになるといいですね。

 

いずれにしても、

「自分で選択して結婚出産した」にせよ、

「周りのプレッシャーから結婚出産した」にせよ、

「あなたが決めたことだから」や、

「皆してきたことだから」で終わってしまうのは、

きついです。

 

 

7.何をどこまでしたら「ゴール」にたどり着くのかよく分からない

狩猟社会では、鹿や鯨を獲れるようになってくれたり、

皮をなめしたりできるようになってくれれば

「ああ、この子はこれで生きていける」とほっとできたわけです。

 

また一昔前は、ある程度健やかで、ある程度識字能力があればいい、

というぐらいがマジョリティーのゴールだったといわれます。

 

ところが、今はもっと複雑です。

 

医療の発達により身体面や衛生面へ気を配ることは

以前より切実でなくなったものの、

持てる力を最大限伸ばしてやりたいだとか、

社会性やメンタル面を健やかに育てたいだとか、

ハッピーな大人になってほしい!だとか、

いろいろ目指すものがあります。

 

しかも、

何をどうしたらいいのか、

何をどこまでしたら十分なのか、

はっきりととらえがたいゴールばかりです。

 

先行きが見えない不安感から、

ひとまず、

経済的ステータス的に高い成果をあげやすいとった確率的な指標に頼り、

いい大学やいい会社を目指すことに躍起になることもあるでしょう。

それでもこれはあくまでも「確率」であって

当てはまらない例も多くあります。

 

ましてや「幸せ」ということならば、

「経済的な成果」といった指標は当てになりません。

物質的に恵まれていても、

全く幸せでない人もいるという例はいくらでもありますから。

 

何を目指して子育てをしていけばいいのか、

霧の中を歩いているような「きつさ」があります。

 

 

 

 

と、「きつさ」ばかりあげるなら、

子育てはもう苦行か何かにしか見えないかもしれません。

 

でも物事には、常に、凹面もあれば、凸面もあります。

 

胸に手をあて、深呼吸して、

子供がもたらす「喜び」を思い出すなら、

必ず、様々な瞬間が浮かんでくるのではないでしょうか。

 

子供との日常には、

「小さく深い喜び」が溢れています。

 

相傘するお姉ちゃんが濡れないように一生懸命傘を傾ける、

言わなくてもごみを出してくれた、

一回起こしてすぐに起きた、

ピーマンを残さなかった

 

こうした「喜び」ひとつひとつを、心に浸してみます。

 

「きつさ」と隣り合わせに、

目の前には常に、「小さく深い喜び」がある、

そう気づいていきたいですね。

 

これらの「喜び」を抱きつつ、

上にあげたような「きつい状況」を改善していくために何ができるか?

そう問いながら、できる範囲で動いていく。

 

 

それは、何も大それたことじゃなくて、例えば、

・身近に子育てに困っている人がいたら話を聞いてみる

・子育て体験を発信していく

・情報を鵜呑みにせず、試し感じ考えと繰り返し自らの軸を築いていく

・子供との間にワンクッション入るような気の置けない繋がりを模索する

・子供に生活感のある体験をさせてやる

・子供と一緒に過ごす時を共に楽しめるよう工夫する

・万能な答えはないけれど、子供と向き合う中で自分たちなりの答えを見出していく

というようなことなのかもしれません。

 

 

私自身にできることを続けていきますね。

それではみなさん、よい日を!


「保育士資格試験問題」ってこんなこと聞かれるんですね!子供に関わる人皆参考にするといいですよね

2016年09月29日 | 子育て全般

平成27年の「保育士試験問題」に目を通す機会があったんですが、

「へー、こういったことを聞かれるんだー」と興味深かったです

 

以下の設問、みなさんなら、どう答えますか?

 

問 11 次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
9月に入り、保育士は子ども達に向けて運動会の種目にリレーを提案した。話し合いの結果、8人ずつ3チームに分かれて行うことになった。リレーの練習が始まって数日が経過すると、「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」 と子どもたちに不満が出てきた。

【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」に示される発達過程や第3章「保育の内容」 の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適 切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

A 運動会まで日にちがないので、保育士がクラス全員のタイムを計って、3チームが均等になるように再編成する。

B 「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」 ことについてクラスで話し合う。

C 運動会は、勝つことばかりがいいのではないと、子どもたちに話す。

D 負けてばかりいるチームに速く走れるよう練習することや走り方を伝えて、「頑張れ」と言う。

E 子どもたちで解決できるようにと考え、もう少し様子を見ることにする。

 

 

 

その場の様子をみて、ケースバイケースだろうなあ、

と思いながら答えた私、見事に間違ってました。(笑)

答えはBとEが「正しい」とのこと。

 

「教える」というよりも、

あくまでも子供たちに導かせるという態度が大切なんですね。

 

私は、「C」を入れたかったんですよね。

「ほら、運動会にはね、勝ち負けだけじゃない楽しいことがいっぱいあるじゃない?」

と皆で何が楽しいかをあげてみたらいいだろうなあ、と。

まあこれは、Bの「話し合い」に入るのかもしれませんが。

 

あと、「保育所保育指針に基づいて」とあるので、

この「指針」を読み込んでいると、

「正解」にいきつきやすいのでしょう。

 

 

 

では、こちらはどうでしょうか?

 

問 15 次の保育所での2歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Gちゃんと保育士が砂場で型抜きをして「たんたん誕生日...」とケーキに見立てて歌いだす。近くで砂遊びをしていたH君が歌の途中でさっと寄って来て足でケーキを踏みつぶしてしまった。Gちゃんはキョトンとし、H君も踏みつぶした跡を眺めている。保育士がH君に「踏んじゃいやだー!手で食べてよ!」と言い、保育士が歌いながらケーキを作り始めるとH君も座り込んで3人でケーキを作り始める。そこへ J ちゃんがやって来て無言でさっとケーキを踏みつぶす。保育士が「ありゃー、踏んじゃった」と言いながらも、手で山を作りながら歌い続けていると、3人も嬉しそうに山を囲んで歌に合わせて手をたたいた。保育士が「ふーってやって」と言うと、一人ずつ嬉しそうにローソクを消してケーキを食べる真似をした。

【設問】
「保育所保育指針」の第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応についての振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 大人である保育士が「踏んじゃいやだー!」と子どものようにH君に言ったことは言葉を獲得する時期の子どもへの対応として不適切である。

B Gちゃんの作ったケーキを踏みつぶしたH君にきちんと注意すれば、その様子をみていた J ちゃんもケーキを踏みつぶすことがなかったと思う。

C 模倣も盛んになってきているので、保育士が子どもと一緒にごっこ遊びをすることはこの時期には大切な経験である。

D この遊びの場面では、「ケーキを踏みつぶしてはいけない」と言うのではなく、どうすれば楽しく遊べるのかを一緒に遊びながら伝えることが大切である。

E 楽しく遊ぶことよりも、ケーキを踏みつぶしたH君とJちゃんには、その場でGちゃんに謝らせるべきであった。

 

 

CとDが正解とのこと。

2歳児ですから、「だめ!」「いけません!」と言うより、

「どうしたら楽しく遊べるかを体現する」のが一番でしょうね。

これは、Aはどうなんだろ・・・、と迷いましたが、

なんとか合ってました。(笑)

 

 

 

他にも、

「保育所保育指針」などを丸覚えしてないと答えられないような

「これができることにどんな意味があるんだろう・・・」

と感じるような「言葉だけ」を操った設問もありますが、

以上のような子供への接し方についての基本的姿勢は、

大いに参考になりますよね。

 

 

・なるべく子供に導かせる、

・「だめ!」「いけません!」よりも体現、

などなど、

幼児の年齢に合った接し方について、

保育士だけでなく、子供に関わる人皆が、

学ぶ機会があるといいですよね。

 

興味ある方、ネットで簡単&無料で

保育士資格問題を解いたり添削したりできますよ、

「保育士資格過去問題」で検索してみてください!


米国の小学校で「罰」の代わりに「マインドフルネス」を用いたところ問題行動改善効果抜群らしいです

2016年09月29日 | マインドフルであること

9月27日づけのMSNのニュース:

School Replaces Detention With Meditation and the Results Are Amazing

(学校 が「拘束の罰:detention」を「瞑想:meditation」に置き換えたところ驚くべき効果が!)”というもの。

 

メリーランド州のボルチチモアのロバートWコールマン小学校では、

問題行動を起こした子は、

「拘束の罰(停学一歩手前)」を受ける代わりに、

「マインドフルなひととき部屋(Mindful Moment Room)」で過ごすことになっているそうです。

呼吸法などのエキソサイズを通し落ち着き、

自らしたことを省みるのを助けるのだそう。

 

この小学校では、「罰」に置き換えるだけでなく、

放課後のプログラムとしても、

マインドフルネスやヨガを教えているといいます。

 

効果は驚くべきもので、

近辺の小学校も導入する動きにあるそうです。

ロバートWコールマン小学校では、

去年、停学処分が皆無だったとのこと。

 

放課後プログラムを主宰している

「the Holistic Life Foundation」のウェブサイトには、

「テストの間集中する助けになった、

喧嘩を避けることができた

両親の周りで落ち着いていることができた」

などの生徒たちの声が載せられています。

 

ある5年生の子は、

“怒ったときは深く呼吸してみるんだ。

ただ僕が好きな場所にいると描いてみる。

そして僕は、誰をも克服できると思ってみるんだ。

すると、怒りがおさまっていく。

僕は、より大きくて賢い人が何かをしていると想像してみる。

より強くて、メンタルの強い人がすることを想ってみるんだよ」

 

 

この「the Holistic Life Foundation」、

ボルチモア周辺の低所得者層や高い犯罪率などハイリスクな地域の子供たちに、

マインドフルネスとヨガを教えることを続けています。

 

スタッフには、

アフリカン・アメリカンの方々がずらり。

 

 

私自身放課後スクールで、

チャレンジングな子供たちに向き合う時期があったわけですが、

通常のクラスから連れ出し、

拘束するなど罰を与えても、改善なんてしやしないというのが、

もう骨の髄までよく分かります。

 

ますますエスカレート→より罰を重くする、

そして結局は、追放するしかないんです。

私が担当していた放課後スクールでも結局最後には、

問題を起こさない子だけが残ってました。

 

 

厳しい状況で日々暮らす子供たちは、

家庭でほっと落ち着くひとときというさえも、

なかったりします。

 

こうして、

自らが自らを落ち着け、

よりよく導く術を身につける機会を与えることこそ、

彼ら彼女に必要なこと。

 

パワフルにメンタル力をつけ、

未来へとはばたいていく子が

一人でも増えていきますように!

 


ティクバ(飼い犬)、今までありがとうね

2016年09月29日 | 日常

数日の間、飼い犬ティクバの咳が頻繁になり、

呼吸が苦しそうなことがありました。

 

以前から心臓が悪く、咳は心臓が原因なんですが、

手術の麻酔には心臓が耐えられないだろうということで、

ここ一年ほど、咳がひどくなると、咳止めを与える日々でした。

 

 

 

その日は獣医に連れていき、

これからの治療プランをもう一度話し合い、

新しく抗生物質をいただき。

 

なんだか一日中目をらんらんと輝かせ、

はしゃいで皆の後をついて周り、

最近は途中しゃがみ込むことのあった散歩も、

軽やかに飛び回って。

獣医でいただいた犬用のクッキーもぺろりと平らげ食欲旺盛。

 

「元気になってきたねー」

と子供たちとうなずき合っていたんですが。

 

 

 

雨が激しく振り、雷のなり響くその夜、

隣で寝ていた長男も気づかないうちに、

居間へ一匹移り、息を引き取りました。

  

朝、家族皆、呆然。

 

昨日のあの元気ぶりは、

最後の最後に、思いっきり楽しむためだったのかな・・・

子供の一人が、ぽつり。

 

 

前日お会いした獣医の方も、

まさか・・・、と絶句。

「あまりにもアラート(機敏)でエネルギーもあってハッピーでしたから」と。

何だかほんと、生き生きとしてたんですよね。

 

 

 

 

皆でお別れし、

火葬施設へ連れて行きました。

皆、泣いて泣いて泣いて泣いて。

 

しゃかしゃか床につめが当たる音、

尻尾を振って走りよってくる姿、

なでてーなでてーともたれてくる重さと温もり、

生活の端々に、思い出が溢れています。

 

いつもこうして、

「自分も兄弟姉妹の一人」のつもりでしたから。

数日前9月24日の長男の誕生日にて。

 

最後の最後まで食欲もりもりだったねーと

皆で笑って、また泣いて泣いて。

 

 

ティクバ、12年間、たくさんのジョイをありがとう!

 


 

 

火葬施設の

入り口に、

「生命の木」。

手続きをしていると、

ネコさんがすり寄ってきます。

カウンセラーなのよ、と受付のおばあさんが微笑んで。

おばあさんと最期の様子など涙涙で話していると、

「心臓発作ね・・・」と一言。

雷がなっていましたし(ティクバは雷や花火が嫌い)、そうかもしれません。

 

お灰を入れる木箱を選びます。

 

 

You will be always remembered.

Rest in Peace.

 

 


オールアバウトに「身体を動かすことの大切さ」についてまとめました

2016年09月25日 | 身体を動かし発達促進

『オールアバウト』に、「身体を動かすことの大切さ」についてまとめました。

学力アップの秘訣!身体を動かすことの大切さ

こちら『マイコー雑記』に書いてきたようなことが、コンパクトにまとまっています。

 

『ユア子育てスタジオ』への紹介はこちらです。

オールアバウト記事「学力アップの秘訣!身体の動かすことの大切さ」

 

興味ある方、是非どうぞ!


極限にある日本の子供たちにマインドフルネス、身体感覚を通して心身が落ち着く方法

2016年09月25日 | マインドフルであること

9月20日付けの『産経ニュース』記事です。

「女子少年院で「瞑想」 米国発「マインドフルネス」で非行防げ!…ストレス減らし感情コントロール」より、

 “法務省は平成26年度から少年院でマインドフルネスの試行を始め、現在は全国に9カ所ある女子少年院のすべてで実施。男子の少年院でも導入を進めている。

 女子少年院が先行しているのは、非行少女の傾向として、過去に虐待や性被害といった被害体験を持つケースが多いためだ。

法務省のマインドフルネス外部アドバイザーを務める関西学院大の池埜(いけの)聡教授(心的外傷学)によると、そうした少女は未来に希望を抱けず、「生きていても仕方がない」と否定的な思いに支配されがちだ。だが、マインドフルネスで「今」を感じる時間を増やすことで、過去のトラウマを切り離して考えられるようになるという。“

 

日本でもこうして、

「厳しい状態にある子供たち」に、

「マインドフルネス」が実際に用いられ、

役立っているというのは、本当に嬉しいことです。

 

 

米国では、

「マインドフルネス」という言葉が用いられるかどうかは別にして、

「マインドフルであることが大切」というコンセプトは、

ビジネス界や教育界など様々な分野で、行き渡っている感があります。

 

 とはいえ、「コンセプト」が受け入れられたとしても、

それを実践するかどうかは、また別のこと。

また漠然と「大切だよなあ」と思っても、

実際、何を具体的にどうしたらいいのか、

ちんぷんかんという場合もあるように思います。

 

 

 

「マインドフルであること」って、なんでしょう?

 

一般的には、

いいとか悪いとかジャッジすることなく

自らの思考・感情・感覚に気づいていること

とされます。

 

私自身実践を通し、

「自らの思考感情に気づきつつ、身体感覚を通してたどりつく状態」

ともいえるかなと思っています。

そしてその状態が、

上の記事にもあるように「今を感じる」という言葉で表されることもあるのだと。

 

アタマの中でノンストップにしゃべり続ける思考、

つられてわき上がる感情、

この繰り返しに気づきつつ、

身体感覚へフォーカスすることで、

「過去未来に漂う状態(=思考感情)」から、

「今」へと繋がっていく。

 

そして、「マインドフルネス」とは、

そうした「マインドフルである状態」を培うための「ツール」です。

 

 

 

この産経ニュースの記事にもあるように、マインドフルネスとは、

元々仏教の「瞑想法」を基にしていますが、

宗教色を排して開発されたことから、

世界中の医療機関や、英国や米国、

そしてこうして日本などの公的機関でも用いられるようになっています。

 

ストレス減退、落ち着く、集中力が増す、不安障害やウツの改善、

より健やかになったなどの効果が、

世界中様々な研究機関から報告され、

また脳に変化が起きる、といった研究データも発表されています。 

 

私自身、確かになあと、その効果を実感しています。

 

 

 

 記事にある女の子は、半年間マインドフルネスを体験し、こう言っています

「いらいらしたときは時計の秒針の動きに神経を集中させたり、

ペンを持つ手の感覚に注意を向けたりして、

¥心を落ち着かせることができるようになった。」

 

マインドフルネスを続けていくと、

出来事→思考感情がわき上がる→行動

といった自らのマインドの動きに、

より気づけるようになっていきます。

そして、「行動」に移す前に、

ワンクッション入れやすくなっていくんです。

 

起こることは起こり続けます。

それでも、その起こることに対し、

どう対応するかを、より自ら選択できるようになっていくんですね。

そしてこうした姿勢が、「健やかさ」にも繋がるわけです。

 

 

 

また、子供自身がスキルを身につけていくこともですが、

まずは、’子供に関わる人々が「マインドフルであること」を思い出してみる、

その効果も、私自身子供たちに接しつつ、実感しています。

 

こちらの記事「New research reveals mindful parenting reduces child stress

(新しい研究は、マインドフルな子育てが子供のストレスを減らすと明らかにした)」にも、

こんな研究が発表されています。


 メルボルン大学の心理学者Lea Watersによると、

現代の子供のストレスレベルや、不安感は増しているとしつつ、

「親がより自身の感情にマインドフルであり、

怒りや、ストレスや、フラストレーションをそのまま行動に移す前に一休止はさめるようになることで、

子供たちは、大きなベネフィットを得ると分かっています」

とのこと。

 

そうして感情をぶつけることがより少なくなることで、

親も、「ああ、またやっちゃった・・・」と、

落ち込んだり、やり切れなくなることも減り、

親子で、気持ちが軽くなっていけますね。

 

 

 

 

具体的な方法については、 

マインドフルネスというと、イメージ的に、

「じっと座って瞑想」が浮かぶかもしれません。

でもそれだと、時間的にもスキル的にもハードルがちょっと高いです。

 

ということで、より気軽にできるものとして、

歩く、食べる、見る、聞く、触るなどの動作を、

よりマインドフルにしてみる、というのがあります。

また、自分がどんな呼吸をしているのか気づいてみる、

長く吐いてみて、空気が鼻腔を通る様子やおなかが膨らむ様子など身体感覚に気づいてみる、

というのもいいです。

そうして日常に、マインドフルな動作を散りばめていく、

私自身、それだけでも十分効果ありありだと実感しています。

 

より具体的な方法について、 

こちらにも、ざっと紹介してあります:

『オールアバウト』記事「育児ストレスが激減!マインドフルネスとは?」

『ユア子育てスタジオ』記事「今すぐできる簡単なマインドフルネス実践例3つ、日常のリフレッシュメントとして


歩いたり食べたりと動作しながら、また呼吸に注意を向けながら、

わき上がる思考や感情に気づきつつ、足裏の感覚や舌の感触や鼻腔やお腹などの

身体感覚に集中していきます。


フォーカスがアタマから身体に下りて、

パンパンなアタマがすっきりしますよ。


 

 

 

 

 

と、

いいところばかり強調されがちなマインドフルネスですが、

批判もあります。

私自身、注意したいことを、ひとまず3点あげておきますね。

 

1.合う合わないがあります

これは特に、「じっと座って瞑想」となると、

より顕著に出てくるかもしれません。

 

私自身は、ハイリーセンシティブ系の人には合うんじゃないかなと思ってます。

実際、ハイリーセンシティブ関係のウェブサイトでは、

マインドフルネスや瞑想についての記述をよくみかけますね。

 

HSPという特性を提示し自らもHSPとする心理学者のアーロン氏も、

「自然の中で過ごしたり、瞑想したりという時間がないともたない」というようなことを書いてましたし、

あのスーザン・ケイン氏の『Quiet Revolution(静かな革命)』でも、

マインドフルネスや瞑想関係の記事が掲載されていたりします。

 

敏感系の人々は、思考・感情・感覚が強烈だったりして、

それらに呑み込まれ苦しくなることも多いわけですが、

元々敏感な分、それらをより鮮明に感じられますし、

そこへ、それらとよりうまく付き合う姿勢を身に着けることで、

安定していくことができます。

また感情を司る扁桃体などの脳の箇所への変化を示す研究もあります。

敏感系の人の自分メインテナンスに最適なんですよね。

 

自らの様子をみつつ、合う合わないをみていきたいですね。

 

 

 

2.よりきつくなることもあります

慣れない内や、より大きな心の問題を抱えている場合は、

様々なことがフラッシュバックして、

きつくなることもあるかもしれません。

 

冒頭の『産経ニュース』の記事にもこうあります。

「導入当初はトラブルもあった。交野女子学院では瞑想中に数人が被害体験を思い出し、体調不良を訴えた。同学院は改良を重ね、ゲーム感覚でできるプログラムを独自に開発。現在は月2回、グループワークで行っている」

自らの様子を見つつ、自分に合ったペースと方法を見だしていきたいです。

またきつくなった場合など、信頼できるインストラクターなどにシェアできるといいですね。

 

 


3.どんな人に学ぶのか?

「マインドフルネス・ティーチャー」というのは、

医師や心理士といった何年も勉強し修得した資格というものが

あるわけじゃありません。

 

医療機関や心理士が用いるものはより科学的でしょうが、 

元々オリジンが仏教にありますから、

インストラクターによっては、

とても宗教的、スピリッチュアル的にもなり得るでしょう。

 

自分が必要とする傾向を、選びたいですね。

 

 

 

ということで、

「マインドフルなひととき」を日常に散りばめていくこと、

興味ある方、是非試してみてくださいね!

 

 

マインドフルネスについてこれまで書いてきた記事が以下にまとまっています:

http://kosodatekyua.com/category/mindfulness/

 

 


子供の「注意持続力」を促す接し方についての研究が、まるで「子育ての基本」を集約したかのよう

2016年09月22日 | 子育て全般

私自身感じてきたことが、

ほんとそう! と表された研究の紹介です。

https://www.sciencedaily.com/releases/2016/04/160428131954.htmより)

 

先月8月に発表されたインディアナ大学による研究なんですが、

乳幼児に接する世話人の姿勢が、

その子の「注意持続時間(attention span)」に影響を与える

というもの。

 

ちなみに、研究を率いたChen Yu氏によると、

「子供が注意を持続できる能力というのは、

言語獲得や問題解決の他にも、

様々な認知的発達面での『成功』に強く繋がる」

とのこと。

 

確かに、物事にじっくり注意を払える力というのは、

何をするにしても、大切になってきますね。

 

 

それで、このインディアナ大学研究チーム、

乳幼児と親などの世話人が、玩具で遊んだりとして交流する様子を、

両者の「目の動き」に注目して調査したそうです。

 

Chen氏によると、

世話人の姿勢というのは、大きく「2つのグループ」に分けられるといいます。

 

1.乳幼児に遊びを導かせる

2.乳幼児が特定の玩具に興味を持つよう強制的に導こうとする

 

「多くの世話人が本当に努力し過ぎるんです。子供のために玩具を持ち、名前を示し、自らの子育てスキルをフルに示そうとします。それでも何が起こっているかというと、子供の目は、天井や世話人の肩などをさ迷っているんです。つまり、子供たちは全く注意を払っていません」とのこと。

こちらが、これをさせよう!これを教えよう!と頑張るほど、乳幼児は上の空というわけですね。

 

また、「子供の注意を持続させることに最も成功する世話人というのは、子供に導かせる人々なんです。これらの世話人は、子供が玩具に興味を持つまで待ちます。それから、興味が広がるよう、名前を示したり遊びを励ましたりとして飛びつくんです。

こうした世話人は、子供の興味への敏感さを持っています。そして、子供の注意を持続させるようサポートするのです。子供がどこを向くべきかと再び導く必要もあまりありませんでした。」と。

 

ちなみに、この2つのグループ以外に、

子供の注意持続時間に最もよくない影響を与えたのが、

遊んでいる間、子供との交わりに極端に低い関心を見せた世話人とのこと。

引き下がったまま一緒に遊ぶことがなかったり、

どこか他の方を向いていたりと気がそれた様子で接っしていたそうです。

 

 

 

 

何だかこれって、

「子育ての姿勢」とその「アウトカム(結果)」を、

集約したような研究報告じゃないですか?

 

大人の側が、「こちらよ!あちらよ!」と頑張るほど、

子供は、関心を失っていく。

一方、子供が自主的に興味を持ったことにこちらが敏感に気づき、

興味を広げ持続できるようサポートしていくなら、

「また気がそれてー!こっち向きなさい!」と再び導く必要もそれほどない。

 

また、まったく無関心で放任していても、

子供は、興味を持ち続けていくことが難しい。

 

 

「子供の興味への敏感さ、

その上に、興味を広げ持続させる働きかけをしていく」、

この子育ての基本となる大切な姿勢

私自身反省も含め、これからも思い出していきたいなと思いますね。

 

 

 

 

もうひとつ、

「目の動き」など、

子供と接する具体的な姿勢について思うこと。

 

そわそわ、あくせく、いらいらなどして、

目もあちらこちら泳ぎ回っていたり、

また今はスマートフォンなどでもひっきりなしに情報と繋がれますから、

心ここにあらずで、目も頭も飛び回っていたり。

 

私自身も、そうして子供の前で、

目も頭もさまよい続けていること、

しょっちゅうです。

 

 

それでも、なるべく、

5分でも10分でも、

心を込めてゆったりと接する時間を作り出していくよう、

心がけたいなと思いますね。

 

ふーと深呼吸して、口元に笑み。

目をじっとみる。

一語一語気持ちを込めて話してみる。

大らかで穏やかな雰囲気(そんな状況でないときほど!)。

背中をさすったり、おでことおでこをくっつけてみたりとスキンシップ。

 

こうしてちょっとだけでも「立ち居振る舞い」を変えてみると、

結構、親子で、しっとりと落ち着いていくことがありますね。

 

 

 

Chen氏曰く、

「心理学では、注意を持続させる能力などは、

個々の発達の領域とされてきたんですが、

こうして、

他者との関わりに影響を受け発達していくという視点が提示されたのは画期的なんです」

とのこと。

 

世話人がどう接することで、

子供たちのより健やかな発達が促されるのか、

こうして、具体的に表される研究が、

今後も増えていくといいですね。

 

それではみなさん、週末お楽しみください!

こちらは今日から3日半連休です!


「子供にADHDであることを伝えるストーリー」から学ぶこと

2016年09月21日 | 子育て全般

診断を受けてませんが、特徴を見ていると、

我が家にもADHD傾向だなあと思う子がいます。

親戚にも、学校から検査を受けるようすすめられ、

結果「ボーダー」とされた方もいます。

(ちなみに今はその方、学問世界でエネルギッシュに活躍してます)。

またこれまで教室などで接した子や相談を受けた子の中にも、

こうした傾向を持つ子がいました。

 

 

ADHDの子供たちのセラピーに長年携わってきた医師Ned Hallowell氏曰く、

「子供にADHDについて話すときには、

ネガティブに動揺させる内容ではないよう、

心を配ってやってください」とのこと。

 

Hallowell氏による説明、

まさしく!といった絶妙なメタファーが用いられています。

https://www.youtube.com/watch?v=qauX5cteSfY

http://www.additudemag.com/adhd/article/911.htmlより)

 

ざっと訳してみますね:

 

「君の脳は、レーシングカーのエンジンのようなんだよ。

 

レーシングカーみたいに

とっても速くパワフルに走ることができるんだ。

 

このレーシングカーのエンジンが、

ものすごい速さでいろんなことに興味を持たせ、

いろんなアイデアを湧き出させてくれる。

                                                                                                                                               

これは素晴らしいこと! 楽しい人生になること間違いなし!

 

でもね、ひとつだけ問題がある。

それはね、ブレーキが、まだまだ自転車並みだということ。

だからね、止まる必要があるときに、うまく止まれないこともある。

 

だから、ブレーキをかけるコツを、

学んでいこう。

 

そうしたら君は、チャンピオンだよ!」

 

 

Hallowell氏曰く、

「ADHDの子の脳というのは、

まさしくこういうことなんです」と。

 

 

 

子供は大人の言葉や姿勢を敏感に感じ取ります。

 

こんな説明をされたならば、

子供も自分の特性に自信を持ち、

なおかつ、

「よし、

ブレーキをうまくかけられるよう工夫して、

チャンピオンになるんだー!」

と意欲が高まるかもしれませんね。

 

 

 

そして、しみじみ思うのは、

親も、こうした姿勢で

子供に向き合いたいということ。

 

ネガティブ面ばかりに目が行って、

将来が不安になったり、

時に絶望的に思えてきたり。

私自身、日々子育てする中で、

何度も通ってきました。

 

弱みばかりが目に付き、

弱みとともに転げ落ちていくのではなく、

強みに目をむけ、励まし、

弱みを引き上げていく力を培っていきたいです。

 

 

 

ちなみに、「ハイリーセンシティブさ」について、

子供に伝えるストーリー例として、

「高性能な火災警報器」というものをあげたことがありますが、

「敏感な子」が自らの特性とうまく付き合うために本人に伝えるストーリー

こうしたメタファーって、

子供の心にすっと届きやすい、

そう実感しています。

 

 

自分がどんなストーリーを繰り返しているのか、

気づいていきたいです。

よしっ!と足を踏み出していけるようなストーリーを、

語っていきたいですね。

 

それではみなさん、よい日を!


AD(H)D傾向の子にもハイリーセンシティブな子にも大切な「身体を動かす」こと

2016年09月21日 | ハイリーセンシティブチャイルド

次の記事でも紹介する、

ADHDの子供たちのセラピーに長い間携わってきた医師のNed Hallowell氏は、

こちらのクリップで、

AD(H)Dの子にとって、

スポーツへの従事は「マスト」だと強調しています。

 

「身体をしっかり動かす」ことを日常に取り入れるだけで、

AD(H)Dの問題となるような症状が、

改善してしまう場合もあるとのこと。

 

 

これはもう、

我が家でもかなり思い当たりますし、

ADHD傾向を持つ親戚も、

幼少期からスポーツがメインのような生活を送り、

成人してから学問の世界へ移り今は学者といった経歴を持っています。

またADHD傾向を持つ子というのは、

「ギフテッドプログラム」でもよく出合ってきましたが、

本格的な運動をしている子が多かったですね。

 

長男をみていても、

しっかり動いておくと、

より集中できるんです。

 

 

 

 

また、「ハイリー・センシティブ・パーソン」という特性を提唱した、

心理学者エレインNアーロン氏も、

その著者『The Highly Sensitive Child(邦訳:ひといちばい敏感な子)』の中で、

「比較的大胆で、社会的に認められるHSCを育てるヒント」として、

特に「チームスポーツ」をすすめています。

 

 

 

最近、

次男がサッカーを始めたのですが、

アーロン氏の言葉、確かに!と実感しています。

 

アーロン氏も書いているように、

「慣れるのに時間がかかる」かもしれません。

 

特にチームスポーツとなると、

相手を押しのけ、妨げ、ぶつかりあい、

必死でボールを奪い合うわけですから。

 

HSCとは、正反対に位置するような世界ですよね。

 

 

 

家庭の外では「大人しめ」の次男、

サッカーを始めた当初、こんな様子でした。

 

・他の子がボールを持っていると遠慮してボールに触ろうとしない。

・自分が持っているボールも奪われそうになると、すぐに引く。

・少しでも他の子に触れると、申し訳なさそうに立ち尽くす。

・転んだりボールがあたったりして痛そうにしゃがみこむ子の傍で、自分もショック状態。

 

ハイリーセンシティブさ、全開ですね。

 

 

 

それでも本当に、「慣れ」なのだなあと感じています。

 

次男は、元々身体を動かすのが大好きなのですが、

次第に、ボールを追うことに夢中になっていきます。

 

一ヶ月以上たち、今ではすっかり、サッカー少年。

どんな状況であろうと、

ボールに突進していくようになりました。

 

 

先週末の試合では、

ボールの取り合いをしていた子が体勢を崩し、

地面に倒れる際スパイク靴が次男の顎を蹴り、

次男ものけぞって地面に倒れ、

相手の子も転んで泣き始めたんですが、

次男、過集中状態なのか、

痛みもほとんど感じない様子ですぐに立ち上がります。

それでも、相手のことが気になるのは、

変わらないようで、

周りの大人に「だ、大丈夫?」と聞かれつつ、

泣きじゃくる子の傍で、口を結んで、ずっと立ち尽くしてました。

 

 

 

とにかく、

サッカーが楽しくてしょうがないようで、

毎日家でもボールを離しません。

(屋内では「ドリブルだけよし」としているのですが、

ついつい蹴り上げては窘められてます)

 

 

こうした変化の中で、

家庭外の日常生活でも、

積極性や自信や覇気などが、

より出てきたかなと感じています。

 

 

 

 

同性ということで長男と次男をみてみると、

長男は、幼少期から、あまりチームスポーツを楽しむ

ということがありませんでした。

どちらかというと、ボールを扱うのも不器用で、

ボールを取り合うという雰囲気にも、

なかなか慣れませんでした。

それでも中学生ぐらいから、

身体的なコーディネーションなども追いつてきたのか、

今ではすっかり、スポーツ大好きティーンになっています。

 

生まれ持った能力もあるでしょうが、

次男の方が、小さな頃から上の子たちにくっついて、

長男が同じ年齢の時分よりも、

圧倒的により身体を動かしてきたことが、

大きいのだろうなと感じています。

 

 

 

アーロン氏曰く、

「HSCの子がチームスポーツに慣れるのは簡単ではありません。

それでも継続し、適切なスキルを発達させるなら、

馴染むことができるでしょう」とのこと。

 

まずは、身体を動かすことから始め、

親や親しい子供たちと少しずつスキルをつけていき、

興味を持つようならば、スポーツチームに入ってみる、

というのも方法かもしれません。

 

 

 

ハイリーセンシティブな子に、

繊細さや優しさとともに、

たくましさを培っていきたいです。

スポーツというのは、確かに、

そのための助けのひとつになってくれる、

そう感じています。

 

 

どんな形であれ、

身体をしっかり動かすこと、

様々な特性を持つ子供たちの生活に、

取り入れていきたいですね!


日常風景、クラウンポロリ&次女の撮る風景

2016年09月21日 | 風景・旅

 クラウンポロリ

 

アラレを食べていたら、クラウンが根っこからポロリ。

 

クラウンって、とれたりするものなんですね・・・。

 

引っ越す前に通っていた歯科で治療してもらったんですが、

クラウンをはめるまでの「一時的な歯」も、

2週間の間に3回もとれてしまい、

その度に、セメントしなおしに出かけました。

 

今では、この歯科医院、

往復4時間近くかかってしまいます。

そこで、

近所の歯科医院で再び固めてもらうにしても、

費用や保険についてどう処理したらいいか、

この歯科医院に電話してみました。

 

費用の話が終わると、

歯科医院: あー、ひとまず、ワセリンを塗ってはめておいてください。

私: えっ? 歯茎にワセリン?

歯科医院: そうそう、麺棒で塗って、取れた歯をはめておいてください。

私: ・・・。

 

 

以前、病院で医師に「耳掃除の仕方」を聞いたとき、

「あー、シャンプーを耳の中にたらして、

頭を振るといいですよ」

と返ってきて、

驚愕した瞬間を思い出しました。

 

米国生活、鍛えられます!

 

 




12歳次女の撮る風景

 

夕焼け時になると、

次女はよく、

外へ飛び出していきます。

 

「うわあー、すっごーい!」

と叫びながら。

 

そして、

「ママー、見て見て~!」

とうっとりとした様子で、

撮った写真を見せてくれます。

 

 

 

 

 

今日の夕焼け!

「見てこの月~!」と興奮しながら

(中央右の木上の小さな小さな光の点)。

 

 

「アイフォンから送ってね」

と言ったら、

こんな写真も送ってくれました。

 

 

空の様子、月、陽光、地面、生物、

しょっちゅう感嘆しては、

カメラにおさめてます。

 

そんな子供の目から見る世界に、

毎日、

たくさんの力とインスピレーションをもらいつつ。