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『It Mama』寄稿:米国では常識!? 文字を「きれいに正確に書く」ことよりも大切なこと&中身と型

2017年09月26日 | 非認知能力

「非認知能力」という言葉は一言も出してませんが、

「非認知能力」の大切さについてとりあげた記事です。

 

字を書き始めてから低学年の頃までの、

「文字を書く」ということについての大人の向き合い方について、

米国と日本で「随分違うなあ」と感じたことを紹介してあります。

 

それは、とても大雑把にまとめるとするなら、

まずは、「意欲」や「自分で工夫する力」を見ていく姿勢と、

初めから「型」を大切にする姿勢の違い、

ともいえるかもしれません。

 

こちらで子供たちが水泳を習ったときも、

似たような「違い」を実感しました。

 

こちらでは、とにかく、犬かきだろうがむちゃくちゃなフォームだろうが、

まずは、泳げるようになることを促します。

そしてある程度泳げるようになってから、

手や足の伸ばし方や動かし方を教えていくんです。

 

それでも、私自身、

日本で年長時代から小学校中学年ぐらいまで水泳を習ったんですが、

日本では、初めから布団の上でクロールの型を練習することが宿題だったりと、

フォームをとても大切にしていました。

 

日本人のママとも、こちらのレッスンを見ながら、

あの泳ぎ方で25メートル泳げるようになってしまうのが信じられない・・・。

ああ、あの手と足の動かし方、もっと直してもらえたらいいのに、

日本じゃ考えられない!

としばしば話していたものです。

 

それでもこちらに長くなるにつれ、

その「良さ」も見えるようになってきました。

形は整っていなくても、

底力というか、その子自身から湧き出る力みたいなものが、

引き出されるというか。

 

この「違い」、

どちらにもプロとコンがあるわけですが、

特に書くことについては、

子どもの性質によって、向き不向きがあるのじゃないか、

と感じてます。

 

敏感さを持ち、偏ったことに完璧主義傾向があり、

かつ、モータースキルが発達していなかったり、

いろいろな面で不器用な子は、

初めから「型」を強調されることで、

アイデアを文字にすることや文の内容よりも、

「型」ばかりに目がいってしまうようになります。

 

私も、まさしくそんなタイプでした。

 

こんなことを思い出します。

ある日、母親が、何気なく

「漢字の読み方を間違える人っているじゃない。あれは恥ずかしいわね」

と言ったんです。

 

それ以来、漢字の読み方を決して間違えていけないと、

学国語の授業なども、

内容より、漢字の読み方ばかりを気にするようになっていました。

皆の前で音読する番になれば、

間違えたら「一巻の終わり」とばかり、もう必死です。

 

これがまた、一旦「内容」に没頭すると、

一気に細かい部分に目がいかなくなるという不器用さも持ち合わせていますから、

「恐れ」も倍増です。

 

細かな文字の形や読み方と、書かれた内容とを、

同時に器用に把握できる子はいいですが、

私のような子にとっては、記事で紹介したような教え方が、

より適しているのだろうなあと思います。

 

子供時代、こんな教え方をされたかったですよ。

そうしたら、私のような子も、

もっとのびのびとアイデアを文字にする意欲が培われるでしょうね。

 

米国の公立小学校で子供たちについて私自身が実際に受けたアドバイスを、

昨今の研究結果とともに紹介してあります。

興味ある方ぜひどうぞ!

米国では常識!? 文字を「きれいに正確に書く」ことよりも大切なこと

 

ちなみに、そうして

日本で「型」を強調する教育を受けましたが、

私の書く字は、かなりいびつな形をしています。

何度も手本を見て練習しただろうに、

はねとかとめとか線の長さとか、随分大きくなってから、

ようやく意識してみることができるようになったんじゃないかと思います。

 

高校生の時、友人に指摘されて、

初めて、「えっ、『ゆ』って左側の線がこんなに長いんだ・・・」と驚きましたから。

 

そして『ItMama』さんの記事のような教え方を受けた我が家の子たちですが、

スペリングに強い子もいれば、弱い子もいて、

きれいな字を書く子もいれば、そうでない子もいます。

 

どう教えようが結局、

字の「きれいさや正確さ」にばらつきがあるんですよね。

私のような子は、大きくなってから「型」を直していった方が、

書く意欲も、ひょっとして字のきれいさも、

上達していったのかもしれません。 

 

まずは、文字の「きれいさや正確さ」といった「分かりやすいこと」よりも、

自主性、意欲、アイデアを文字で表す力などの

よりはかりにくい「非認知能力」を大切にしていきたいですね。

 

 

・以前、日本と米国の「文字の教え方」について、

コメントをいただき、まとめてあります:

「日本の教育は完璧主義のネガティブ面を引き出しやすい」というコメントに共感します、日本と米国の違い

 

それではみなさん、よい日を!


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