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『It Mama』寄稿:イヤイヤっ子との言い争いは大変…「パワーバトル」をかわす方法5つ&子育ては「服従させる」より「関係を築く」

2018年03月12日 | 思慮あるしつけ(discipline)

 

『It Mama』さんへ、

子どもとの「パワー争い(Power Struggle)」についてまとめました。

 

「パワー争い(Power Struggle)」とは、

参加する人々が、

勝つか負けるか、

従わせるか従うか、

抑えつけるか抑えつけられるか、

パワーを奪うかパワーを奪われるか、

そんな「二者択一」で頭がいっぱいになっている状態です。

 

子どもとの関係でも、

「パワー争い」になることってありますよね。

 

言うこと聞かせないと!

なめられたらいけない!

どっちが上か分からせないと!

大人側として、

こんな言葉や思いが、ぐるぐると頭の中をかけめぐっている状態です。

 

でも、子育って、

勝つか負けるか、どちらが上か下か、

じゃないですよね。

 

こちらが勝ったって、

頭ごなしに抑えつけ言うこと聞かせたのでは、

長い目でみて何かがその子の身につくわけじゃないですし、

子どもにしてみても、不平不満や歪みがたまります。

 

また、こちらが負けて子どもの言いなりになってばかりでも、

子どもの「やりたい放題ぶり」が増し、

親や教師もますます大変になるでしょうし、

何より大変な思いをするのは、結局は、その後の子ども本人です。

 

そうして、どちらが勝っても負けても、

長い目で見るなら、いいことなどありません。

 

 

これまで何度も、

家庭や教室やで「パワー争い」に揉まれながら、

しみじみ、そう思いますよ。

 

 

子育ては、

勝ち負けでなく、

いかに関係を築くか

そして、将来、

いかにその子が自ら道を切り開いていく力を育むか、

なはずですよね。

 

 

それには、

「パワー争い」にのらないこと。

これに尽きるのじゃないでしょうか。

 

1人で「争い」はできませんから、

こちらが土俵にのらなければ、

争いは成り立ちません。

 

『It Mama』さんの記事にも書いたのですが、

子ども思い通りにしてくれず、カチン、ムカッときたら、

「あ、綱引きの片側を渡されてる」と想像してみるといいです。

 

その綱の片側を握るなら、

綱引きの始まりです。

 

よ~いしょ!よ~いしょ!と、

どっちが強く引くか、引かれるか、

必死で勝ち負けを競い合う世界へ突入です。

 

 

 

 

 

 

じゃあ、「綱の片側を握らない」対応とはどんなものなんでしょう?

力まかせに従わせるのでもなく、

子どもの言いなりになりっぱなしでもない対応って

どういうものがあるのでしょう?

 

みなさんも、

様々試してこられていると思います。

 

整理してみませんか。

 

 

記事には、「5つの対応ヒント」を載せてあります。

ここでは、その中の4つをとりあげますね。

 

1.選択肢を示す

幼児から、状況によっては、高校生まで有効ですね。

 

例えば、

教室でスマートフォンを触ろうとする中学生。

 

「先生が持っておこうか、

それとも下で待ってるお母さんに渡す?

それとも、自分で鞄にしまっておく?」と聞きます。

 

「スマートフォン触らない!」と指示するより、

「自分で選択する」を通すと、

生徒もすんなりと協力しやすいですね。

←先週も、このままのやりとりをしました。

 

 

 

2.気を紛らわす/ 気持ちをきりかえる

記事にあげた「気を紛らわせる」の例は、

主に幼児向けですが、

こちらに紹介した「ポジティブなタイムアウト」もですが、

『It Mama』寄稿:すぐに叱るのはNG!? 「ポジティブなタイムアウト法」のススメ&子どもは孤立して嫌な気持ちでいっぱいの時に学びはしない

ヒートアップしてきたら、

一旦その場から離れて、お互いに気持ちを切りかえるというのは、

思春期でも、夫婦関係でも有効ですよね。

←夫婦でも、「何としでも勝ってやる~!」

と「勝つことが目的」になってる自分に気づくことってありませんか。

私は、あるんですよね。

勝ち負けを競い始めると、

話し合っていたはずの解決策もなんだかちぐはぐになりますね。

「効果的な解決策を練る」という目的を思い出し、

フォーカスしていきたいです。 

 


3.「パワーの使い方を導く」

記事では「シートベルト隊長」の例を載せました。

 

子どもの「勝つぞ!」と必死なパワーを、

より有意義に使うよう導くんです。

 

何かを担当してもらうといいんですよね。

権限をあげるんです。

 

例えば、

「ジャケット着たくない!」なら、

「今日はさむ~いから、出かける時、

みなが風邪ひかないように、

ジャケット忘れてないかチェックしてくれるかな?」

と家族みんなの分を点検してもらいます。

←わざとママの分、忘れておいて、

「ああ、よかったあ、

これで風邪ひかないですむわ~。ありがと~!」と感謝してみたり。

 

今の勤務先の学校でも、

学校ぐるみでこうした試みがされています。

 

集会の場で、どうしてもフラフラ、

おしゃべり、周りにちょっかいをかける生徒っています。

私自身も、大勢が集まる場では、

だいたい白昼夢でしたから、よ~く分かります。

 

こうした生徒たちに、

会場の切り盛りを手伝ってもらうんですね。

スクリーンにポインターを当てる係、

音響係、プロジェクターのページめくり係、

生徒に配るホルダーを抱える係などなど。

 

「びしっと静かに立ってなさい!」⇔よけいに反抗&おもしろがる、

と「パワー争い」に陥るよりも、

「パワーをより有意義に使ってもらう」んです。

 

家庭でも、

工夫してみてくださいね。

 

もともと、

反抗するパワーがある子たちですから、

お手伝いに大張り切りで助かっちゃう、

なんてこともあるかもしれませんよ。

 

 

 

4.話し合いで決めたことをボスにする

ママや先生が決めたことより、

話し合って決めたことを「ボス」にします。

 

こちらの家族ミーティングなどの場を定期的に設けるのもいいですよね。

家族ミーティング」という方法、「生きる力」を育む機会は日々の問題に溢れてますね

 

例えば、

こうした場で、

「宿題はいつするか」について話し合っておきます。

 

すると、普段のやり取りも、

「宿題しなさい!」⇔「分かってる」「あとで」「うるさいなあ」

ではなく、

「宿題はいつするんだっけ?」→「ああ、おやつ食べてから」

と確認する、ですむ場合もありますね。

 

うまくいかなかったら、

「どうしたものかねえ」とまた話し合い、

実践してみます。

 

 

話合ってルーティン表を作り、

「ボス」にするのもいいですね。

壁に、その子が作ったルーティン表をはっておきます。

←実際にその子が歯磨いてる写真や寝てる写真なんかを並べるのもいいですよ。

 

 すると、普段のやり取りも、

「歯みがきしなさい!」⇔「イヤ!」

「寝る時間!」⇔「まだ寝ない!」

ではなく、

「次はどうするんだっけ?」と聞く、

もしくは、表を指さすなどで済む場合もありますね。

 

 

特に思春期になると、

親の言いなりになりたくない気持ちを大きくなりますから、

話合いで自ら決めたことや、

統計や、社会的な事実を基に、

よりよくするにはどうしたらいいかなと「作戦を練る」といった向き合い方が、

いいなと感じていますよ。

 

ママはパワー争いの土俵から降りて、

「話し合って決めたこと」に間にはいってもらう、

それぞれの家庭なりに工夫して、

試してみてくださいね。

 

 

 

記事には、「パワー争い」にもつれこまない上の4つの対応について、

それぞれ、幼児向けの具体例や、

幼児から高校生まで使える「もう1つの対応ヒント」も載せてあります。

興味ある方、是非どうぞ!

・イヤイヤっ子との言い争いは大変…「パワーバトル」をかわす方法5つ

 

 

こちらにも、

この子が目指してることって何なの?子供心理を読み解く方法紹介2&敏感な子と「困った行動」

子どもが、「パワー争い」に勝つことが、

「自分の存在意義だ!」と「誤った目標」を持ってしまう仕組みを紹介してあります。

 

まずは、親や教師側が、子どもに対する、

怒り、挑戦されてる、脅かされてる、負ける、という感情に気づくこと。

そこから、

子どもとの「パワー争い」にもつれ込んでいくのを方向調整することができます。

 

 

 

 

週末は、

勤務先の学校で「ロックダウンドリル」がありました。

不審者が学校に侵入した際、

教室の鍵をかけ、電気を消し、ブラインドを下げ、

隅に固まってしゃがみこみ、解除されるまで静かにする、

という練習です。

 

全米の小中高で、

こうした訓練がされていますから、

生徒たちも現地校で何度か体験していて、

慣れたものです。

 

生徒達と暗い部屋にしゃがみこみながら、

実際に災難に合った子供たちやスタッフの方々を想いました。

そして、実際に起こったとしたら、

何がどこまでできるだろうと。

 

同じようなことが起こらないよう、

できることをしていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

週末、次女が、全米陸上競技会に参加していたんですが、

「シニア部門で、76歳のおじいさんが、

200Mを裸足で走って一等になってたよ!」と

こちらのクリップをみせてくれました。

http://md.milesplit.com/videos/263129

37秒。あっぱれ。

会場、やんややんやの大歓声だったそうです。

 

春が近づき、

冬の間少し控えめだった子ども達のスポーツも、

週7日状態に。体力つけねばと、

今日は朝から「階段何度か往復走り」しましたよ。

←これって、結構な運動になりますね。

 

ワシントンDCの「植物園(United States Botanic Garden)」にて。

お茶の木と日本の風景。

 

みなさん、温もり溢れる日を! 


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