マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

断乳?卒乳?いつがベスト? 批判したくなる原因が単なる「心象的な居心地悪さ」ならば、 自らとは異なる決断も尊重し合いたいです

2017年02月22日 | 妊娠・乳幼児

「断乳・卒乳」についてまとめていたんですが、改めて調べるなかで、

記事には容量的にも流れ的にも載せられないけれど、

書き留めておきたいと思ったこと、こちらに記しておきます!

 

 

 

公のガイドライン


「米国小児科学会(AAP)」によると、「6ヶ月まではなるべく母乳のみ。6ヶ月から1歳までは離乳食と共に授乳し、1歳を過ぎてからは、ママと赤ちゃんが好きなだけ続けましょう」といいます。

 

国際団体のWHOやユニセフは、「2歳頃まであげましょう」とのこと。

 

日本では、何らかの団体が表立って「いつまで」とすることはないようですが、

昨今では母子手帳からも「断乳」という言葉が消されたと聞きます。

 

一昔前は、「1歳前後に断乳するのがベスト」という意見のみが主流でしたから。

子ども自らが「もういらない」とする「卒乳」を待つことが、

より認められつつあるんですね。

 

 

 

人類学者による世界各地の事例

また、人類学者によって世界各地の事例も報告されています。

 

こちらの、人類学Katyerine Dettwyler氏のまとめた’Examples of Societies Whrere Children Nurse For Many Years’に引用されたYale大学出版の論文によると:

ネイティブアラスカンやイヌイットに混ざり、アイヌでは3-4歳で卒乳といった記述も!

また、同じくDettwyler氏による、’A worldwide average age of weaning?’、では、2-7歳という幅をみるのが妥当であろうとのこと。

 

世界のマジョリティーは、より長く母乳をあげているんですね。

 

話はそれますが、この氏の研究を取り上げて、「2-7歳と結論づけたのは猿の研究に基づいていて、そのまま人間にあてはめても参考にならない」とされた記事も見つけたのですが、私でさえ、少しネットを調べれば、ヒトの文化の調査を基にしていると分かるのになと、ちょっと驚きましたよ。

 

「断言された言葉」、しかも、それが肩書きのある人によってだったりすると、すぐさま信じ込みたくもなりますが、改めて、情報を鵜呑みにしない大切さを思います。

 

 

 

 

世界最低の母乳率はイギリス?!

 

ではそもそもどれぐらいの人々が母乳をあげているのか、2016年のニュースによると、世界最低の母乳率はイギリスだそうです。

81% が母乳を上げようと試みるものの、34%が6か月まで、12か月まで続けるのは0.5%とのこと。

 

ちなみに、米国は79% が試み、 49% が6か月を過ぎても続け、1歳過ぎても続けるのは27% とのこと。

 

ドイツが23% 、ブラジルが 56% 、セネガルが99% とあります。

アフリカ諸国は90%強がほとんどです。貧しい国では、母乳が唯一の栄養補給源になりえますからね。

 

日本はどうなんでしょう?

こちら【図解・社会】母乳育児の割合(2016年8月)によると、

”母乳のみで育てた保護者の割合は、15年度は生後1カ月が51.3%、生後3カ月が54.7%で、前回調査の05年度の42.4%と38.0%を上回った。粉ミルクと両方で育てた場合も含むと生後1カ月は96.5%、生後3カ月は89.8%だった。”

そうです。

母乳率高くてびっくりしましたよ!

 

 

 

 

欧米での母乳を長くあげようムーブメント 

欧米で1歳以降も母乳を与え続けるムーブメントの「グル」ともされる、ビル・シアーズ医師が唱えるのが、「アタッチメント理論」です。

 

こちらにも以前まとめたんですが、

「アタッチメント育児」が教えてくれる「繊細さ」

 

1.産後の数時間を赤ちゃんと共に過ごす

2. 赤ちゃんの泣き声等のサインには意味があると捉える。

3.母乳を与える

4.スリングやキャリアーなどで赤ちゃんを身体に近づけておく

5. 赤ちゃんと同じ部屋やベッドで眠る

6.してよいこととよくないことの境界を設け、片寄り過ぎない。「何してもいいのよ」でもなく、「それはだめこれはだめ」ばかりでもなく、その間でバランスを取る。

7.周りからのアドバイスや意見に常に従うよりも、親自身の本能や直感も大切にする。

 

という「7つの柱」をあげ、一部の女性層に熱狂的な支持を受けました。

 

それでも次第に、スリングで抱っこし続けたり添い寝や母乳を長く与えるなど、「女性への負担が多すぎる」、「働きながらでは到底無理」、「女性だけが罪悪感を煽られる」といった批判が出るようになります。

 

私自身は、それまで主流だったスポック博士(赤ちゃんはベッドで泣きっぱなしにさせれば次第に泣かないようトレーニングされますよ等のアドバイス)よりも、よほど「アタッチメント理論」に共感しますが、「7つの柱」も自らに合ったものをできる範囲で取り入れるぐらいでいい(というか完璧なんて無理)、と思っています。

 

 

 

 

母乳を長くあげることへの批判

「いつまで母乳をあげるか?」については、2012年5月のタイム誌の表紙に、4歳の息子君に授乳するスーパーモデルJamie Lynne Grumetさんの写真が登場し、大議論が巻き起こりました。

 

また2015年には、オーストラリアの女性が6歳の娘ちゃんに授乳することをインターネットで厳しく批判されたとのこと。

 

批判には、「性的虐待だ」というようなものもあり、結局、女性の胸を「性的な対象」とのみとらえてしまう文化背景が大きいんだなと分かります。

それで、赤ちゃんでなく幼児が授乳されていると、何とも居心地悪く感じてしまう。

 

 

時々日本でもこちらでも議論される、「公の場で授乳する・しない」もそうですよね。

「布で覆ってもだめ」なんて意見もあり、なんて子供を育てにくい社会なんだと思います。

女性の胸って、赤ちゃんや幼児への栄養補給や絆づくりのためでもあるんですよね。

 公園の陽だまりで授乳するママさんの、なんて健やかな光景、そう思います。

 

 

 

ご自身が6歳まで母乳を飲んでいたという、Grumetさんの言葉が印象的です。

「本当に温かくて、お母さんを抱きしめているような感じ。心地よくて、満たされて、本当に本当に愛されていると感じるの。私は子供時代、本当に自分に自信があった。そしてそれは授乳のおかげだと私知っている。お母さんが決して私をおいていかないと感じていたのよ。それほど安心感を感じていたの。It’s really warm. It’s like embracing your mother, like a hug. You feel comforted, nurtured and really, really loved. I had so much self-confidence as a child, and I know it’s from that. I never felt like she would ever leave me. I felt that security.」

何ら害がないどころか、こんなに温もりあふれた思い出を持つ女性もいるわけですし、周りがとやかく言うこともなく、それぞれの母親の決断を尊重すればいいですよね。

 

 

 

 

ちなみに、私自身は5人とも1歳から1歳半の間に断乳でした。

夜間の授乳がきつくて、夜間だけ授乳をやめることもうまくいかず、

上の子たちの世話のためにも、「夜ぐっすり寝ること」を優先した結果です。

 

 

子育ては、様々な意見が溢れる中、

自分と子どもに合った方法を選択していくことの連続。

 

「物理的な迷惑がかかっているか?」と自問し、

単に「好き嫌い」といった「心象的な居心地悪さ」が原因ならば、

自らとは異なる決断も、尊重し合いたいです。

 

 

 

「断乳・卒乳」にまつわるあれこれでした!

それではみなさん、今日も良い日を!


『It Mama』連載:独特の話し方「マザリーズ」が言語力を育む &誰もが子供の発達を促すための本能をもつ?

2017年02月15日 | 妊娠・乳幼児

赤ちゃんを前にすると、

ついついしてしまいがちな話し方。

 

私自身、長男出産後、日本から訪ねてくれた独身の友人に爆笑され

はっと気づきました。

 

それで周りを見回すと、どんな文化背景を持っていても、

赤ちゃんを前にすると、同じような話し方をする人々の何て多いこと!

 

その「独特の話し方」については、

これまでたくさん研究されてきて、

「マザリーズ」や「ベビートーク」や「乳児が導くスピーチ(Infant directed speech)」と呼ばれています。

 

特徴としては、記事に詳しくありますが、

「どうちまちたかああああ、おなかちゅいたのかなあああ、いまおっぱいあげまちゅからねええええ」

というように、普段より何オクターブか高い声で、母音を伸ばし強調し、ゆっくり、はっきり、

表情も身振り手振りも大げさだったりする、というもの。

 

こうした「話し方」は、

世界中の先住民族をはじめ、様々な文化で見られると報告されていて、

記事にも載せたように、赤ちゃんにとってのベネフィットも大きいとされているんです。

 

例えば、生後数日の赤ちゃんでさえよりひきつけられたり、睡眠中の赤ちゃんの脳でさえ活性化したり、

この「独特の話し方」をより聞いたほうが、

より言語を学び、話し手とより感情的な繋がりを築き、よりよい社会性を発達させるという研究も多く示されています。

 

 

赤ちゃんを前にすると、

赤ちゃんの成長を促進する「話し方」を、

ついついしてしまうよう世界中の人々にインプットされているなんて面白いですよね。

 

ひょっとして、そうした次世代を育てようという本能的なあり方って、

他にも、インプットされていたりするのかもしれませんね。

「マザリーズ」が、赤ちゃんの表情や温もりを感じることで、自ずと出てくるように、

力を抜いて、より自然に子どもに接することで、「そんな本能的なもの」も、

自ずと出てくることがあるのかもしれない、そんなことを思いつつ。

 

 

記事の最後に、

赤ちゃんに話しかけるのは、

芽の見えない土に水をやり太陽の光を調整しとするようなもの、と書きました。

 

月齢が低ければ赤ちゃんからの反応もほとんどないでしょうし、

ある程度反応が返ってきても会話が成り立つわけじゃないですからね。

でも必ず、見えない地面下でスクスクと育つものがあって、

ある日ひょっこり芽を出したりする。

 

これは子育て全般に、いえることですね。

 

 

 

興味ある方是非どうぞ! 

ママ独特の話し方「マザリーズ」が子どもの言語力を育む #8

2年近く前、『オールアバウト』へまとめた記事はこちらです:

今すぐできる「ベビートーク」で赤ちゃんの発達を促す


 

みなさん、今日もよい日を!


『It Mama』連載:どんな赤ちゃんもピタリと泣きやむ!黄昏泣き対処法3つ &同じロジックが大人にも有効

2017年02月09日 | 妊娠・乳幼児

「黄昏泣き」と日本語に訳される「コリック」。

英語の「コリック」とは、黄昏時に限らず、

激しく泣き叫び、ちょっとやそっとじゃ泣き止まない状態を、

一定期間繰り返すことをいいます。

 

我が家の子ども達の中にも、

「コリッキー」な子がいました。

ほんと、よく泣いてくれましたよ。

 

「コリック」の原因には、

『It Mama』さんの記事にあげたように諸説あるんですが、

その中のひとつに、

「脳や神経系が未発達であるため、気持ちを切りかえることが難しい」

というのものがあります。

 

アドバイスとしては、

「適度な刺激を与えて、気持ちを切りかえることを助けてやる」

ということになります。

 

この医療関係者にいただいた説明&アドバイス、

とってもしっくりきました。

 

激しく泣き叫んで止まらない赤ちゃんを観ていると、

何か気に食わなかったり、不快だったりして、

一旦はまりこんだ気持ちからぬけられず、

ニッチもサッチもいきやしない!ともがいているようにも見えたんです。

 

それで、

「適度な刺激を与えて、気持ちを切りかえさせる」

というイメージで働きかけるようにしたところ、

赤ちゃんへの対応が随分と楽になったなあと思います。

 

 

そして思うんですが、これって大人にも有効なんですよね。

 

「何か気に食わなかったり、不快だったりして、

一旦はまりこんだ気持ちからぬけられず、

ニッチもサッチもいきやしない!ともがいている」

こういうことって、子どもでも、大人になってからでもありますよね。

また赤ちゃんも、子どもも大人も、そうなりやすい性質というのがあると思います。

私も以前は、もっとそのタイプでした。

 

それで、赤ちゃんの場合は、記事にもあげたように、

聴覚・視覚・触覚などに適度な刺激を与えて、

ぱっとフォーカスをずらすことで「切りかえる」のを助けるわけですが、

では大人はというと?

 

自ら聴覚・視覚・嗅覚・味覚・触覚などの身体感覚に、

フォーカスを向けてみることです。

呼吸、身体のかたさなどの身体感覚を丁寧に感じてみること、

 

こうした「マインドフル・トレーニング」が、

不安感やうつに効果的とされるのも、

「もし~だったらどうしよう」とか「ああわたしなんてダメダメだ」といった

「はまり込んだ気持ちからぬけ、切りかえる」ことが、

よりスムーズにできるようになっていくからなんですよね。

 

はまりこんだ思考・感情から「外」に出てみる、

そのためには、身体感覚へフォーカスを向けることも、

ひとつの有効な方法ですよ。

 

 

この記事には、「コリック」についての具体的な対応法や、

アラスカの山の中に、

文字通り素材選びから土台作りから自分で「ログハウス」を建てたシングルマザーの友人が、

ある日渡してくれたプレゼント(ネパールのミニシンバル!)で、

泣き叫ぶ長男がぴたりと止まったエピソードを紹介してあります。

 

興味のあるかた、是非どうぞ!

どんな赤ちゃんもピタリと泣きやむ!「黄昏泣き」対処法3つ #7

 

みなさん、楽しい週末をお過ごしください!


『It Mama』連載「なんと世界の90%が添い寝!『別室で寝る』派がいる理由 」、個の思いを形にする意味

2017年01月24日 | 妊娠・乳幼児

どう物事をとらえるか? どんなように世界を見るか?

 

自分はこうだと思うんだけどなあ、こんなように見えるんだけどなあ、

でも、周りの主流や大多数って、そうじゃないのかも・・・。

 

こうした「違和感」というのは、

私自身も小さな頃からよく感じてきたことなんですが、

多くの人が、幾度となく、感じることなのではないでしょうか?

 

 

 

 

(突然ですが)、

ガンジーが言ったとされる言葉に、

はっとさせられたことがあります。

 

「あなたのおこなう行動が、ほとんど無意味だとしても、

それでもあなたは、それをやらなければなりません。

それは世界を変えるためにではなく、

あなたが世界によって変えられないようにするためにです。」

 

 

個々の感覚や思いを、

たとえ周りから「無意味」だと思われても、

表し形にしていくこと。

 

それは確かに、

「個が世界によって変えられないようにするため」でもありますが、

そうした個々の「幾筋もの流れ」こそが、

「多様性」を創造していくのかもしれない、

それこそが、「多様な場」を築くためにも、

個々がまず今この瞬間に、踏み出していけることのひとつなのかもしれないな、

いつからか、そんなように思うようになりました。

 

そしてそれは、私自身、

こうして発信を続ける理由のひとつでもあるんです。

 

 

 

 

 

 

『It Mama』さんのこの記事には、

「親子別々の部屋で寝る」が主流の米国社会の中で、

私には「添い寝」が合ってるんだよなあと思い、

自分なりに周りに聞いたり調べたりとした時の様子をまとめました。

 

このときは、結局、米国での「主流」といっても、

世界に照らし合わせたら、

「少数派」なのだと分かったというわけですが。

 

 

 

 

 

子育て全般にわたっても、

たとえ主流と異なって見えたとしても、

もし、「私達親子にはこちらの方が合ってるんだよなあ」と思うならば、

少しずつ試して、考えて、また試してと、

形にしていけるといいですよね。

 

主流ではなかろうと、必ず、

同じように感じたり思ったりする人っている、そう体験から思います。

そんな人々と繋がり、「多様な筋のひとつ」を築いていけるといいですよね。

 

それが、「多様な子育て」を可能にするために、

「今この瞬間に踏み出していける一歩」なのかもしれません。 

 

 

 

 

興味ある方、是非どうぞ!

 なんと世界の90%が添い寝!それでも「別室で寝る」派がいる理由 #6

 「添い寝」と「別室寝」それぞれの「メリット・デメリット」もまとめてあります。

 

 

 

全くの余談ですが、

以前こんな「自由詩」を書いたことがあります。

世界と自分との葛藤について、

上の「ガンジーの言葉」を意識してのことでした。 

 

裏返り、豆一つ


擦り切れた神経は

それでも擦り切れたからこそ閉じることを忘れ

そこへ世界が入り込み

裏返る

 

世界に変えられないためと力の入った身体を緩めたら

自分は消え去り

ただ 豆が一つ

 

 

 

これまでヨレヨレになっても、

こうした「言葉遊び」に、

随分、力をもらってきたなあと思います。

 

みなさん、今日もよい日をお送りください!

 


『It Mama』連載:冷やすvs温める!? 「乳腺炎」のケアはどっちがいいの?【地球の最北で子育て#05】

2017年01月17日 | 妊娠・乳幼児

こちらに暮していると、

「こんな状況でジョーク・・・」という場面に出合うことがたびたびあります。

 

みなさん、絶妙のタイミングでウィットにとんだ言葉をさらっと言うんですよね。

ぷっと吹き出し、力の入った身体がふっと緩みます。

 

長男と長女がお世話になったこの記事に出てくる産科医さんも、

診察のたび、真面目なんだかジョークなんだかわけ分からなくなるような話が満載で、大好きな方でした。

妊娠中も、一通り笑った後、「ま、大丈夫だよ」が口癖で、いつもほっとさせられたものです。

 

政治的にも活発な方で、日々、パッション溢れ様々な問題に走り回ってもおられました。

ユーモアは、厳しく難しい状況に日々立ち向かう力を与えてくれますね。

 


ふっと軽くなる瞬間を散りばめていきたいです。

子育て中も、こんなときに笑ってられるかという時ほど、ユーモアを思い出していきたいです。

 

 

私も次男が3歳時に激しいチック症にかかり(当時の記事はこちら)、

小児科医から一生治らない「トゥーレット症候群」かもと言われ、

何とか緩和できないかと様々試すなかで、

ふと「チックショー」とつぶやき、むちゃくちゃ緩んだ瞬間を思い出します。

 

力の入りすぎていない大人が周りにいると、

子どもも、のびのびしますね。

 

 


でもホンと、妊娠前は、

「産後うつ」「母乳ノイローゼ」「乳腺炎」なんて世界があるとは、ほとんど想像さえしないものですよね。

表に出てくるのは、可愛い赤ちゃんを抱くママのイメージが主ですから。

 

産後トラブルのフルコース体験が、

少しでも役に立てたら嬉しいです。

苦しむ方々が、少しでも楽になりますように!

 

日本と米国で対処の仕方が正反対の乳腺炎、

興味のある方是非どうぞ!

冷やすvs温める!? 「乳腺炎」のケアはどっちがいいの?【地球の最北で子育て#05】

 

みなさん、今日もよい日を!

 

 

追記:

ここには書いてないのですが、日本でも米国でも、

乳腺炎には、キャベツやジャガイモや豆腐を胸に当てるといいという情報があります。

これは、炎症の熱をとるためとのこと。

私自身も試してみたんですが、私自身は、効果がよくわかりませんでした。

もともとこうした自然療法は、即効性があるものではありませんしね。

参考までに! 

 


『It Mama』連載「母乳が出ない!姑・夫が哀れむ「産後うつ」を救ったものとは? 【地球の最北で子育て#04】

2017年01月12日 | 妊娠・乳幼児

身も心もボロボロだった初出産。

回復する間もなく、2日後に退院して自宅へ。

 

当時、伯母が手伝いにきてくれました。

伯母には出産経験はなく、夫と3人で、右も左も分らない中、新生児育児へと突入。

 

よく泣きなかなか寝ない「手のかかる赤ちゃんの代表例」のようだった長男。

その泣きかたというのも、なだめようとするほど、真っ赤になり怒り狂ったかのようなんです。

 

昼夜構わず、1-2時間おきに泣き叫ぶ赤子を抱えて歩き回る日々に、

寝不足で意識は朦朧、次第に、目が覚めるたび、

「この悪夢はいつまで続くのか」と思うようにさえなっていました。←産後うつ

 

 

 

出産から新生児の世話までの流れというのは、

今振り返っても、過酷な時期ですよね。

ホルモンの大変化、出産で痛む身体を癒す暇もなく、

寝不足続きの中母乳を作り続ける。

それまで自由奔放に暮していたのが、

トイレに行くことさえままならない生活。

 

 

とはいえ、下の4人になるにつれ、

皆よく寝る方ではなかったのですが、

長男ほど、泣き叫んで手がつけられないということも少なかったです。

 

それはひとえに、

私自身何をしたらよいのかより分り、

心もリラックスしていたせいが大きいのだと思っています。

 

赤ちゃんには、母親のストレスが伝わると分っています。

(『ユア子育てスタジオ』:親のストレスマネージメントの大切さ)

 

髪を振り乱し必死の形相で「母乳が足りてないに違いない」とギラギラとした目でのぞきこみ、

身体もがちがちにこわばっている大人が常に傍にいて、

長男、それはそれは居心地悪かったのだろうなあと、今はよく分ります。

 

 

 

この記事には、当時の様子や、

「母乳育児コンサルタント」によるアドバイス、

赤ちゃんに接する上で最も大切にしたいことをまとめました。

 

興味ある方是非どうぞ!

母乳が出ない!姑・夫が哀れむ「産後うつ」を救ったものとは? 【地球の最北で子育て#04】

 

 

こちら一昨日はマイナス10度近かったのに、今日は15度近くまで上がっています。

なんだかほっこりと、春のような錯覚。

みなさん、今日もよい日を!


『It Mama』連載 初出産は「血の海」!陣痛に耐えないと母失格?【地球の最北で子育て#03】

2016年12月27日 | 妊娠・乳幼児

出産の体験を綴りました!

 

初産後、あちらこちら痛くて、まともに座ることもできない中、

目の前の生まれたばかりの命に、

右も左も分らないまま24時間体勢で向き合っていて。


身体もヨレヨレだったんですが、

出産による心の傷を癒すのに、

随分時間がかかったなあと思います。

 

太古から女性が続けてきた営み、出産。

まあ、きついのだろうけれど、

私にだってできるわよね、そんな気持ちでした。

 

ところが、ああ、あの、想像を遥かにこえた「身体的痛み」。

 

 

この『It Mama』さんの記事では、

「は? 話飛びすぎ・・・」でもちろん書けないんですが、

当時実際最も頭の中をめぐっていたのが、

歴史を振り返る中で、たびたび目にすることのあった、

「拷問」という出来事でした。

 

仲間を売ったり、属する組織の内部事情を吐かせたり、

思想的宗教的信条を変えさせるために、

「身体に痛み」を与えるということが、

人類史上、過去何千年もの間、されてきましたよね。

そして今も、地域によっては進行形だったり、

また身近な刑務所なんかでも問題になることがあります。

 

それで、

そんな状況になったら、私は、本当にあっけなく、

仲間を売り、内部事情を話しまくり、信条をころりと変えてしまうのだろうなと、

出産を通して、ありありと想像できてしまったんです。

 

「この痛みがなくなるなら、なんでもします~~~!」

 

謙虚になりました・・・。

頭と身体が、離れすぎてます。

 

そして、拷問を持ちこたえ闘ってきた人々の、

存在の底から突き上げる信条といったものに、

少し触れたような気がしたんです。

この世には、そういうものが存在するんだなあ、と。

 

 

私は今でも、自らの決心の度合いを、

身体に照らし合わせ、確かめることがあります。

「じゃあ、どれほどの痛みに耐えられるぐらいの決心?」などなど。

地に足がつき、腹が据わります。

 

 

 

 

・もうひとつ、

記事の最後の「感じたこと3つ」について。

実はもうひとつあったんですが、やっぱりこうした場では、

はっきりとした「医学的な根拠」がないことは掲載できないんですよね。

最近、ネット界で大きな問題ともなってますし。

 

以下はあくまでも、私個人の体験からの感覚です。

5人の出産を経、陣痛促進剤による人工的な陣痛は、

そのペースも痛みの度合いも、

妊婦の身体にはより無理があるのじゃないかなということ。

 

初出産では、

「破水から24時間以内に出さなければならない(細菌感染を防ぐため)」という

時間的制約のなかで、

強い陣痛をつけるため、どんどん促進剤が増されていきました。

 

それでも、下4人は破水からの始まりではなく、

ゆったりと自然の陣痛を待てる状況で、

自然に起こる陣痛のペースと痛みの度合いでお産が進むなら、

より母体に無理がないんだなあと痛感したんです。

 

 

 

と、とにもかくにも、

記事の最後にあるように、

「どんな出産であっても、かけがえのない命の誕生に変わりなし」

その最も大切なことを思い出していきたいですね。

 

 

興味のある方是非どうぞ! 

初出産は「血の海」!陣痛に耐えないと母失格?【地球の最北で子育て#03】

 

「ママ失格」というのが前にもありましたが、

「ママ失格」と責めないで…過度な自分批判はうつの原因に!?

今回も「母失格」ですよ。

 

 

旅先の、ホテルより。

今日は、ボルチモアのサイエンスセンターで過ごします!

みなさん、楽しい年末を!


『It Mama』連載 哺乳瓶「イッキ飲み競走」で妊婦を祝福 【地球の最北で子育て#02】

2016年12月19日 | 妊娠・乳幼児

こちらでの5回の妊娠生活を送る中、

強烈に感じてきたことを綴りました。

 

哺乳瓶「イッキ飲み競走」で妊婦を祝福 【地球の最北で子育て#02】

 

妊婦や新しい命を祝福する「ベビーシャワー」に似た習慣は、

北米中南米、アフリカ、ヨーロッパ、中国やインドなどのアジアでもみられますが、

日本にはないんですよね。

 

こうした「慣習」としてでなくても、

身近な妊婦を思いやり、

気の置けない人々と共に祝い楽しむ機会が、

日本でも日常に溶け込むといいなあと思っています。

 

時間をこえての「タテのツナガリ」、

コミュニティーの人々との「ヨコのツナガリ」、

「新しい命」とは、そうした「ツナガリ」を思い出させてくれるもの、

私自身、様々な文化に出合うなかで感じてきたことです。

ネイティブアラスカンの間で信じられてきた「ユア」についても、

すこしだけ紹介できて嬉しいです。

 

興味のある方是非どうぞ!


『It Mama』へ「臨月期を楽しむ11の工夫」をまとめました、レンズを変えると見え方もがらりと変わる

2016年12月05日 | 妊娠・乳幼児

「子育てを楽しみましょう!」という言葉があります。

臨月もそうですが、きつくてつらい中、

はっきりいって、それどころじゃないわけです。

 

言葉だけの「楽しもう!」ではなく、

楽しくするために、具体的現実的な行動に移していくこと、

では、どうしたら楽しめるのか?と実際に工夫していくこと。

臨月期であっても、子育てであっても、大切だなあと思っています。

 

 

 

はちきれんばかりのお腹に、

不快感やストレスもはちきれんばかりになる臨月期。

 

ストレス解消して楽しむ工夫を、

まとめました。

5回ひーふーいった体験を、こうして少しでも役立ててもらえるなら、嬉しいです.

 

5子のママが教える!「臨月ストレス」を解消する11の工夫

(タイトルは、ネット市場のエキスパート編集者さんが、毎回考えてくださいます)


・リラックスする工夫

・身体を動かす工夫

・楽しむ工夫

をさらりとまとめてあります。

 

興味のある方是非どうぞ!

 

 

この記事で紹介した生命の神秘に魅せられた「妊婦ヌード専門写真家」のママ友達は、

アラスカで出会ったユダヤ系アメリカ人のYさんといいます。

娘ちゃんが長女と同じ年で、毎週のように一緒に遊ばせ、家族ぐるみで食事をしたりと、

出会って1年程して、Yさん一家が他州へ引越すまで、親しく付き合うことになった友人です。

Yさんのレンズを通してみるモノクロの妊婦姿は、様々な人種や背格好と多様でありながら、

皆、息を呑むほど美しく、神秘に溢れていて。

見る人のレンズによって、同じ物事がこれほど変わるものなのだと、実感した時でした。

 

そのYさん、次女を妊娠中、「マイコーも撮ってあげるよ!」とのことで、

日程を決めるところまでいきながら、

当日上の子が熱を出し、キャンセル。

そのまま予定が合わずお産になったなんてこともありました。

懐かしい思い出です。

 

みなさん、今日もよい日を!


「特性の違い」を理解した上で、落ち着きのない子に対して「他にもできること」

2016年03月17日 | 妊娠・乳幼児

「最近落ち着きなく動き回るんだよねー」、

という学齢期前の息子君を持つ友人と、

「異なる特性が存在する」ということを互いに分かりつつ、

「ごそごそ動いた方が学習効果アップ!ADHDギフテッド舞踏家タイプの子」

「他にもできること」を模索してみました。

 

1.スポーツで身体もよく動かしている様子の息子君、

スポーツなど「型にはまった動き」だけでなく、

広場や野原を思いっきり走り回るような「自由な動き」をのびのびできる機会を取り入れる。

 

 2.スケジュールを少しゆったりにしてみる

 

3.話しかける前に一呼吸おき、しっかり目を見て一言一言少しゆっくりと言葉をかける

 

私自身、感じてきたのは、

そばにいる私自身が、

「あれもしなくちゃこれもしなくちゃ」と忙しなく動き回ったり、

心ここにあらずで接していると、

如実に落ち着きなくなる子もいるということ。

 

 

4.ゆったりと一緒に過ごすのを楽しむ時を持つ

子供って、

「この人、自分と一緒にいること喜んでくれてる」と感じるときに、

最も満たされるんですよね。

 

 

5.たっぷり甘えさせ、スキンシップを取る

「虹色教室通信」の

本当のことを教えてもらえない時代 言ってもらえない時代という記事をシェア。

「動き回るのは、甘えやスキンシップが足りないのでは?」という指摘、

自らを振り返り、確かにそういう面もあったかなあと思います。

 

その友人もそうなんですが、

兄弟姉妹も多いと目も手も行き届かず、

その上、友人も私も常に「夢」とか「目標」との葛藤の中で、

試行錯誤で進んでいる状態。

 

それでも、共に過ごす時間の「長さ」を大幅に変えることはできなくても、

「質」を大幅に高めていくことはできるんですよね。

その子と向き合い、

共にいることを心から喜んでいると示す時を3分でも5分でも日常にちりばめていく。

すると、随分と違ってくると感じています。

 

 

6.「私のせい」と責める必要もなく、

「あ、ちょっと注意して接していこう」ぐらいの気持ちで、

変えられることを変えていく

 

同じ対応をしても全く影響を受けない子もいれば、

すぐに分かりやすく影響を受ける子もいる。

 

少し水を注げばいっぱいになる器もあれば、

プールを満たすほど注がなければいっぱいにならない器もある。

 

また同じサイズの器であっても、

注ぐ側に、

蛇口をひねればすぐに水が溢れ出るような装備のある場合もあれば、

バケツをかついで何キロも歩いてようやく井戸にたどり着くような装備しかない場合もある。

 

だから、「注ぎ方が足りない」というような言葉は、

周りと比べず、ただ自分なりに受け止めればいい

そして、自分なりにできることに、取り組んでいきたいですね。

 

異なる特性を持つ子供に関わる方々に、エールを送りつつ!