マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

『虹色教室』とEさんのコラボ・長男の進路・「敏感さを持つ子」に「大丈夫回路」を刻んでいく

2017年09月27日 | 雑感

たくさんの方に、こちらの記事を読んでいただいき感謝です。

「自信」と「誠実さ」について、内奥の中心部分を表す試み

 

雲が立ち込めていても、

雷が鳴り響き荒れ狂っていても、

その上には、常に、真っ青に晴れ渡った空があります。

 

我が家も毎日、天気の変化、ものすごいですよ。

 

雨に降られ、強風に吹き飛ばされそうになる瞬間にも、

心の奥には、常に、澄み渡った温もりがある、

そう思い出していきたいですね。

 

 

 

『虹色教室』とEさんとのコラボクラスがシアトルで始まるそうです!

『虹色教室通信』の奈緒美さんと、

シアトルで長らく幼児教育の講師をしてらっしゃるEさんのコラボレーションクラスが始まるそうです!

アメリカで、虹色教室とコラボしたディスカバリープレイ・クラスが開講されることになりました♪

 

お二人とも、大阪でお会いし、

週1回のチャットでもお話しさせていただいています。

このチャット、毎週、子供との関わりについての気づきに溢れ、

今では私自身の日々の生活や活動の大切な支えとなっています。

 

お二人のコラボ、子供たちにとって、そして親御さんにとって、

かけがえのない場となると確信しています。

 

そしてお二人の試みに、私自身、大いに励まされています。

 

こうしてブログなどを通し、

みなさんと、「どんな教育環境が子供にとってよりよい?」と考え、

話し合い、それぞれの教育現場や生活の場で少しずつ実践することを繰り返しながら、

実際に、少しずつでも、実現していけるといいですよね。

 

「私たちがより良いと思う教育環境」を築いていく。

 

そしてそんな場が、いくつもできていき、

コラボなどを通して繋がっていく。

 

敏感っ子やグレーゾーンの子が

安心して学び、慣れ、いずれ社会に出ていくステップとなる場。

 

凸凹のある子が、

認められ、励まされ、凹に向き合いながら、自分を磨き続けようと思える場。

 

夢は広がります。

 

一歩一歩、少しずつ少しずつですが、踏みしめていきますね。

 

 

 

 

来年初夏には高校を卒業し、より広い世界へと羽ばたいていく長男

最近は、長男の進学準備も本格的に始まり、

これから数か月、手続きや締め切りやらが詰まっています。

 

まあ、本人が決めて本人が遂行していくわけですが、

いかんせん、「うっかり」親子です。

なるべく私も首をつっこむようにして、

「弱系筋肉」を鍛えていこうと思います。

 

本人の大学の選択については、

とにかく、学校という領域の外で試したいことが溢れているので、

その「試したいこと」に役立つことが学べるなら、

どこでもいい、といったスタンスのようです。

 

・充実した教育を受けられる場は全米でも200大学近くあるという意見もありますし、

「どの大学に入るかは問題でない」という記事に思うこと、ライフスキルにフォーカスしていく

 

・仲良しの先輩の中には「完璧な経歴」を持ちながらも、ことごとく大学審査を通らなかった子も何人かいますし、

(その中の一人の女の子は軍隊に入りました。士官学校でもなく「入隊」。成績もテストスコアも完璧、楽器やディベートで全米レベルの競技会入賞、コミュ二ティー活動やクラブでもリーダーやクラブ長をつとめてきました)

 

・周りがうらやむ大学に受かりながらも地元の大学へ進学した友人もいますし、

ハーバード大学に受かっても州立大学を選んだAちゃん、世界一といった「ステータス」が無意味になる日

 

・その上、父親の姿も見て育ってきてますから

重度ディスレクシア&恵まれない環境に育った夫に学ぶ3つのこと、「落ちこぼれ代表」からの挽回

 

もう大学入試に振り回されず、

とにかく、自分のしたいと思うことを、今、そしてこれからも磨いていこう、

そんな気持ちが固まっているようです。

 

長男が今春創設したNPO団体の活動も活発になってきていて、

子供達が「自分にも変化を起こせる」と信じることが未来を変える?中米プロジェクト&長男の築くNPO

今週もメンバーと資金集めに駆け回るようですし、

そうしてしばらく本格的に社会に出てあれこれ体験してから、

大学に入るというオプションもありかもしれません。

 

様々、経済的なことも含めての現実的な選択肢を、

本人なりに模索しているようです。

 

とにもかくにも、どんな道であれ、

高校を卒業し、より広い世界に飛び出していくことが、

楽しみで楽しみでしょうがないようです。

 

この子は、きっと、どんな状況におかれても、

何とか工夫して、自分なりの道を築いていくんだろうな、

そう思っています。

 

泣き虫で弱弱だった子供時代。

『It Mama』寄稿:「敏感っ子」へのNG対応&恐がりで泣き虫だった長男17歳が自らを振り返り思うこと

夢や希望を与える「物語」が子供の内に培うもの、「スーパーヒーロー」だって子供が夢中になる時を大切に

振り返り、子供の可能性は、本当に未知数だなあと思います。

 

 

みなさん、その子が、よりその子になるサポートをしていきたいですね。

親の思い通りの道へと進まずとも、

結局、それが一番、その子が生き生きと力を発揮できる道、そう実感しています。

私自身、試行錯誤を繰り返してここまできたなかでの、反省も込めて。

 

 

 

 

敏感な子犬情報:敏感さを持つ子に「大丈夫回路」を刻んでいく

元々は、人にも犬にも尻尾をふって嬉しそうに寄っていく子犬だったんですが、

我が家に来てまだ慣れない3日後にトリミングに連れていかれ、

まったく知らない場でドライヤーをゴーゴーとあてられて以来、

初めての人には警戒して近寄らなくなっていました。

 

そして、嬉しそうに無邪気に近寄った犬にも牙をむいて吠えられたということを

2回ほど体験して以来、犬を見れば、一目散で逃げ出すようにもなっていました。

 

そこで、人や犬に慣れさせ、「大丈夫回路」を刻んでいこうと、

試みること数週間。

とにかく、子供のアクティビティーに逐一連れ出し、

人に囲まれ過ごすようにしました。

 

そして、今では、尻尾ふりふりと初めての人にも近寄っていくようになりました。

 

とはいえ、犬に会う機会は圧倒的に少なく、

しかも、一目散に逃げだしてしまいます。

 

そこで、週末、毎週サッカーの試合のある公園の隅に、

「犬公園」があるとネットで発見し、行ってみました。

いましたよ。

フレンドリーな犬達が。

 

ちなみに、フェンスで囲われ広々とした敷地が3つほど。

小さな犬はどこを使ってもいいけれど、

大型犬は、限られた敷地にしか入っていけないのだそうです。

 

このコッカスパニエル君、「あご大丈夫かな?」と思うぐらい、

ずーーーとテニスボールこうしてました。

 

そして、効果てきめんでした。

 

「あ、大丈夫なんだ」「結構、楽しいかも」と感じたらしく、

初めから吠えて威嚇する犬以外は、←くるりと向きを変えて一目散に逃げます。

少しずつ、自分からも近づいていくようになりました。

 

HSCについて知らなかったら、

「この犬は恐がりだからしょうがない」と、

「慣らす」という発想はなかっただろうなあと

しみじみ思っています。

 

敏感な子も、

知らない場でのドライヤーや、他の犬に吠えられたといった、

傍から「少しに見えること」が、

ぐさーとトラウマ的に突き刺さり、その後、「一切だめ」となることがありますよね。

 

それでも、「大丈夫回路」を何度も何度も何度も何度もなぞることで、

少しずつ緩み、いつしか「苦手過ぎる」が「苦手」になったり、

「結構大丈夫かも」へと変わっていく場合もあるのですね。

 

「ゆっくり慣れる」とされる敏感な子を、

「ゆったりとした時間の幅」で見ていく大切さを思い出してます。

 

敏感な子が、

「あ、大丈夫なんだ」「結構楽しいかも」と感じられる機会を、

重ねていきたいですね。

そうして繰り返すことで、必ず、自ら踏み出していく日が来ます。

 

 

 

さて、これから寝ます。

今朝原稿を一本仕上げ、明日も一本取り組みます。

寝不足ですが、少しでも、こうしてブログを書けたことが嬉しいです。

読んで下さり感謝です。

 

みなさん、よい日を!


『It Mama』寄稿:米国では常識!? 文字を「きれいに正確に書く」ことよりも大切なこと&中身と型

2017年09月26日 | 非認知能力

「非認知能力」という言葉は一言も出してませんが、

「非認知能力」の大切さについてとりあげた記事です。

 

字を書き始めてから低学年の頃までの、

「文字を書く」ということについての大人の向き合い方について、

米国と日本で「随分違うなあ」と感じたことを紹介してあります。

 

それは、とても大雑把にまとめるとするなら、

まずは、「意欲」や「自分で工夫する力」を見ていく姿勢と、

初めから「型」を大切にする姿勢の違い、

ともいえるかもしれません。

 

こちらで子供たちが水泳を習ったときも、

似たような「違い」を実感しました。

 

こちらでは、とにかく、犬かきだろうがむちゃくちゃなフォームだろうが、

まずは、泳げるようになることを促します。

そしてある程度泳げるようになってから、

手や足の伸ばし方や動かし方を教えていくんです。

 

それでも、私自身、

日本で年長時代から小学校中学年ぐらいまで水泳を習ったんですが、

日本では、初めから布団の上でクロールの型を練習することが宿題だったりと、

フォームをとても大切にしていました。

 

日本人のママとも、こちらのレッスンを見ながら、

あの泳ぎ方で25メートル泳げるようになってしまうのが信じられない・・・。

ああ、あの手と足の動かし方、もっと直してもらえたらいいのに、

日本じゃ考えられない!

としばしば話していたものです。

 

それでもこちらに長くなるにつれ、

その「良さ」も見えるようになってきました。

形は整っていなくても、

底力というか、その子自身から湧き出る力みたいなものが、

引き出されるというか。

 

この「違い」、

どちらにもプロとコンがあるわけですが、

特に書くことについては、

子どもの性質によって、向き不向きがあるのじゃないか、

と感じてます。

 

敏感さを持ち、偏ったことに完璧主義傾向があり、

かつ、モータースキルが発達していなかったり、

いろいろな面で不器用な子は、

初めから「型」を強調されることで、

アイデアを文字にすることや文の内容よりも、

「型」ばかりに目がいってしまうようになります。

 

私も、まさしくそんなタイプでした。

 

こんなことを思い出します。

ある日、母親が、何気なく

「漢字の読み方を間違える人っているじゃない。あれは恥ずかしいわね」

と言ったんです。

 

それ以来、漢字の読み方を決して間違えていけないと、

学国語の授業なども、

内容より、漢字の読み方ばかりを気にするようになっていました。

皆の前で音読する番になれば、

間違えたら「一巻の終わり」とばかり、もう必死です。

 

これがまた、一旦「内容」に没頭すると、

一気に細かい部分に目がいかなくなるという不器用さも持ち合わせていますから、

「恐れ」も倍増です。

 

細かな文字の形や読み方と、書かれた内容とを、

同時に器用に把握できる子はいいですが、

私のような子にとっては、記事で紹介したような教え方が、

より適しているのだろうなあと思います。

 

子供時代、こんな教え方をされたかったですよ。

そうしたら、私のような子も、

もっとのびのびとアイデアを文字にする意欲が培われるでしょうね。

 

米国の公立小学校で子供たちについて私自身が実際に受けたアドバイスを、

昨今の研究結果とともに紹介してあります。

興味ある方ぜひどうぞ!

米国では常識!? 文字を「きれいに正確に書く」ことよりも大切なこと

 

ちなみに、そうして

日本で「型」を強調する教育を受けましたが、

私の書く字は、かなりいびつな形をしています。

何度も手本を見て練習しただろうに、

はねとかとめとか線の長さとか、随分大きくなってから、

ようやく意識してみることができるようになったんじゃないかと思います。

 

高校生の時、友人に指摘されて、

初めて、「えっ、『ゆ』って左側の線がこんなに長いんだ・・・」と驚きましたから。

 

そして『ItMama』さんの記事のような教え方を受けた我が家の子たちですが、

スペリングに強い子もいれば、弱い子もいて、

きれいな字を書く子もいれば、そうでない子もいます。

 

どう教えようが結局、

字の「きれいさや正確さ」にばらつきがあるんですよね。

私のような子は、大きくなってから「型」を直していった方が、

書く意欲も、ひょっとして字のきれいさも、

上達していったのかもしれません。 

 

まずは、文字の「きれいさや正確さ」といった「分かりやすいこと」よりも、

自主性、意欲、アイデアを文字で表す力などの

よりはかりにくい「非認知能力」を大切にしていきたいですね。

 

 

・以前、日本と米国の「文字の教え方」について、

コメントをいただき、まとめてあります:

「日本の教育は完璧主義のネガティブ面を引き出しやすい」というコメントに共感します、日本と米国の違い

 

それではみなさん、よい日を!


「自信」と「誠実さ」について、内奥の中心部分を表す試み

2017年09月21日 | 雑感

コンピュータ環境が整いました!

 

ひとまず、今日提出の仕事原稿に向き合いつつも、

どうしても前回の記事とセットでお伝えしたくて、書かずにはいられなかったものを、

ちょっと載せようか迷ったのですが、えいやっと、載せます。

 

私個人の「世界観」です。

「感情の強烈さ(emotional intensity)」を抱え、

生きづらくてしょうがなかった私自身が、

楽になっていったように、

少しでも、生きやすく感じる方がいればなあと願いを込めて。

(『ユア子育てスタジオ』どんな人が「感情の強烈さ」を持つ?その特徴と対処法)

 

元々、こういうことをつらつらと考え続けていたことに、

私自身の書くことの原点があるのですが、

書けば書くほど、「語りえぬもの」の領域へと入ってしまいます。

 

思えば、「本音」というのが「どこまで」をいうのか、

これまでも、しばしば、よく分からなくなっていた人生でした。 

本音をつきつめるのならば、「語りえないもの」になっていきますから。 

表現方法を磨いていきたいです。

 

 

自信について

「自信」と思っていたものがガラガラ崩れる状態にはもう慣れていて、

自分はだめだとか、全然力もないとか、何やっても結局だめだとか、

そんな言葉を自分にかけて落としていく状態にも慣れています。

 

そう繰り返して、どん底を体験してきたからこそ、

そうなっていく状態を、「あ、またきたよ」と観ることができるようになりました。←「風邪」のようなものという心理学者もいますね。

そして、どう持ち直していくかを、以前より会得することもできました。

(『ユア子育てスタジオ』記事:落ち込む自分とうまく付き合う方法

 

今では、天高く持ち上がる最中にも、地の底に突き落ちる最中にも、

ひーと叫びながらも、以前よりは、

どう気持ちを整えたらいいのかが分かります。

 

それは、自身の最も奥にある、常に安定した場に、「繋がる」こと。

 

いくら雲が立ち込め、ザーザーと雨が降っていても、

その上には常に晴れ渡る空があり、太陽がさんさんと照っているように、

自らの奥にも、そんな場があります。

 

雲が「果て」ではないと思い出してみます。

 

自信とは、雲に依るのではなく、

変化し続ける雲を射抜き、「その場」に繋がること。

 

――――――

 

 

「自身の最も奥にある、常に安定した場」

それは、巷の育児情報などでも、「安全基地」と呼ばれ、

育成時の「アタッチメント」などで、より自然に育まれるものなのでしょう。

 

でも、どんな生い立ちだろうと、

見出すことができるのだと思います。

 

太陽がすべての人に降り注いでいるように。

 

そしてより自然に「繋がる感覚」が身につかなかった人ほど、

よりはっきりとこの「内奥の安定した場」を意識することも、

できるようになるのではないでしょうか。

 

母国語ではなく、

第二外国語として言語を身に着ける人々が、

その言語の仕組みを、よりはっきりと意識できるように。

 

*この「繋がる感覚」が、

日常生活もままなくなるほどの不安感から私を救ってくれた根幹です。  

「つながる感覚」を実感するための、

私自身にとってとても効果的な具体的方法もあるのですが、

また表現方法を練りつつ、紹介していけたらなと思います。



誠実さについて

成功していく人が、うらやましくてしょうがない、嫉妬。

それは、とても自然な気持ち。

 

そして「気持ち」というのは、来ては去るのも自然なこと。

 

そうした気持ちに気づき、ではそこに自らの「意志」を持って、

どんな一歩を踏み出していくのか。

 

成功していく人の頑張りを讃える?ますますの発展を祈る?

 

私心や下心。

それらだって、行ったり来たりを繰り返すのが自然。

「ない」なんてことがあるのでしょうか? 

少なくとも私には考えられません。

 

もし、私心があったでしょう、下心があったんでしょうと聞かれるならば、

「もちろんです。その中で、もがきつつ、

その時点での自分なりの最善を踏み出そうとしてきました」と答えるでしょう。

 

相手から誠実さを感じる時とは、

清濁入り交ざる中で、もがきながら、選び取ってきた姿勢を見出す時。

天然に清らかとか、「濁」に蓋をして「なかったこと」にしている姿じゃないです。

 

内面に清濁混沌とする中、

では何を選んできたのか、何にフォーカスしようとしてきたかの意志、

そこに誠実さが表れる、そう思います。

―――――

 

気持ち・感情というのは、変化し続ける雲のようなもの。

 

灰色もあれば、黒もあり、ピンクや黄金色、真っ白もあります。

 

その上に常に晴れ渡る真っ青な空を思い出し、

目の前の一歩一歩に、できる範囲で、映していきたいですね。

 

 

変わり続ける雲ともみくちゃになりながら、

その上に常に照る陽光を思い出していく。

この「めまぐるしく移り変わる雲とその上の晴れ渡った空」のイメージは、

私にとって、子どもと向き合う日々でも、

常に、大きな安定感を与えてくれます。

 

 

 

それでは、原稿を先ほど送りましたから、

明日からまた、「予告したブログの記事」に取り組みますね。

怒涛の週末に突入しますから、少し時間がかかるかもしれません。

明日、生徒さんに会えるのが、待ち遠しいです。 

 

 

先ほど、三女と次男が子守歌を歌っていたと思ったら、

こんなことになってましたよ・・・。

 

このまま眠り続ける子犬も子犬ですが。

みなさん、よい週末を!


「選択」を前に「ひといちばい敏感な子(HSC)」の内面で起こること1 我が家で心がけている言葉や態度4つ

2017年09月20日 | ハイリーセンシティブチャイルド

 

昨日、ノートパソコン交換のため出向いた電子機器店でのこと。

ノートパソコン交換中&「どんな子育ち環境がいいんだろう?」と本音で話し合い自分なりの子育ち環境を創っていく場

 

店員さんがささっと調べてくださり、

「バッテリーを変えたら大丈夫です。

既に設定も様々されてますし、

バッテリーだけ新しいのに交換しますか?

それとも、本体全て交換しますか?

どちらでもいいですよ」

と選択肢をくださいました。

 

そこで、「再び設定に費やす時間」をセーブしようと、

「本体には問題ないんですね」と念を押し、

バッテリーだけ交換することを選びました。

 

ところが、昨夜は問題なかったものの、

今日スクリーンに、

「バッテリーがうまく充電されません」の表示・・・。

 

選択する際、

「店先では簡単に分からないコンピュータ内部の問題もあるかもしれないし、

本体も交換した方が無難だよな」

という思いもよぎったんですけど、

「再び設定に費やす時間をセーブ」があまりにも魅力的過ぎました。

 

ひとまず、「数時間かかる」と表示された「エラー診断」をしながら、

デスクトップに向かい、この記事を書いてます。

 

昨日もお知らせしたように、

どんな教育環境が子供にとってよりよい?1」の「2」について、

明日「ノートパソコン本体」を交換しに行くことになるかもしれませんが、

環境が整い次第、旧ノートパソコンからデータを移し、続けますね!

 

 

 

ということで、今日は、昨日の店先で、

HSCだった自分、そしてHSP傾向のあった自分の過去を思い出しながら、

「もし当時の自分だったら?」とあれこれ思ったことを整理してみました。

 

昨日の場合は、あくまでも「時間をセーブするぞ」という私自身の意志で、

「バッテリーのみ交換」を選んだんですが、

こうして意識して整理できるようになるまでは、

振り返っても、選択の際、本当にいろんなことに如実に影響されていたなあと思います。

 

敏感さを持つ子の内面でどんなことが起こっているのか、

理解するためのヒントにしていただけたら幸いです。

 

 

 

「選択」を前に敏感な子の内面で起こっていること

HSCが選択を前にしたとき、

たとえ、「どっちでもいいよ!」と言われたとしても、

「こうして欲しい」という相手の気持ちが強烈に迫ることがあります。

 

例えば、昨日のような状況でも、

「店員さんはどうしたいか」が強烈に迫るわけです。

そこへ、店員さんがどちらかの選択を面倒くさがっていたり

「こっちの方がいいですけどね」と威圧的だったりするのなら、

その「強烈さ」に拍車がかかり、

ついつい「自分を抑え、相手の意向に沿う」を選んでしまったりします。

 

これはもう、「相手の顔色をうかがう」というよりも、

HSCにとっては、とにかく、

相手の気持ちがなだれ込んでくるといった感覚だと思います。

 

その感覚の強烈さゆえに、相手の意向に沿ってしまうものの、

同時に、自らの気持ちも強烈に感じるからこそ、

他と自分の「強烈な感情」の板挟みに、疲弊してしまいます。

 

これが、敏感さを持つ人々が、

人の間で生きていく中で、

生きづらさを感じる原因のひとつではないでしょうか。

 

相手の気持ちをそこそこに感じる、

もしくは、自分もどちらだっていいならば、

それほどヨレヨレにはならないのでしょうね。  

 

そうして疲弊し、なだれ込む感情に向き合って葛藤する「きつさ」を避け、

エレイン・アーロン氏が

「ドアマット(皆に踏みつけられっぱなしのマット)」と呼ぶように(*)、

次第に、常に「自分はどちらだっていい」となってしまうHSCがいるというのも、

よくわかります。

(*)『Highly Sensitive Child』by Elaine Aronより

 

 

敏感な子が、周りから押し寄せる感情に固まり、

自分の気持ちに蓋をする状態を観ていくこと、

蓋をあけ、表せる環境を整えていきたいですね。

 

 

我が家でも以下のことを言葉や態度で伝えるよう心がけています。

これら「4つ」とは、HSCだった私自身が、

より楽に生きられるようになる過程で体験を通し学んできたことです:

 

1.相手に合わせた「フリ」ではなく誠実であることで、結局は、より良質な関係を築ける

←周りに親切にすることは大切、でも、本当の友達は少なくたっていいと伝えています。

「フリ」をした自分の周りに集まる人々との関係は、結局、誰のためにもなりません。

 

2.目の前の選択によって起こる結果に向き合う力を相手は持っていると思い出す

←「僕/私は、そちらよりこちらがいい」と表すことで起きる波をこえるぐらいの力を、

心配せずとも、相手はちゃんと持っている。例えば、昨日の店員さんならば、

「本体交換の手続き」ぐらいちょっと面倒くさいだろうけれど朝飯前のこと。

 

3.どんな選択をしようが、学びの過程。次に生かせる。

←自分の選択によってどんなことが起こっても、次によりよくなるための糧にできる。

どちらに転んでも、その次にはよりよくできる。

 

4.自分も相手も納得できる「着地点」を見出すことがゴール

自分をひっこめるのでも相手を負かすのでもなく(どちらかが「ドアマット」になるのではなく)、

時に時間と忍耐を必要とするけれど、クリエイティブに工夫し、最終的に「ウィン・ウィン」を目指す。

 

 

 

選択を前に、親子で思い出していきたいです。

 

こうした傾向を持つHSCが、

周りの大人の気持ち、大好きなママやパパの気持ちを、

どれほど感じているか、そしてひとつひとつの選択を前に、

どれほど影響を受けているか、気づいていきたいですね。

 

ちょうど週末、我が家にも、

「周りと自分の気持ちが強烈に迫る葛藤」を体験していた子どもがいるのですが、

のちほど、シェアさせてください。 

←はっ、まだ前の記事の「2」を更新してないのに、

新たに連記事を予告してしまいました・・・。

 

関連記事:「敏感な子」にありがちな昨日の出来事、相手と自分の気持ちが強烈に迫る葛藤の中で踏み出していく体験を

 

 

みなさんにお伝えしたいことがつきません。

読んで下さり、感謝です。 

 

それではひとまず、これにて、おやすみなさい。

今日も午後から走り回りましたよ。

次女と三女のランニングクラブの練習を待ちつつ次男と子犬と散歩。              

  

き、きみ、おおきいね!とおののく子犬。

皆さん、良い日を!

 

ノートパソコン交換中&「どんな子育ち環境がいいんだろう?」と本音で話し合い自分なりの子育ち環境を創っていく場

2017年09月18日 | お知らせ

ノートパソコン交換中

これまで何度か修理して使っていたノートパソコン。

 

週末、仕事を終え、

(←最後に思わずうるっとなるほど充実。直接的な事情は公開できないですが、「気づき」を様々な形で表現していきます)

次男のサッカー試合中にキーボードを打っていたら、突然の大雨。

ジャケットに包み、「よし大丈夫」と思っていたんですが、

その夜以来、起動しなくなってしまいました。

 

中を開けると、少し濡れた個所。

濡れていたにも関わらず起動させようと何度か試してしまったためか、

細かいサーキットの1か所が溶けておかしな形になってます。

 

これまで何度か修理してくれた夫と長男曰く、

「これはだめだね・・・」。

 

今、この文を書くためにデスクトップパソコンを使っていますが、

普段、机の前にじっとできる時間も限られ、

あちらこちらにノートパソコンを持ち運ばないことには、

仕事面も回っていかない日常です。

 

ということで、

昨日、三女のクロスカントリーランニング競技会(次女は風邪で欠席)と

長男がコーチをする次男と三女参加の『レゴリーグ』を終えた後、

ネットでノートパソコンを注文し(1時間でピックアップOK)、

昨夜取りに行き、帰宅してソフトなど整えていたんですが、

何とバッテリーに故障が見つかり(全くチャージされません)、

今から、交換に行ってきます。

 

書きかけの「どんな教育環境が子供にとってよりよい?1」に続く2の原稿が、

これまでお世話になった「旧ノートパソコン」に入っているんですが、

新しいノートパソコン環境を整え、移し次第、

更新させてください!

 

 
*それにしても、

ワードとネットアクセスという基本のみ必要な私のような場合、

今はノートパソコン約3万円台で購入可なんですね。←痛い出費には変わりないですが。

20年程前だったら、10倍ぐらいしてたよなあと懐かしく思い出しつつ。

 

 

日々の生活、

本当に色々ありますが、こつこつ続けていきますね。

 

 

 

「どんな子育ち環境がいいんだろう?」と本音で話し合う場

こうしたら子供を取り巻く環境が、

よりよくなるんじゃないかな、

そんな子供に関わる人々の思いが集まり、

話し合いや交流を通して、

少しずつ形にしていけたらなあと思っています。

 

そんな話し合いを、

『虹色教室通信』の奈緒美さんTamakiさん『遊びのアトリエ』レオさん、Tomoeさん、

シアトルで長年幼児教育に関われるEさん、『虹色教室』参加者のママたちとの

「週一チャット」でもしています。

 

「少しずつ、話し合いの場を広げていけたらいいね」と。

 

子どもに関わる中での気づきを交らわせ、

考え、試し、また話し合いと、

それぞれが、自分なりの「子育ち環境」を創造していける場。

 

本音を分かちあい、

時に異なる意見がぶつかろうとも、

「個々の尊厳」への眼差しを忘れない場。


初めから完璧なんてことはない、

トライ&エラーを繰り返してこそ、

より良いものができていく、

大人がそう体現する場

 

子どもとの関わりの中で生まれる

柔らかな気持ちを中心に据えて。

 

私なりにできることを、重ねていきますね。

 

さて、ノートパソコン交換に行ってきます。

それでは、みなさん、良い日を!


どんな教育環境が子供にとってよりよい?1 「非認知能力」を育む教育現場での試み

2017年09月14日 | 非認知能力

アラスカに暮していた時、

米国東海岸で子育てしている方とお会いする機会がありました。

 

子供たちの学校の状況を話すと、

「ああ、あなたのいう『ギフテッドプログラム』というのは、

東海岸では、普通の公立学校でされているものかもしれないね」とその方。

 

「へー、それってまさしく私の思い描く理想の学校かも!」

そう思いました。

 

私は、「ギフテッドプログラム」のようなアプローチで伸びる子って、

「限られたテスト結果」によって入学許可される子よりも、

きっともっとたくさんいるよなあと、常々思っていました。

 

その後、縁があり、実際東海岸に引っ越すことになり、

「東海岸の普通の公立学校」といっても、地域や学区によって、

カリキュラムも方針もアプローチも雰囲気も随分と違うもんだと

目の当たりにすることになります。

 

そうして、1年暮した東海岸の地から再び引越し、

今年度で2年目になる今暮すこの地の公立学校ですが、

「ああ、あの方が言っていたのはこういうことか」、

と納得する日々です。

 

 

この記事&次の記事では、「これっていいよね」と私自身感じている、

こちらの公立学校の教育現場での試みをざっと紹介させてください。

「非認知能力」を伸ばす試みも含まれています。

「非認知能力」をリストアップしました、早期教育や今日の教育の弊害とは?

 

我が家の小学生組み、あの学校が嫌で慣れるのに時間のかかった次男でさえ、

今では毎日楽しそうに通っています。

中学生・高校生組みも、

まあ、日々の課題についての文句をぶちぶち言いながらも、

なかなか楽しい面もあるようで、日々飛び起きて通っています。

←寝坊して飛び起きる場合が多いですが。

(「嫌ならホームスクールしたら」というのですが、

今のところそうしたいとは思わないようです)

 

どんな学校にも「プロとコン」があり、

この地域の学校も様々な「試みの過程」にあるわけですが、

みなさんと共に、

「どういった教育環境が子供にとってよりよいのだろう?」

現実的に考え実践していく上で、少しでも参考になればなあと願っています。

 

 

1.「成長型マインドセット」を育むサポート

次男と三女の通う小学校では、

心理学者キャロル・ドウェック氏の提唱する「成長型マインドセット」を育む試みが、

全校あげてされています。

 

「非認知能力」というと必ずあげられる「やり抜く力(グリット)」ですが、

その「グリット」を提唱するアンジェラ・ダックワース氏も、

グリットを育むヒントのひとつは「成長型マインドセット」を育むことだと言っています。

・日本とテッドトーク:https://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_grit_the_power_of_passion_and_perseverance?language=ja

 

また、こちらで紹介した

昨年話題になった研究「早い時期から突出した才能を示す子=天才児?に大切な8つのこと」は、結局どんな子にとっても大切ですよね

去年発表された「学業が飛びぬけてできる子」を育てる研究でも、

その大切さが言及されていましたね。

 

 

「成長型マインドセット」とは?

これまでも何度かとりあげてきましたが、

「能力は生まれ持ったまま固定されてる」といった

「固定型マインドセット(fixed mindset)」を持った子よりも、

「能力は生まれ持ったまま固定されているのではなく、

鍛えるほど成長していく」といった「成長型マインドセット(growth mindset)」を持った子の方が、

断然伸びる、という研究結果が多く発表されているんですね。

 

そりゃそうですよね。

 

「何したって、能力って生まれつきのものだから、しょがないよね」

と信じているより←「固定型マインドセット」

「努力することで、能力って成長していくんだよね」

信じていた方が←「成長型マインドセット」、

「今できなくても、自分なりに努力したら今よりできるようになるかもね」

と前へ進んでいけますし、その過程で実際力がつき、成長していきますよね。

 

こうした姿勢の違いを長い目で見るのならば、

その両者の開きとは、確かに、大きなものとなるでしょう。

 

 

次男と三女のクラスでの試み

次男3年生のクラスでは、

新学年始まってすぐに、「脳の成長」について話し合っていました。

 

「脳は使うほどニューロンがより強い結合を生み出し発達する」

といった脳の仕組みを理解し、

「努力や困難は、頭が悪いとか、無理だと諦めるときではなく、賢くなる過程」

と認識していくんです。

 

脳の絵に「毛糸=ニューロン」をはりつけ、

「じゃあ、どうやったら脳は成長する?」という質問に:

・新しいことを学ぶ

・失敗から学ぶ

・やり抜く

・「まだ、できない」と言う

・練習

・助けを頼む

・最善を尽くす

とクラスの皆で書き記していました。

 

ああ、写真撮ろうと少しの間床においておいたら、

目を離した隙に、子犬にびりびりにされましたー。

 

ちなみに、「脳の絵」部分に、白い毛糸=ニューロンがはりめぐらされてました。

(こちらでは宿題ができなかった言い訳というと「犬に食べられました」

というのがよく冗談交じりで言われるんですが、

実際に起こり得るのだと新鮮。)

 

 

脳の仕組みを理解し、努力や困難のとらえ方が変わることで

いかに子どもが成長するかの研究結果は、こちらでも紹介されています:

・キャロル・ドウェック氏によるテッドトーク(日本語)

こうした能力は成長するといった「成長型マインドセット」が育まれることで、

学力テストで最下位だったネイティブアメリカンの生徒たちが、

全米のトップ層に食い込んでいったというんですね。

 

また三女のクラスでも、新学年の始まりから、

「できない」ではなく、「まだ、できない」と言おう、

という話し合いがされています。

「まだ、できない」と言うことの効果も、上のテッドトークで話されています。

「自分はだめだめ」だとか、「どうせ無理」と落ち込んだり諦めるよりも、

「よりよくなる過程」ととらえていくんですね。

 

  

昨夜は、新学年について小学校で説明会がありました。

そこでも、成績表には「努力」と「結果」への評価がありますが、

小学生の時点の子供には「努力」のみを励ますようにしてくださいと話がありました。

成績表というのは、「改善の過程」であり、

「結果」部分は、「あなたの能力はこうだ」と固定するよりも

先生と親がどう生徒の状態を改善していくかの指針にするもの。

努力がAで結果がついてこない場合、努力がCで結果がAといった場合など、

いかに改善できるかと話し合うためにあるのです、と。

 

 

以前、こちらにドウェック氏の言葉を引用しました:

『ユア子育てスタジオ』・マインドセット、やる気の持続

 もし学校が

「興味があろうとなかろうとテストをして、あなたが賢いか賢くないかをジャッジされる場と捉えられているのなら誰も行きたいなんて思わない、もし学校が脳を成長させる場であり、難しいことをすることでより賢くなれる場だと捉えられるのなら皆こぞって学校へ行きたがりますよ。」

 

まさしくですよね。

 

「賢さや能力は成長していく。

努力、失敗、困難、課題は、賢くなる過程なんだ」

そう子供たちが信じられる場を整えていきたいですね。

 

読み書き算数といった「認知能力」だけでなく、

「成長型マインドセット」といった、

「人生を通して発達する個々の思考と感情と行動のパターン=非認知能力」を育む試み、

ますます教育現場に根づいていくといいなあと思っています。

 

 

こちらには、アラスカで子供達がお世話になったプログラムでの

「成長型マインドセット」を育む取り組みが紹介してあります。

『ユア子育てスタジオ』・キンダー「レゴ祭」&「成長型マインドセット」を育む取り組み

また、以前「成長型マインドセット」についての思いもつづっています:

『ユア子育てスタジオ』・努力の方向を見直す

『マイコー雑記』「成長型マインドセット」と「セルフ・コンパッション」、子供が能力を伸ばす最強セット

「能力は鍛えることで発達していくのよ」を子供に伝えるためのストーリー

 

こちらにも、「成長型マインドセット」についてコンパクトにまとめてあります。

『It Mama』挑戦する子に育てる!知っておくべき3つのこと【21世紀型子育て】#6

 

 

 

「1.成長型マインドセットを育む試み」で、

今日は時間切れになってしまいましたが、

のちほど、こちらの教育現場で「いいな」と思う試みについて、

続けていきますね。

 

ちなみに、この小学校は、様々な試みが認められ、

去年、州に800以上ある小学校の中から学力面をひっくるめ、

トップ6校に選ばれたんです。

先生方一人一人から、生き生きとした意欲を感じています。

 

この地域の雰囲気や学校について、

以前こちらにも綴っています:

引越し先の様子、「マンモス校」で改めて思う先生という存在の大きさ

新学年始まる前に担任の先生からいただいた手紙がいい、小さな子ほどすーとその気になるものですね

 

この町、自然も豊かでとても居心地よく、気に入っています。たどりつけたことに感謝しています。

さて、今日も午後から走り回りますよ。

 

「大切な紙」でなく、そうして骨をかじってね(次女撮影)。

みなさん、よい日を!


『It Mama』寄稿:将来の収入&学歴に影響!? 子どもに教えたい「4つのしつけ」&「非認知能力研究」日本版

2017年09月12日 | 非認知能力

前の記事で、

「次の記事で「非認知能力」を育む実践例について書きます」としたんですが、

先ほど、『It Mama』さんへの記事が更新されましたので、

そちらを間に挟みますね。

 

先日、経済学者ジェームス・ヘックマン氏がまとめた

ミシガン州の「ペリー幼稚園」での研究を、

こちら『オールアバウト』さんへの記事で取りあげました。

『オールアバウト』寄稿:世界中が注目する「非認知能力・自制心」を育む方法&一生をかけて広がる「賢さ」とは

 

「ペリー幼稚園」で教えられていた、

「グリット」や「自制心」などの「非認知能力」が、

40年近くの追跡調査を経、

結局、その子達が経済面やメンタル&身体的健康面などでも、

より充実した人生を送る土台となっていましたよ、

という研究です。

 

今回の『It Mama』さんの記事では、

こうした学力テストの点数などには表れにくい「非認知能力」を育むことが、

結果的に、収入や学歴面に繋がることもあるんですよと示唆する

経済産業研究所の西村和雄氏の研究を紹介しています。

 

「非認知能力」の大切さを示唆する研究の日本バージョンですね。

 

 

しかも、この西村氏の研究の焦点は、

「家庭でどんな非認知能力が教えられたか?」についてです。

 

以下の「8つのしつけ」について、

「では、どのしつけを強調されたかによって、

将来の収入や学歴に違いは出るんだろうか?」

と調査されたんですね。

 

その「8つのしつけ」とは:

ルールを守る 

あいさつをする

他人に親切にする 

勉強をする

親の言うことを聞く

うそをついてはいけない 

ありがとうと言う 

大きな声を出す 

 

だそうです。

 

すると、これらの中の「ある4つ」を全て教えられた子の方が、

そうでない子より、

将来的により収入や学歴が高くなったというわけです。

 

あくまでも「収入や学歴の高さ」という面からの研究ですが、

こうして明らかに統計的な違いとなって表れるというのは、

興味深いですよね。

 

 

記事では、他にも、

「あれもこれも教えないと!」といちいち口出すより、

しつけはシンプルに絞り、子ども自らが考え選択できる幅をもたせておくこと、

そして、「しつけ=大切に思う価値観を伝える」には、

周りの大人の「体現」にまさる方法はないこと、なども綴っています。

 

興味ある方是非どうぞ!

将来の収入&学歴に影響!? 子どもに教えたい「4つのしつけ」

 

 

「将来高収入や高学歴に繋がる!」という「キャッチーな振れこみ」ながらも、

こうして世界中で、

様々な面から「非認知能力」の大切さに焦点があたり、

子どもに関わる大人に意識されていくというのは、

頼もしいですね。

 

昨日の記事にも書きましたが、

(・「非認知能力」をリストアップしました、早期教育や今日の教育の弊害とは?

「認知能力を伸ばす」ことに躍起になり、

「非認知能力」を削ることになってやしないか、

子どもに関わる日々、気づいていきたいです。

 

例えば、上の西村氏のあげる「8つ」の中で言うならば、

「他人に親切にする」が、

いつのまにか、学力の高低で他人を見下すようになっていたり、

(周りや自分を傷つける)嘘をつかない」については、

より巧妙な嘘をつくことに認知能力の高さが発揮されていたり、

「勉強をする」が、「考え学び続ける」より、

目先の「正解をもらうこと」ばかりを目指すようになっていたり。

 

何を土台とするのか、

見つめていきたいですね。

 

 

 

 

さて、これから次女を迎えに行ってフィジカルセラピー

←膝の痛みの治癒に腰や太もも部分の筋肉をつけるようにとのこと

その後、部活を終えた長女と長男を迎えに行き、

次女と三女のランニング、そして長男のNPO活動です。

 

新学期始まりのこの時期は、

様々な活動の手続きや購入するものや説明会などの締め切りやスケジュールが5人ばらばらにぎっしぎしにつまり、

何か忘れやしないかと日々スリル満点。

今朝なんて、どうしてもひとつ忘れそうで、

手に油性でメモしましたよ。←子ども

 

 

子犬情報:

こちらのペットショップは、

動物同伴OKなんですね。←日本もかな。

店内で排泄してしまおうが、通路ごとにお掃除セットがおいてあり、問題なしなんですね。

先日も、ちょうどレジで私達の前に並んでいたシェパード君が、

突然いきみ始め、ぽとりと落としたんですが、

店員さん、「心配ご無用です!」と笑顔でさささっと掃除されてました。

 

慣れない場では「圧倒され」動かなくなる我が家の「敏感な子犬」ですが、

いそいそと、戸棚の隙間にのぼり、

商品のひとつになったまま、

動かなくなりましたよ。

カートに抱き入れ、移動。

ほんと、内弁慶です。家では、ますます腕白になってます。

最近は、結構初めてあった人にも、やんちゃ面を見せるようになってきました。

 

ところで、

「不安感の強い敏感な犬用グッズ」なんていうものが売ってるんですね!

不安感を和らげる「犬用ベスト」なんてものもありました。

ぎゅっと抱っこされているような感触なんだそうです。 

一定数、こうした性質の犬っているんですねー。

 

「ギュッと抱きしめ温もりで包む」

犬も子どもも、効果ありなんですね。

大人の不安感にも、実際にでも脳内ででも、

自分で自分を抱きしめ温もりに包み込むって効果的ですよ。

普段子どもや周りに向けている温もりを、

自分に向けてみるんです。

是非、お試しあれ!

 

みなさん、今日もよい日を!


「非認知能力」をリストアップしました、早期教育や今日の教育の弊害とは?

2017年09月11日 | 非認知能力

 読み書き算数やIQといった「認知能力」以外にも、

その子が社会に出て力を発揮するために大切な力とされる「非認知能力」:

『オールアバウト』寄稿:世界中が注目する「非認知能力・自制心」を育む方法&一生をかけて広がる「賢さ」とは

「子供の成長に欠かせないよね」と多くの教育者が確信してきた「非認知能力」って具体的に何なの?

 

世界中でその重要性が認識され、

教育現場でも「いかに育むか?」と様々なアイデアが試されています。

 

とはいえ、こちらの記事にもあるように、

「これが非認知能力だ! 非認知能力=○○力です!」といった

はっきりとした定義があるわけでもないんですよね。

 

この記事では、

「認知能力以外にも大切な力」という視点から、

様々な資料にとりあげられ、

また様々な教育現場で取り組まれている「非認知能力」を、

より広くリストアップしてみますね。

 

「認知能力以外にも大切な力」について、

より全体像がとらえやすくなり、

教育現場や家庭でも、より取り組みやすくなりますようにと願いつつ。

 

そして、世界中でその大切さが認識されつつも、

まだまだ読み書き算数のような「認知能力を伸ばす」ようには、

はっきりとした方法なども提示されていない「非認知能力」について、

「こうした力を育むために必要なことってなんだろう?」と、

みなさんも、一緒に考えていきませんか? 

 

 

「非認知能力」をリストアップ!

 

「Education Endowment Foundation (EEF) 」による定義

1.自己認識( Self-Perceptions)自己効力感 自己肯定感

2.モーティベーション(やる気)

3.やり抜く力(Perseverance、grit)

4.自制心(Self-Control

 5.メタ認知力(Meta-Cognition

 6.社会性(Social Competencies

 7.レジリエンスと対処能力(Resilience and Coping

 8.創造力(Creativity

 

 

「Econmic Research Institute(ERI)」による定義

「人生を通して発達する個々の思考と感情と行動のパターン」

具体的には:

・感情的健やかさ

・社会的スキル

・ワーク倫理

・コミュニティーへの責任

・自制心

・やり抜く力

・学業への自信

・チームワーク

・整理整頓スキル

・創造性

・コミュニケーションスキル

 

 

「the Knowledge is Power Program (KIPP)」の掲げる「7つのキャラクター」

・やり抜く力(grit)       

・熱意(Zest

・自制心(Self-Control)      

・楽観性(Optimism)      

・感謝(Gratitude

・社会的知性(Social Intelligence

・好奇Curiosity

関連記事:・育てたい七つの特性

 

 

「21世紀型スキル」by「the Partnership for 21st Century Skills」 に含まれるもの

・創造力と革新力

・コミュニケーションとコラボレーション

・柔軟さと順応性

・率先力と自主性

・社会的、異文化間スキル

・生産性と責務(accountability)

・リーダーシップと責任感(responsibility)

 


日本政府による「21世紀型能力」に含まれるもの

・自律的活動力

・人間関係形成力

・社会参画力

・持続可能な未来への責任

 


アラスカ州の「ギフテッドプログラム」の

「社会性・感情面を育むカリキュラム」で用いられる「16の心の習慣」


1.忍耐強くやり通す:粘り通せ (Persisting – Stick to it.)

2.衝動的な軽はずみをマネージする:時間をかけて (Managing impulsivity – Take your time)

3.理解をしようと共感して聞く:他者を理解しよう (Listening with understanding and empathy – Understand others. )

4.柔軟に考える:違う面から見て(Thinking flexibly – Look at it another way.)

5.考えていることを考える(メタ認知):知っていることを知る(Thinking about your thinking (metacognition) – Know your knowing)
6.的確さを追求する:最も可能性のある答えを見つけて(Striving for accuracy and precision – Find the best possible solution)

7.立ち止まって問いかけてみる:どうしてそう思うの?(Questioning and problem posing – How do you know?)

8.創造、想像、発明:違う方法を試してみて(Creating, imagining, innovating – Try a different way.)

9.相互依存的に考える:他者と共に学ぶ(Thinking interdependently – Learning with others.

10.全ての感覚を駆使して情報を集める :自然な方法を用いて(Gathering data through all senses – Use your natural pathways).

11.過去の知識を新しい状況に応用する:学んだことを用いて(Applying past knowledge to new situations – Use what you learn.)

12.驚嘆と畏敬をもって向き合う:明らかになる過程を楽しんで(Responding with wonderment and awe – have fun figuring it out. )

13.考え、明確さと正確さをもって交流する:明確に(Communicating with clarity and precision – Be clear

14.ユーモアを見出す:笑ってみる(Finding humour – Laugh a little)

15.責任あるリスクを冒す: 乗り出していこう(Taking responsible risks – Venture out)

16.学び続ける :学ぶことはいくらだってある!(Remaining open to continuous learning – Learning from experiences)

関連記事:

私は開きっぱなしの辞書

・子供の問題解決能力を向上させるには? 昨夜のワークショップにて


 

 

 

忙しい日常では、私自身まさしくそうなんですが、

ついつい、分かりやすく目に付きやすい目先の「点数」や「成果」ばかりに目がいってしまいがちです。

ですから、たびたび、これらのリストに立ち返り、

「あ、そうだったそうだった」と思い出していきたいですよね。

 

 

最後に、

「早期教育の弊害」とは、

早い時期から「認知能力を伸ばす」ばかりがフォーカスされることで、

こうした「非認知能力」が抑えつけられてしまうことにあるのでしょうね。

 

例えば、

目先の「できる/できない」や「○/×」ばかりに目がいき、

自己効力感や、やる気、好奇心、楽観性、柔軟性、創造性、学び続ける姿勢などに、

蓋がされてしまう。

 

以前、『虹色教室通信』のこちらのシリーズ記事「勉強が好きになるまでのプロセス」を思い出しながら、

こんな実感も綴りました:

・ 「できる/できない」より「空回りのしたい!」を大切にするのって長い目で見て確かに違ってきます

 

そしてそうした

「認知能力を伸ばすことばかりに目がいくことで、非認知能力が伸びない」とは、

より年齢が上の子達の教育の現場でも、

往々にして起こってしまうこと、といえるのではないでしょうか?

 


「認知能力」はとても大切だけれど、

たくさんあるとても大切な力の一部、

そう覚えておきたいです。

 

そして、「非認知能力」を育むことは、

長い目で見るのならば、

結局は、「認知能力」と「非認知能力」の両者を育むことになる、

そう立ち返っていきたいです。

 

 

 

次の記事では、

実際の教育現場での「非認知能力」を育む試み例を紹介しますね。

 

 

 

 

 

さて、週末は新しい職場での初日でした。

ベテランスタッフの方々から学ぶこと盛りだくさん。

生徒さんの1人1人を思い浮かべ、何ができるかを練り磨きとしていきます。

 

全くの余談ですが、当日、最後に全スタッフメンバーが集まり、

「自己紹介の場」があると聞いていたので、

A4一枚半ぐらい英語で用意して、

前日、「ママ、スピーチしてみてよ」と言ってくれた長女の前で練習し、

発音などフィードバックをもらいながら暗記してのぞんだんです。

 

ところが、想像していたのとはまったく違い、

「新しくスタッフに加わる数人」だけでなく、

その場の「全員」が名前を名乗り、軽くジョークを飛ばしあったりと、

とってもカジュアルな雰囲気で、持ち時間もだいたい1人10秒ほど。

しかも、日本出身者は日本語で!

 

事前にまとめた、

・「プログレッシブ教育」への期待、

・なぜそう思うかの経緯

・日本の不登校の現状

・文化継承の意義

みたいなことが英語日本語でごちゃまぜに頭をぐるぐるしながら、

「2年前にアラスカから引っ越してきました!

なんと!16日間運転してきたんですよー。

よろしくお願いします!」

で終わった自己紹介でした。

 

言葉も大切だけれど、

現場では、とにかく実践ね、

そんな「内の声」が聞こえたようでしたよ。

 

言葉で思いを整理しつつ、

ユーモア溢れる頼もしいスタッフを見上げながら

「実践」の方、磨いていきますね。

 

みなさん、今日もよい日を!


『オールアバウト』寄稿:世界中が注目する「非認知能力・自制心」を育む方法&一生をかけて広がる「賢さ」とは

2017年09月08日 | 非認知能力

先日、こちらに書いたように、

「子供の成長に欠かせないよね」と多くの教育者が確信してきた「非認知能力」って具体的に何なの?

 

世界中で「非認知能力」がますます重視されているわけですが、

多くの子どもに関わる教育者にとっては、

長い間、IQや読み書き算数などの「認知能力」以外にも「大切な力がある」ということは、

「当然」とされてきたことだと思います。

 

それでも、こうして経済界、ビジネス界など各界で声高に叫ばれ、

教育現場で具体的にどう実践していくかが議論され、

実際に様々な試みが生まれ、調査結果が出てきているというのは、

本当に頼もしいことですね。

 

この『オールアバウト』の記事では、

幼年期の「非認知能力」教育をすすめる

ノーベル賞受賞経済学者ジェームス・ヘックマン氏がまとめた

ミシガン州の『ペリー幼稚園』の研究を紹介してあります。

 

また『ユア子育てスタジオ』でも、

以前、今では全米に、

209校の「チャータースクール(より独自の方針をもつ公立学校)」が開校されているという

「KIPPネットワーク」についても紹介しました。

育てたい七つの特性

 

KIPPでは、「認知能力」以外にも、

以下の「7つの特性」を育むことに力を入れています。

Grit      タフさ・やり抜く力
Zest
        熱意
Self-Control
     自制心
Optimism
      楽観
Gratitude
      感謝
Social Intelligence
 社会的知性
Curiosity
      好奇

 

1995年にテキサスとニューヨークで始められたKIPPは、

こうして、学力テストスコアで最下位に位置した貧困地域の学校を、

州のトップ層へと仲間入りさせていったんです。

 

『ペリー幼稚園』について40年以上かけた研究が、

幼児期に「非認知能力」を育むことで、

経済的にも心的にもより充実した人生を送れるとしたわけですが、

KIPPが示す結果は、より短期間に、

「非認知能力」を育むことで「認知能力」も劇的に伸びていくということを示していますね。

 

 『ペリー幼稚園』の研究をまとめたヘックマン氏曰く、

「スキルや能力というはもっと多様なもの。

IQや学力というのは、

その中のほんの一部に過ぎません。」とのこと。

https://www.youtube.com/watch?v=wSwNM8aa24s

 

 

 

私自身、IQの高い子や、

学力テストスコアの高い子を身近に見てきましたが、

いくらこうした「認知能力」が高くても、

長い目でみて、自らの力を発揮し幸せな人生を送るかどうかということとは、

全くの別物ですよね。

 

「非認知能力」を重視する流れは、

学力やIQが高めの親子にとって、

「他にも重要な力」を育む大切さを思い出させてくれますし、

子ども時代に学力やIQ面が得意でなかったり、凸凹がある場合でも、

「他にも重要な力」を育むことで、

いくらでも社会で活躍できる可能性があるという「希望」を与えてくれますね。 

 

私自身、これまでの身近な体験からも、

充実した人生を謳歌されている人々というのは、

子ども時代の学力やIQがどうとかもう本当に関係なくて、

いかに「非認知能力」が培われてきたかだなあと、

日々実感してます。

 

みなさんも、そう思いませんか?

 

昨日も、知り合いの女性と話していて、

しみじみと感じていましたよ。

 

彼女は、誰でも入れるコミュニティーカレッジに2年、

その後ある州の4年生大学へ編入、

仕事をしながら大学院でマスターをとり、

子育てしながら数年前に専門職につき、

今50歳間近で、中学生のお子さん達と家族で過ごす時間を満喫しながら、

好奇心や周りへの思いやりに溢れ、それは生き生きと人生を楽しんでいます。

 

18歳そこらまでに

学校の勉強に表れる「賢さ」なんて、

本当に「ほんの一部」ですよね。

好奇心に溢れ、熱意をもってやり抜く力や楽しむ力があるならば、

「認知能力」もひっくるめた「賢さ」の幅が、

一生、広がり続けます。

 

学力や偏差値やIQといった「ほんの一部の力」があまりにも重視される社会では、

幸せのカタチや人生の知恵や賢さというものが、

あまりにも歪んで狭くなってやしないか、

そんなように思います。

 

 

せまい「ものさし」にがんじがらめになることなく、

ほっと肩の力を抜いて、

長い目でみた、「賢さ」や「幸せ」を見つめていきたいですね。

 

 

 

この『オールアバウト』の記事では、

「非認知能力」に含まれる「自制心」についてとりあげています。

 

自制心というと、「感情を抑える」というイメージですが、

感情を安心して表す場があるからこそ、

いざというときに、調整できる力が培われるのですよね。

 

特に「敏感さを持つ子」は、

周りの空気を読み「過ぎ」、

自らを抑え続けることがある意味「普通」だったりしますから、

安心して表せる関係や場が特に大切ですね。

 

また「自制心」というと、「マシュマロ実験」も有名ですが、

「敏感な子」についてあれこれ思ったこともも以前書いています:

ハイリーセンシティブチャイルドと「マシュマロ実験」、HSCの立場から眺めてみると 

 

記事では、周りの大人との信頼関係からみた

「マシュマロ実験別バージョン」も紹介してあります。

 

興味ある方、是非どうぞ!

世界中が注目する「非認知能力・自制心」を育む方法

 

 

 

さて、これから食料買出しです。←私にとってはその量ゆえ「筋力トレーニング」です。

量といえば、一昨日底をつき急遽買いに行ったパン3斤が1日でなくなりましたよ。

数日前も2日間は楽をしようと給食鍋サイズに作ったカレーも、

1日でなくなりました。ちなみに米9号とともに。

恐るべし、食欲の秋・・・。

 

明日から正式に新しい仕事も始まります。

「プログレッシブ教育」を実践されているスタッフに加われること、

ふつふつと喜びが湧き上がり、本当に楽しみなんです。

「日本の伝統的な学校スタイル」の特徴って例えば何でしょう?「そうしたスタイル」に合わない子が伸びていく場とは?「プログレッシブ教育」トレーニング始まりました

学びを、これからに生かしていきますね。

 

 

子犬情報:

1~2時間ごとに外に連れ出し排泄させるのも力尽きてきて、

「屋内でOK」なトレーを購入したんですが、

どうしても、「ベッド」と思い込んでるんですよね・・・。

 

 

みなさん、喜び見出す週末を!


『It Mama』寄稿:「○○君がイジワルする~」を解決!海外の幼稚園のやり方とは?&「マニュアル」と「目の前の物事を観る」

2017年09月05日 | 子育て全般

こちら米国の公立の「キンダー(年長)」と小学校で

用いられることのあるメソッドを紹介しました。

 

記事にあげた「メソッド」を開発したお二方は、

長年教育現場で教師やスクールカウンセラーとして生徒に接する中で、

「人間関係の葛藤を解決するシンプルで実用的なプログラムの必要性を感じた」と言います。

 

「子供間のトラブルの質が変化してきている」というのは、

私自身、長年教育に携わる方々と話していると、

ちょこちょこと話題になることです。

 

「一昔前では、

それほど見られなかったようなことをする子が、

増えているのじゃないか」と。

 

ひどい怪我をしてしまうほどの手の出し方をしたり、

他の子が一生懸命作ったものをむちゃくちゃに壊してしまったり、

相手が嫌がっても倒れて床で頭を打つまで抱きついたり引きずったり←好意表現

階段の上から面白がってお友達を押したり

←「危ないよ」と注意するならよけい嬉しそうだったり

 

「行動でも言葉でも相手がどれほど傷つくかの加減が全く分からなかったりする。

しっかり見ていないと危なくてしょうがないと感じる子が増えているのよね」と。

 

また、「受ける側」もイタズラされることに慣れておらず、

「ほんの少しに」見えることで大きく傷ついたりということもあるでしょうね。

←今では親の世代も、

「チャンバラごっこ」などで鍛えられてる世代じゃないですから。

 

こうした状況というのは、

やはり、記事にも少しとりあげましたが、

「核家族、少子化、都市化が進み、

子供同士密に遊んだり、人と関わったりする機会が、

圧倒的に少なくなってきている」というのが一つの理由としてあるのでしょうね。

 

また、「敏感さを持つ子や親」にとっても、

強烈に感じるところ、理解を遥かにこえた行為がエスカレートし、

その上、敏感な子にとっての要、「慣れる」機会も減り、

(・ベストセラー「しつけ本」著者ダン・シーゲル氏がスッキリまとめる「この社会で生き生きと力を発揮できる『ひといちばい敏感な子』」を育む鍵

ますますきつい状況ともいえるかもしれません。

 

 

 

 

 

記事で取りあげたメソッドとは、

こうした現代の状況を背景に開発されたメソッドです。

 

これらの「人間関係の葛藤にどう対応するかの知恵」とは、

一昔前では、実体験を通して自ずと培われてもいったのでしょうが、

今では、子供時代から、こうして「言葉やイラストで学ぶ」ことが

必要になってきているというわけです。

 

 

それでも理想は、

「実体験を通して身につける」であり、

こうした「メソッド」はあくまでも、

「実体験の補足」として用いていくのが調度いい、

のでしょうね。

 

記事であげた「話し合い」も、

ロールプレーをしてみたりと、

できるだけ子供が「体験」できるようなカタチがいいですね。

←学校の授業でもロールプレーやゲームを通して身につけていきます。

 

このメソッド、「実体験の補足」、

つまり、実体験を大切にしながら用いていくには、とても有効です。

「あ、そっか、こういうオプションもあるんだな」、

「今度は、こっちを試してみようかなあ」などと、

子供本人も整理することができます。

 

この記事を書きながらも、

隣で下の子たち、「ああ~、なつかし~」と言いながら

こちらのポスターを見ていたんですが、

 

『Kelso’s choice』の無料ポスターより」

 

「僕、“無視する”が多いよなあ」

「私は、色々使い分けてるかも」と子供たち同士で話してました。

自分がどんな対応をしているか、省みる機会にもなりますね。

 

 

米国の「キンダー(年長)」や小学校で用いられているメソッドを、

コンパクトにまとめてあります。

興味ある方、是非どうぞ!

「○○君がイジワルする~」を解決!海外の幼稚園のやり方とは?

 

 

 

こうしたメソッドを「体験の補足として用いる」についてですが、

『虹色教室通信』にて、奈緒美さんが、

最近、興味深いシリーズを連載されてますね:

経験や勘で培った知恵は、経験や勘を通過していない人に伝わるか 1-6

 

 

現代は核家族がほとんどで、

赤ちゃんや子供に密に触れた体験のない人々が、

突然赤ちゃんを抱き、「密室」で子育てをしがちです。

 

そうして、体験から培われた肌感覚のないまま、

手のひらのスマートフォンから溢れる情報に触れ、

本屋に行けば子育てセクションに山積みの本を手に取りと、

溢れる子育て情報の波に放り出されています。

 

体験のある人や勘のいい人は、

文字情報からも、大切なことをバランスよく感じ取られるのでしょうが、

「文字だけ」というのは確かに、

「弊害」も大きいでしょうね。

 

例えば、文字情報をやみくもに目の前の物事に当てはめるだけだったり、

私自身も含め、知識で頭をいっぱいいっぱいにして、

「何だか分かった気」になっていたり。

そして何といっても、

目の前の物事を全く「観て」いなかったりする。

 

子供にとっても、親としても、1人の人としても、

「今目の前で起こっている物事を観る」こと、

大切にしていきたいですね。

私自身も、心に留めていきます!

 

奈緒美さんTamakiさん『遊びのアトリエ』レオさん、Tomoeさん、

シアトルで幼児教育に長年関わるEさん、『虹色教室』参加者のママたちとの「週一チャット」では、

前回、「バーチャルに体験する技術は、

今後ますます進歩するだろうけれど、

では、バーチャルは実際の体験に追いつくのだろうか?」

なんて話にも展開していきました。

5感への刺激もひっくるめた「より実体験に近いバーチャル技術」が進むにつれ、

じゃあ、あらかじめバーチャルに赤ちゃんから成人までの子育てを「体験してみる」、

すると、「長い目」でみた視点も養われるかも、

なんて発想が出てきてもおかしくないですよね。

・「分かっていること」で構成されるバーチャル世界の限界

についての意見がたくさん出ていました。

 

また、バーチャルな世界が子供たちの「逃避」になっている現状こそ何とかする必要がある

そんな話し合いにもなりましたよ。

毎回、気づきに溢れたチャットで、

活動する上での大きな励みになっています。

 

 

さて、無事、今日から新学年初日、始まりました!

不安感については、ある程度までならば、

以前こちらに紹介しましたが、

ハーバード大学研究「不安感を導くメソッド」、「不安のかたまり」は「ウキウキな躍動感」と隣り合わせ

「リラックス!」より、「ワクワクする~!」の方が、断然効果的ですよ。

 

皆出払い、はっと見ると、

 

朝5時半に起きて台所で弁当作ったり、

皆を学校まで車で送ったりと全て付き合ってましたから、

まあ、気持ち的には分かりますが。

この犬、よくこうやって仰向けで寝てるんですよね。

 

さて、午後から、

あれこれ手続きや課外活動に走り回ります。

みなさん、今日もよい日を!