「しつけ」という言葉は、
英語だと「dicipline(ディッシプリン)」と訳されますが、
微妙に意味が異なります。
「しつけ」というと、
犬猫などの動物も含まれ、
他者がより力を持たないものを「調教」したり「訓練」するといったようなニュアンスがあります。
一方「dicipline」とは、
「律する」という意味。
子育てでの「dicipline」の目標とは、
将来その子が「自分を律する(self-discipline)」ことができるようになる、
ということです。
「将来この子が自分で自分を律することができるように」とは言いますが、
「将来この子が自分で自分をしつけられように」とは言いません。
「しつけ」とは、
全くもって他者へ向けての行為、
しかも、上から下への行為なんですね。
子育てでの「dicipline」とは、
最終的に「自分を律する」ことができるよう目指すこと。
では、「自らを律する(self-discipline)」ようになることが、
なぜ大切なのでしょう?
(以下‘Effective Discipline for children’より)
「自らを律する(self-discipline)」ことで、
「子供は、危険から身を守り、
健やかな良心を発達させ、
内在する責任感や自制心を身につけていく」
とされています。そうして、
「快楽を先延ばしにすることができ、
他者のニーズを考慮し、
攻撃的であったり敵対心を持つことなく断定的で、
必要ならば不快感に寛容でもあれるといった、
成熟した感情をもつ大人に成長する」と。
ーーーーーーーー 引用終わり ーーーーーー
ヒトは一人では生きていけません。
集団で暮らし、
自らの望みと、周りからの望みの間で葛藤を抱えつつ、
互いにwin-winとなる着地点を模索していくこと、
それが、自らの幸せ、そして、他者&集団の幸せにも繋がります。
そのために、「自らを律する」ことが必要になるんですよね。
こうした「しつけ」と「dicipline」という言葉の違いを理解しつつ、
「しつけ(dicipline)」についてみていきます。
注目したいのは、子供の性質により、
効果的な「しつけ(dicipline)」の方法が違ってくるということ。
・子供の性質分類
・様々な「dicipline」の方法
・ADHD傾向にある子は報酬などの外的動機付けがより効果的?
・「タイムイン」の具体的方法例
・年齢に見合った「dicipline」の方法
などなどについて、
引越しのダンボールに囲まれながら、
少しずつまとめていきますね。