マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

オールアバウトに「自然体験が子供に与える影響&自然を楽しむ工夫10」をまとめました

2016年10月30日 | お知らせ

オールアバウトに、「子供と自然体験」についてまとめました。
 

タイトル:自然が子供に与える影響とは?自然を楽しむ10の工夫

 
主旨:「子供にとって自然体験は大切」 何となく、そう思われている方も多いのではないでしょうか。では自然体験とは 具体的に子供にどんな影響を与えるのでしょうか?また自然を楽しむ工夫についても紹介します。
 

 

私自身、こうして具体的な研究を紹介しつつ、

自然体験は、子供の心・脳・身体、全てにメリットがあるとまとめることで、

これまで漠然と感じていたことが、ストンと腑に落ちたと言う気持ちです。

 

また、0歳児からでも自然に親しむメリット、

都会暮らしでなかなか自然に慣れなかったり、

自然嫌いな子でも楽しくなるような10の工夫を紹介しました。

 


以下は、子供の自然体験について、

『オールアバウト』には載せ切れなかった研究や子供たちとの話し合いなど、

こちら『マイコー雑記』に書いてきたものです:

 
自然体験って子供にとって何がどういいんでしょう? 19の研究紹介
 
「自然ってなんでヒトの心身によいと思う?」と子供たちと話し合い、敏感な子に自然体験がススメられるわけ
 
人工物と自然の違いを写真を見ながら感じてみよう
 
 

日常に、5分でも3分でも、「自然に触れるひととき」を、取り入れていきたいですね!

 

 

 

今週のファミリーディナーパンは、

ハロウィン間近ということ、お化け。

by 三女

さて、これから次女と三女のランニングレースへ。長女と次男も一緒に。長男はロボティックスです。

みなさん、よい日を!

 


パンプキン彫り、工作などにたっぷりと浸れるこの限られた時を大切に

2016年10月30日 | 子育て全般

今年もパンプキン彫りです。

 

 

 

まずは、パンプキン選びから。

近所のスーパーにて。

大きさ、横広だったり縦長だったり、表面のスムーズさなど、

パンプキンにも様々な表情があるんですよね。

 

「これ!」と思うものを子供たちそれぞれが選びます。

 

デザインを決めます。

ネットで検索したり、

自分で考えたり。

 

そして、まずはへた部分or底部分を切り取ります。

 

ネットで見る限り、

「私は昔からずっとヘタ部分を切ってるわ」派も多いようですが、

底&ヘタと両方試した我が家では、やはり底部分を切り取るほうが、

キャンドルも入れやすくていいです。

 

が、今年はそれを忘れて、

皆ヘタ部分を切り取った時点で、

「あ、そういえばー!」と気づきました。

 

まあ、一年たつと忘れてしまうぐらいの、

「ちょっとした便利さの違い」です。

 

穴からヌチャヌチャする筋を取り出して。

種は、オーブンでグリルしておやつに。

 

 

さて、彫ります!

デザインを用いる場合は、

テープで貼り付けて。

しるしをつけていきます。

 

長女と次男のオーソドックスなジャックオーランタン。   

      

次女はお化け、 BOOー!

 

三女は、暗くなっても終わらず、

屋内に移動。

 

コウモリの群れ!

 

 

 

 

ティーンにもなってくると、様々な活動に忙しくて、

「パンプキン彫りにどっぷり浸る」

といった時間もなかなかとれなくなってくるんですよね。

 

長男も、今年初めて、

「パンプキン彫り」がスケジュールからはずれました。

様々忙しい長女も、

さらっと作ることのできるシンプルなデザインに。

 

幼児や小中学生時代、

デザインをあれこれ考え、

ちょっと複雑なものに挑戦したり失敗したりと、

「パンプキン彫り」や工作などに「たっぷりと浸ることのできる時間」を、

大切にしたいですね。

 

大きくなれば、

そうしてたっぷりと浸ったときが、

様々違った形で生きてくる、

そう感じています。

 

我が家でも、

長男はロボティックスや様々な活動に、

長女は、チアリーディングでチームメートと技を完成させることに

それぞれ夢中のようです!

 

みなさん、ハッピーハロウィン! 


『It Mama』連載「マインドフル子育て:その2」ストレスのループから抜けるヒントをまとめました

2016年10月27日 | お知らせ

『It Mama』にて、

「反応」と「対応」の違い、という視点から

子育てのストレス予防についてまとめました。

2分で実践!育児ストレス予防トレーニング【マインドフル子育て#02】

 

 

イラッ ムカッという自らの感情や思いを、

そのままぶつけることを「反応」、

 

自らの感情や思いに気づき、

ワンクッションはさみ、

より適切な姿勢を選択することを「対応」、


といいます。

 

「反応」をなるべく減らし、

できるだけ「対応」していくこと。

 

子育てをしていると、

それが、かなりのストレス予防になるということが、

実感できるのではないでしょうか。

 

ああ、またやっちゃった・・・、

という自己嫌悪からストレスも高まり、

よけいにイラッ、ムカッとしやすくなり、

ああ、またやっちゃった・・・

というループへはまりこんでいく。

 

そんなループからぬけるために、

この『It Mama』さんへの記事には、

「反応」から「対応」へと切り替えていくヒントを紹介してあります。

2分で実践できる「頭と心のトレーニング」と共に。

 

是非、お試しあれ!

 

 

 

 と、もう少し、書かせてください。

 

「反応」:感情・思い → そのままぶつける

「対応」:感情・思い → ワンクッション → より適切な言動を「選択」

 

こうした「反応」より「対応」を心がけていく、

というのは、子育てだけでなく、

普段の生活でも、思い出していきたいことです。

 

 

ホロコーストを生き延びた心理学者ビクトル・フランクル氏が、

こんなことを言っているのを思い出します。

 

「刺激と対応との間には、スペースがある。

そのスペースにこそ、私たちの対応を選択する力があります。

そして私たちの対応にこそ、私たちの成長と自由があるのです」

 

 

また最近では、

米国大統領候補のヒラリー・クリントン氏が、

対立候補のトランプ氏とのディベート1回目で言っていた言葉が印象的でした。

 

「自分はなぜこう感じるんだろう?

私たちは、言動に移す前に、

もっとそう立ち止まって自分に問いかける必要があります。

その大切さを思い出す必要があるんです」

 

自らの内に根付く偏見やストレオタイプに気づいていくこと。

感情や思いをそのままぶつける前に、

立ち止まってみる大切さ。

 

 

 

 

感情や思いというのは、

生い立ちや背負うもの、これまで歩いてきた道によって

形作られています。

 

それらをそのまま「自動的」に言動に移すなら、

生い立ちや背負うものや過去によって決定された道を、

そのまま進んでいくだけなんです。

 

ワンクッションいれ、

言動を「選択する自由」があるのだと気づいていく。

そこに、「変化の可能性」があります。

 

 

起こることは起こり続けるわけですが、

私たちには常に、

それらの物事にどう向き合う?といった、

「選択の自由」が与えられています。

 

ワンクッションはさみ、

自ら「意図的に選択」できるのだと、

気づいていきたいです。

 

そしてこの「ワンクッション」にこそ、

世界が変わる可能性も秘められている、

ちょっと大げさに聞こえますが、

そんなように思っています。

 

 

子供もティーンぐらいになると、

感情を爆発させるところに、

「あなたには選択肢がある」と声をかけることで、

はっと立ち止まることも、できるようになってきます。

(いつもではないですけどね)

 

 

 

とはいえ、

どうしてもそうした言動へと爆発してしまうのは、

無理が積み重ねられたゆえでもあるわけですから、

その子に寄り添い、そして自分自身に寄り添い、

思いやりと忍耐をもって、少しずつ少しずつ、

ワンクッションはさみ、自ら「意図的に選択」していけるよう、

その子を、そして自分を、サポートしていきたいですね。

 

 

 

最近折り紙に夢中な次男。移動中も。

それでは、これから小学校でのハロウィンパーティーの手伝いです!

みなさん、楽しい週末を!


創造的な子は先生にとって重荷?既存のシステムでの「成功」と「創造性」を育むこととのバランス

2016年10月25日 | 子育て全般

子供の「創造性」について、考えてみましょう。

 

こんな研究があります。

 ・生徒ひとりひとりの「創造性」をはかります。

そして、担任の先生に、

先生が感じる「好ましい生徒」「好ましくない生徒」のリストを、

作ってもらいます。

 

創造性のスコアと、

先生の作成した生徒のリストを照らし合わせたところ、

先生が「好ましい」とする生徒ほど、創造性がより低く、

先生が「好ましくない」とする生徒ほど、創造性がより高い、

という結果になったとのこと。

 

創造性の高い子というのは、

集団をまとめる側にとって、

時に、「好ましくない存在」になりえるというの、

分かりますよね。

 

先生も、

「ここからここまでこうして教えなさい」というマニュアルを基に、

集団でまとまってノルマを達成させる必要がありますから、

独特なやり方やペースで創造的に動きたがる子は、

「やっかいもの」に感じてしまうわけです。

 

 

また興味深いのは、

「創造性」の度合いと、先生本人が「好ましい」と思う生徒は、

「反比例」しているにも関わらず、

先生本人は、「私は創造的な子供とワークするのが大好きです」

と自己申告していたということ。

 

子供に接する側が、

創造性の定義や重要さや育むために大切なことなど、

今後、教育現場でもより話し合われ、

行き渡っていくといいですね。

 

 

こちらの研究では、

創造性がトップ5パーセントとはかられた子供の家庭と、

そうでない子供の家庭を比較したところ、

こんなことが分かっています。

 

創造性がそれほど際立っていない子の家庭には、

平均して「6つ以上」のルールがあったそうです。

何時に宿題をするとか、何時に寝るとかです。

 

一方、

創造的な子供の家庭には、

平均して「1つ以下」のルールしかみられなかったとのこと。

 

 

日々、「さ、何時にあれするよーこれするよー」、

と走り回っている親として、

考えさせられます。

 

 

創造性って、「広がり」が必要なんでしょうね。

 

自らあれやこれやくっつけたり離したりして

試して失敗して試して失敗してと繰り返していく。

時間的にも、思考のスペース的にも、

「広がり」が必要なんだと思います。

 

ですから時間的にも、思考のスペース的にも、

「外から」きちきちと細かく分断されてしまったら、

創造的活動は、遮られてばかり。

 

 

 

これらふたつの研究を紹介する記事を書いたペンシルバニア大学教授のアダム・グラント氏曰く、

「子供時代にギフテッドとされたり能力が高い子のほとんどが、

結局は、革新的な仕事をするには至らない」

と言います。

 

ではどうなるのか?

 

「膨大な既存の技術や科学的知識や方法を詰め込むことに忙しく、

作曲するよりも、素晴らしいモーツアルトの演奏者となり、

医療のあり方を見直すよりも、腕のいい優れた医者になり、

新しい法を作り出すより、いかに法に準拠するかを目指す。

そうして、既存のシステムに波風を立てることなく、輝いていく

というんですね。

 

確かになあと思いますね。

学校システムで優秀と認められていく子の多くが、

行き着く先です。

 

グラント氏は、

創造性を培うのは一筋縄ではいかないけれど、

鍵は、「本人のパッション」だろうとしています。

 

「外から」与えられるものに「従う」より、

内から溢れるパッション、やる気、好奇心、取り組むことへの愛

これらが「創造性」の源であると。

養育者が「この子にはこうあってほしい」

とするパッションではなく、

子供の内から溢れるパッション、と。

 

確かに、

外から与えられるものに従うだけで、

内から外へと向かう気持ちがなければ、

既存のものを超える発想など、

生まれないでしょうね。 

 

 

ここで時間切れですが、

子供の創造性について、

もう少しまとめていきますね。

 

 

 

昨日、

学校から帰宅した長女が嬉しそうに見せてくれたもの。

サボテン。ちいさーい。

植物好きな長女に、お友達がくれたそうです。

このまま土に少し埋めておくと、

根付くのだそう!

 

それではみなさん、今日もよい日を!


思うこと整理3つ、敏感さを大切にしつつたくましさを培うために

2016年10月24日 | ハイリーセンシティブチャイルド

1.「ナーバサイティッド!」とは言いえて妙

昨日のランニングレースの前に、

三女が叫んでいた言葉です。

 

不安感の押し寄せる「ナーバス」と、

ウキウキと興奮する「エキサイティッド」を、

合わせた「造語」。

 

三女が小学校2年生のとき、

アラスカのクラスメートの親友Eちゃんが言っていた言葉を思い出したようです。

 

「不安感」と「ウキウキとした興奮」って、

隣り合わせなんですよね。

 

コインの片面ばかりではなく、

「反対側にはこんな景色もあるんだ!」

そんな体験を重ねてやりたいです。

 

これから何度も向き合うだろう

「不確かさ」や「プレッシャー」を前に、

それらを「楽しむ」気持ちを、思い出せるように。

 

3キロレース、ゴール!

 

 


2.吐くまで走ろうとする子

レースのゴール地点で待っていると、

ランナーたちが続々と戻ってきます。

 

悠々とした様子の子もまれーにいますが、

ほとんどの子が、苦しそうに顔をゆがめ、

ゴールに到達したとたん足を引きずり歩けなくなったり、倒れこんだり。

 

次女も、4キロ走りゴール入りした途端吐きそうになるまで、

自らをプッシュしてました。

 

前回のレースより隆起の多いより難しいコースながらも、

タイムを縮め、コーチや周りに褒められ。

 

 

子供たちをみていて思うのは、

1.吐くまで走ろうとする子

2.そこまではしようとしないけれど、適度なチャレンジをする子

3.チャレンジすることを避ける子

がいるということ。

 

周りの接し方もあるでしょうが、性質的なものもあると思います。

我が家にも、「3つのタイプ」がいるので、よく分かります。

 

1の「吐くまで走ろうとする子」は、

無理しすぎないよう、自分を追い詰めすぎないよう、

寄り添い、成果より頑張りを認め祝い、

マイペースに進むことを励ましてやる。

 

2の「適度なチャンレジをする子」は、

そのまま進むことを喜び祝福し励ましてやる。

 

3の「チャレンジすることを避ける子」は、

1の「吐くまで走る子」の裏返しだったりするんですよね。

失敗への恐れや不安感や、

すぐに「できる・できない」と決め付けてしまう姿勢や、

結果のみへのこだわりなどが隠れてないかみてやります。

1の子のように、成果より頑張りを認め祝い、

マイペースに進むことを励ましてやる、

より手の届きそうな目標を達成させ自信をつけてやる、

一歩踏み出す喜びを、思い出させてやります。

 

どのタイプであっても、

将来的に、「自らバランスをとる姿勢」を、

身につけさせてやりたいですね。

 

スタート前のウォーミングアップ。

 

 

 

 

3.「敏感さ繊細さ」と共に、たくましさを培うために

去年1年暮らした地と、

今年新しく暮らし始めたここら辺りとでは、

子供たちを取り巻く教育環境も、随分と違います。

 

去年の地では、

学校にも学業面の選択肢は少なく、

高校でも大学進学する子は半数ぐらい。

今暮らしている地は、

学業面だけでなくアートや音楽プログラムや様々な課外活動も充実し、

高校でも90パーセント以上の生徒が大学進学を目指しています。

また去年はコケージャン(白人)が90パーセント以上を占めていたんですが、

こちらはインド、韓国、中国などのアジア系人口をはじめ、

より多様な人種構成になっています。

 

親の収入面も、

去年暮らした地は幅広かったんですが、

こちらは、中流&その上と絞られています。

 (ちなみに、親の収入幅と大学進学率の「偏り」は、

「今回の引越しの凹面」だと私自身は捉えています)

 

そこで、気がつくことのひとつが、

とにかく、「手をかけられている子」が多いということ。

 

親自身が手をかけている場合もあれば、

両親ともにキャリアを持って走り回る中、

財力をふんだんに注ぎ手をかけている場合もあります。

 

それで、

これまでとどんな違いを感じるかというと、

「敏感で繊細系の子が圧倒的に多い」ということです。

 

これがまた、

我が家もこの地をアットホームに感じる理由でもあるわけですが、

同時に、考えさせられます。

 

全体的にハッピーで満たされた様子の子も多いながら、

一方、

これまでの環境より、

少しのことにも泣いたり傷ついたりとする子も多いのです。

 

高校生で宿題を忘れ泣き出す子、

中高の教室で先生の言葉尻に傷ついて顔を覆ったまま動かなくなる子、

他高校との合同スポーツ部練習では

「きつい」と泣き出す子が何人か(他校の生徒はゼロ)。

 

高校の長距離走部でも、

去年の学校の周辺地区での大会では、

ゴールに「ゴミ箱」が置いてあり、吐きたい子は吐く。

こちらの大会では、救急車が待機しています。

気持ち悪い子は、即座に手当て。

 

先生方と話していても、

「問題」と感じることが、これまでとはまた違っています。

「周りが先回りして手伝いすぎるんです。

このままで将来この子達は、厳しい社会の中、

自立して暮らしていけるのかと心配になります」と。

 

「敏感さ繊細さ」について、考えさせられます。

 

生まれつき「高反応」だったりと、

「敏感な性質」というのはあります。

これは、これまでの研究からも、まぎれもない事実でしょう。

 

一方、

「敏感さのネガティブ面に拍車をかける接し方」

というのもあると思うのです。

 

先回りに手を出す → 失敗体験の欠如

結果ばかり気にする

他者との比較

ナルシズムを助長する褒め方 

「この子はひとりではできない」という思い込み

とにかく心配でしょうがない

 

こうした姿勢は、

「敏感さのネガティブ面」を助長するのでしょう。

「周りからより影響を受けやすい」とされる敏感な性質を持つ子ほど、

以上のようなことを気をつけ、

次のような働きかけを心がけてやりたいです。

 

無理させすぎない少しの無理をさせていく

失敗を避けるより失敗から立ち上がるサポートをする

不完全さ足りなさの中で工夫する喜びを体験させてやる

冒険を楽しむ体験を重ねる

敏感さに敏感に反応しすぎない

 

私自身、日々、気をつけていきたいなと思います。

アットホームに感じるこの地で、

敏感さを大切にしつつ、たくましさを培っていくために。

 

 

 

昨日のスナックは、

今年も5人、今か今かとシーズンを待っていた大好物のザクロ。

朝、三女と次男、嬉しそうにほぐして器に詰めてました。

こちらは、種ごと食べるんですよ!

 

それではみなさん、今日もよい日を!


日々行き来するもの整理、ヒトが育つ上で「手遅れ」なんてないのだから

2016年10月23日 | 日常

あれやこれやと頭に飛び交うことを、ポンポンとつづっていきます。

 

1.先日夫がワシントンDCで受けた「速読術講座」でも紹介され、長男とも「これいいね」と話しているのが、「読んでいる箇所をペン先でなぞる」というもの。視点がそれにくくなり集中できます。慣れてくると一列一秒以下ぐらいでさっと触れるぐらいのスピードになるそうですが。

「頭の働いてなかった部分がきちんと働いている感じ」と言う私に、家族は笑っていたんですが、私の場合、普段ちょっとさぼりがちな感覚のある「右目」が、働きやすくなるということなのかなあと勝手に思っています。お試しあれ!

 

 

2.「マインドフル」というコンセプトは、仏教思想を元にしていますが、ユダヤの思想にも似た意味を表す言葉があるんですよね。ヘブライ語では「Cavana(カバナ)」といいます。「気づいていること」「意図的であること」「魂を込めている」といった意味です。

昔ラビの方と話していたとき、「白昼夢するにも、『これから白昼夢をしよう』と意図的にするんです」というようなことを言っていたのを思い出します。私自身、ぼーとしたり、白昼夢することは、活力を取り戻すために欠かせないんですが(遮るものがなかったら何日でもそうしてられます)、「これから30分ほど、思う存分『マインドワンダリング』しよう」と「意図的に」するという考え方、なるほどなあと思いますね。

 

 

3.日本語では、「マインドフル」は、「気づいている」「心を込めている」。「マインドレス」は、「心ここにあらず」でしょうか。

 

 

4.「マインドフル」と「マインドレス」のバランスをとっていくことが、健やかさの秘訣だと感じています。私はほおっておくと、どこまでも「マインドワンダリング=マインドレス」状態なので、「戻ってくる術=マインドフルトレーニング」で人生が変わりました。

 

 

5.先日、子供のクラスメイトのインド出身のお母さんが、「マイコ、インド人と中国人とユダヤ人が密集している地は、やっぱりすごかった」と。夫さんの職場にもう少し近い地へと、引越し先を探していた彼女ですが、ここらあたりから少し離れた地区の、競走のすさまじい教育環境について聞かせてくれました。競争の先には、みなさん米国の超トップ大学を目指しているわけです。

米国の大学は、高校4年間の成績全て、統一テストスコア、課外活動全てを考慮します。思春期の難しい時期に、全科目ずーと「A」をとり続けなければなりませんし、しかも勉強以外にも、リーダーシップや奉仕精神を発揮しなければなりません。(親の財力でアフリカや南米など恵まれない国や地区に施設や団体を作ったりなんてことも)

「抗うつ剤」を常用する中高生も増加の一途、「リフレッシュ」が、トップ大学を目指すレールから降りることと同義でさえあるともいわれます。

教育は大切でとても重視しているのだけれど、小さな頃からアカデミックをどんどん先に進ませ、習い事きちきちスケジュールで走り回るのではなく、子供時代にできることを思いっきり楽しむ時間を大切にしたい、そう話す彼女。こうした思いや気持ちを持っている親は、世界共通なんですよね。

一握りが入ることのできるトップ大学でなくても、質のよい教育を受けられる環境は、ある。そう思い出し、視界を広げていきたいですね。

 

 

6.昨日、ハロウィンセクションを下4人の子とうろうろしていると、ひとりの女性に声をかけられました。

その方:ねえ、4人ってどう?大変?

    私、3人目考えてるんだけどねえ…

(ハロウィングッズを手にはしゃぐ小学生ぐらいの男の子2人を眺めながら。)

 

私:It is definitely hard, but it is worth it(とっても大変です、でも、その価値はありますよ)


親指を立て、微笑むお母さん。

「実はもうひとりいて5人なんですよ」と言うと、吹き出してましたが。

ああ、こんなオープンさって大好きです。

 

ハロウィンショップで見かけた日本語:

何が書かれているか知って履く人はいないのでしょうね・・・。

 

 

7.私は子育てについて、「あれいいよ!これいいよ!」というようなことを書いているわけですが、自らも子育て真っ只中。日々、飛び上がるように嬉しいこともあれば、立ち上がれなくなるほど落ち込むこともあります。

昨日も、「まあ、底まで行き着けば、上がってこれるよね」と、電気を消した部屋の隅にうずくまって自らを抱きしめること10分ほど。「ねえねー、ここのところどうしてもわかんないんだよねー」と数学の宿題を手にする娘のひとりに揺さぶられ。一緒に数学の問題を解いている内に、気持ち回復。その後は、皆でおやつ食べながらケタケタ笑いあい。

子育て生活は、こんな繰り返し。そうした体験のひとつひとつを「あれいいよ!これいいよ!」に込め、少しでも子供に接する方々のヒントにしていただけたらな、そんな思いで、発信を続けていきます。

 

 

8.できない自分へ「思いやり」を向けること。できなかったことを後悔する時間やエネルギーを、では何をどう改善できるかと、「今」そして「これから」へと向けていくこと。ヒトが育つ上で、「手遅れ」なんてない、そう信じています。

 

 

まだまだつらつらと溢れますが、時間切れです。

今日日曜日は、朝次女と数学に取り組んだ後、往復1時間半かけ、三女と次女の参加する3キロ&4キロランニングレースです。レースには頑なに参加したくないという次男も連れて。長男はロボティックス、長女は宿題課題。

 

みなさん、日々色々ありますが、

お互い、肩の力を抜いて、できることをしていきましょうね。

 

昨日の食料買出し。

 

やはりカートひとつにはおさまりません。

 

新しい週、よい日々を!


It Mamaへの連載「マインドフル子育て」&近況報告

2016年10月20日 | お知らせ


0歳から3歳までの乳幼児を持つ日本のママの半数が読んでいるというウェブメディア『It Mama』さんに、

連載させていただくことになりました。
 

テーマは、「マインドフル子育て」
 
 
「子育てにはこれが大切!」と思うポイントを、

「マインドフル子育て」という視点から紹介していきます。
 

第一回目はこちらです:
 
【マインドフル子育てのすすめ#01】簡単2分!頭と心の筋トレ法
 
さらりと読める構成になっています。
 

 
 

私自身、「マインドフル・トレーニング」などの「心と頭の筋トレ」を知ることで、

人生が変わったと思っています。

とはいえ、即効で劇的に何かが変化する、

というのとはちょっと違います。


じわじわと日常生活に「気づき」が重なっていき、

ふと、大きく変化した自分や周りに気がつく、

といった感覚です。
 

そしてやはり、親のメンタルが落ち着いていると、

周りの子供たちも、

のびのびと自分の目指す道へと没頭していけるんですよね。

 

「マインドフルである」ためには、

じっと長時間座っての瞑想が必須というわけではありません。

他にもたくさんの方法があります。
 


今後も、3分以内でできる「マインドフル・トレーニング=心と頭の筋トレ」方法を、

各連載記事に載せていく予定です。


是非、日常生活に活用してみてください!

連載は10回ほどの予定です!





もうふたつ。

『ユア子育てスタジオ』に、

こちら『マイコー雑記』にまとめた

現代の子育てはなぜ「きつい」?きつさの隣にある「喜び」を抱きつつできること

を編集しました。

また、

近況報告、家族ひとりひとりが夢へと羽ばたいて

をまとめました。

 

長男もあと1年半で高校を卒業。大学進学も、目前です。

 
我が家は、
夫の歩み(*)からも、

「描く夢へと至る道は、ひとつどころじゃない」ということを、

実感しています。

(*)小学生の時点で「重度ディスレクシア」と診断され、高校に入って初めて本を読めた夫。18歳で南米から移住したアラスカではレストランでの皿洗いや庭仕事などの肉体労働から始まり(初めて出会った時は野宿生活してました)、今では米国首都DCで全米を管轄する部署を担うまでになりました。ちなみに、ここまでくるには、こつこつと物理的な努力を続けることもですが、「おまえはできない」というレッテルを超えて超えて進み続ける「メンタル力」を鍛えることなしには不可能でした。

 

目先の「成果」にとらわれず、

家族ひとりひとり、夢へと羽ばたいていけたら、

そう思っています!


みなさん、肩の力を抜いて、

日々、できることをしていきましょうね!


今日もよい日を!


長女のチアリーディング、恐れや不安感を導く「頭と心の筋トレ」

2016年10月16日 | 不安感を導く
昨日は早朝から長男のロボティックスチームのメンバーがひとり来てました。
 
朝食にフレンチトーストを作ったんですが、
卵15個、パン1斤。プラス、スイカひとつ。
 
気持ちのいい食べっぷりでした。
 
家族だけでも卵10個は使いますからね。
日々「給食」のイメージです。
 
ちなみに毎度の食材買い出しでは、
こんな卵24個入りを
3パック購入します。
 
 
 
 
何だか、
「子だくさん大家族シリーズ」のような書き出しですが、
本題に入ります。
 
 
 
昨日、チアリーディングの練習を終えた長女が、
こんなことを言ってました。
 
 
「落ちる落ちるって思うと、落ちたりするんだよね。
スポーツって、精神統一トレーニングみたいだね」
 
 
チアリーディングって、
長女が興味をもつまで私も全く知らなかったんですが、
「最も怪我の多い高校スポーツ」のひとつなんですね。
 
2週間前もコーチが鼻の骨を折り、
1週間前には、迎えに行くとジムの前に救急車がとまっていて、
チームの1人が放り投げられた後、うまくキャッチされず床に落ちたとのこと。
幸い大事にはならず、その女の子、翌々日には元気に練習に戻ってました。
 
長女も何人かに支えられながら、
放り投げられたり宙でくるくる回るポジション(フライヤー)なんですが、
これまでも一度、支えるひとりが体勢を崩し、
おかしな格好で皆の上に着地した際、
チームメートの腕が喉にあたり、
病院に行ったことがあります。
 
おかげさまで、
3日ほど首をあまり動かさないようにすることで、
回復しました。
 
 
ここ最近は、来週の競技会に向け、
週末含め毎日インテンシブな練習。
チーム皆でひとつのゴールに向かって盛り上がり、
長女もとてもやりがいを感じているようです。
 
 
そんな長女が、しみじみとつぶやいた言葉、
 
「落ちる落ちるって思うと、落ちたりするんだよね。
スポーツって、精神統一トレーニングみたいだね」
 
 
次から次へと浮かぶ「落ちるイメージ」より、
「びしっと決まるイメージ」にフォーカスするのだそうです。
 
 
体当たりで貴い学びをしているんだなあと、
嬉しくなりました。
 
 
 
 
こうしたスポーツでのイメージトレーニングや、
マインドフルであるためのトレーニングとは、
私自身、「頭と心の筋トレ」のようなものだと思っています。
 
トレーニングするほど、
鍛えられていきます。
 
 
 
例えば、子供時代から不安感が強く、
13年ほど前には日常生活を送ることもままならなくなったほど壊れた私ですが、
「頭と心の筋トレ」をマイペースに続けることの、
大きな変化を実感しています。
 
今でも、日々様々なことが起こり続け、
感情のアップダウンも繰り返すわけですが、
以前のようには、引きずり続けたり、
呑み込まれたりすることも少なくなり、
「今本当に大切なこと」にフォーカスし、
動き続けていくことができるようになりました。
 
 
 
 
この日、長女とも話していたのですが、
まずは、
「落ちる落ちるとイメージする自分」に「気づき」、
押し寄せる恐れや不安に「気づく」こと。
 
そして、そうした状態や自分自身を、
「いいとか悪い」とか「嫌悪する」とか「さけずむ」とか「全然だめだめ」などと、
「ジャッジ」することなく、
呼吸や身体感覚にフォーカスしていきます。
そうして落ち着いていく中で、「今本当に大切なこと」を思い出していきます。
スポーツでのイメージトレーニングでは、
「びしっと決めるイメージ」をはっきりと描いていくんですね。
 

自分の思考や感情に気づく → ジャッジしない → 呼吸や身体感覚にフォーカス → 本当に大切なことを思い出す
 
を繰り返していきます。
これが、マインドフルであるためのトレーニングであり、
「頭と心の筋トレ」です。
 
 
 
 
恐れや不安の引力のものすごさ、
私なりによーく分かります。
 
ある程度呼吸や「今大切なこと」にフォーカスをシフトできるようになったら、
それらを「軸」に、
「なぜ、私にとって恐れや不安がこれほどの力をもっているのだろう?」と探索してみます。
 
自らの生い立ちや、過去の出来事など、様々浮かびあがってくるでしょう。
 
呼吸や「大切なこと」を「軸」に、
「引力の謎」を解いていきます。
なぜ?を理解すればするほど、
恐れや不安も、より力を失っていきます。
 
 
 
 
最後に、


自分の思考や感情に気づく → ジャッジしない → 本当に大切なことを思い出す
 
というのは、まさしく子育ての日常でもあるんですね。
 
私自身、子育てを通して、
自分にどう接したらいいのかが、
より理解できるようになった、
そう思っています。
 
 
自分がしていることに「気づいて」いるか。
恐れや不安に呑み込まれ、目先の「紛らわせ」にしがみついていないか、
本当に大切なことにフォーカスしているか。
 
 
日常の瞬間瞬間が「頭と心の筋トレ」のチャンス、
そう思います。
 
 
肩の力をぬいて、
みなさん、今日も、マインドフルな日を!
 
 
 
 
フレンチトースト後に出かけた
ロボティックスのワークショップにて。
往復3時間かけて乗せて行ってくださった
チームメンバーのひとりのお父さん撮影。
コケージャン、チャイニーズ、アフリカン、ヒスパニック&日本と
とってもダイバースなチームです。
 
 
ユニフォームを身に着けよーし今日もチアーするぞ~!と張り切る長女。
 
 

脳全体に働きかけるイメージで子育て!脳の仕組みを分かるなら対応もより分かる

2016年10月13日 | 子育て全般

脳の仕組みやマインドの動きが分かりやすくまとめられ、

「なるほどー!」と思うような対応法が紹介されている著書のおススメです

 

『The Whole-Brain Child: 12 Revolutionary Strategies to Nurture Your Child’s Developing Mind

(全脳の子供:子供のマインドの発達を培う12の革命的方法)』

by Daniel J. Siegel &Tina Payne Bryson 

邦訳は『しあわせ育児の脳科学』早川書房 となっているようです。

邦訳本は読んでないんですが、なんでこんなに値段高いんでしょう??原本は5百円ほどでした)


米国では数年ほど前ベストセラーになり、

アマゾンの書評の数もとても多くて内容も好評なんですか、

日本ではそうでもなかったようですね。


「最新脳科学に基づく」とのことですが、

詳しい研究については省かれ、

一般の養育者向けに書かれた本です。

 

「脳全体を育むイメージで子育てしましょう」

というメッセージが込められ、

実用的な方法も載せられています。

 

 

 

例えば、我が家でも活用することがあるのが、

 

思考や想像などより複雑な機能を司る前頭野を含む「大脳皮質部分」と、

情動や衝動や反射などより原始的機能を司る扁桃体などを含む「大脳辺縁系」

をコブシを用いて表す方法です。

 

思考・想像・統制を司る脳の(大脳皮質)部分が、

指部分の「階上(upstairs)」。

情動・衝動・反射を司る脳の(大脳辺縁系)部分が、

手の平部分の「階下(downstairs)」。


 こうするとホンと、脳みたいですね。

 

「階上」は、

計画を練り、考え、想像し、

感情や身体を統制し、自身を理解し、他者に共感し、

全体的な視野を持ち、よい選択をし、「正しい」ことをロジカルに進める、

といったより複雑な働きをします。

 

「階下」は、

呼吸やまばたき、反射、衝動などのより基本的機能や、 

怒り不安などの強い感情など情動を司っています。

 

 

子供や思春期というのは、

「階上」が「階下」に比べ、まだまだ未成熟。

こう理解しておくと、

子供の理不尽な言動も、なるほどなーと納得できます。

 

ちなみに、

「階上」は25歳くらいまでに形作られるのに対し、

「階下」の情動面は10歳頃から劇的に成長するとされています。

 

この脳の「階上」と「階下」の成長過程のギャップが、

思春期の難しさの原因となっているとも言われています。

「まだまだ全体的視野に基づいてロジカルに物事を進められない上に、

情動面ばく進!状態」なんですね。

(『ユア子育てスタジオ』記事:ティーンの脳って何がどう特殊なの?新しい関係を築くために

 

 

この著書のメッセージは、

「脳の全体を繋げるイメージで働きかけていきましょう」ということ。

 

この階上と階下を、

こうして親指を包み込むようにして、

繋げるイメージです。

 

癇癪を起こしたり、

感情を爆発させたりと、

衝動や情動面が爆発している状態というのは、

こんな感じ。

 

まずは感情を受け止め、

感情が落ち着いたら、

「階上」に働きかけていきます。

「なんであそこに登っちゃいけないんだろう?」

「あんな高いところから落ちたらどうなっちゃうかな?」

「睡眠時間を8時間取るためにはひとまず何を優先したらいいだろう?」などなど。

 

働きかける養育者の側もですが、

子供たち本人も、

「コブシの階上階下を繋げるイメージ」をもっておくと、

はっと、気づけることもあります。

 

ああ、私今、こんな状態だよな・・・、

そう衝動や感情がハイになっている自分の状態が、

より客観的に見えたりするんですね。

 

 そして、

「じゃ、何ができるだろ?」

「階上」を発動させるきっかけになったりします。

 

 

逆に、

「階下」がぎゅーと押さえ付けられ過ぎて、

感情が隠れっぱなしな場合は、

開放してやるイメージも大切ですね。

 

 

また、

原本タイトル直訳にある「子供のマインドの発達を培う12の革命的方法」のひとつとして、

「階上階下」のバランスをとるために、

「身体を動かす」という対応法も紹介されています。

 

ぎゅーと「階下」が抑えられて、

癇癪などで一気にぱっと開き、

分けが分からなくなっている場合など、

「身体を動かさせる」のも手ですよ、と。

「階上階下」のバランスが戻ってくるんですね。

 

 

 

一旦、こうした脳の働きをコブシを用いて子供とともに理解しておくと、

いちいち言葉で説明するよりも、

階上を閉じていく「動作」、

階下を開いていく「動作」、

と、「記号」として用いていけます。

 

例えば、

癇癪や爆発などの感情がある程度おさまったら、

コブシをゆっくり閉じる動作を示してみる。

すると、自ら、「えっと・・・」と「考え始める=階上に繋げる」ことができます。

(感情の爆発真っ只中では、

油に火を注ぐようなものですから、

まずは感情を受け止め感情がある程度落ち着いてから。)

 

 

 

 

著書にはこうした「階上階下」以外にも、

・左脳と右脳の統合

・記憶の整理

・多様な感情に気づく

・自分と他者を繋げる

などについて、どんな働きかけができるか、

脳の仕組みに沿ってコンパクトに説明してあります。

 

 

「全体脳を育む」というコンセプト、

なるほどですね!

 

 

 

 

ちなみに、著者ダニエル・J・シーゲル 氏と ティナ・ペイン・ブライソン 氏の新刊

No-Drama Discipline: The Whole-Brain Way to Calm the Chaos and Nurture Your Child's Developing Mind 

も、今年邦訳されています。

『子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか--「考える子」が育つ親の行動パターン~ 』大和書房

 

こちらは私自身まださらっとしか読んでないのですが、

脳科学からみる「しつけ」、なるほどーと納得ですよ。

 

それではみなさん、今日もよい日を!


「受け入れる(accept)」でなくても「認める(acknowledge)」でいい

2016年10月13日 | 子育て全般

「マインドフルである」ためのトレーニングなどで、

「自らの思考や感情に気づき、認める

と言われることがあります。

 

この「認める(acknowledge)」というところに、

「受け入れる(accept)」という言葉が用いられることもあります。

 

「自らの思考や感情に気づき、受け入れる」と。

 

でも私自身は、

それらの思考や感情の存在を「認める」でいい、

そう思います。

 

「受け入れる」と自分の枠内に囲う必要はない。

思考も感情も、選択しない限り、

誰のものでもないんですから。

 

 

 

これは、子育てでも同じだなあと思うんです。

 

よく、子供の気持ちを「受け入れて」やりましょう、

子供のできなさ、足りなさもひっくるめて、「受け入れて」やりましょう、

というようなことが言われます。

 

この「受け入れる」というのも、

「認める」でいいよなあと。

もしくは、「受け止める」「抱きしめる」かなあと。

 

痛かったね、辛かったね、悲しかったね、と

子供の気持ちを「受け止めて」てやる。

できなさ、足りなさもひっくるめて、

子供の存在を「認め」「抱きしめて」やる。

 

 

思考も感情も子供も、

変化し続けています。

「入れる」と、自身の枠内に囲う必要はないんです。

 

 

言葉のニュアンスの問題ですが、

親の気持ち的に、私自身がそうであったように、

楽になる方もいるんじゃないかな、そう思います。