マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

親の「絶対ダメ!」を整理してみませんか。「境界」を伝える時に覚えておきたい2点。

2018年11月19日 | 子育て全般

こんにちは!

さて、今日は、

「これは絶対にダメ!」という親の思いを

整理してみませんか?

 

まずは、以下のリストの項目を、

「絶対ダメ」

「時と場合によってOK

「全くOK

のどれかで、チェックしてみてください。

 

親の「絶対ダメ」リスト

・食事をしながらテレビやビデオを観る

・炭酸ジュースを飲む

・宿題の前にゲームをする

・就寝時間を過ぎても起きている

・一日に一回以上甘いお菓子を食べる

・バカ、死ね、くそ、など相手の人格を貶める言葉を使う

・チームでの練習を欠席する

・既に同意した計画をキャンセルする

・誰かをグループから排除する

・玩具を共有するのを拒否する

・嘘をつく

・親と一緒に寝たがる

・兄弟姉妹を遊びから追い出す

・食事中野菜を食べない

・車の中でシートベルトをつけない

・年齢にふさわしくない映画を観る

・テレビゲームに余分の時間を費やす

・間食をする

・相手を叩く

・テーブル以外で食べる

・習い事をやめる

・学校から帰宅後すぐに宿題をしない

・最後の一人が食事を終えていないのに席を立つ

・プレゼントをもらったら礼状を送る

 

 

これらは、

正解があるものじゃないですね。

各家庭によって、違うものです。

 

子育てしている周りの方と話してみると、

自分の「絶対ダメ」や、相手の「絶対ダメ」に

「えっ?」と驚かれたり驚いたりということも、

あるかもしれません。

 

どうぞ他にも、

リストに足してみてくださいね。

 

 

 

さて、ここでみていきたいのは、

上のリストで「絶対ダメ」と答えた項目ほど、

子どもがしてしまったとき、

親も感情的になりやすいということです。

 

「食べ物はテーブルで食べるべき」と決めている親が、

テーブルから離れておせんべいを食べようとする子に、

「ちょっと、何やってんのよ!」と

思わず叱りつけてしまうというようにです。

 

怒りは、

「~べき」という前提があり、

その「~べきと現実」とのズレを目の当たりにするとき、

わき上がるものですから。

 

 

 

以下は、

親の「絶対ダメ!」リストと照らし合わせ、

覚えておきたいこと2点です。

 

1.「子どもへの共感と、親のブレなさ」は両立する

子どもの気持ちに共感し、リスペクトし、

穏やかに、それでもはっきりと、

「それはできない」と伝えることは可能です。

 

例えば、

「テーブル離れておせんべい」も、

「おせんべいはどこで食べるんだった?」

と穏やかに伝えることも可能ですね。

 

また、

相手を叩くことは「絶対ダメ」としている場合。

 

相手を叩く子の目線に下がり、

手をしっかりと握りながら、

「玩具とられて悔しいね。

でも叩くのは痛いからやめようね。

(その子の気持ちが落ち着くまで抱っこして背中トントンといったスキンシップ)

(落ち着いたら)今度は、何ていったらいいかなあ?」

と対応することができます。

 

親も子も、

強い感情が落ち着いて初めて、

「教え・学ぶ」ことができるんですね。

 

とはいっても、

これが難しい場合が多いですよねえ。

 

私も含め、多くの親御さんが、

「いうこと聞かせないと!」と強く感じるならば、

ガミガミと厳しく叱り飛ばし、

「共感することが大切」と思えば、

「悔しかったのよねえ」と、叩くこと自体も肯定することがある。

 

でも、繰り返すうちに、

より穏やかに、共感をもって、

それでもはっきりと、

こえてはいけない境界を伝えられるようになっていきます。

 

そして、

子どもも、そうした親の共感に寄り添われ、

自らの頭で考え、ルールを身に着けていけます。

 

 

 

 

2.子どもの状態・発達段階・性質を観る

例えば、「相手を叩く」ということについて。

 

状態:

特に年齢が低いほど、

お腹がすいている、疲れている、眠い、体調がよくない、

といった「状態」が、如実にその言動に影響します。

 

そんなときは、

まずは、お腹を満たし、ゆっくり休むこと。

 

 

発達段階:

「貸して」などの言葉が、

まだうまく出てこない、

また、強い感情を、

どう表現したらいいかよく分からない、

といった発達段階によって、手が出てしまうこともあります。

 

 

性質・特性:

乱暴なことにひかれやすかったり、

それほど「痛み」を強く感じない、

もしくは、感じすぎるために、攻撃的になっている子もいるものです。

 

発達段階、そして性質・特性が理由の場合、

より長い目で見て、忍耐をもって、

環境を見直し、何度も繰り返し伝え、

話し合っていく必要があります。

 

 

 

また、こうして、性質を理解する過程で、

一旦「絶対ダメ!」に分類したことも、

「時と場合によってOK」に移ることもあるかもしれません。

 

例えば、

味覚に敏感な子に、

全ての野菜を食べることを、

求めなくなるといったように。

 

親の伝えたいことと、

その子の成長に必要なことを照らし合わせ、

より適切な対応を工夫していきたいですね。

 

 

覚えておきたいこと:

・親としての「絶対ダメ!」を整理すること。

・「共感と、ブレなさ」は両立すること。

・「子どもの状態・発達・性質を理解することで、より適した対応が見出せる」ということ。

 

 関連記事:

「イヤイヤ期」の対応を見直してみませんか?

「ダメ!」と言っても聞かない子には、どうしたらいいの?

 

講座では、

より様々な角度からより多くの情報を盛り込み、実践的にお伝えしていきます。 

また、子育ちコミュニティーを通し、

より個々の事例についての話し合いもしていきたいですね。

 

高校のお泊り交流会。娘2人&お友達2人。高校生のペディキュアはあり?なし?

 

みなさん、新しい週、喜び見出す日々を!


メディアと子ども、知っておきたい「2つの鍵」。寄稿記事:YouTube動画が子どもに与える影響

2018年11月17日 | 子育て全般

こんにちは!

講座&会員へのお申込み&お問い合わせありがとうございます!

昨日は、はるばる九州からのお申し込みがありました。

 

また、

「冬休みか春休み、もしくは2月以外にも土日の開催がありませんか?」

という質問をいただいています。

冬休みは難しいのですが、春休みか3月以降の土日開催は、

みなさんの要望を聞きながら、前向きに検討していきます。

 

みなさんと、共に学び、たくさんのお話ができますこと、心より楽しみにしています!

 

 

 

さて、今日は、

子どもとYouTube動画との関わり方について、

お伝えします!

先月『オールアバウト』さんからの依頼で寄稿した記事が、

数日前、いくつかの他媒体でも配信されています。

 

そして今も、他のところから依頼をいただき、

「動画と子ども」について、ひとつ記事を書いているところです。

 

それだけ、

親御さんや教育関係者の関心が高いんですね。

 

以前は、

もっぱら「テレビやテレビゲームとの付き合い方」が関心の中心でしたが、

今は、そこに、「動画との付き合い方」が加わりましたね。

 

小学生が将来なりたい職業に、

YouTuberをあげる現代。

記事でも紹介しましたが、これは世界的現象なんですね。

 

記事では、

YouTube動画の「よい面・よくない面」をあげ、

その付き合い方のヒントを示してあります。

 

 

 


テレビゲームについては、私自身、

様々な家庭の子どもさんが成人していくのをみてきましたが、

小学生時代からゲームをたくさんしていた家庭、

全くしなかった、もしくは少しだけしていた家庭、

どちらでもあっても、

健やかに力を発揮しているお子さんはたくさんいます。

 

その子の性質もありますし、

ゲーム以外の他の環境や関り方も大きいですからね。

 

 

これまでの私自身の体験と、

国内外様々な文献に基づき、

私自身が「これだ!」と思う、

メディアとの付き合い方の鍵は、

以下の2点です

 

1.一緒に計画を立てること。

そして、計画通りにいかない過程も、

「ではどうしたらよりよいか?」と再び話し合い、

一緒に付き合い方を模索し実践する機会ととらえること。

つまり、子育て期間は、機器の溢れるこの現代に、

呑まれるのではなく、「うまく活用できる力」を培う過程なんですね。

 

2.メディア以外にも、

子どもが夢中になれるもの、

楽しめるものに没頭できる環境を整えること。

メディアは、「楽しみのすべて」ではなく

「楽しみのひとつ」と感じられるようにするんですね。

やっぱりこれが、最強ですよ。

 

 

 

興味のある方、是非、読んでみてくださいね:

子どもを虜にするYouTubeの影響と付き合い方

同じ記事です:

・危険!? 子どもを虜にするYouTubeの影響

 

以前、テレビゲームについてまとめた記事も、とても多くの方々に読んでいただいています。

・ゲームが子供に与える真の影響は?親の取るべき対処法

こちらも、電子機器についてです:

・6~11ヶ月の赤ちゃんの51%が使用「タッチスクリーン」が乳幼児に与える影響


こちらは、他媒体に書き始める以前に、『ユア子育ちスタジオ』へ掲載したものです:

 

「バイオレントなビデオゲームで攻撃的になる」って、そうでもないんじゃないかな、と長男。

 

・メディアと上手く付き合うために

 

 ・子供とテレビ、知っておきたい6つのこと

 

 


 

 

「子育ちコミュニティー」でも、

こうした子育てについてのいろいろなトピックについて、

情報や思いや気持ちを、交わしていきましょう。



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講座内容詳細についてなどのQ&Aはこちら → 講座&会員についてのQ&A

お申し込みはこちらから → 申し込みフォーム 11月27日まで始動への感謝を込め特別価格です


 

  

渋谷

 

 

今日はこれから『トーストマスターズ』へ行き、

その後、『キズキ共育塾』ですよ。

明日は横浜で次男のサッカー試合です。

 

それではみなさん、喜び見出す週末を!


『It Mama』寄稿2記事:子どもが日課に主体的に向き合う工夫&乳幼児とタッチスクリーン、これからの世界?

2018年09月02日 | 子育て全般

こんにちは!

 

日本在住海外出身の方と話していると、

いつもおっしゃるのが、

「日本は、夜になっても暑い!」ということ。

 

私自身、ヨーロッパ、アフリカ北部、南&東南アジア、北米中米と旅し、

米国3か所に長年暮らしてきましたが、

確かに、いくら日中猛暑の地域であっても、

日が沈むにつれ、少しひんやりとするものなんですよね。

 

そんな東京も、ここ最近、

日中は、まだまだ暑い!ものの、

朝晩、少し涼しくなってきました。

 

昨夜は、

「秋の到来」を祝う祭りに出かけましたよ。

駅から15分ほど歩いたのですが、

鈴虫?の声に囲まれて、

秋の夜長の散歩が、気持ちいい季節ですね。

 

 

さて、この記事では、

『IT Mama』さんへ更新していただいた2つの記事について、

つづらせてください。

 

1.子どもが日課へ主体的に向き合うようになる工夫

「1日に何度、

『起きなさい!着替えなさい!ご飯食べなさい!出かける準備しなさい!

歯磨きなさい!お風呂入りなさい!寝なさい!』と、

言い続ければいいのだろう?」

「なんで、この子って日課に協力的に向き合ってくれないんだろう?」

こうした親御さんの悩みって、世界共通ですね。

 

世界中、

朝から就寝前まで、

「イライラ」「ドッカ~ン」「トホホ」と頭を抱える親御さんで

溢れているんですね。

 

ああ、地球の裏側のお母さんも、

「今頃、カチンときているんだなあ」と思うと、

文化は違えど、何だか、一気に近く感じませんか。

 

 

この『It Mama』さんの記事では、

子どもが、日課へより主体的に取り組む工夫のひとつをとりあげました。

 

基本は、

子ども自身が、「やらされてる」という感覚で向き合うのではなく、

「自分がしている」「これは自分の生活」という気持ちで向き合うよう、

対応していく、ということです。

子どもの「当事者意識」を、高めていくということですね。

 

確かに、我が家でも、

そして、相談していただいた家庭でも、

その効果を実感してますよ。

 

そして今、企画している親御さん向け勉強会でも、

「子どもが主体的に物事に取り組む工夫あれこれ」について

話し合っていきたいなあと思っています。

 

興味ある方是非どうぞ!

・【イヤイヤっ子対策】主体性を育む「ルーティン・チャート」の作り方&活用法

 

子どもの主体性に関する記事&話:

『オールアバウト』寄稿:しつけの悩み解決!子供の主体性を育む7つの導き方&伝統的しつけ以外の方法がつまった「ツール箱」

『オールアバウト』寄稿:家庭で実践!子供の主体性が育つアクティブラーニング&街を創る人々を身近に感じる

『It Mama』寄稿:成長を妨げる!? ネガティブな子育てスタイルとママのNG行動3つ&内に「律」を築く

・ラジオ放送でも、宿題サポートについて主体的に向き合う工夫に触れましたよ。

 『キズキ共育塾』講師、今後の活動予定、名古屋CBCラジオ出演

 

 

 

 

2.子どもと電子機器

タッチスクリーンがない生活なんて、

今ではもう、考えられないですよね。

 

でも、ほんの10年ほど前を思い出してみたって、

タッチスクリーンと聞くなら、

「えっ、が、が、画面に触るの?」という

感覚じゃなかったでしょうか。

 

そのまた10年前といえば、スマートフォンどころか、

公衆電話が主流。

「最近、ポケベル使ってる人いるなあ」という様子じゃなかったでしょうか。

当時、パソコンなんて、30万円ぐらいしましたし。

今、私が使ってる米国で購入したDELLなんて、3万円ですよ。

 

 

こちらに、

・三十年後の学習方法?

元MITメディアラボ所長のニコラス・ネグロポンテ氏による

「将来タッチスクリーンが行き渡る」という1970年代の予想を

紹介したことがあるんですが、

当時は、「そんなのできるわけない」という反応が

大方だったんですよね。

”スクリーンに「指」を使うなんて、

指で画面を塞いでしまって不便、

スクリーンが汚れるなどの理由で、

「馬鹿げている」と受け入れられなかった。”

とのこと。

 

それで、

「いずれ、雑誌や新聞がネットで読めるようになる」など、

「ことごとく未来を当てた」と言われるこのネグロポンテ氏、

この先30年後、何を予想していると思いますか?

 

"私達は『目』を用いて多くの情報を吸収してきました。

それは多分あまり効率的ではありません。

そこで私が予想するのは、

情報を摂取(ingest)するようになるということです。

ピルを呑んで英語が分かるようになり、

別のピルを呑んでシェイクスピアが分かるようになる。

情報が血流を通って脳の様々必要な箇所に届けられるんです"

だそうです。

 

つまり、

知識だけに重きがおかれることがなくなるということですよね。

知識なら、AIにまかせられますし。

 

歴史をふりかえると、

こうしてマジョリティーが「そんなのありえない」と信じていたことが、

実現してることっていっぱいありますね。

こうした事実って、希望になります。

 

この先10年、20年、30年先、

どんな世界になっているか、

楽しみですね。

 

 

 

今では、

子ども同士の繋がり方も、

私たちが子ども時代とは、←「私たち」でくくってますが。

全く違ってますよね。

 

最近我が家でも実感したことですが、

米国から日本へ引っ越す前から、

娘が、SNSで、入学することが決まった東京の高校の生徒をみつけ、

コンタクトを取り、

何度かテキストメッセージやフェースタイムで話し学校の様子を聞き、

こちらに着いてからも、

東京見学に連れて行ってもらったりとしているんですよね。

 

「紙のお手紙」が主流だった(私たちの)時代からは、

考えられない、人と人との繋がり方です。

 

 

そして、

こうしてテクノロジーの発達が加速するなか、

特に年齢が低い子たちの、それらとの付き合い方も、

思案する必要が出てきますね。

 

『IT Mama』さんへは、

乳幼児とタッチスクリーンについて、

最近の研究をまとめ、注意点を提示してあります。

 

こうした電子機器は、

行き渡ってきたこと自体が最近ですから、

研究も、これからです。見守っていきたいですね。

 

興味ある方、是非どうぞ!

6~11ヶ月の赤ちゃんの51%が使用「タッチスクリーン」が乳幼児に与える影響

 

 メディアへの向き合い方についてはこちらにもまとめています:

ゲームが子供に与える真の影響は?親の取るべき対処法

テレビゲームが子供に与える「よい影響」&「よくない影響」整理

「バイオレントなビデオゲームで攻撃的になる」って、そうでもないんじゃないかな、と長男。

・メディアと上手く付き合うために

 ・子供とテレビ、知っておきたい6つのこと

 

メディアと子どもについて考える上での大前提は、

メディア以外にも楽しいことを整える、ですね。

 

 

 

 

さて、「キズキ共育塾」の方では、

『キズキ共育塾』講師、今後の活動予定、名古屋CBCラジオ出演

夏季集中の授業を担当し、

走り回る日々です。

9月中頃から、少し落ち着いて来る予定です。

 

生徒さん方に接しながら、

自信を取り戻し、

これからへの「やる気」や「意欲」を沸き上がらせ、

自らの力を蘇らせていく様子、

それらを傍で見守ることができることに、

至福の喜びを感じていますよ。

 

そして、

そうしたサポートを、

これからもしていきたい、

そう強く思う日々です。

 

 

 

名古屋から訪ねてきてくれた従妹家族と東京観光、

スカイツリー。

 

みなさん、喜び見出す初秋を!


子どもたちに 「楽しさ(fun)」や「快楽(pleasure)」以外の 「喜び(joy)」を体験させてあげたいですね

2018年06月26日 | 子育て全般

こんにちは!

 

セネガル対日本のサッカー戦、

トラックから倉庫へ荷物をおろしている最中で、

詳しい様子は見られませんでしたが、

セネガルの監督が「日本の方がいい試合をしていた」とコメントしていたように、

充実したいい試合だったんですね。ポーランド戦、楽しみです。

 

 

我が家は、

この4年間の間に、3回引っ越ししているのですが、

「引っ越し業者さんに頼んだことがない」というと、

驚かれることが多いです。

 

家族で荷造りし、トラックを借り、

あちらこちらへと運ぶわけですが、

そのたびに、引っ越し業者さんのプロぶりを実感しますよ。

 

重いものって、運ぶ角度や姿勢によって、

身体を痛めたり、ケガをするんですよね。

足や手をどこかで挟んだり、けつまづいたり滑ったりとして落としたり、

とがったものを運んだりもしますから。

とにかく、皆、無事に終えられたこと、ありがたいです。

 

そして、これまでの、

アラスカから東海岸へ、東海岸の州内、米国から日本への引っ越し、

そのたびに、様々な友人知人に手伝ってもらいました。

そのありがたみも、身にしみます。

今回は、長男の彼女ちゃん。

 

助かりました。

 

 

さて、今日は、簡単にですが、

とても大切に思うことをお伝えさせてください。

 

昨日、大きなものを運び終わり、

こまごまとしたものの散らかる家を片付け、

最終的な荷造りを引き続きすすめとした後、

ホテルへの車の中にて。

 

 

三女11歳大学っていうのは、

何年間通うものなの?

 

私:2年間と4年間のものがあって、

そのあと修士課程に進むなら2年ほど、

博士課程に進むなら5年ぐらいかな。

あと、弁護士だと4年の学部の後、3年。

医者になりたいなら、

4年の後に、4 年ぐらい、

そのあともトレーニングあって全部で7年ぐらい続けることになるのよ。

 

三女:え~、それって、私のこれまでの人生と同じぐらいの年数…。

そんなに長く学校へいくなんて、楽しくないよね。

 

次男8歳:でもさ、もし、

それが、したいことなら、楽しいんじゃないかな。

僕、サッカーをずーとしてられる学校やトレーニングっていうなら、

きっとそんなに楽しいことないもの。

 

私:「楽しさ」っていうのも、

いろんな種類があると思わない?

例えば、医者の場合。

確かに、学校やトレーニングの最中に、

毎日、「楽しい楽しい(fun)」とはいかないかもしれないけれど、

「このトレーニングは、痛い思いや苦しい思いをしている人を、

少しでも楽にしてあげられるため」と思うなら、

つらくて大変なこともあるだろうけれど、

その「喜び(joy)」は、とてつもなく大きいのじゃないかな。

そんな「ジョイ」を感じられることができるといいね。

 

考え込みながら、うんうんと頷く三女。

 

 

 

こうした「喜び(joy)」については、

子どもの様子をみていても、

子育て自体を通しても、

そう思いませんか?

 

子どもの生活も、子育て自体も、

いつも目を輝かせ、「楽しい楽しい(fun)!」と

言っていられるようなものではないですよね。

 

時に、悲しくて、つらくて、苦しくて、

そんなときも通りながら、

それでも、奥底から、ふつふつと沸き上がる「喜び(joy)」。

 

目の前で、

きゃっきゃと楽しそうにみえなくても、

たとえ、しかめっつらをしていたとしても、

その奥に、「喜び」があることって本当にたくさんあるなあ、

子育てを通してそう思います。

 

こうした「喜び」を見出していきたいです。

 

 

 

 

「喜びはボールのようなもの」、

という言葉があります。

 

例えば、サッカーの試合。

もし、サッカーボールがなかったら、

サッカーの試合時と同じぐらいの集中力や献身をもって、

広い競技場を90分以上も走り回るなんてこと、難しいですよね。

 

結局、「喜び」こそが、

人を動かす、大きな原動力になるのではないでしょうか。

 

子どもたちに、

「楽しさ(fun)」や「快楽(pleasure)」以外の

「喜び(joy)」を、体験させてあげたいですね。

 

 

 

 関連記事:

子供時代にたくさん体験させたい「差し出す喜び」

・褒めすぎはキケン!? 「不幸せな子」にしてしまうママのNG行動4つ

『It Mama』寄稿:褒めすぎはキケン!? 「不幸せな子」にしてしまうママのNG行動4つ&自分で幸せをつかめる力を培う

5年以上前の子育て日記(ちょっと「きれいすぎる部分」もありますが)

子育てノート、喜びを見出す

子育てノート、喜びを見出す その二

 

 

余談:

「喜びには五段階ある」というユダヤの世界観に触れたとき、

それまでもやもやとしていたものがさっと晴れた気分になったことがあります。

五番目:物質的な喜び。美味しいものを食べ気に入った洋服に身を包みバケーションに出かけ、快適な家、きれいな景色、心地よい音楽。これらも与えられた貴い喜び。大切にかみ締めたいです。
四番目:愛の喜び。愛し愛されという幸せ。愛するもののために自分を後回しにできる喜び。
三番目:善の喜び。善を思い実行できる喜び。
二番目:創造の喜び。芸術的表現活動から、家族、子育てまで、創り出す喜び。
一番目:人を超えた存在を確かに感じる喜び。

 

時に、

何に喜びを感じているのか、

整理してみたいですね。

 

 

では、家の掃除、荷造りに出かけます。

みなさん、喜び溢れる日々を! 


子どもを取り巻く大人が力を合わせ実現したいですね、失敗を包み込み糧にする遊び空間や学習環境

2018年06月23日 | 子育て全般

こんにちは!

 

大阪の地震、ひとまず、おさまってよかったです。

被害にあわれた方々が、少しでも早く快適な生活へと戻れますこと願っています。

 

日本チームのサッカー、コロンビアに勝ちましたね。

アジアチームが南米チームに勝つのは史上初めてのこと。快挙でした。

セネガル、ポーランドと続きます。楽しみです

 

 

今日は、

日本へ持っていくスーツケース大小と段ボール箱合わせて20個近く以外(これで全部)、

全て倉庫に運び、家の中を空っぽにする日です。

 

ということで、早朝から、筋肉仕事続きなんですが、

今朝届いた「あるメールマガジンの内容」にとっても共感し、

みなさんにもお伝えしたいので、

少しだけですが、書かせてください。

 

こちらの『多様な教育を推進するためのネットワーク』という団体の

メールマガジン『おるたネット』にある、

「失敗しないために生きるのではなく」という 古山明男氏によるものです。

 

少しだけ引用させていただきます。

“私たちの文化は、失敗を排除しようとします。そのため、学ぶことがすごく下
手になりました。子どもは、失敗しては工夫するうちに、物事の性質を掴むので
す。失敗を許容する土壌文化がないと、模範解答の真似をするだけになります。

 そもそも、まだ遊び盛りの子どもたちに、ハードルを設定しては「跳べた跳べ
ない」と評価している教育そのものに、子どもの成長に対する無理解があるのだ
と思います。子どもは自律的な活動意欲を持っています。それを抑えて、子ども
たちに知識やスキルを強制しているうちに、子どもたちは自分が何をしたいのか
がわからなくなってしまうのです。”

 

 

私自身、日本から移住し、

こちら米国の学校環境に身を置くようになり、

子どもを送る側としても、教える側としても、

とても楽だと感じることのひとつが、

この、「失敗に目くじらを立てない雰囲気」です。

 

特に、こちらの詩にあるように、

「彼にとって

触れることは強打

音は騒音

不運は悲劇

喜びはエクスタシー

友達は愛する人

愛する人は神

失敗は死」

by Pearl Buck

 

「失敗は死」と感じてしまうような「強烈な感情」を持つ敏感系の子にとって、

また、好奇心旺盛で、とにかく何でも試してみたくなるADHD傾向の子にとっても、

こうした環境に身を置けることって、とても、大きいと思うのです。

どんな人が「感情の強烈さ」を持つ?その特徴と対処法

 

小さな時ほど、

一つ一つの失敗を、皆で笑い合ったり、

失敗も探索の一環としていけるような

「遊び空間」に触れさせてあげたいです。

 

そして、年齢が低いほど、

学習環境も、こうした「遊びの延長」であるほど、

その後の伸びしろも、大きくなるのではないでしょうか。

 

こうした環境で育つ子は、

テストの点などは、低く出ることも多いのだと思います。

それは、年齢が下であるほど、そうですよね。

それでも、年齢を重ねるにつれての伸びは果てしない、

そう実感しています。

関連記事:

子供が伸びる秘訣は「失敗」への対応にあった

ある式典から子育てについて広がる思い1 「この子は育っていく」という視点を持ち続ける

子どもが前のめりで探究を始める場とは?&「不登校」というレッテルが必要ない教育システム

朝日デジタルの記事に思う、多様な学習スタイルを選べる教育システムでは「不登校」なんて存在しない

『It Mama』寄稿:米国では常識!? 文字を「きれいに正確に書く」ことよりも大切なこと&中身と型

「日本の教育は完璧主義のネガティブ面を引き出しやすい」というコメントに共感します、日本と米国の違い

 

 

 

先日、全米3位世界9位とランク付けされているシカゴ大学が、

「来年から、入学審査への統一テスト(SATとACT)の提出の義務づけをやめる」と発表しています。

「統一テストではかられるものは、とても限られているから」とのこと。

http://thehill.com/opinion/education/393590-u-chicago-dumps-sat-testing-requirement-risking-admissions-fairness?amp)より。)

 

「統一テストなくしてどう公平に審査するのか」などの危惧もあるわけですが、

世界へと人材を送り出す教育現場最前線でも、

「テストの点数」に表れるものの限界がはっきりと認識されている、

そうともい言えるのだと思います。

革新的なアイデアを出し続けるMITのメディアラボ所長である日本人、

伊藤穰一氏も大学の学位は持っていません。

 

世界は、画一的なものさしには表れないものを、

切に、求めている、必要としている。

そう、ひしひしと実感していますよ。

 

どうしたら、身近な教育現場で、

具体的な形を実現していけるのか、

考え、試し、できることをできる範囲で続けていきたいですね。

 

 

 

 

さて、以前紹介した、

長男と非営利団体&営利団体と活動してきた凸凹プログラマー君。

お先真っ暗と何度か寝込みましたよ。長男の高校卒業後の進路も決まりつつある中、18年間を振り返り思うこと

大学にことごとく落ちましたが、

なんと、年収700万のプログラミングの職をゲットし、働き始めました。

米国のトップ大学が、卒業生の平均収入を発表することがあるのですが、

それらの額も、高卒段階で、こえてますよね。

働きながら、州内の大学にパートタイムで通い、「他の文化の言語もいくつか勉強するんだ」とのこと。

将来が、とても楽しみです。

 

 

テント担いで山に入っていた長男と彼女ちゃん、

戻ってきて、三女と次男と屋内キャンプ、4人ですやすや。

日本では英語の本が手に入りにくいとのことで、

古本屋へ。

「箱に囲まれてるでしょうから、少しでも気分転換に」

と、彼女ちゃんのお母さんから。

 

さて、荷造り荷運びに戻ります。

ホテル暮らしの始まりですよ。

 

みなさん、温もり溢れる日々を!


国をこえての引っ越し間近のごたごた吐露日記&目が回る忙しさにこそ大切にしたいひととき

2018年06月11日 | 子育て全般

こんにちは!

 

勤務先学校での年度末の仕事納めも終わり、

仕事原稿を抱えながら、引っ越間近で走り回ってます。

 

今年度最終日での保護者さん持ち寄りポトラック。

ああ、堪能でした。

 

昨日は子供たちの日本のパスポートを、

やっと受け取りました。

 

先日、ワシントンDCの日本大使館の窓口に提出したんですが、

ヘボン式&非ヘボン式の表記訂正が必要となり(Lは全てR表記なんですね)、

指示をいただいた通り新しく訂正した申請書を郵送したら、

なんと途中で行方不明。

トラッキングナンバーで追跡しても「存在しません」の表示。

ということで、1からやり直しで、ようやく完了しました。

 

国をまたいだ必要書類については、

私のグリーンカードといい、なんだかハプニング続きですよ。

多難な永住権カード再発行の道、大学受験を終えた高校生に送りたい言葉&学業成績や試験の点数以外を評価するシステムで救われる子達

 

 

この記事では、

国をまたいでの引っ越し間近の吐露日記、

そしてこんな時だからこそ大切に思うことを、

つづらせてください。

 

連日、日本の様々な業者さんとやりとり中

とにかく、それぞれの分野に目が回るほどたくさんの業者さんがいらして、

一つ一つ調べ問い合わせやりとりしと、ものすごい時間がかかってます。

 

それぞれの業者さんが、

対抗業者さんから少しでもぬきんでるよう切磋琢磨されていて、

日本の市場の活気が伝わってきますよ。

 

中には、問い合わせメールを送って何十分後には、

返答のメールを下さる業者さんもあり、

日本のサービスって、やはり充実してまね。

 

 

以下、やりとり中の業者さんです。 

・知人宅へ家具少々と台所用品等を引き取りにいって一時保管してくれる業者さん

現在、日本に在住しているアメリカ人の知人が、

ちょうどすれ違いで米国へ帰る際、

「小さなタンスや本棚やふとんや折り畳み椅子や台所用品などがあるのでいらない?」と言ってくださり。

 

知人も処分に困っていて、

「米国だと気軽に寄付できるのだけれど、粗大ごみに出すのは忍びない」と。

 

知人宅へ引き取りにいって、

1週間ほど保管して、届けてくださるという業者さんを探し、

いくつかの引っ越し業者さんに問い合わせ、

業者さんと日本語が片言の知人との間に入ってやりとり中です。

 


・成田空港から自宅までの大移動を助けて下さる業者さん

成田空港についてから自宅まで、さてどうするのか。

スーツケース大小8つぐらい、段ボール大10箱ぐらいありますからね。

ミニバスなどを貸切るということかと、業者さんいくつかに当たり中。

 

 

・携帯電話とネット回線の業者さん

携帯電話4台とネット回線について調べつつ、

とにかく聞きなれない名前が溢れ、

もうどこがいいのかさっぱりわからず、

東京在住の友人Tamakiさんにお願いして教えてもらい、

ようやくいくつか絞り込んで当たり中です。

 

私が日本に暮らしていた当時なんて、

NTTぐらいでしたから…。←20年近く前。

 

 

・冷蔵庫、洗濯機、エアコンの1年間リース業者さん

こちら米国だと、

冷蔵庫や洗濯機は賃貸物件についていることも多く、

エアコンもセントラルヒーティングで購入する必要ないですから、

「そうか、ついてないんだ」と驚きつつ、当たり中です。

 

 

・最低限の家具購入お届け業者さん

こちらから家具等全く持っていきませんから、

ダイニングテーブルとイス、マットレス、コンピュータデスクに椅子等、

最低限の家具のみ到着翌日に届けていただけないかを問い合わせ中。

   

                

・1年長期レンタルカー業者さん

1年間のレンタルカー、

びっくりするぐらいお得な値段で貸し出されている業者さんがいくつかあるんですね。

 

 

・車の保険業者さん

1年レンタカーの保険について問い合わせ中。

 

 

なんだか、かなり時間をかけて、

あちらこちらとやりとりしているにしては、

まだどこも最終的な契約を結んでないという、

我ながらすばらしい効率です。

 

でも、とにかく、

困っている知人が絡んでいることと、

空港から自宅までたどりつくことは、

最優先にしないとですね。←書きながら整理してます。

 

 

そして、しみじみ思っていることですが、

普段、こちらで夫と手分けしているこうした作業も、

夫が日本語できませんから、

これからの1年間は、「そうか、私にすべてかかってくるんだなあ」と背筋伸ばし中ですよ。

 

そこへ、最初の2か月ほど、

今回お世話になる日米政府間を結ぶ財団の決まりで、

夫は、日本語と日本文化を学ぶために、

ある地区の農家にホームステイなんです。

素敵な老夫婦さんのお宅でお世話になります。

 

日本到着初日から、

4人の子と頑張ります。

 

アップアップとおぼれそうになりますが、

もうとにかく、

ひとつひとつ達成していくしかないですね。

浦島太郎といえども、幸い、言葉の通じる日本ですし、

チャレンジを楽しみますね。

 

 

こうしたことと同時に、

家の中の最終的な荷造りもぽつぽつ進めつつ、

連日子どもたちのアクティビティーです。

 

コミュニティープールにて。

せーの!

ざば~ん。

ホント楽しそう。

この日は、三女のクラスメート10人近く見てましたよ。

プールサイドでせっせと仕事原稿です。

 

 

天気がいいと、

スマートフォンのグループチャットでやりとりして(三女は私の携帯を用いてます)、

「プール行こー」となるんですよね。

誰が誰を迎えにいって、

誰のママかパパがプールで子供たちをみてと皆で決めて、

それぞれの親に交渉してきます。

 

分刻みでテキストや画像交換しながら、

天気の動向などやり取りしあう子どもたち。

つくづく、

一昔前とは、子どもたちのコミュニケーションの手段が、全く違いますよね。

 

 

 

忙しい時だからこそ確保したいひととき

「こうして7人で走り回るのも、もう少しなんだなあ」と、

しんみりしている時間もないほど、あらゆることが起こり続けますが、

バタバタする合間に、ほっと家族で食卓を囲んで、

スナックだったり食事だったりとわいわいとする時間が、

とってもリフレッシュな「日々の節目」になってます。

 

いつもとは全然いきませんが、

10分のティータイムでも、30分の食事でも、

忙しく目が回る時こそ、

できるだけ、一緒に食卓を囲む時間を作っていきたいですね。

 

こちらに、家族で食卓を囲むことについての研究を、

以前、まとめました。

 

興味ある方、是非どうぞ!

・賢い子供を育てる!家族揃って食事をするといい理由と工夫

・「家族揃って食べる」ということ、そのメリットと工夫について

 

今週末から、小中高も夏休みに入りますよ。

木曜日は、三女5年生の小学校卒業式です(ここらあたりは6年生から中学校)。

週末からは、長女と次女が他州の親族の家へ10日間です。

2人の帰宅と入れかわりで、長男が中米のインターンへと旅立ちます。

 

続けて、子供の「内に律」を培う関わり方についての記事を更新します!

『It Mama』寄稿:成長を妨げる!? ネガティブな子育てスタイルとママのNG行動3つ&内に「律」を築く

みなさん、温もり溢れる日々を!


子どもが前のめりで探究を始める場とは?&「不登校」というレッテルが必要ない教育システム

2018年06月04日 | 子育て全般

こんにちは!

 

先週は高校の卒業式でした。

 

講堂にて、卒業式の待ち時間、

家族から長男に渡すカードに

メッセージをつづりました。

 

「母親として、

あなたと18年間暮らすことができて、

幸せでした。ありがとう」

そう書きながら、涙が溢れました。

 

卒業証書が全員に行き渡り、

大歓声の中、

400人近くの生徒が、

一斉に帽子を投げる様子、

感動しましたよ。

 

おめでとー!

みんな、高校という枠組みから飛び出して、

これからも、いろんな大変な体験をするだろうけれど、

そして時には、起き上がれなくなることもあるかもしれないけれど、

その一つ一つの体験が、必ず、糧になっていくからー。

 

心の中で、そう叫んでました。

 

 

翌日は、

長男の彼女ちゃんの家で、

卒業パーティー。

彼女ちゃんの親族友人あわせ30人ほどが集まりました。

我が家からは、姑含め7人の参加(次女は学校行事で不参加)。

 

子育て真っ只中の親たち、

子どもの問題について、あれこれ話が尽きません。

 

そこへ、彼女ちゃんのグランマが一言。

「Keep faith(信じ続けることよ)」

もう一人のグランマも。

「Never give up on  them(その子のことを、決してあきらめないのよ)」

 

それは、

18年間という期間のみではなく、

「20代になろうと、30代になろうと」と。

 

「30代や40代になって、

それまでの苦労が、

ああ、実ってきたなあと感じる時もくるから」と。

 

確かに、そんな長い目で、

子どもを見守っていけたら

より大らかに構えられるのかもしれませんね。

 

年を経るにつれ、

幸せ感が増すような人生を送られたら、

いいですね。

 

すべては、そうして花開いていくための、過程。

そう、心にとめていきたいです。

 

 

 

さて、今日は、

1年間勤務させていただいた学校での体験を通し

改めて、思うことをつづらせてください。

 

「アクティブ・ラーニング」を実践し、

プロジェクトやハンズオンの体験を通し、

日本語や日本文化を学ぶ学校です。

 


子どものエンゲージレベルが高いほど知識や知恵はその子自身のものとなる

一昨日は、

最後の授業ということで、

私の担当した小学校高学年のクラスは、

謎々大会をしましたよ。

 

まずは、いくつかサンプルを読み、

皆で、考えてみます。

 

例えば、

・花の蜜が大好きでひらひら飛ぶ虫は何?

・ひっくり返すと軽くなる動物は何?

・カメとラクダとサイが買い物に行きます。何を買いますか?

などなど。

←皆、英語が母国語で、

日本語をほとんど話せない子もいますから、

こうした問題も難しいです。

 

ヒラヒラと、シュー、パタパタ、ビューってどう違う?

「ひっくり返る」ってどういうこと?

そうひとつひとつの言葉の意味を、

動いて身体を使って探ってみたり、

「カメラください」のカタカナとひらがなの用い方の違いを話し合ったりします。

 

そうして、

皆で、「あー、そっかあー」体験した後、

ペアになって謎々を作りました。

そして、皆の前で、発表。

 

・赤だと進んで、緑だと止まらなければいけないものは何?

←「日本語の信号は緑を青というのは変!」と

以前のクラスで話し合っていた子たち。

「みんなも知ってるように、日本語だとうまくいかないけれど」と前置きしながら。

答え:「スイカ」

 

・暑い日に熱い火の傍で読む本は、どんな本? 

←貝は貝でもお風呂に入っている貝は何?(答:あったかい)

といったサンプルの「言葉遊び謎々」に感化された子たちが、 

熱い・暑い・厚いという同義語に気づき、

とっても得意げに発表。

答え:「厚い本」

 

・5人の黒い服を着た人が大雨の中、教会から出てきました。

でも1人は全く濡れません。なぜですか?←英語の「リドル(なぞなぞ)」を訳したもの。

答:お棺に入っていたから。

皆で「お棺」という言葉を、初めて学びました。

「お棺に入っている人は、日本の文化だと白い服?」といった話にもなりましたよ。

 

こうして、

次から次へと作って、

発表してくれました。

 

そして

クラスの皆が出すなぞなぞを、

一番多く当てた人に賞品『ポッキー』。

やんややんやと盛り上がりました。

 

 


子どもは、頭と心が動くときに、

最もその知識や知恵が、

その子のものとなる、

そう改めて、実感し続けた1年でした。

 

頭と心が動くとき、

子どもたちは、最もエンゲージします。

子どもの「エンゲージ」レベルを観る大切さ、「アクティブな学習」であるほどその子自身のものとなる

子供の「エンゲージレベル」を高めるカリキュラム作り、 これまでが今へ、そしてこれからへ 

心も頭も活発に働く「学び空間」を築く&冬休みにこんな工作やゲームはどうでしょう?

 

 

 

そのためには、

「話し合う」「自分たちで作る」「作ったものをシェアする」「フィードバックをもらう」

といった過程が大切です。

それらに必要な知識や技術を培い、

そうした過程をサポートしていくのが大人の役割なのでしょうね。

 

子どもたちの頭と心が活発に動き、

前のめりで探究し始める場。

 

私自身、

そうした環境を築くために力を注いでいくこと、

そのやりがいと喜びをかみしめ続けた1年間でした。

 

「アクティブ・ラーニング」についての記事:

・家庭で実践!子供の主体性が育つアクティブラーニング

『オールアバウト』寄稿:家庭で実践!子供の主体性が育つアクティブラーニング&街を創る人々を身近に感じる

 

 

講堂では、

一足早い七夕。

願い事を書いて、くくりました。

最後に、七夕の歌を、

保護者の生のピアノ演奏にのって歌いましたよ。

 

 

 

 

勤務先の学校が設立された経緯と今の日本の教育システム

昨日は、学校スタッフと打ち上げランチでした。

そこで、この学校の歴史について、

設立当初からのスタッフの方々が話してくださいました。

 

日本の教科書にのっとり、先生が講義をするといった授業スタイルで、

学校内でのマナーにも厳しく、

読み書きドリルの宿題もたっぷりといった、

より「伝統的な学校方針を掲げる日本人学校」が近隣にあるのですが、

勤務先の学校は、

元々は、その学校から分派したんです。

 

その「伝統的な日本人学校」に、

どうしてもフィットしない子たちがいる。

毎朝、何人もの子が泣いて「行きたくない」というのを、

引きずるようにして連れてくる親たちがいる。

そうして、日本語を学ぶ意欲も底を這うようになり、

自信も失い、日本語を口にするのさえ嫌になってしまう子たち。

 

「そうした子たちの受け入れ先が、どうしても必要」

そう立ち上がった保護者や先生方が、

2003年に、この学校を作ったんですね。

「日本の伝統的な学校スタイル」の特徴って例えば何でしょう?「そうしたスタイル」に合わない子が伸びていく場とは?「プログレッシブ教育」トレーニング始まりました

 

設立までのたくさんの葛藤や障害について、

みなさんが、懐かしそうに話してくださいました。

 

そうして今では、この勤務先の学校、

この近辺に暮らす日本語教育に関心をもたれるご家庭が、

「この子には、もしくは、我が家の方針には、

こちらの方が合ってるから」と選択できる「オプション」として、

地元に、根づいています。

 

 

そして、思います。

これって、まさしく今の日本の教育システムでも、

見られる現象ですよね、と。

 

伝統的な学校にフィットしない子たち。

「行きたくない」と泣く子を何とか学校まで連れてくる親たち。

そうして学ぶ意欲も底を這うようになり、

自信も失い、勉強というものが嫌になってしまう子たち…。

 

ここでは、

今の勤務先のようなオプションが設立されましたが、

では、日本で行き場を失う子たちは、

どうしたらいいのでしょう。

 

伝統的メインの学校以外のオプションが、

もっとメジャーになるといいですよね。

 

「不登校」というレッテルでなく、

「自分はこっちの方が合ってるから」と、

より前向きに、

フリースクールやホームスクールなどのオプションを、

「選択」できるようになること。

そして、自ら選択した場で、仲間に囲まれ、

より生き生きと探究できるようになること。

そうなることで、

どれほど救われる子たちがいるかを思います。

 

 

 

この学校のスタッフに加えていただけたこと、

心より、感謝しています。

 

学んだことを、少しでも生かしていけますよう、

私自身、精進していきます。

 

伝統的な教育環境にフィットしない子についての記事:

朝日デジタルの記事に思う、多様な学習スタイルを選べる教育システムでは「不登校」なんて存在しない

「ちきりん『学校は不利な人をより不利にする場所』 イケハヤ『まだ不登校で消耗してるの?」について思う

精神科医清水將之氏へのインタビュー記事、「不登校」とは今の学校が「おかしいと疑問を持つ子が割りを喰っている」状態という指摘に納得

『ひといちばい敏感な子』を訳した明橋氏が訳書の冒頭に書かれている言葉に思うこと

「ハイリーセンシティブチャイルドにとって完璧な学校とは?」HSCを育てる世界中の親御さん達が描く理想

京都での「ギフテッド応援隊」の集まりに思う「通常の学校にフィットしない子」が伸びる場とは?

 

 

 

 

来週は勤務最終日。

学芸会とポトラックです。

1年間過ごした生徒さんたちとの別れ、

切なさが胸に迫まります。

1年してこちらに戻ってきたら、

きっと皆、一回りも二回りも大きくなっているでしょうね。

その姿を楽しみにしています。

                                                                                                                                         

 

 

 

 

 

長男の彼女ちゃんのお母さんが、

三女と次男にくださったシャボン玉づくり棒。

 

パーティー会場の庭でも、一緒にシャボン玉飛ばして遊んでくださいました。

湖のほとりで、枝を拾い、彼女ちゃんと作ったのだそうです。

お母さんの本業は医師ですが、

同時に、自宅に窯を持つほどのガラス細工職人さんでもあります。

手作りビー玉が素敵。

 

 

さて、引っ越しまで1か月を切り、

こちらの賃貸先も、東京の住居も決まり、

国をこえての大移動、最終段階に突入です。

 

みなさん、温もり溢れる日々を!


「非認知能力」についての記事にいただいたコメントのやりとり。「よりよい人生」って何?

2018年05月28日 | 子育て全般

こんにちは!

 

前のこちらの記事を、

世界トップが実践!子供の「非認知能力」を育むヒント

【非認知能力1】『オールアバウト』寄稿:世界トップが実践!子供の「非認知能力」を育むヒント

【非認知能力2】変革を支えるもの、教育現場での取り組み、ひといちばい敏感な子と自制心

フェースブックにアップしたところ、

友人の1人Hさんからコメントをいただきました。

 

今日は、そのやりとりを紹介させてください。

 

教育や子育てについての研究を参考にする際、

常に、思い出したいことだなあと思います。

 

 

「非認知能力」が広まるきっかけとなったヘックマン氏の研究もですが、

こうした研究では、しばしば、

「これこれをすると、その子は、将来よりよい人生を送ることができますよ」

と、報告されることがあります。

 

では、何をもって「よりよい人生」としているのかというと、

例えば、ヘックマン氏の研究では、

収入、学歴、持ち家率、離婚率の低さ、生活保護率の低さ、犯罪率の低さなどですね。

 

でも、そうした基準で、

本当に「よりよい人生」なんていうものをはかることができるわけ?

といったやりとりです。

 

(改行位置等、修正してあります)

 

 

―――――――――引用始まり

 

Hさん: シェリル・サンドバーグの「OPTION B」と

エリック・バーカー「残酷すぎる成功法則(原題Barking up the wrong tree)」にも

レジリエンスとグリッドのこと書いてあり興味持っていました。

 

これらの力が将来の収入の高さや持ち家率に影響するっていうところ、

測定しにくいからわかりやすい形で生活に困ってないことをあらわしてるのだろうけど、

少し違和感があります。。

 

うまく言い表せないけど…。

 

 

私: シェリル・サンドバーグ氏は、

実際に彼女の人生に起こった大きな悲劇を通して、

レジリエンスのステップを描き出してくれたね。

「残酷すぎる成功法則」には、グリッドのことが書いてあったんだね。



Hちゃんの気持ち、私なりによく分かる。

教育経済学の研究が「成功」とするのは、

結局、収入や持ち家率や学歴やということになるんだよね。


「だから、いついつに投資するのが一番リターンがいいですよ」と。

とっても物質的。


でも、そんなもので、

「こちらの人生よりあちらの人生の方がいいですよ」と決められるなんて、

あまりにも欠け過ぎてて、なんて視野が狭いんだろうと感じるよね。


「幸せ」って、もっと別のところにあるよねと。


Hちゃんも私も、身近に貧しい国を見てきて、

貧困の悲惨さというのは、きっと骨身にしみて分かっていると思う。

そして、貧困は何とか解決すべき問題だとも思っている。

 

でも、そうした人々が「敗者」で、

富を享受する人々が「成功者」かというと、

それはまた全く別だと感じるよね。

 

そんな「ものさし」で切り落とされてたまるかと。


「幸せを感じる力」とか「精神的な豊かさ」を指標にした研究が、

もっと必要だね。それは確かに、とっても数値化しにくいことだろうけれど。

 

 


Hさん上手く言い表してくれた


そう、

貧困の中でも創意工夫して収入を得て欲しいものを買って誇らしく過ごしている人もいるし、

ある程度の自由がある状況ならその人らしさを発揮できる。


自由を奪われた貧困の中で過ごすことの方が過酷だと思う。

フランクル(ビクトール・フランクル)が言うように

そういう状況でも自分がどのようにあるか選択できる余地はあるのだろうけどね。


たぶん私達が知りたいのは、お金持ちになる方法ではなく、

辛い時の心の持ちようなのかな。

 

だから、レジリエンスの効果としての指標に持ち家率とか出てくると

変な感じがするのかな。

 

 


私: 確かに!

「自分で選択できる余地=自由度」って人生の質を決める要因になるよね。



強制収容所といった極限状態をのりこえてきたフランクル氏の言葉、

本当に重みがある。そして、希望を与えてくれるね。


「そうだ、今のこの状態でも、自分で選ぶことができるんだ。

意味を見出すことができるんだ」と。


「つらい時の心の持ちよう」

うん、そこからどう立ち上がるのか。

ホント、次から次へといろんなことが起こるもの。

 

私にとっては

「雲に惑わされるな、その上には常に晴れ渡った空がある」という修行僧の言葉とか、

スーフィーのハーフェズの突き抜けた笑いの詩とか、

「ストックデールの逆説」とか、

ユダヤの「全ては善きことのために」とか、

そういう考え方や言葉が、その時その時で助けてくれた/るなあと思う。

 

フランクル氏もサンドバーグ氏もそうなのだけれど、

そうして絶望を乗り越えてきた人類の知恵ってありがたいね。

 

―――――――――――――――――引用終わり

 

私自身、

文化人類学を通し、経済的に貧しい国について理解しようとし、

夫も貧しい国出身で、学歴もありませんし、

若かりし頃は、家族で福祉にお世話になる生活をしたこともあります。

ですから、私なりにですが、貧しさのきつさというものを、体験してもきました。

 

でも、

何を「よりよい人生」とするのか、

何を「幸せな人生」とするのか。

 

それは、確かに、

そういった収入、学歴、持ち家率などとは、

また別のところにありますよね。

 

 

何を大切に思い、

子育てをしているのか。

 

みなさん、

子どもに日々向き合う大人として、

見つめていきたいですね。

 

 

 

・フェースブックのページ

 https://www.facebook.com/maiko.nagaoka.568

オリジナルのやりとりは、雑談も混ざってます。

たまにですが、「お友達間」だけに、プライベートの近況をアップしてます。

自己紹介していただければ、「お友達」になっていただいてます。

 

・コメントにある「ストックデールの逆説」について以前書いた記事:

子育て生活を支えてくれるマインドセット「ストックデールの逆説」、「最後は大丈夫と楽観的に信じる」と「目の前の厳しい現実に地に足をつけて対応する」

私にとって、子育てを支えるマインドセットです。

 

 

 

さて、こちら3連休、

連日コミュニティープールです。

今日は、下2人の子と近所の子たち10人近く連れてわいわいと。

帰り道。

 

中学生組は、「髪が整ってないからいや~」とカメラに映る範囲から外へ。

170センチ以上ある背の高い子は小学校5年生。

 

はじめは口数が少なかったお友達の1人も、

3日目には別人のようにしゃべりまくり、はしゃぎまくりでした。

学校でも、話す場と話さない場の違いが極端な子です。

 

こういう子にとって、家の外で、

人に囲まれながら自分を出せる場があるというのは貴いですね。

 

私自身も、小学生時代、知らない人の前では一切話さず、

慣れた途端、別人になって周りから驚かれていたのを思い出しますよ。

 

夕方から、近所のお友達の家で、焚火&花火。

次女撮影。

  

みなさん、温もり溢れる日々を!


「自分はギフテッド」と悩む高校生に返信したメール&その子の「興味の隆起」をサポートするということ

2018年05月16日 | 子育て全般

こんにちは!

 

この10日間ほどで、

去年1年分のくしゃみをしたのぢゃないかと思います。

 

ここ数日は、日中晴れ、

夕方から雷と土砂降りの雨という不思議な天気が続き、

花粉も落ち着いてます。ほっ。

 

花粉症のみなさん、

「出口は近い」と見上げていきましょうね。

 

 

さて、たびたび、

コメント欄やメールを通して、

相談をいただきます。

全部とはいかないのですが、

私自身できるところから、返信させていただいています。

 

 

先日は、高校生から、

「自分はギフテッドだと思います。

家庭でも学校でも、周りとのギャップに悩んでいます」

といったメールをいただきました。

 

今日は、

返信したメールの一部を、

こちらで紹介させていただき、

そして、私自身が思う「親にできること」について、

つづらせてください。

 

――――――

メールを読ませていただきました。

高校生の方なんですね。

 

あなたは、賢くて感性が豊かですから、

周りの理不尽さや不公平さに対し、

「バカバカしくてやってられない」と思うことがあったでしょうし、

そしてこれからも、多々あるでしょう。

 

私からお伝えしたいのは、

「どうぞ、具体的な力をつけてください」ということです。

 

書くこと、芸術、スポーツ、学問、コンピュータ、

何でも興味のあることでいいんです。

 

あなたの溢れる感性が突きつける「やり切れない気持ち」を、

そうして何か特定のことに、

注ぎ込んでください。

 

1万時間、2万時間とあなたの力と時間を注ぐのならば、

どんな分野であろうと、

かなりのレベルに達っするものです。

 

そしてもし、

途中で他のことをしたいと心が変わっても、

それまで注ぎ込んだ時は、

次に注ぎ込むものへと、必ず、生きてきます。

 

今10代のあなたが始めるのならば、

20代、30代になるころには、

周りを圧倒するものとなるでしょう。

 

そうして、あなたが注ぎこんだ物事から、

あなたの感性、そしてあなたの持てる「ギフト」が、

具体的ににじみ出ることとなります。

 

そして、いつしか、

あなたが理不尽に感じる周りを、

そして世界を、変える力となっていくでしょう。

 

 

応援しています。              

 

―――――――

 

 

 

親としてできるのは、

こうして子どもが進む道を励まし、

サポートしていくこと。

 

その子が持てる力を発揮し、

それらを社会に差し出しながら、

暮らしの糧を得ることで、

幸せを感じられる人生を送る土台作りを手伝うこと。

 

そのために、

助けになるのが、

その子の「興味の隆起への敏感さ」だと思います。

 

例えば、

こんな相談をいただいたことがあります。

(掲載の了承をいただきました)

 

中学生の息子さんが学校に行けなくなって、

家に引きこもっているというお母さん。

 

話している内に、その子が、

ある特定のことに、

興味を持っていることが分かりました。

 

それで、

「その興味を持っていることを展開していくために、

行動を起こされてはどうでしょう」と、

いくつか具体的な提案をさせていただいたんです。

 

すると、「その特定のことから繋がる職業というのは、

過酷な条件で給料も少なく、

親として、そちら方向には進んで欲しくないんです」と。

 

 

 

これは、

親がもつ典型的な「先回りの心配」。

私自身も親としてその気持ち、

本当によく分かります。

 

でも、

これまで子どもたちに接してきて、

しみじみ思うのは、

親のこうした先回りで、

その子が持つ意欲を抑え込んでしまうなら、

結局、その子の全体的な覇気も落ちていくということ。

 

そして、生きていれば当然、

次から次へと現れるだろう目の前の問題を乗りこえていく力も

萎えていくんです。

 

 

私自身、子どもの興味を突破口に、

生活全体への「やる気」をあげていくこと、

その効果を、何度も何度も、実感してきました。

 

例えば、我が家の場合でも、

ロボティックス、ダンス、チアリーディング、ランニング、サッカー、

こうしたことにパッションを持って入れ込むことが、

他の面への「やる気」につながっていると日々感じています。

 

でも、将来、

ダンスや、ランニングや、サッカーで食べていける人々というのは、

ほんの一握り。

 

だからといって、

それらへの意欲を全て抑えつけるならば、

全体的な「やる気」が下がります。

 

 

 

ましてや、この場合、

今、家から出られないという状況なら、

「嬉しそうで前向きな様子を見せる」というものがあるなんて、

これほど「明確な突破口」ってないです。

 

まずはそこを「突破口」に、

とにかく、「体験」を積んでいくこと。

その「体験」を通して、その子は様々感じ、思いと積み重ね、

また、人とも交わることになっていきます。

 

そうした体験が、

将来親御さんの心配する職業につくかどうかなんて、

まだまだ中学生ですし、

ホント、わかりやしませんよ。

 

例えば、

ガーデニングが好きで農場に興味があるということが、

親御さんが心配されるように、

庭師や農業従事者になるとは限りません。

 

ひょっとして、

植物が育つ不思議に思いをはせ、

将来、生物学者になるかもしれませんし、

植物の合理性に感銘を受け

「都会にもっと植物を取り入れよう」とする都市設計者になるかもしれません。

 

また、庭師や農業従事者も、

確かに現代は大変ですが、

それがもし、その子が体験を積んだうえで「本当にしたい」と思うことならば、

きっとその子なりに工夫し、ユニークなものを生み出していくに違いないです。

 

ティーンにもなれば、

様々な客観的データを基に、

どうしていきたいか、

将来について真剣に話し合うこともできるものです。

 

そして何よりも、

そうしたパッションを抑え込み、

試してみることもなく、日々「無難な仕事」に向かう人生と、

どちらが、「その子の人生」といえるでしょうか。

 

 

とにかく、

今は、「前への動き」をもたらす

「興味の隆起」をサポートすることが大切だと私は思います、

そうお伝えしました。

 

 

 

その子は、今、

農場を時々訪ねたりしながら、

フリースクールに通っていると、

先日、親御さんが知らせてくださいました。

 

 

 

その子の「興味の隆起」に寄り添い、

励ましていきたいですね。

 

 

 

 

 

母の日に、

長男の彼女ちゃんのお母さんから、

「庭で摘んだ」という花束をいただきましたよ。

 

子どもの恋人の母から母の日のプレゼント、

こんな関係が生まれる日がくるとは!

子どもたちからの花。

 

 

数時間以内に、

「子育て講座」のお知らせについて更新します!

 

みなさん、温もり溢れる日を!


『マナトピ』寄稿:オノマトペと知育について&子どもが専門家と触れ合う機会をもっと教育現場に

2018年04月27日 | 子育て全般

こんにちは!

 

夏の日本への引っ越しに向け、

家の中の3分の2ほどのものを

貸し倉庫へ運び、

昨日は、こんなトラックが来て、

カーペットクリーニングでした。

 ← before 

 

この貸倉庫への出し入れの感覚、

3年前を思い出しますよ。

・お知らせ&ディスレクシアを抱え生きるということ

 

 

家中のモノを家族で選別しながら、

「普段どれほど『なくてもいいモノ』に囲まれているか…」と、

娘たちが何度もつぶやいています。

 

特に今は、情報面も、

デジタルに保存できますからね。

 

引っ越し先にも、

スーツケース1人2つにおさまるほどの最低限のものしか持っていきませんし、

上の娘2人は、

東京で「ミニマル暮らし」をするのをとても楽しみにしています。

 

 

とはいえ、小学生の下2人は、

まだまだミニマルへと「絞る時期」じゃないないんだあとしみじみ感じてます。

キャンディーやジュースが美味しかったからと、

包み紙や入れ物まで宝物のようにとっておいたり、

創って楽しかったり、分かち合って嬉しかったモノに

たくさん囲まれて過ごしていたいんですよね。

 

こうした空間にたっぷりと浸ることを通して、

次第に、絞っていけるようになるのかな、

そんなように感じています。

 

シンプルにそぎ落としたミニマルな中にも、

「混沌さ」を大切にする空間も、

残しておきたいですね。

 

 

 

さて、体力の限界に挑戦な日々ですが、

ありがたいことに、依頼原稿を、

こつこつと続けさせていただいています。

 

この記事では、『マナトピ』さんへの寄稿文について

また、次の記事では、『It Mama』さんへの2つの寄稿文について、

つづらせてください。

 


オノマトペと知育

ここ数か月ほど、機会をいただき、

オノマトペ(擬態語&擬声語)についてリサーチし、考え、試しと繰り返してきました。

 

マナトピさんの記事へは、それらを、簡潔にまとめてあります。

興味のある方、是非どうぞ!

ももくろちゃんZの読み聞かせ絵本が話題!オノマトペの知育への効果とは?

 (ももくろちゃんの絵本、楽しそうですね。

絵本の購入へとつながっていますが、

私自身は、オノマトペと知育について、

様々な研究に基づきまとめさせていただきました)

 

 

 

オノマトペの専門家による勤務先の学校でのレッスン

こうした中、

今月初め、勤務先の学校の中学生のクラスにて、

ジョージワシントン大学教授でオノマトペについての専門家である浜野祥子氏が、

オノマトペについて講義してくださいました。

 (浜野祥子氏の著書『日本語のオノマトペ-音象徴と構造』

 

まずは、様々なオノマトペを口にしながら、

どんな状態や音を表しているかを、

クラスの皆で考えてみます。

 

ゴーン、コーン、クスクス、スベスベ、ノロノロ、ワクワク…

大きな鐘を鳴らす、小さな鐘を鳴らす、静かな笑い方、などなど、

実際に動作もしてみます。

 

次に、喉に手を当て、

震えない・震えるによって、

無声音と有声音の違いを確認。 

 

最後に、浜野氏がパターン化された、

オノマトペのチャートを見ながら、

無声音と有声音で、

描かれる状態がどう違ってくるかをみていきました。

 

例えば、

トクトクtokutoku ドクドクdokudoku

カタカタKatakata      ガタガタgatagata

サクサクsakusaku     ザクザク zakuzaku 

フツフツfutsufutsu  ブツブツbutsubutsu

 

t,k,s,f などの無声音に比べ、

d,g,z,bなどの有声音が用いられると、

強度や規模が大きくなるんですよね!

 

普段、何気なく使っている言葉に、

こうしたパターンがあること、

生徒たちにとって

目からうろこの瞬間でした。

 

 

こうした様々な分野に長年取り組まれた専門家が、

子ども達に、最前線の発見や学びをシェアする機会というのは、

本当に貴いことだなあと、改めて強く感じてました。

 

教育現場に、

もっとこうした機会を取り込んでいきたいですよね。

 

学校側のカリキュラムに組み込まれていくのなら、

それほど難しいことじゃないはずです。

喜んで時間を割いてくれる専門家って、

結構たくさんいると思います。

 

今の勤務先の学校でも、

例えばこれまで、寿司職人、日本菓子職人、フラダンス講師、

日本人女性パイロット、JR東海の技術者さんなど、

様々な専門家さんとの体験授業がありました。

 

最前線にいる方と生の体験をすることは、

教科書の字面を追ったり、

映像のみ観るよりも

やはり何倍も、充実した時間となります。

 

教育現場に、

こうした機会が増えますように。 

 

 

 

 

先日は、ワシントンDCの桜祭りに、

勤務先の学校もブースを出し、

生徒さんたちがステージで歌いと参加しました。

米国首都DCのメイン道路が通行止めとなり、

日本文化に関する祭りが1日中行われるということに、

改めて、驚きましたよ。

 

日本食を売る店が立ち並び、

日本の武術や

伝統的踊り、

J-POPを踊るアメリカの若者や、

工芸品を売る店。

古神道のグループが神輿をかつぎ、祈りをおさめるといったパフォーマンスもありました。

箸競争や

ボールすくい、

風船フィギュアに、

碁の体験コーナーもありました。

原爆について話し合う場も。

 

 鳥居をバックにチーズ、

 

浴衣だけでなく、アニメのコスチューム着た人々も多かったですね。

国会議事堂をバックに(中央右の奥)。

犬連れもOK。

米国でこんな日本体験ができるとは。

DC周辺の日本に縁ある子どもたちは幸せですね。

 

それではみなさん、温もり溢れる日々を!   

 

 

*次の記事は、

「敏感系の子へ理解が深まりますように」という願い込めた

『It Mama』さんへの2つの寄稿文についてつづりました。

→・『It Mama』寄稿2記事:育てにくい子と人見知りする子の可能性&「ギフト」を理解し生かす