マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

放課後スクールとの別れ、生徒ひとりひとりと心のこもった関係を築くということ

2016年03月18日 | 放課後スクール

ちょうど5月まで続けるかどうかの、

契約更新手続き時期だった放課後スクール。

 

新事業の準備に、より専念するため、

ひとまず契約満期になったところで、

「継続するのを辞退させていただきます」と

ディレクターにお伝えしました。

 

スタッフは長らく先生をされたり非常勤講師の方がほとんどなかで、

ふらりと説明会に現れた「異質」な私を、

雇って下さったディレクターの方。

 

本当にもったいないほどよくしていただきました。

 

初めの頃も、

体格のいいやんちゃ君達に囲まれ不慣れな私を随分と心配してくださり、

トランシーバーを手配してくださったのもディレクターでした。

「トラやライオンの群れをまとめるために猫を送り込むようなイメージ」だったそうです。

 

場が一気に静まり返るような迫力ある声も出せず、

自分なりに何とかできる方法でと、

悩み、時にもうだめだとしゃがみこみながら、

何とか納得のできる授業が少しずつできるようになっていき。

ひとりひとりの生徒と心のこもった関係を築いていくことの大きさを、思います。

 

 

20年前に立ち上げた放課後スクールを、

今では成人した娘さんと共に、

州で最も大規模な放課後プログラムに発展させた60代女性のディレクター。

 

「継続しない」と伝えたその日のメールに、

こんな言葉を書いてくださいました:

The students benefited from your presence.

(生徒はあなたがそばにいることで恩恵を受けたわ)」。

 

涙が溢れ止まりませんでした。

 

最後に、「これからの好機にグッドラック!」とも。

ディレクターの言葉、

大切に抱いていきます。

 

共に過ごした生徒達、スタッフの方々、ディレクターに感謝をこめて。

いただいたひとつひとつを、これからに生かしていきます!


「作り手ムーブメント」を教育に生かしていくという動き、変化を与える行為者になるということ

2016年03月02日 | 放課後スクール

昨夜は放課後スクールの発表会。

これまでの活動内容や作品が展示され、

夕食をいただきながら、

親御さんと共に「これまで、そしてこれから」について話し合いました。

 

そして放課後スクールのディレクターが、

スライドを用い、Maker Movement(作り手ムーブメント)」について説明。

「作り手ムーブメント」とは、使われていなかったり、捨てられたり、壊れた電子機器やプラスティックやシリコンなどを用い、組み立て再び創造するというムーブメント。「作り手ムーブメント」という言葉を造ったデール・ドーファティ(Dale Dougherty)氏は、「私たちは誰もが作り手になれるんです」と強調し、「作り手ムーブメント」を教育に生かすことで、子供達が、「個人の人生とコミュニティーに変化を与える行為者になる」ことができるでしょうとしています。('Maker Mindset :作り手のマインドセット'より)

 ドーファティ氏のこのTEDスピーチ(日本語版)、「何のためとかお構いなしに夢中になって創ってしまう人々」の例なども紹介されていて、見ているだけで楽しくなります。何だか周りに転がっているものを掴んでとにかく何か創り始めたくなりますよ。(笑)

 

 

放課後スクールでも、

この「作り手ムーブメント」に大いに乗りましょうということなんですが、

スライドショーの後は、

各ブースでアクティビティー。

 

まずは、歯ブラシのブラシ部分を切りとったものに、

振動する電池を取り付けて。

昨夜は全く写真が撮れなかったのですが、

こんな感じのもの。

(写真:Crafting a Green Worldより)


これ、ワイヤーを繋ぐと、振動で立ったまま動くんですよ。

これらを使って、迷路や相撲などさせて勝ち負けを競いました。

 

子供達大興奮。

「歯ブラシに向かってこんなに叫ぶことがあるなんて想像したこともなかった!」

という高学年の女の子に、親御さんも笑いの渦。

 

 

中に、この歯ブラシ先端に、ピンをつけたり、ワイヤーの接続を変えてみたり、

重さのバランスを変えてみたり、とものすごい集中力で黙々と実験している子もいて。

普段、学業的には「落ちこぼれ」の子なんですが、

これまでクラスで接する中でも、

端々にちょっと目を惹くような工夫やアイデアを見せてくれるんですよね。

こういう子たちが、興味を深め力を発揮できる場がもっとあればと切に思います。

 

 

「作り手ムーブメント」の根幹にある、

「私達は、与えられた出来合いのモノを消費するだけでなく、自らも作り手」

と言うコンセプト。

確かに、子供のひとりひとりが、そう感じ動いていくのなら、

世界も変わっていくでしょうね。

 

 

 

 

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昨夜は7時に発表会が終わり、帰宅して皆で夕食を食べた後、

NPO活動が9時に終わる長男を30分車を走らせ迎えに行ったんですが、

帰り、事故があったようで、大渋滞。

30分かかる帰り道が2時間! 長男隣ですやすや、結局11時帰宅。やられました。

 

今日は、これから往復2時間の場へ出かけてきます!

渋滞にひっかかりませんように。


「コラボレーションアート」に思うこと、自分が全体像に影響を与えられる!という実感

2016年02月23日 | 放課後スクール

今週は、星座について学びつつ、

「コラボレーションアート」に取り組んでます。

 

他クラスの作品と合わせ、

一辺1.5メートルほどの正方形のパネルが出来上がる予定!

小熊座と大熊座が描かれています。

 

個々は、それ自体では意味をなさないパーツを仕上げていきます。

アクリルペイントとボンドと塩を用いて。


皆、出来上がる予定の全体作品を思い浮かべ、うきうきと取り組んでます。

 



それで思うんですが、

日々、もし、こうした全体から切り離され「意味のわからないもの」に

意味も分からず向かい続けていたら、

そりゃ「やる気」も萎えるだろうなあと。

 

目の前の青色がきれいとか、上手に枠からはみ出ず塗れたとか、

そうした目の前の喜びはもちろんあるでしょうが、

「全体像に今の自分がどう影響を与えているのか」

そう把握できるなら、「やる気」も高まりますね。

 

「やる気」を支えるもののひとつに、

「自分が全体に与える影響の実感」があるというのを再確認しています。

 

 


例えば、クラスでの行為を「咎める」のでも、

「静かにしなさい!」より、

「(クラスの皆が学べるように)ヘルプしてね」と言う方が、

すっと行為に移してくれたりします。

 


あと高校生ぐらいにもなると、

一週間、一か月、一年、高校、その後の予定やビジョンを共に眺め、

今の自分がそれらにどう影響を与えているのか、

そうした「意味を取り戻す時」を定期的に持つことの大きさを実感してます。


小中学生でも、今日一日や一週間の全体像を話すのは大好きですね。

 


「コラボレーションアート」、インスパイヤリングです!


「問題児」に有効だと実感する姿勢、一貫性・こまめに認める・「インテンシティー」レベルを上げる

2016年02月09日 | 放課後スクール

放課後プログラムに新しく加わった先生になったばかりという20代前半の方が、授業中廊下で泣いていた。

公立小学校で非常勤講師を長らくされ、放課後プログラムは今年度初めてという方が、

辞めてしまったポジションに入られたのだった。

このベテラン先生は、クラスで殴り合いの喧嘩が起こった日を境に、辞められた。

 

 

 

「アートサイエンスクラス」には、当初、ある意味「分かりやすいやんちゃな子達」が何人かいたのだけれど、

そういった子達は、結局、様々な問題(殴り合いの喧嘩など)をあちらこちらで起こし、プログラムをキックアウトされてしまった。

 

ということで、今の「アートサイエンスクラス」は、当初とは打って変わって、終始なごやかな雰囲気でスムーズに進む。

やんちゃ君たちの陰で、落ち着くまで静かに待っていたような子達が、のびのびと楽しそうに。

 

 

 

今プログラムに残っている「問題児とされている子」は、

殴り合いの喧嘩をするような「分かりやすい子達」ではない。

気が付けばみな「女の子」。

私自身、「算数クラス」で何人かを担当している。

 

コンピュータスクリーンを前に、隙あれば他のサイトへ行こうとし、

他の子を操り先生に無礼なことをさせ、

高学年にもなれば性的なジョークで先生を挑発してみたり。

コンピュータを勝手に起動させ、他の子の成績をのぞき込んで大声で笑い転げ、

止めなさいとマウスを奪えば、「手を掴んでつねった!」と騒ぎ立てる。

(「体罰」は厳禁。「体罰」と上部へ訴えられる機会をこうして探す子もいる)

廊下に呼び出せば、「私どうせ何度も停学処分になってるし」と吐き捨てるように言う。

注意するなら、「この放課後プログラム史上最悪!」と叫び、椅子を蹴り続ける。

 

それで、冒頭の新卒の先生、「先生がこれほど生徒のことを思ってるのに」と泣くことにもなり。

私も、二十代の時だったら、授業中泣いてしまったかもしれないなあ。

 

 

 

 

「やんちゃ君」たちやこうした「チャレンジングな子」たちに有効だと実感していること:

 

・ダメなものははっきりダメと示す

少しでもひるめば挑戦してくるので、確固とした姿勢で。毒舌吐こうが、椅子を蹴ろうが。怒鳴る必要もないけれど、毅然としていること。

ただ、細かなことは多少目をつむり関心を向けないようにする。でないとダメダメ言い続け、「ダメ」の効果も弱くなる。

「ダメの鉄則」は、「他者や自分を身体的心理的に傷つける」と「他者のモノを取る」だろう。

 

・具体的誠実に「認める姿勢」をこつこつと積み重ねる

自らの中に築かれた「問題児」というイメージに囚われず、叱り飛ばしてもすぐに切り替え、「よい部分」を認め続ける。

それでも「賢い」子達、「取って付けたような褒め方」はすぐにバレてしらけてしまい、関係を悪化させるだけ。誠実に具体的に。

 

・「強烈さ(インテンシティー)」を持って接する

「強烈さ」とは、遠くから大声で指示を出すより、肌の温もりが感じられるほど近くに寄り、

一語一語一挙一動心を込めるというようなことなのだと思う。

怒鳴る必要もなく、静かに落ち着きつつもできること。

とにかくエネルギーに溢れているこの子達には、特に必要だと感じている。

 

これらは、いわゆる「普通」の子達にももちろん有効なのだけれど、こうした「極端な」生徒たちを前にすると、

より強くフォーカスする必要があるということだろう。

 

 

プログラムをキックアウトされてしまった「やんちゃ君」たちが時々頭に浮かぶ。

ホント大変だったけれど、中には結構慕ってくれたり、何だか仲良くなった子もいて。

私には今具体的に彼らのために何かをしてやれることがないのだけれど、

彼らの将来が少しでもよい方へと導かれることを祈りつつ。


「算数クラス」で用いられているインターネットのカリキュラム、多様な個々のニーズに応えるメソッド

2016年02月09日 | 放課後スクール

放課後プログラムでは、

「アートサイエンスクラス」の他に、「算数クラス」を担当している。

 この算数クラスのメソッド、

年齢も算数のレベルも様々な子供たちが同じ教室に集まりつつも、

個々に対応できるいい方法だなと思う。

 

コンピュータのプログラムを用いているのだけれど、

たびたび施されるテストによって、その子にあったカリキュラムが調整され、

子供達は、コンピュータが示すセクションごとの問題を解く、といった方法。

 

インストラクターの仕事とは、

1.見回り

2.つまづいていたり質問がある場合は理解を助ける

3.それぞれのセクションの出来具合いやかかった時間(全て記録される)やその子の取り組み姿勢を見つつ、

個々のカリキュラムを手動でも調整する。マスターできたセクションは繰り返すことなく、苦手な項目のセクションを増やすなど。

 

 

 

ここに、

・間違えた部分など、プリントアウトし、ファイルにして何度も確認できるようにする、

・どんな項目をマスターしたのか/ することになっているのか、今自分はどのへんなのかを本人がとらえられるチャート、

などがあるといいかなと思う。

 

ちなみにコンピュータの「問題」は、ゲームをしているように解いていくものも多い。

ゲームにはまっている間に、学んでいるといった場合もある。

 

 

 

 

多様な個々のニーズに合った教育、というのは、

個性の数だけ教員を増やす必要もなく、

確かにネットを用いることで可能になると、実感している。

 

 

ただ、これだけで「学校」が成り立つというわけではなく、

多くの中の一つのメソッドととして活用していくというスタンスがいい。

 

・生徒同士議論したり共に創りあげるプロジェクト

・周りの子達や先生との人間的な触れあい。(特により学年が下の子達には、ネットの時間より、先生との触れ合いがよりある方が理想だろうなと思う。)

 

といったものと組み合わせつつ。


今週の「アートサイエンスクラス」、暗いところで光る「銀河」づくり

2016年02月09日 | 放課後スクール

今週の「アートサイエンスクラス」は、銀河について学んでいる。

 

何千億もの星が集まる銀河。

そして宇宙には、何千億!もの銀河がある。

 

私たちは、その何千億もある銀河の一つに暮らしているんだね。

そう、天の川(Milky Way)!

矢印部分が、私たちの太陽系!

(写真:Basic Knowledge 101より)

 

「うわあ、私たちって、ちっちゃ~い」と、

目も口も大きく開けて驚く生徒たち。(笑)

 

 

天の川は、

「渦巻銀河(spiral galaxy) 」と呼ばれている。

 

銀河は、こうして「形」によって分類されているんだね。

 

他には、「楕円銀河(elliptical galaxy)」。

その他はだいたい「不規則銀河(irregular galaxy)」に分類される。

 

 

 

「渦巻き銀河」にはより新しい星、「楕円銀河」にはより古い星が集まっている。

渦巻き銀河の星々が古くなり、燃え尽きてくると、「楕円銀河」に変化することもあるんだね。

 

 

銀河について話し合った後は、

ガラスの瓶の内側に、星を描く。

「暗いところで光る絵の具」を用いて!

 

「星は大きいものもあれば、小さいものもある」と言い合いながら。

 

できあがったら、星座探し!

どんな星座が見つかるかな?

みつけたよー!

 

「星の距離は様々だから、違う惑星から見るならば、地球から見える星座も全く違った形に見えるんだよ」

そんな話をしながら。

 

自分の描いた銀河に名前をつけ、思い思いの星座も作ってみたり。

 

最後に教室の電気を消してみる。

みてみてみて~私の銀河~! 

みんな大はしゃぎ!


今週来週の「アートサイエンスクラス」、星の生死、星雲のクリエーターに

2016年01月12日 | 放課後スクール

今週来週の「アートサイエンスクラス」は、

「星のライフサイクル」について。

 

星は生きている。

生まれて、死んでいく。

 

では、星は、何年生きるんだろう?

 

星の寿命は、その大きさなどによって変わってくるのだけれど、

もし私たちが毎日見ている太陽と同じ大きさくらいの星だったら?

(太陽は地球に一番近い「星」と確認しつつ)

 

約100億年生きるんだね!

 

私たちの太陽はというと、今半分ほど一生を終えたところ、

あと、50億年は宇宙に輝いているんだね。

 

じゃあ、死にゆく星には、何が起こるんだろう?

燃料を使い果たし、徐々に赤くなって、球状の形を失っていく。

そして、「planetary nebula(惑星星雲)」になる。

「猫の目星雲」

「エスキモー星雲」顔を覆うパルカみたいだね!

 

もし星が、太陽よりも大きなサイズだったら、爆発することもある。

そして「supernova remnant(超新星残骸)」と呼ばれる星雲や、

「カニ星雲」

ブラックホールになることもある。

 

星雲は、

こうして「星の死」でもあるのだけれど、

星が生まれる場でもある。

 

 

「emission nebula(発光星雲)」

「ワシ星雲」の中の「創造の柱」

 

「reflection nebula(反射星雲)」

「魔女の頭星雲」

 

「dark nebula(暗黒星雲)」

「馬の頭星雲」

 

の中では、

新しい星が生まれ、

星雲を照らしている。

 

 

ということで、星雲を描き中!

星の生まれる場、そして星の死でもある星雲、

自分の思う星雲を描いてみよう!

黒い画用紙とオイルパステルを用いて。

 

 

そして名前をつけてみよう!

ネックレス星雲、泡星雲、卵星雲など、色々な星雲が生まれ中!

 

 

何百億年にもわたる壮大な星の生死に思いを馳せ、

生徒皆、星雲のクリエイターに。


授業を練る楽しさ&これからの計画

2016年01月12日 | 放課後スクール

昨夜は授業後も夜8時まで研修。

スタッフの方々と集まり、

これまでの授業を振り返り、

そして今後のカリキュラムなどを話し合う。

 

こんな「惑星」を、スタッフ皆で実際に作りながら。

サンドペーパーでプラスティック部分をざらざらにして、

アクリルペイントがつきやすいようにする。

裏側に電池を入れ、

この塗った部分を押すとライトアップ!

 

アイデアを出し合い、授業を創り、

ここはこうしたらもっとよくなるんじゃないか、

そう磨いていく楽しさ。

 

 

 

今年度は、スタッフの方々から大いに学び、

今夏の引っ越しを終えたら、

少しずつ自らクラスを創っていきたいなと思う。

 

夢はものすごい勢いで広がり、

なかなか身体がついていけないのだけれど、

少しずつ形にしていきたい。

 

こんなクラスを創っていけたらと思う:

 

・サイエンスとアートのコラボ

創ることを通し、サイエンスの理解を深める。

サイエンスの理解を、創造的に表す。

サイエンスと創造性のコラボ。

 

・アートを通して世界の文化を学ぶ

世界中様々な文化のアートを実際に創り、その文化についても学ぶ。

 

・アートを通して日本語を学ぶ

創りながら言葉を学ぶ。

 

具体的な授業カリキュラムを練り磨いていきたい。

 

放課後スクールスタッフに学びつつ、

アートスタジオの知り合いに(アートスタジオを訪ねる、一生の友として楽しめるものがあるということ)、

みっちりアートの基礎を学びつつ(子供達に混ざって今月から!)、

 

ライフワークとして、

少しずつ積み重ねていきたい。


具体的な技術の上に散りばめる最もパワフルなエッセンス

2016年01月12日 | 放課後スクール

どう教えたら最も生徒たちが理解するか、

具体的な教授法を練る。

 

その上にフォーカスしたい、

最もパワフルなエッセンスとは、

やはり「喜び」だとしみじみ感じている。

 

知る喜び、学ぶ喜び、考える喜び、できる!喜び、探索する喜び、創る喜び、

そして、

生徒たちと共に探索する自らの喜び。

 

確かに技術面を整えることは必要不可欠なのだけれど、

その上に、「喜び」というエッセンスがあるかないかでは、

クラスの雰囲気が、がらりと変わる。


今週の「アートサイエンスクラス」、なぜ季節があるの?冬を感じてみよう!

2016年01月06日 | 放課後スクール

今週の「アートサイエンスクラス」は、季節について学んでいる。

 

なぜ「季節」というものがあるんだろう?

 

地球は約23度傾いている。

その「傾いた地球」が一年かけて太陽の周りを回っているよね。

(図:wikipediaより)

 

太陽からは熱と光が地球に注ぎ続けている。

 

こんな北半球と南半球を分かり易く示したボールを23度に傾けて、

「太陽になった生徒」の周りを回ってみる。

 

太陽の軌道を回る地球の位置によって、

熱と光の受け方が変わってくるね、

そう皆で「違い」を見出しながら。

 

 

 

それから、

季節についての抽象画に取り組んだ。

 

さて、「抽象画」って何だろう?

そうそう、ぱっとみて、家とか、動物とか、果物とか、何が表されてるのはっきり分からず、???となるような絵だね。

抽象画っていうのは、作者が「見ているもの」じゃなくて、作者が「感じているもの」や「考えているもの」を描いた絵。

 

見ている内に、見ている側にも、色々な気持ちや考えが浮かんでくるかもしれないね。

 

「あ、この抽象画、何だか虫みた~い」「何だかそわそわした気持ちになる~」

抽象画とそうでないものをいくつか比較して、感想を言い合いつつ。

 

では今日は、「冬」の抽象画を描いてみよう。

冬に「見えるもの」じゃなくて、

冬に「感じるもの」を描いてみよう。

 

キャンバスに向かいながら、手をあげ質問する子供達。

 

「先生、木を描いてもいいですか?」

「いいとか悪いとかないからね。

ただ今日は、見たままの木じゃなくて、冬の木を感じて描いてみて」

「先生ー、月を描いてもいい?」

「冬について感じること何でも描いていいのよ。

ただ、見たままの形じゃなくて、月を感じてみてね」

 

そんな会話をしながら。

 

この日出来上がった「冬」の抽象画!

 

テンペラペイントとボンドと塩の結晶を用いて。

 

この日の朝はちょうど初雪!

クラス皆、冬を感じ表すことに夢中になった。