いくつものトンネルを越えると、
小さな家屋にたどりつく。
家屋の隅にはベッドが置いてあって、
そのベッドの隅にゴソゴソと動くもの。
目を凝らして見ると、
顔を上げた豚と目が合う。
中型犬くらいの灰色の豚。
「わー、ぶたさんだー」
と次男がなでようとしたところ、
ぶー、と噛みつこうとする。
それで、
「あ、危ないから手を出さないようにしようね」
と言った矢先に、
三女が、
「あー、でもかわいい~」と近づき抱きしめようとする。
がぶりっ!
三女の手首に噛みつく豚。
とっさに、豚に飛びつき引き離そうとするのだけれど、
三女の手首をくわえたまま。
「だからママ危ないって言ったでしょー!なんで近寄るのー!」
と叫びながら、
豚を叩いたり蹴ったりしているところで、
目が覚めた。
今朝の夢。
それで思うのだけれど、
これまでも、こうして「危ないからやめようね」
と注意したにも関わらず、
子供達、してしまい、
痛い目に合うということがあったなあと。
「長ズボンはいて自転車乗った方がいいよ」と言ったのに、
半ズボンで走り回って転び、膝をすりむいたり。
「そこ登ったら危ないよ」と言ったのに、よじ登り、落ちて泣いたり。
「枝を持って走ったら危ないよ」と言ったのに、走って転んで、
枝が目の近くをかすったり。
その瞬間、
痛い思いをしている子供に自らも動揺マックスとなって、
まずは、「だからママ危ないって言ったでしょー!」と叱り飛ばす。
でも、痛い思いしている子には、そんな言葉届きやしないんですよね。
まずは、傷の手当てをしてやること。
手首や膝もだけれど、心の痛みの手当ても。
身体の傷に絆創膏をはってやり、
「あの豚恐かったね」と心の痛みを受け止めてやる。
気持ちが落ち着いたころ、
今度は気をつけようね、と話し合ってみる。
まずは、安全確保(豚を引き離す。傷の手当)
→ 気持ちを受け止める(痛かったね、恐かったね、と抱っこ)
→ 話し合い(今度はどうしたらいいだろう?)
この順番を覚えておきたいですね。
ああ、夢でよかったーとほっとしつつ、
夢に改めて教えられた朝でした。
隣で寝ていた夫へ、早朝から、寝ぼけて突き飛ばしてごめんね。