『フコク生命』の「ファミリーライフを応援する育児情報誌」
『Familettan 2017 Summer』創刊10周年記念号の、
「母と子の知育レッスン Vol.2」にて、
「コミュニケーションの基本『共感力』を育みたい」
について書かせていただきました。
共感力の大切さ、
そして共感力を育む関わり方を
年齢別に簡潔にまとめてあります。
他にも、
・休日パパとのどろんこ遊び
・家族で乗りたい観光列車10選
・ママとパパの通信費節約術
などなど、子育て家庭向けの記事が載っている無料冊子です。
もし機会がありましたら、是非手に取ってみてくださいね!
共感力については、以前、こちらにもより詳しくまとめてあります。
『オールアバウト』:コミュ力の要!相手を思いやる「共感力」を育むヒント
『ユア子育てスタジオ』:共感力を育むために役立つ10のヒント
共感力を構成する3つの要素とは?
共感力というと、 どんな力を思い浮かべますか?
まずは
他者の気持ちを感じられる力、
他者の側に立って他者の見方を理解できる力、
などではないでしょうか。
それでも、上の『ユア子育てスタジオ』の記事にまとめましたが、
共感力を育むためには、
そうした「相手の気持ちを感じ取る力」と共に、
「ネガティブな感情に向き合い調整できる力」を培うことが大切なんですね。
こうしたことを示唆する神経科学者Jean Decety氏とPhilip L. Jackson氏による研究に触れ、
当時、「確かにー!」と、とても納得したのを思い出します。
Decety氏とJackson氏は、
共感力は以下の
三つの要素から構成されるとします:
1.自身と他者との感覚の区別
2.他者の物事の見方や捉え方を理解できる
3.自身の感情的反応を調整できる
いくら相手の気持ちが感じられたって、
強烈に迫り来る感情に呑みこまれ溺れていたら、
身も心もいくつあったって足りやしません。
特に敏感な人や子供って、
他者の気持ちがなだれこんでくるからこそ、
この「3.自身の感情的反応を調整できる」がとっても大切になりますよね。
例えば、こちらの記事に紹介したように、
Decety氏による、こんな研究があります。
素行障害(conduct disorder:身体的攻撃性、嘘、性的暴行、動物への残虐さ、破壊行為、いじめ加害者
を持つティーン(十六から十八歳)と、
そうした行動を見せないティーンに、
「事故の被害者」などのイメージを見せ、
両者の脳を比較してみたといいます。
すると、
「ミラーニューロン」と呼ばれる「他者の痛みを自分の痛みのように感じる」脳の回路の活性化が、
素行障害を持つ子に「より強く」見られたといいます。
そして同時に、感情を制御する脳の部位がより弱く反応したというのです。
つまり、問題行動を起こしてしまうのは、
「相手へ共感する力が弱いため」ではなく、
「相手の痛みをより強く感じてしまうため」なんですね。
そこへ、
「自身の感情の制御力が弱い」という条件が重なってしまうと、
素行障害となって現れるというわけです。
鈍感だからではなく、むしろ感じ過ぎるからこそ、
尖った柵で囲い、攻撃的になってしまう。
または、感じ過ぎるからこそ、
心を閉ざしてしまったり、
部屋の外に出られずひきこもってしまう。
私自身も、そういった傾向がありましたから、
私なりに、よーく分かります。
今日はここで時間切れですが、
自分の感情に向き合いうまく付き合っていきつつ
共感力を育むことについて、
このブログの「思慮あるしつけ」について:http://blog.goo.ne.jp/managaoka/c/d6ebcb27543935dd7b115bb487f2136cでも、
何度もとりあげている小児精神科医ダン・シーゲル氏が提唱する
「マインドサイト」というコンセプトがとても役に立つと思います。
のちほどより詳しく紹介しますね。
また『It Mama』さんへの新しい記事について&
「レゴリーグ」や「最近訪ねた地」などについてもまとめていきます。
さて、今日はこちら「レイバーデイ」で休日、
とうとう、とうとう!夏休み最後のひー!です。
これから、次男のサッカートーナメント、
午後からは、家族プラス子供たちのお友達でハイキングです。
みなさん、新しい週、よい日々を!