マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

ネイティブアラスカンの「父」の思い出を「姉」と話した昨日、彼らの生きる世界観に「命と命の繋がり」を教えられます

2017年03月01日 | 覚えておきたい言葉

昨日は、久しぶりにネイティブアラスカンの「姉」から連絡があり、

電話で話しました。

 

去年12月に亡くなった「父」の思い出。

最期は、何日間も食べることを一切やめてしまい、逝かれたといいます。

 

 

20年近く前、

シャーマンの家系に育ったという「父」が儀礼をして下さり、

私はネイティブアラスカンの名前を2つもらい、

家族として迎えられました。

 

 

長男出産前のある日、

「父」は私のおなかに手を当て、

こんな言葉をかけてくれました。

 

「この子はあなたを必要としている。

あなたはこの子を必要としている。

この子はこの世界を必要としている。

この世界はこの子を必要としている。

だから命というのは宿るんだよ」

 

どんな命も、世界に必要とされるからこそ宿る。

父の言葉は、今も、私の胸にしっかりとあります。 

 

 

 

ネイティブアラスカンのみなさんは、いくつかの名前を持っています。

生れたときにつけてもらったものに、ひとつ、ふたつと加えられていくのです。

そうして親族の故人の名前を受けつぐことで、

その故人がまたその人の内に生き続けるという世界観を生きています。

 

私も、村で暮らした夏、

お茶ばかり飲んでいたところや、歩き方が似ていると、

2人の故人の名前を受け継ぎました。

 

 

ネイティブアラスカンの人々と過ごしていると、

「命と命は繋がっている」

そんな感覚を教えられます。

 

 

 

「お父さんの思い出と一緒に生きていこうね」

そう言いあって、30分ほどの電話を終えた昨日でした。 

 

「父」の冥福を祈りつつ。

 

今日の夕焼け by 次女


桜に包まれた歴史的人物碑、アメリカ建国の原点にある言葉

2016年04月01日 | 覚えておきたい言葉

「全米桜祭り」真っ只中のタイダルベイスン沿いには、

歴史的な人物の記念公園や記念館が建てられています。

 週末、桜に包まれながら立ち寄ったんですが、

石碑に刻まれた言葉に触れ、その力強さに子供達と感動してました。

いくつか紹介させてください!

 

フランクリン・ルーズベルト記念公園

ポリオにかかり歴代大統領唯一身体障害者だったというルーズベルト、

ケネディに続き、今日でも最も尊敬され人気のある大統領とされています。

「私たちが望むのは、戦争を終わらせることはでなく、戦争の始まりを終わらせることだ」

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第三代大統領トーマス・ジェファーソン記念館

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生誕200年を記念して1943年に建てられたそうです。

 銅像を囲む壁には、

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ジェファーソン氏が主要作成者となったアメリカ合衆国独立宣言の一節や政治理念が刻まれています。

 

銅像の下:

"...I have sworn upon the altar of god eternal hostility against every form of tyranny over the mind of man." - Jefferson to Dr. Benjamin Rush, September 23, 1800

 「人のマインドを覆おういかなる形の独裁に対し永遠の敵意を持つことを万能の神に誓う。」

 

周りのパネル:

"We hold these truths to be self-evident: that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain inalienable rights,”

「全ての人は平等に創られ、創造者により特定の奪い得ない権利を与えられている」

"God who gave us life gave us liberty.

「私たちに命を授けた神は、私たちに自由を与えた」

 "Almighty God hath created the mind free. All attempts to influence it by temporal punishments or burthens...are a departure from the plan of the Holy Author of our religion...No man shall be compelled to frequent or support any religious worship or ministry or shall otherwise suffer on account of his religious opinions or belief, but all men shall be free to profess and by argument to maintain, their opinions in matters of religion. I know but one code of morality for men whether acting singly or collectively."」

「万能の神は、自由なマインドを創造した。一時的な罰や重荷によりマインドに影響を与えるいかなる試みも、私達の宗教の神聖なる創始者の計画とはかけ離れてしまう。誰もいかなる宗教的な崇拝を強制され、宗教的信仰や意見によって苦しむべきではない。いかなる人も、宗教に関しての彼ら自身の意見を告白し維持する自由を持つべきである。一人であろうと集団で行動しようと、私はモラルの規制はひとつだけではないと知っている」

などなど。

 

アメリカ建国って、改めて、

「神」というコンセプトを基にしているんですよね。

当時ピューリタンの「神」が主要ではあったでしょうが、

ジェファーソン氏の言うように、いかなる宗教をも認める「神」ですね。

 

 ジェファーソン記念館から「ワシントン記念塔」方面を眺めると、

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桜の合間に、ホワイトハウス!
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ちょうど、大統領を乗せることもあるという軍機が横切ります。
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帰りの車の中で、長男がぽつりと言った言葉が印象的でした。

 「建国当時や、一昔前の彼れらが、今のアメリカの大統領選を見たらどう思うんだろうね・・・。」

 

桜に包まれたアメリカの首都にて。

 


ポーシャ・ネルソン氏の詩、心理的な「癖」に決着をつけるイメージ

2016年03月21日 | 覚えておきたい言葉

以前聞いたときは、ふーん、とさらりと通り過ぎたのですが、

最近、ああ、そういうことかあ、と心と身体に染み入ったイメージです。

 

自らの心理面での癖、

そして、子育てで繰り返している「習慣」。

こうしたイメージに出合うことで、

体感してきたことが、よりはっきりとした形になり、

決着するというか、次にいけるというか、

「言葉の力」を思います。

 

歌手、作曲家、俳優として活躍したポーシャ・ネルソン氏(Portia Nelson: 1920-2001)による、

「五つの短い章からなる自叙伝(Autobiography in Five Short Chapters)を訳してみます。

 

「五つの短い章からなる自叙伝(Autobiography In Five Short Chapters)」


第一章

通りを歩いていく。

歩道に、深い穴がある。

落ちてしまう。

途方に暮れ...、希望を失い。

私が悪いわけじゃない。

穴から這い上がるのにとてつもなく長い時間がかかる。

 

第二章

通りを歩いていく。

歩道に、深い穴がある。

見ないふりをする。

また落ちてしまう。

同じ穴にはまってしまったなんて信じられない。

でも、私が悪いわけじゃない。

穴から這い上がるのに、まだとてつもなく長い時間がかかる。

 

第三章

同じ通りを歩いていく。

歩道に、深い穴がある。

今度は穴があるのだとしっかり見届ける。

それでも、落ちてしまう...。癖...。 でも、

私の目は見開いている。

どこにいるのかも分かっている。

誰のせいでもなく、私が落ちたのだ。

すぐに這い出す。

 

第四章

同じ通りを歩いていく。

歩道に、深い穴がある。

穴の周りを歩いていく。

 

第五章

他の通りを歩いていく。

 

 

 

心理面の癖についての感覚的な話ですが:

 

こうして穴に落ちては何度も這い上がってきたからこそ、

再び穴に落ちたとしても、

どうしたらよいのかがより分かるようになり。

また今度「違う穴」に落ちたとしても、

どうすればよいかの流れも、より見えてきますね。


そう思うと、

真っ暗な穴の底で悶えていたあの日々も、

連なる章の一過程だったんだなあと。

 

 

また、穴の存在が把握できるようになってきたら、

わざと落ちて、

よりさっと這い上がることができるよう筋肉を鍛えるという手もありますね。

「曝露療法」。

 

穴を必死で「避けている内」は、

まだ穴が「力」を持っているんですよね。

「落ちてもさっと這い上がれるし、まあ、わざわざ落ちなくてもいいか」

そうなってくると、穴はあってもなくてもよくなり、「力」を失う。

 

そして、

「何のために通りを歩いているのか」

によりフォーカスできるようにもなる。

穴の周りを通ったり、

他の通りを選んでいくことも、

より自然に、できるようになるんですね。

 

 

子供達にも、

この流れをつかんでほしいなと思いつつ。

 


「人類への脅威はサイエンスとテクノロジーから」とホーキング氏

2016年01月19日 | 覚えておきたい言葉

理論物理学者のスティーブン・ホーキング氏が、

今朝のMSNニュースでこんなことを言ったととりあげられていた。

人類は、これから少なくとも100年は、宇宙に自己持続型コロニー(self-sustaining colonies)を築くことはないだろうから、とにかくそれまでとても気をつけなくてはならない。人類への脅威は、核兵器や遺伝子組換えのウイルスなど、サイエンスとテクノロジーから生まれる」と。

今月7日のインタビューにて。

 

ちょうど「黒死病」についてまとめている次女を囲んで、

昨夜は家族で伝染病について話していたところ。

 

14世紀ヨーロッパでは、

「黒死病」により3分の1以上人口が減り、

ヨーロッパ人の遺伝子に変化をもたらしたともされるけれど、

もし今既存の抗生物質や治療法では太刀打ちできない「遺伝子組換えウイルス」が広がったら、

同じような状況が生まれかねないんだね・・・。

 

朝から子供達とそんな話になり。

 

だからといって、進歩を止めたり、昔に逆戻りするわけではない。

私達はそれらの危険を分かり、コントロールする必要がある

というホーキング氏の言葉、思い出していきたいねと。

 

 

 

5年以内に亡くなるとされる

筋萎縮性側索硬化症を学生時代に発症して以来、

現在75歳まで活躍されてきたホーキング氏。

 

同じ記事にて、

「どうスピリットをアップさせてきたか?」と質問され、

「仕事へのパッション」と共に「ユーモア」の大切さをあげ、

怒らないことが大切だね。どんなに人生が難しくても。

なぜならもし自分自身や一般的な人生について笑うことができなくなったら、

あなたは希望を失ってしまうだろうから

と答えたとあった。

 

笑いの力にほぐれ、

目の前がぱっと広がる瞬間に、

今日も感謝していきたいなと思う。


その人の根底で力を与え続けるストーリー、今日はマーティン・ルーサー・キングJr氏の誕生日

2016年01月18日 | 覚えておきたい言葉

誰もが有名になれるわけではない。それでも誰もが偉大にはなれる。なぜなら偉大さは奉仕によって決定されるから

(Not everybody can be famous, but everybody can be great because greatness is determined by service.)」by マーティン・ルーサー・キングJr

 

2013年の、マーティン・ルーサー・キングJr氏の「私には夢がある・・・」スピーチの50周年を祝う行進に参加した、オプラ・ウィンフリー氏が引用した言葉。

 

オプラ・ウィンフリー氏は、テレビ番組司会者や俳優として活躍し、

「世界で唯一のアフリカンアメリカン億万長者」や「世界で最も有力な人物」とされてきた。

長年の活動が認められ、デューク大学やハーバード大学から名誉博士号を授与されてもいる。

 

私自身、ウィンフリー氏の番組はほとんど見たことがないのだけれど、

ユーチューブなどのクリップでいくつか彼女の言葉に出合い、

以下のようなことが心に残っている。

 

・シングルマザーに育てられ、9歳の頃からあらゆる虐待を受け、機能不全家庭に育ったウィンフリー氏。

あるクリスマスイブの日。プレゼントを買うお金も、特別な食事を用意するお金もない母。

「でもサンタさんがいるじゃない?」と泣きべそのウィンフリー氏に、「サンタなんて作り話よ」と。

 

その晩、玄関にノック。

ドアを開けると、3人の修道女が立っている。

そしてウィンフリー氏と弟に、クリスマスプレゼントの玩具とクリスマスの温かい食事を渡したと。

 

この時の喜びが、氏がいくつも手掛ける慈善事業の原動力になっていると。

あの喜びを、少しでも多くの子供達に広げたいと。

 

 

 

・父親を知らずに育ったウィンフリー氏。

毎週末母親に連れられて行った教会で、「父親は神様」と聞かされ続ける。

そうして、「私のお父さんは神様なんだ」と信じるようになったと。

「あなたのお父さんは?」と聞かれるならば、「神様よ」と答えるので、周りからからかわれ。

 

それでも、この「神様がお父さん」という「ストーリー」が彼女の奥底で、

キリスト教などの宗教や宗派を超えて、様々な活動を続ける彼女の根幹を形作っていると。

 

 

 

今日はこちら、マーティン・ルーサー・キングJr氏の誕生日で休日!

子供達と、マーティン・ルーサー・キングJrの伝記をもう一度読もうかなと思う。

 


毒を行きわたらせる自分に気づいていく、フォーカスを整えるということ

2016年01月10日 | 覚えておきたい言葉

「毒蛇に噛まれることで、命を落とすのではなく、

毒がめぐることで、命を落とすのだ」

 

という言葉がある。

 

噛まれること自体は、

確かに痛いけれど、

命に関わることじゃない。

 

その後、

毒が身体中に行きわたることで、

命を落とすのだと。

 

 

 

 

「噛まれた出来事」をいつまでもいつまでも反芻し、

毒を身体中隅々まで行きわたらせていく。

 

そんな自分に気づいていきたいなと思う。

 

とはいえ、行きわたらせてはだめ!と抗っても、

あまり効果はなかったりする。

 

毒の動きに気づきつつ、

静かに、ただフォーカスを整える。

温もりに溢れ躍動する中心に。

 

するとやがて、

毒は力を失う。


ホームスクール時代の友人の口癖、その子が聞いている太鼓の音

2016年01月06日 | 覚えておきたい言葉

上の子達がキンダー時代にホームスクールしていたころ、

毎週のように会っていた友人が、

口癖にしていた言葉をふと思い出すことがある。

 

主婦になる前にエンジニアだった経歴を生かし、

山の上に夫さんと手作りの家を建て、

娘ちゃんと学習障害を抱える息子君をホームスクールしていたアイルランド出身の友人。

 

我が家の子供達の写真をスクラップブックにしてプレゼントしてくれた時にも、

この言葉が添えられてあった。

 

「もし、周りの人々と同じペースを保てないとするならば、

おそらくそれは、彼が違う太鼓の音を聞いているからだろう。

彼の聞いている音楽に合わせステップを踏ませてやれ。

それがどんなに遠くからであろうと。

If a man does not keep pace with his companions, perhaps it is because he hears a different drummer. Let him step to the music which he hears, however measured or far away.)」

 by Henry David Thoreau

 

雪舞うアラスカの山上を想いつつ。


文化人類学に根を持つ「私の思う子育て研究」

2016年01月05日 | 覚えておきたい言葉

東南アジア地域を専門とする社会&人類学者の清水展氏は、

「私の思う人類学」

というコラムの中で、こんなことをおっしゃっている。

 

「一見、均質で平等に見える社会が、階級や性差や人種や民族によって分断され、マイノリティーが抑圧さたり排除される構造となっているならば、そのメカニズムを明らかにし、それを変えてゆくための方途を探り、別の形の社会を構想することが、文化と社会を研究することの中心的な課題」

 

これはもう本当に、私自身ライフワークだと思っている「子育て研究」のベースにあるコンセプトだと思う。

以上の文を拝借させていただき、「私の思う子育て研究」とするならば、

「一見、均質で平等に見える『教育システム』が、階級や性差や人種や民族や『手持ちのカードや特性』によって分断され、マイノリティーが抑圧さたり排除される構造となっているならば、そのメカニズムを明らかにし、それを変えてゆくための方途を探り、別の形の『教育システム』を構想することが、『子育て』を研究することの中心的な課題」

 

底のところに、文化人類学がある、そう改めて思う。


日々思い出したい「ピンクの像を思うな!」

2015年12月25日 | 覚えておきたい言葉

子育てをしながら思い出していきたいことに、

「ピンクの像を思うな!」というのがある。

 

 

そんなところにごみを捨てない!

より、

ごみはどこに捨てる?

ゴミ箱あちらにあるよ。

 

ゲームばっかりしない!

より、

今日の予定は?

 

 

そちらに行くな!

より

あちらよ、と示す。

 

「ピンクの像を思うな!」

と言うならば、

ピンクの像が浮かぶもの。

 

「白い像!」

と言うならば、

ピンクの像は浮かばない。


21世紀に求められる子育てスタイル?タイガー親、クラゲ親、イルカ親のバランス

2015年12月22日 | 覚えておきたい言葉

欧米で子育てについて話したり資料に目を通したりとしていると、

必ず出合うのが「子育てスタイル」というコンセプト。

以前何度かまとめたのだけれど

(オールアバウト:http://allabout.co.jp/gm/gc/451504/

ユア子育てスタジオ:http://kosodatekyua.com/category/kosodatestyle/)、

簡単に言ってしまうと:

 

1.独裁的子育てスタイル(authoritarian): 過度にコントロール   

2.消極的子育てスタイル(permissive): 過度に放任 

3.民主的子育てスタイル(authoritative): 子供の自主性を大切にしつつリミットも設ける     

 

50年近くの研究を経、

「1」と「2」についてはその弊害が多く指摘され、

「3」が最も子供にとって健やかなスタイルとされている。

 

 以下、精神科医Shimi Kang氏の著書(*)を参考に少しまとめてみると:

 

1.独裁的子育てスタイル(authoritarian)

「ヘリコプターペアレント(上空に飛びまわり何かあればすぐに着地できる)」

「芝刈り&雪かきペアレント(障害物を全て事前に刈り取る)」

「バブルラッパーペアレント(どんな小さなショックや残念なことからも守ろうとする)」

など様々な呼び方される過保護、過干渉や、

過スケジュール、過プッシュなど「タイガーママ」とも呼ばれる子育てスタイルは、

「1」の範疇。

 

Kang氏は、メンタル面に問題を抱える青少年を多く診てきて、「1」の弊害を実感しているとのこと。そして、「子育ての成功」とは何かと問う。一流大学入学?周りが目を見張る成果? 「レジメ的」にトップの医学生が、患者への思いやりに全く欠け、周りのスタッフとのコミュニケーションもとれず、インターンの時点で不合格となった例などをあげながら。

(ちなみに「タイガー親」という呼び名を行き渡らせるきっかけとなったイェール大学法学教授Amy Chua氏の二人の娘さんも、ハーバード大学とイェール大学へ進学。個人的には、Amy Chua氏の場合、両親共にアイビーリーグの出身&教授でもあり、そうした大学に進学するのが、ある意味「自然」ともいえる環境、中国とユダヤ(ハズバンド出身)のバリューも大切にされていて、メディア的には「ピアノの練習中できるまでトイレに行かせない」などスパルタ面が強調されるけれど、そうした一側面だけ周りが真似したとしても、「弊害」しか生まれやしないと思う。

 

 

2.消極的子育てスタイル(permissive) 

 Kang氏は、「2」のケースを「クラゲ親」と呼ぶ。骨がないと。

「アタッチメント子育て」(「アタッチメント育児が教えてくれる繊細さ」http://kosodatekyua.com/2014/04/attachmentsensaisa/参照)に過度に入れ込むことで、

親子の絆を傷つけるのじゃないかという不安から、

子供がやりたい放題するのを許しがちになるケースもみてきたと。

「アタッチメント子育て」は確かに、

共感力を養い内の安心感を育てるのに有効だけれど、

母親への「するべきリスト」満載

(母乳育児、赤ちゃんを出来る限り身体にくっつけておこう、添い寝など)で、

厳格に遂行しようとするなら罪悪感や燃え尽きを促進する面があるというのも、

よく分かる。

 

 

 3.民主的子育てスタイル(authoritative)

それで、Kang氏は、「3」のイメージとして、

「イルカ親」というのを提示している。

イルカのように遊び心に溢れ、賢くありつつ、他を気遣うことができ、

自主性がありつつも衝動を制御でき、集団が暮らすためのルールを尊重することもできる。

POD(イルカの集団の呼称)という言葉で大切なポイントを覚えておくといいと:

P = Play and exploration(遊び探索)

O = Others, including a sense of community and contribution(他者、コミュニティーのセンスと貢献)

D = Downtime, including the basics of regular sleep, exercise and rest(睡眠時間、エキソサイズ、休憩時間などダウンタイム).

 

 

また、

「ハイアチーービングで無残な子、

ローアチービングでハッピーな子の、

どちらかを選ぶ必要はない。

賢くありつつハッピーで、競争心がありつつ律もあり、実用的で情熱に溢れ、スキルがあり地に足がついていて、安全で独立心があり、やる抜く力がありつつ斬新、得意とする分野で優れつつコミュニティーの一員でもあり、野心に溢れつつ利他的、であることはできる。」と。

 

確かに、その両方でありえるんですよね。

 

そして21世紀に鍵となる要素として:

創造力

クリティカル思考

ソーシャルスキル

ポジティブキャラクター

とてもアンバランスな世界で順応してバランスを取っていける能力

を挙げている。

それらを培うのが、「3の子育てスタイル」=「イルカ親」だと。

 

 

 

子育ての鍵は「バランス」。

それはきっと誰もが感じていることなのだと思う。

ではベストなバランスをどうやって見出すのか?

 

それは刻々と変化し続ける子育て生活の中で、

Kang氏の言うように、

その都度「親自身の直感」を大切に、

その子その子に向き合いつつ、

見出していくものなのだろう。

 

ああ内のタイガーが荒れ狂ってる、

ここのところゆるゆるクラゲ気味だなあ

そう自らに気づきつつ、

その都度着地点を見出していきたい。

 

(*)参考資料:”The Self-motivated Kid “   by Shimi Kang., M.D.