「粘土は電気を通さない」
そう思ってました。
みなさんも、
電気を通すもの(導体):
金属系、人、水 などなど。
電気を通さないもの(絶縁体):
プラスチック、紙、ゴム、木、ガラス、陶器、粘土などなど。
と覚えてこなかったですか?
ところが!
『虹色教室』の奈緒美さんが紹介してくださった
『The Art of Tinkering』 by Karen Wilkinson & Mike Petrick
(邦訳本 『ティンカリングをはじめよう ―アート、サイエンス、テクノロジーの交差点で作って遊ぶ』)
に目を通していたところ、
「電気を通す粘土がある、しかも、結構簡単に作れてしまう」と知り、びっくり。
子ども達、つくる気満々。
そこで早速、「電気を通す粘土」を作ってみました!
材料:
237 mL 水
355 mL 小麦粉
59 mL 塩
44 mL 酒石酸水素カリウム ←代わりに「133 mLのレモン汁」でうまくいきました
15 mL ベジタブルオイル
フードカラー(オプショナル)
つくり方:
材料を鍋に入れて、
混ぜます。青色のフードカラーもまぜまぜ。
材料が混ざったら、
今度は鍋を火にかけ、再び混ぜます。
次第にこんな様子に固まります。
あとは、小麦粉をふって練って出来上がり。
か、かんたん!
こちらは、『アマゾン』で購入した電球と電池とソケット。
(電球もソケットもより数が少なかったら5ドル以下ですむと思います。5ドル=約500円)
回路をつなげて、
ライトついた!電気通ってる!
皆で感動のひととき。
疑問が湧き出ます
・なんで粘土が電気を通すの?! ← 塩が導電性だからなんだ!
・なんで粘土がくっつきあうと、ライトがつかないんだろう?
←電気は「最も容易に通ることのできる回路」を選ぶから、
これだと、電球のワイヤーでなく粘土を通って電子回路ができあがっちゃうんだ。
だから、粘土を二つに引き離して、
電球から出ている二つのワイヤーをそれぞれプラス・マイナスの粘土に差しこむ必要がある。
電球の長い方のワイヤーがプラスで、短い方がマイナス!
わいわいと言い合いながら。
ちなみに、材料の「塩」を「砂糖」に変えると、
電気抵抗率が150倍になるのだそうです!
電気を通さない絶縁体粘土の材料:
355 mL 小麦粉
118 mL 砂糖
44 mL ベジタブル油
118 mL 脱イオン(または蒸留)水
つくり方は、水を少しずつ混ぜ、火にかける必要もなし。
「導電性の塩粘土」と「絶縁性の砂糖粘土」を用いて
様々なアート作品もできそうです。
ちょうど今、長男が友人君たちと「ドローン」を制作中で、
こんな電子回路盤を、長男の部屋にて発見。
プラスとマイナスを繋げ、回路を築いていく感覚、
様々試しつつ、体験中です。
こちら今週は金曜日が学校休み。
小学校のお友達も泊まりにくるので、
皆で粘土を用いた「サイエンスアート」で盛り上がろうと思います。
みなさんも、春休みのアクティビティーにどうでしょうか?
それでは、今日もよい日を!