マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「子供には『3つの気質類型』がある」という研究、養育者自らがその子に期待することを見直す大切さ

2016年07月26日 | 思慮あるしつけ(discipline)

「気質」を理解するためのヒント、第二弾です。


ひとつ前の記事、

子供&自分の気質を理解するために覚えておきたい「9つの要素」、一般&HSCの観点から

にて紹介した「9つの要素」に基いて、

精神科医Alexander Thomas 氏と Stella Chess氏夫妻は、

子供を「3つの気質類型」に分類します。

 

 

1.外界に慣れやすい子、養育者にとって扱いやすい子(THE EASY CHILD):40% 

規則性があり、周りの物事に対し穏やかな反応を見せ、順応性があり、新しい状況に引きこもるより踏み出していく。乳児期には、早いうちに規則的な食事や就寝スケジュールを確立し、新しい日課、食べ物、人々にも、明るく比較的早く慣れる傾向にある。大きくなるにつれ、ルールやゲームを素早く学び、新しい活動に参加する準備ができており、学校にも容易に適応する。

 

2.外界に慣れにくい子、養育者にとって扱いにくい子(THE DIFFICULT CHILD):10%

不定期で、周りの物事に対し強烈に反応することが多く、新しい物事を前にするとなかなかうまく対処できなかったり引きこもる傾向にあり、環境の変化に順応するのに時間がかかる。乳児期には、しばしば不定期な寝食スケジュールであり、新しい日課、食べ物、人々に慣れるのに長く時間がかかり、よく泣く傾向にある。泣き声や笑い声も大きいのが特徴。フラストレーションが暴力的な癇癪につながることもある。

 

3.外界にゆっくりと慣れる子、養育者にとって時間のかかる子(THE SLOW-TO-WARM-UP):15%

(身体的な)活発レベルが穏やかで、新しく出合うことに引きこもりがち。周りの物事に対し(咄嗟に分かりやすい)強烈な反応は見せない。周りから「シャイ」と描写されたりする。

 

残り35%は、3つの特徴を合わせ持ち、3つの類型のどれか1つに当てはまることがなかったとのこと。

 

‘The Origin of Personality’ by Alexander Thomas, Stella Chess and Herbert G. Birchより)。

 

 

 

こうした「気質の違いがある」ということを理解しておくと、

世話をする側も、対応の仕方がより見えてきます。

 

つまり、

その子がすんなりできることと、

そうはなかなかすんなりとはできないことを理解し、

養育者自らがその子に期待することを見直し、

ハードルを調整してやれるようになるということです。

 

 

 

1の「扱いやすい子」が「40パーセント」という数字が出ていますが、

そうした比較的「多数者」に接するような姿勢や方法のみでは、

2の「扱いにくい」ような子には届きません。

これは、放課後スクールでも、私自身改めて実感したことです。

また、「ハイリーセンシティブな子(HSC)」の場合は、周りの期待を敏感に感じ取るため、

1の「扱いやすい子」になろうなろうと、

無理し過ぎることもあるでしょう。

もしくは、どうしてもそうなれない自分を責め、

罪悪感や恥の意識を募らせるということもあるかもしれません。

 

ちなみに、心理学者のアーロン氏は、HSCというのは、

3の「外界にゆっくりと慣れる子、養育者にとって時間のかかる子」

として分類される傾向にある、と言及しています。

(『The Highly Sensitive Child』 by Elaine N. Aronより)

HSCについては、我が家を振り返っても思うんですが、

外では1や3のように振る舞い、家庭では2のように爆発する、

ということもあるでしょうね。

 

 

その子の気質を理解し、

では、どう対応していくのが効果的なのか?

そう養育者として自らに問いかけつつ、

工夫していきたいですね!

 

いくつかの具体的な対応例について、

ざっとですが、後ほど、みていきます。


子供&自分の気質を理解するために覚えておきたい「9つの要素」、一般&HSCの観点から

2016年07月25日 | ハイリーセンシティブチャイルド

 子供に対応する際、その子の「気質」、そして自らの「気質」を理解することで、対応の仕方や押さえておきたいポイントが、見えてきます。

 

例えば、新しい環境に慣れるのにより時間がかかる子と、新しい物事が大好きでどんどん飛び出そうとする親の場合。ついつい子供の手を引っ張りプッシュし、となりがちなところ、「あ、そうだったそうだった」と気づき、まずはその子が慣れる環境を整えようと、フォーカスをシフトすることもできるようになるでしょう。

 

気質には、どちらが「良い・悪い」ではなく、ただ、「違い」があるのみ。

 

子供は自分でもどうしようもない「傾向」を受け止めてもらうことで、より健やかに伸びていく、そう思います。「そんな内気じゃだめよ!」とぐいぐい引っ張っていくよりも、「慣れる環境を整えてやる」ことの方が、その子が自分のペースで足を踏み出すようになっていくんですよね。

 

 

 

 

子供の「気質(temperament)」についての研究の中でも、最も詳細にわたるとされ、今も用いられ続けられているのが、精神科医のAlexander Thomas 氏と Stella Chess氏夫妻による研究です。

 

両氏は、子供の気質を捉える上で、以下の9つの要素」に着目しています。

 

エレイン・アーロン氏の著書『Highly Sensitive Child』でも、「ハイリーセンシティブな子(HSC)をより理解するために」と、これらの9つの要素」が紹介されています。ここでは、一般的に用いられているAlexander Thomas 氏と Stella Cress氏夫妻の説明と、アーロン氏の説明を参考に、まとめてみますね。

 

私自身、様々な子に接する中で、これらの9つの要素」が、その子を理解する助けとなってくれている、そう実感しています。

 

 

 

 

1.活発さのレベル(Activity Level)

いつも動き回っているか、じっとしていることが多いか。

 一般的には、こうした「身体的な活発さ」のみ着目されるわけですが、アーロン氏曰く、「身体的のみではなく内面的な活発さもみていきたいです」とのこと。ハイリーセンシティブな子(HSC)とは、フィジカルにはじっとして大人しく見えても、内面的には常にとても活発だったりします。一見静かに見えても、内面では日々大議論が繰り広げられていたりするんですよね。それゆえ、ぱっぱと行動できないこともあるわけです。

 

 


2.規則性(Rhythmicity, degree of regularity)

食事や就寝など、同じ時間に同じものを食べるなど、決まったリズムを繰り返すのを好むか。

HSCの多くが規則性を好むといいます(HSCにもそうでないタイプもいるとのこと)。繰り返しの習慣の中で、健やかに伸びていくと。日々の細々とした出来事からも「情報過多カオス」になりがちなHSCですから、生活基盤に「繰り返しの一定リズム」があることで、より安心するということもありますね。

 HSCのこの傾向は、我が家の現在でいうと、引っ越しなどの大変化にも活用できると実感しています。環境が大きく変わる中でも、朝何時に起き朝昼夜と食べ慣れた食材を口にし、夜ひととき集まり皆で感謝の言葉をいい合いハグして眠るといった日々慣れ親しんだ「繰り返しのリズム」をなるべく保つことで、より安心して大変化にのぞむことができます。

 

 

 

3.新しい状況や人への反応(the response to a new object or person

新しい状況や人に出合ったときに、どんな反応をする傾向にあるか。大胆に頓着せず衝動的に喜んで進んでいく傾向にあるか、前へ踏み出すことに躊躇したり抵抗しがちか。

HSCは、慣れるのに時間がかかるタイプが多いですね(HSCにもそうでないタイプもいるとのこと)。その際、「シャイ」や「内気」などのラベルを貼ることなく、できる範囲で、その子のペースでたっぷり状況を観察させてやりたいです。「内面に繰り広げられるかしましい大議論」が落ち着いたら、周りとは時間差があるものの、動き始めます。

 

 


4. 順応性(Adaptability)

環境の変化に順応しやすいか、より戸惑い動揺しがちか。

 多くのHSCが順応性に乏しいとされています。それでも、「現実では順応するよう要求され、圧倒されてしまっている、もしくは、圧倒されることを恐れている」といいます。「HSCは、順応しないと本人、そして周りにどんなことが起こるかも敏感に感じ取るため、柔軟であろうと最善を尽くします。それで、外では何とかうまくやり過ごせても、家庭では、少しの変化に爆発してしまうということも起こるんです。社会的に適切であるために、変化に向き合う能力を過信されてしまう」と。親にしてみたら大変ですが、家庭が自らを自由に発散できバランスを取り戻す場になっているんですね。

 こうした仕組みを理解すると、HSCにどう向き合うかも見えてきます。一つ一つの爆発に『怒る』よりも、「かなり無理してるんだね」サインとしてとらえ、気持ちを受け止めてやりつつ、ダウンタイムを大切にし、変化の必要のないところではなるべく慣れ親しんだ物事やリズムを整えていく。すると、次第に落ち着いていきます。

より大きな子とは話合うのも効果的です。どうしてこうなってしまうのか、そして「自らが自らを落ち着ける方法」を工夫できる姿勢を培ってやりたいです。学校から戻ったら、「一時間は部屋に閉じこもりお気に入りの音楽を聴きゆったりする」、や、娘たちは「気に入った香水を身に着ける」などもほっとするようです。大好きな香りに包まれ、息をゆっくり吐いて吸ってとしますからね(深呼吸は、交感神経&副交感神経のバランスをとる効果あり)。

 

 


5.感覚的な敏感さ(Sensory Threshold

音、味、触覚、温度の変化など、身体的な刺激に対しどれほど敏感か。

HSCは、敏感ですね。この敏感さが、創造性や芸術性などの様々な「芽」にもなり得るのだと、覚えておきたいです。

 



6.強烈さ(Intensity

 ポジティブ面、ネガティブ面共に、どれほど強烈に反応するか。乳幼児時代から、比較的小さなことにも強く反応していたか。喜怒哀楽をドラマティックに表現するため、周りもその子の感情をとても理解しやすいといいます。

 一昔前の研究では、「強烈さ」というと、こうした「分かりやすい強烈さ」にのみ着目されていたようです。それでも、アーロン氏曰く、HSCのほとんどが「強烈さ」を持っているわけですが、多くの場合、外へ向かって表現するよりも、内に向かうといいます。人見知りや場所見知りも、その場のあらゆる物事を細部にわたり、「強烈に感じる」からなんですよね。内に向かう強烈さは、「不安感や腹痛などの表れになることもある」とのこと。

 HSCやHSPには、「普通に」暮らしていくために、周り大多数が必要としないような「自己ケア」も必要なのだと開き直ることで、私自身随分と楽になりました。今、「私、HSPじゃないよなあ」と感じるのも、こうした「自己ケア」のためなんですよね。「ボティスキャン(身体中スキャンし、こわばった部分を吐く息とともに緩める、肩、首、舌、眉間など)」、「呼吸法(呼吸に気づいている、長く吐く)」、「グラウンディング(地に足がついている感覚、地球と繋がっている感覚、頭頂から地球の真ん中まで届くラインを想像してみる)」、「他者と自分へ思いやりを向ける(ゆったりと座ったり横になり胸に手を当て自らしっくりくる言葉を唱えてみます。科学的には扁桃体を落ち着けると分かっているんですが、他者&自分にすっきりと温かい気持ちで向き合えます)」、これで、私は日々「普通に」ハッピーに暮らせていけるわけです。子供にも伝え中ですが、親子共に自らに合った「自己ケア法」を培っていきたいですね。

 

 


7.機嫌(mood)

全体的に不機嫌でネガティブか、機嫌よくポジティブか。周りの状況によって機嫌が極端に変わりやすいか。

アーロン氏曰く、現在の心理学では、こうした「全体的なムード」に着目することはあまりなくなっているとのこと。誰だって、周りの物事により機嫌は変わりますからね。

 

 


8.気のそれやすさ(Distractibility)

音や、シーンや、匂いなど、周りで起こる出来事にそれほど影響を受けず、目の前の物事に集中できるか。

HSCは、周りの状況に敏感なため、気がそれやすくもあるわけですが、アーロン氏曰く、「目の前の物事に戻りタスクを終えることができる場合が多い」とのこと。目の前のタスクを終えることに対しても「敏感」ですからね。

 また、興味のあることに対しては集中度が高くなり周りの状況にお構いなし、興味がないことに対しては気がそれやすいといった様子は、多くの子供に見らるわけですが。「ギフテッド」傾向にある子など、その度合いが極端であることも多いですね。

 



9.やりぬく姿勢(persistence)

一旦とりかかったことを最後までやりぬこうとするか、すぐに投げ出す傾向にあるか。

最後まで何としてでもやり抜こうとする子には、無理しすぎて燃え尽きないよう気を付けてやり、すぐに投げ出す子には、目標を細切れにし「小さな達成感」の喜びを体験させてやります。

HSCは、あらゆることを深くプロセスしがちなので、「やりぬく姿勢」が強いととらえられやすいといいます。一方、失敗を恐れたり、小さな誤りが気になり過ぎ、途中で投げ出してしまうこともあるとのこと。完璧主義とうまくつき合う姿勢を培ってやりたいです。

 

 

 

生後2-3か月には確立するとされる「気質」。

目の前の子に向き合い、理解しつつ、より良い方向へと伸ばしてやりたいですね!

 

 

 

参考資料:

‘The Origin of Personality’

by Alexander Thomas, Stella Chess and Herbert G. Birch

http://www.acamedia.info/sciences/sciliterature/origin_of_personality.htm

 

『The Highly Sensitive Child』 by Elaine N Aron


夏休みな日々:レモネードにホタル、作りモノ、持ち歩きグッズ

2016年07月25日 | 絵・作りモノ

ここらあたりはホタルがちらちら飛んでいます。

夜電気を消した後、

「な、なに、あの宙に舞うキラキラー!」

そう屋内に入り込んだホタルに仰天することも。

 

今朝は、レモネードの中に、

ホタル発見!

元気に泳いでました。

水辺に生息するだけあって、溺れないんですね。

庭に放つと、軽やかに飛び立っていきましたよ。

 

 


作りモノ

・ホネホネ魚

by 次男

超簡単でボヨンボヨンと動いて楽しいです。

インストラクション:http://krokotak.com/2016/07/moving-fish/

ホネホネ~。

 

 

・紙の毬

え、こ、これで、できちゃうんだーと感動。

AのラインBのラインと交互にノリを塗りながら、20枚薄紙を重ねていきます。

円形の型を貼り付け、

切り抜き。

半分に切り、

端っこを糸でつなぎ合わせます。

 

引っ越しごたごたの中、手元にあった材料で試したので、

完成とはいきませんでしたが、

もう少し大きな紙で、ノリが乾くのをしっかり待つのがポイントですね。

落ち着き次第、もう一度挑戦しようと子供たち盛り上がってます。

説明スペイン語ですが:https://www.facebook.com/Vlechten.met.Daan/videos/1865199773717738/

 

 


持ち歩きグッズ

旅やら引っ越し先間との行き来やらで車の中にいることも多いこの夏

兄弟姉妹のアクティビティー待ち時間などにも重宝ですね。

 

ちょっとおしゃれなクイズ本

娘たちのお気に入り、につられ次男も持ち歩いてます。

中は、「数独」や「ハングマン」や「ワードサーチ」などなど。

 

・マグネットボードゲーム

ボードにピースがマグネットでくっついてくれます。

マグネットチェスなど、

車の中に常備。

 

 

 

さてさて、荷造り大詰め。

業者一切入りませんので、家族一同、体力筋力勝負です。

子供一人一人までが、かけがえのない労働力。(笑)

モリモリ食べグーグー寝て、来週の引っ越しにのぞみます!

 

みなさん楽しい夏休みを!


「関東関西でギフテッドの子を持つ親の集まりがあるようです」のお知らせ

2016年07月25日 | ギフテッド


『ユア子育てスタジオ』へお知らせを載せました。

関西&関東にて「ギフテッドの子を持つ親で集まりましょう」茶会があるようです!


今回のお茶会は締め切りとなったようですが、

担当の「きらりママ」さんによると、

今後も開かれる予定とのこと。

お茶会の参加申し込みを締め切ります (きらりママさんのブログ『これでいいのだ(?)』より)

興味のある方は、連絡を取ってみてくださいね。



旅の報告&『虹色教室通信』の未来奈緒美さん祝出版!

2016年07月15日 | お知らせ

ニューヨーク、コネチカット、マサチューセッツ、ニュージャージーと回った旅を終えました!

『ユア子育てスタジオ』のほうへ旅の様子や思いをまとめました。

米国東海岸の街&大学めぐりの旅、大学側が学生にどれほど投資しているかをみる

 

マンハッタン南部のバッテリー公園からのぞむニューヨーク市!

 

 

戻ってきたら、何とも嬉しいお知らせ。

『虹色教室通信』の未来奈緒美さん、祝出版!

『ユア子育てスタジオ』記事:

『虹色教室』の未来奈緒美氏が「子供の考える力を引き出す」本を出版されました!

こちらに詳細&購入方法が記載されています:http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=83303


普段から、その活動を見上げている奈緒美さんのこれまでの蓄積が凝縮された本、

手元に届く日を、心より楽しみにしています!

 

 

こちら、連日摂氏35度超え!蒸し蒸しです。

セミの声に囲まれ、日本の夏を近く感じつつ。

アラスカでの16年間は30度体験ほとんどなく、

からりと乾燥し、

セミという存在も皆無でしたから。

 

みなさん、引き続き楽しい夏をお送りください!


「しつけ」が目指すものとは?英訳は「discipline」だけれどニュアンスは随分違う

2016年07月15日 | 思慮あるしつけ(discipline)

「しつけ」という言葉は、

英語だと「dicipline(ディッシプリン)」と訳されますが、

微妙に意味が異なります。

 

「しつけ」というと、

犬猫などの動物も含まれ、

他者がより力を持たないものを「調教」したり「訓練」するといったようなニュアンスがあります。

 

一方「dicipline」とは、

「律する」という意味。

子育てでの「dicipline」の目標とは、

将来その子が「自分を律する(self-discipline)」ことができるようになる、

ということです。

 

「将来この子が自分で自分を律することができるように」とは言いますが、

「将来この子が自分で自分をしつけられように」とは言いません。

「しつけ」とは、

全くもって他者へ向けての行為、

しかも、上から下への行為なんですね。

 

 

子育てでの「dicipline」とは、

最終的に「自分を律する」ことができるよう目指すこと。

 

では、「自らを律する(self-discipline)」ようになることが、

なぜ大切なのでしょう?

(以下‘Effective Discipline for children’より)

 

「自らを律する(self-discipline)」ことで、

「子供は、危険から身を守り、

健やかな良心を発達させ、

内在する責任感や自制心を身につけていく」

とされています。そうして、

「快楽を先延ばしにすることができ、

他者のニーズを考慮し、

攻撃的であったり敵対心を持つことなく断定的で、

必要ならば不快感に寛容でもあれるといった、

成熟した感情をもつ大人に成長する」と。

ーーーーーーーー 引用終わり ーーーーーー

 

ヒトは一人では生きていけません。

集団で暮らし、

自らの望みと、周りからの望みの間で葛藤を抱えつつ、

互いにwin-winとなる着地点を模索していくこと、

それが、自らの幸せ、そして、他者&集団の幸せにも繋がります。

そのために、「自らを律する」ことが必要になるんですよね。

 

 

こうした「しつけ」と「dicipline」という言葉の違いを理解しつつ、

「しつけ(dicipline)」についてみていきます。

 

注目したいのは、子供の性質により、

効果的な「しつけ(dicipline)」の方法が違ってくるということ。

 

・子供の性質分類

・様々な「dicipline」の方法

・ADHD傾向にある子は報酬などの外的動機付けがより効果的?

・「タイムイン」の具体的方法例

・年齢に見合った「dicipline」の方法

 

などなどについて、

引越しのダンボールに囲まれながら、

少しずつまとめていきますね。


近況をまとめました。「無駄」に見えることに没頭する貴さ&旅の後は引っ越しです!

2016年07月05日 | お知らせ

『ユア子育てスタジオ』の方へ、近況をまとめした。

近況報告、「無駄」に見えることに没頭する貴さを噛みしめて。旅の後は再び引越し!

次女と友人たち。

 

また、少し前になりますが、「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)」について、

こちら『マイコー雑記』に綴ってきたことをまとめました。

『オールアバウト』:

子供の折れない心を育む「自分を思いやる」という方法

『ユア子育てスタジオ』:

オールアバウト記事「子供の折れない心を育む『自分を思いやる』という方法

 

長男は昨日からニューヨークへ、

明日現地で落ち合います。

戻ったら長女はアラスカへ一週間、

旅を終えたら、今月末の引越しにフォーカスです!

みなさん、よい夏をお過ごしください!


教育ジャーナリストの記事に思う、「子育てイメージ先行」から「自らの子育てを築く」へ

2016年07月05日 | 子育て全般

「ユア子育てスタジオ」の方へのコメントで、

教育ジャーナリストおおたとしまさ氏の「『プロ親』ブーム時代に 塾のなすべき役割とは?を紹介していただきました。

 

おおたとしまさ氏の言う、

「タイプの違う多数のプロ親が出現し、『結局みんなやり方が違うじゃん! どれをまねしたらいいのかわからない!』という結論になり、数年のうちにプロ親ブームは終焉を迎える」

という予測、面白いですね。

 

そうして、結局、

「外注の子育て」でなく、「自らの子育て」を、

個々の家庭が築いていく、という風潮がメインになったら、最高です。

 

子育てでの、最も大切な根っこにあたるものとは、

とてもシンプルなんだろうなあと、

子供に接する年月を経るほど、私自身、思うようになっています。

 

ただ、昨今は、その上に築いていくはずの、

様々なスキルやメソッドや、

いわゆる「プロ親」が発する「子育てイメージ」的なモノが先行して、

最も大切なはずの根っこの部分が隅に追いやられがちなのかなと感じてます。

 

プロ親が溢れ、ロールモデルがより多様化することで、

「当てはまらないじゃん」と途方に暮れる人々も増え、

そこから、目の前のその子と向き合い、

再びシンプルな根っこから築き直す姿勢が促進されていくといいですね。

 

おおた氏が出版社に、

「無名でいいので、強烈な教育をしている親っていませんかね?」と尋ねられるように、

世に出てもてはやされるものとは、往々にして「極端」になりがちです。

ですから、そのまま実際に子育てに当てはめるわけにはいかないものがほとんどなんですよね。

なぜなら子育てって、ホント、地味な日々の繰り返しが大半で、さじ加減&バランスこそが、根幹にあるものですから。

 

 

1つの在り方を提供する「プロ親」だけではなく、

教育や子育てを専門とするような人々や塾が、

柔軟に様々なタイプに対応することで、

子育てを手伝っていく。

 

なるほどなと思いますね。