マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

『オールアバウト』寄稿:1日5分で改善!子供の不安感への対処法10選&我が家の子ども達の様子と不安障害が完治して思うこと

2018年03月23日 | 不安感を導く

 

こんにちは!

 

・仕事原稿

・ワシントンDCの桜を見に来た親族滞在

・子ども達のスポーツの春シーズンが始まり過密運転スケジュール

・約3か月後の日本への引っ越し準備

・週末学校勤務

・日々の5人の子のもろもろなどで、

なかなかブログへの時間が絞り出せないのですが

こうして少しでも向き合えるひとときが、

嬉しいです。

 

こつこつ続けますね。

 

毎度、ブログの更新の期間があくと、

スクリーンに向かいながら、

お伝えしたいことが溢れて溺れそうになるのですが、

オール・オア・ナッシングとならず、

10%でも20%でも伝えられればいいといった気持ちで、

向き合っていきます。

 

 

この記事では、

『オールアバウト』さんへ掲載していただいた「不安感」についてつづらせてください。

 

記事に載せたように、

不安障害(anxiety disorder)は、

現代の米国の18歳以下の3分の1!にみられるといいます。

 

私自身、この数字を見て、驚きました。

同時に、周りでも子どもさんが服薬している家庭をいくつか知ってますから、

納得もしました。

 

不安障害だった私自身の経緯と子ども達の様子 

不安感は、

私自身にとっても、

長い間、とてもなじみのあるテーマです。

 

医師に診てもらったことはありませんので、

不安障害と診断されたことはないのですが、

チェックリストや症状を見ていると、

「ああ、そうか、私は、不安障害だったんだ」と思います。

 

幼児期から、知らない人の前で一切口がきけなくなってましたし(場面緘黙症?)、

毎晩のように、「明日には死んでしまう」という恐れで眠られなくなってましたし、

小学校5年生ぐらいから、

「パニックアタック」のような出来事を何度も通り、

30代前半には、夜な夜なのパニックアタックで

日常生活もままならなくなりました(パニック障害?)。

 

それから10年以上たち、

「完治した」と感じています。

 

夜な夜なのパニックアタックも、

身体的な症状が出ても(原因不明の圧倒的なファイト・フライト状態)、

落ち着く術を徐々に身に着け、

振り回されることはなくなっていったのですが、

術を繰り返す内に、

そうした「身体的な症状」さえも、出なくなりました。

 

不安感との付き合い方を身に着け、

自分がのっとられることがなくなり、

適度に健やかな不安感とともに、

暮らしていけるようになったんです。

 

 

断然楽になった今から、

当時を振り返ると、

やっぱり私は、長い間、普通の状態じゃなかったんだなと思います。

 

 

こうした経緯がありますから、

私は、不安感で不登校になったり、

引きこもりになってしまう子の気持ちや苦しみが、

私なりに、とてもよく分かります。

 

「ちょっと特異な扁桃体」を持って生まれてしまったこと。

HSPやHSCというコンセプトを提議したエレイン・アーロン氏は、

「高精度の警報機」という言い方もしてますね。

 

 

そして、こうした特性を持つ私から生まれた子たちも、

やはり皆、大なり小なり、

「ちょっと特異な扁桃体」を持ってしまったなあと感じています。

 

生まれつきか、

不安感の強い親に育てられるからそうなるのか...、

両方でしょうね。

 

 

我が家では、こんな様子がみられた子がいます:

 

・娘の1人は、キンダー(年長)に入る前は、

知らない人には一切口をきけない・きかない

 

・娘3人、キンダーから低学年まで学校ではあまり話をしない(家ではぺちゃくちゃ)。

先生方からは、「話さないけれど居心地はよさそうです」と言われていました。

今では3人とも、家でも外でも、おしゃべりさんです。

 

・次男は、プレスクールをドロップアウト(激しいチック:2カ月間続いた次男のチック症

キンダー(年長)は休み休み行き、

毎日ランチルームで私と一緒にご飯を食べてました。

(ランチルームの喧騒が恐くて、学校自体「音が大きすぎる」と言ってました。

先生から、イヤーマフをすすめられました)

今3年生ですが、学校が楽しいようで、毎朝家を飛び出していきます。

サッカーに夢中で、休憩時間もお友達と校庭を走り回り活発、

数年前が、今では信じられないほどです。

 

・ルールやその場で期待されることを破ってしまうことへの不安感の強さ

(訪ねた先などでその場のルール表などが壁にはってあると、

幼児期から、逐一読んでもらいたがりました。)

 

・他にも、それぞれの子で極度に恐がる対象が違いましたが、

着ぐるみ、少しでも刺激の強い映像、暗闇、場の雰囲気、におい、虫など、

この世の終わりのように恐がりました。

『It Mama』寄稿:「敏感っ子」へのNG対応&恐がりで泣き虫だった長男17歳が自らを振り返り思うこと

・恐がり次男の様子:過度激動?

自然に囲まれ随分と虫に慣れた次女6年生の修学旅行、「クモへの恐怖感」ってなんなんでしょうね

ハイリーセンシティブチャイルドの生き辛さを和らげ、よい面を生かしていくということ

・スターウォーズ展示会での三女と着ぐるみ

 

 

我が家では、

私自身「不安感に乗っ取られない術」を身に着けていき、

子ども達との対応にも心を配り、

子どもたちも成長するにつれ、

家族皆で、楽になっていきました。

 

 

記事には、

最近の研究や、子どもたちがお世話になったカウンセラーさん、

様々な不安障害向けの機関がすすめる対応を、

10選んであります。

 

この「10選」にとりあげた、

「1日5分でも心がけたい子どもとの関わり方」は、

不安感の強さに関係なく、

子どもの安全基地を築くうえでとてもパワフルですよ。

 

興味のある方、是非どうぞ!

1日5分で改善!子供の不安感への対処法10選

 

 

 

以下は、

私自身は不安感の専門家でなく、

医学的な根拠もないということを前提に、

個人的に感じてきたことを、つづらせてください

 

不安感のキャッチボール悪循環からぬけるためにできること

不安感は伝染する、

私は、そう体感してきました。

 

1.周りの大人が場の雰囲気を引き上げる 

みなさんも、

不登校の子を持つお母さんへのアドバイスとして、

「お母さんは仕事をしたり夢中になるような趣味をみつけて、

なるべく楽しそうに明るくしているといいですよ」

という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 

これは、基本的な姿勢として、

とても有効だと思います。

 

子どもの不安感に呼応するように

お母さんも不安感でいっぱいになって、

家庭の中が不安感のキャッチボール状態になることって、

私自身の体験からもあります。

 

その悪循環からぬけるためには、

お母さんが、他に生き生きと打ち込めることを見出し、

家庭の雰囲気を引き上げていくのは確かにとても大きいです。

 

 

2.不安感の正体を見抜く:具体的にイメージ化する

そして、こうした不安感がうつったりうつしたり

といったやりとりにはまりこまないためには、

不安感の正体を見抜いておくことです。

 

正体を見抜くには、

不安感をイメージとしてビジュアル化してしまうのも手です。

子どもたちがお世話になったカウンセラーさんは、

「虫(bug)」にたとえてました。

「虫のようなものだからね、

あら、くっついたわと思ったら、

ぱっぱと払っちゃえばいいのよ」と。

 

私自身がとてもしっくりくるのは、

「幼児」のイメージです。

理不尽に所かまわず、

「あれしたい!これしたくない!」と駄々をこね、

困らしてくれます。

ひょいっと抱っこして、背中トントンしながらなだめ、

時には、ぴしゃりと言ってきかせる必要もあります。

 

まさに、こちらに書いたように、

『It Mama』寄稿:「ダメ!」と言っても聞かない子には、どうしたらいいの?&「優しさとブレなさ」ってどう両立する?

「優しく、それでもブレない態度」で向き合っていくこと。

 

すると、

ちょうど幼児が王様になって周りがふりまわされっぱなし、

となることがないように、

不安感が暴走することもなくなっていきます。

 

私は、

子育てを通して、

不安感との付き合い方を学んできたんだなあ、

しみじみとそう思いますよ。

 

不安障害とは、

不安感が「暴走」している状態。

 

抑えつけるのでもなく、やりたい放題を許すのでもなく、

うまく導く存在を回復していくこと、

それが、不安感とうまくつきあう術です。

 

そしてその存在とは、

全ての人々の内にあり、

不安感の苦しみを抱える子供や大人たちのサポートとは、

その存在を回復していくこと、そんなイメージを持っています。

 

 

3.「どうなろうとも、その後の糧になる/する」という決意 

考え方の土台として、

「どうなったとしても、糧になる/ する」と決意すること。 

これほど、不安感が吹き飛ぶ姿勢はないなあと思います。

 

不安感に乗っ取られている状態とは、

「もし、~したら」と未来の失敗やうまくいかないことで

頭がいっぱいになっている状態ですよね。

 

それなら、

いっそのこと最悪を想像し、

「もしそうなっても、なんとかなる、なんとかする」と腹を据えると、

不安感が吹き飛んでいきます。

 

できることをして、

それでも、望まない方向へと物事が進んだとするなら、

あとは、どうしてそうなったのかと学び、

その後へ生かしていくのみ。

 

私自身振り返っても、

ひとつひとつの失敗やうまくいかないことは、

その後の成長へのヒントが詰まった宝庫だった、

そう思います。

 

この長年の不安障害にしても、

だからこそ得られたものってかけがえがないです。

私を芯から立たせてくれました。

 

成功も、うまくいかないことも、成長し続ける過程。

あるのは成長のみですね

この原点に立ち返っていきたいです。

 

この考え方の土台に立つならば、

不安感も力を失います。

 

 

 

 

 

 

 

さて、

次女の中学校の「ライフ・スキル」のクラスで、

卵を赤ちゃんにみたてて、

1週間面倒をみるという課題がでましたよ。

 

次女、パブロくんと名付けてました。

「どこにも連れていくように」ということで(赤ちゃんですからね)

毎日学校へもですが、出かけ先の様子も報告するんです。

(以下、課題提出のために次女撮影。)

シートベルトしめてどこへ?

 

カートに入ってお買い物。

 

サッカーや、

 

イヤフォンで音楽なんて、

 

あなたいくつ…。

そういえば、ヒゲはやしてますね。

 

課題としては、ひびがはいったら減点。

将来の子育ての練習ということで、

1日中丁寧に扱う体験をさせるんですね。

 

まあ、卵のパブロくんは、

ぐずりませんし、おっぱいやミルクをあげたり、

おむつや洋服をかえる必要もないですし、

夜もぐっすり寝てくれますし、

赤ちゃんのお世話に比べ、その大変さは、何百分の一ですが、

中学生たちが、こうして少しでも、子育ての大変さを体験するというのは、

いいことだなあと思いませんか? 

 

それにしても、

一日中ず~と一緒にいて、どこに行くにも連れて行って、

自分の睡眠時間も時にはトイレに行く時間さえしっかり確保できないままお世話をし続けるのって、

改めて、とても特別な期間でしたね。

 

みなさん、温もり溢れる春を!         


我が家で効果を実感している「人生の変化時や不安感の強い子に効果的なエキソサイズ」実践例

2017年12月19日 | 不安感を導く

次の記事に事情を説明しましたが、

困難に立ち上がる子と潰れる子の違いとは?&膨大な宇宙を内に秘め人知れず歩き続ける人々

我が家で効果を実感しているエキソサイズです。

興味のある方は、お試しくださいね。

 

 

 

不安感の強い子は、

ぎゅっと身体に力が入っていることが多いものです。

ですから、まずは、身体をほぐすことから始めます。

 

 

1.まずは、吐く息と共に、

足の先から頭の先まで、力の入っている個所に気づきます。

 

 

2.ひとつひとつ、吐く息と共に緩めていきます。

爪先、足首、膝、太もも、腰、下腹、みぞおち、胸、肩甲骨、肩、首、顎、舌、頬、眉間、頭頂・・・

 

 

3.身体が緩んだら、

胸に手を当てます。

 

 

4.これまでで、

「幸せ」と感じた瞬間を思い出してみます。

←時によって、「エキサイティング」「ありがたいなあ」

という気持ちにフォーカスしても効果的。

 

 

5.その気持ちを、

柔らかくほぐされた足の先から頭の先まで、

全身に行き渡らせます。

 

口の端を両方少し上げて、

微笑んでみます。

 

 

6.そして、「大丈夫(I am fine)」と言います。

 

 

 

途中、 

不安感が湧いたら、

視覚化します。

 

震える小さな女の子。

膝を抱えてしゃがみ込む男の子

 

その小さな子を抱きしめ、

全身に行き渡らせた「幸せ」な温もりをこめて、

「大丈夫よ(You are fine)」と伝えます。

 

 

 

 

 

言葉にすると、さらっと読めてしまうことですが、

ひとつひとつの動作や言葉に、

心を込めて、ゆっくりとしてみてくださいね。

 

子供たちも、親自身も、

落ち着きますよ。

 

 

朝起きて、そして一日に何度か、

続けてみてください。

その効果を、実感されると思います。

 

習慣にすることで、

子どもたちがこれから生きていく上でも、

一生、役に立つことがあるのじゃないかな、

そう思っています。

 

 

 

さて、今年も2週間を切りましたね!

冬休み、大掃除で物を減らし、

軽くしていきたいなあと思ってます。

 

そして、

「健やかさ」を促進する次の「4つの柱」を意識しつつ、

1・運動

2.睡眠

3.食

4.ストレスマネージメント

生活改造を続けていきます。

 

今学んでいる心理学者ジェーン・ネルセン氏の「ポジティブなしつけ」講座も、

年内に終わる予定です。

認定講師として、伝えられる形にまとめていきますね。

 

今夜はハヌカ8日目、

最後のキャンドルを灯しますよ。

 

みなさん、温もり溢れる日を!

 

 

 


ハーバード大学研究「不安感を導くメソッド」、「不安のかたまり」は「ウキウキな躍動感」と隣り合わせ

2016年12月29日 | 不安感を導く

実はこの「ハーバード大学の研究」を見つけたのは、

今週のことなんです。衝撃を受けました。

 

というのは、

ここ何ヶ月間か、私自身試し、娘たちとも話し合ったりして、

「これって、すごい!」と感じていたことが、

まさしく、実証されていたからです。

 

この「これってすごい」を確信するにつれ、

みなさんに「上手くお伝えする方法がないかな」と数日前ググッってみたところ、

この研究を見つけたという次第です。

 

 

研究紹介の前に、

10年以上前にパニック障害を起こすなど、

不安感に呑みこまれがちだった私自身、

この「これってすごい」を実感するようになった経緯を、

ざっと説明させてください。

 

 

以前、「ナーバサイテッド!」という言葉を紹介しました。

 

ナーバスとエキサイテッドが合わさり、

「不安が押し寄せる」んだけど「ウキウキ大興奮!」

といった気持ちを表す造語です。

 

アラスカ時代の三女の親友Eちゃんが、

行事の前などに、叫んでいた言葉です。

 

言いえて妙だよなあ、

「不安が押し寄せる」と「ウキウキ大興奮!」

はコインの裏と表のようなものなんだよね。

そう漠然と思っていました。

 

それで、ある日、

子供たちとこちらの「テッドエド」のクリップをみていて:

 

ふ~ん、「ファイト・フライト」状態って、

不安や恐怖によって引き起こされる状態だけれど、

ローラーコースターやお化け屋敷に出かける人の心理って、

この「ファイト・フライト」状態を楽しんじゃうということなんだね。

 

「ファイト・フライト」とは、人類が誕生して以来、

危険を回避し生き残るために培われた原始的な反射機能なわけだけれど、

それでも、「命の危険はない」と底のところで分っているのならば、

この「ファイト・フライト」を楽しめてしまう。

 

というのも、

「不安恐怖」と「ウキウキ大興奮」って脳の機能的には同じ状態なんだ、

だから、すぐに切り替わることもできるんだねえ、と納得。

 

 

 

 

それで、試してきたんです。

不安を感じたら → ウッキウキな気持ちを思い出す、と。

ほとんどの場合、命の危機状態にあるわけじゃないんですから。

これがですね、ホンとに、効果抜群なんですよ。

脳も身体も「似通った状態」だけに、するりと切り替わってくれるんです。

 

ここに、固まった身体の箇所の力をぬく、

を付け加えると、

本当に、いい状態でパフォーマンスに取り組めますよ。

 

 

 

 

では、ハーバード大学の研究を紹介します!

https://www.sciencedaily.com/releases/2013/12/131223083917.htmより)

 

不安感が押し寄せる場面では、

「よし、落ち着こう・・・リラックスしよう・・・」とするよりも、

「ウッキウキの大興奮~!」と自らを興奮させるほうが、

よりよいパフォーマンスを得られると分ったそうです。

 

それは、研究を率いたハーバード大学助教授Alison Wood Brooks氏によると、

「不安感も興奮も、感情的に高まった状態です。ですから、不安感は落ち着けようとするよりも、興奮状態としてみるほうがより簡単なのかもしれません」とのこと。

 

不安感から落ち着くには、脳も身体の状態もかけ離れているため、ハードルが高いけれど、

不安感から興奮状態へは、ほとんど同じ状態であるからこそ、するっと移り変えていけるんですね。

 

以下、研究の詳細です。

 

実験1:

140人(63人の男性と77人の女性)に、

「自分がいかによいワークパートナーであるか」を公共の場でスピーチしてもらいます。

被験者の不安感を煽るため、スピーチはビデオに撮られ、ジャッジに手渡されると伝えられます。

被験者は以下の2つのグループに分けられます:

スピーチの前に、

  1. 「私は興奮している(I am excited)」と言う。
  2. 「私は落ち着いている(I am calm)」と言う。

すると、1の、「私は興奮している(I am excited)」と言ったグループの方が、より長く、説得力があり、有能で、リラックスしてスピーチしたとのこと。

 

 

実験2:

188人(80人男性108人女性)に難しい数学の問題が与えられます。

被験者は以下の3つのグループに分けられます:

問題に取り組む前に、

1.「興奮してください(Try to get excited)」と書かれたものを読む。

2.「落ち着いてください(Try to remain calm)」と書かれたものを読む。

3. 何も読まない。

1の「興奮してください」を読んだグループは、他の2つのグループよりも、8%高いスコアを出し、テストの後も、より数学に対して自信を感じたと告白したそうです。

 

 

実験3:

113人(54人男性59人女性)にカラオケをしてもらいます。

被験者は以下のグループに分けられます:

歌う前に、

  1. 「不安だ(I am anxious)」と言う。
  2. 「興奮している(I am excited)」と言う。
  3. 「落ち着いている(I am calm)」と言う。
  4. 「怒っている(I am angry)」と言う。
  5. 「悲しい(I am sad)」と言う。

2の「興奮している」と言った被験者は、ピッチ、リズム、ボリューム面から、より上手く歌い平均して80%のスコアを得たといいます。「落ち着いている」「怒っている」「悲しい」といった被験者は平均69%、「不安だ」といった被験者は平均53%だったそうです。

また、「興奮している」と言った被験者は、よりウキウキとして歌う能力に自信を持っていたといいます。

 

 

 

Alison Wood Brooks氏曰く、

「私達が私達の感情について話すことは、私達が実際に持つ感情に影響を与えます」

「初めは信じられなくても『私は興奮している!』と大きな声で言ってみてください。すると本当にウキウキとした気持ちが湧き上がってきますよ」

 

 

今度、不安感が押し寄せたら、

「ウッキウキの大興奮」な気持ちにフォーカスしてみてください。

脳と身体が、するっと、切り替わりますよ。

繰り返すうちに、よりうまく調整できるようになっていきます。

 

不安いっぱいの生活とは、

ウキウキと躍動感溢れる生活と隣り合わせ、

そう思うと、楽しくなりませんか?

 

 

 

人は、「不確定な物事」を前にすると、

不安感を募らせます。

同時に、この「不確定な物事」こそ、

ウキウキとした躍動感を呼び起こしてくれるものなんですよね。

 

不透明なこれからの時代こそ、

是非このメソッドを身につけておくとよいのではないでしょうか。

お試しあれ!

 

 

それにしても、

「ナーバサイテッド!」と叫んでいた三女の親友Eちゃんといい、

子どもの直感力ってすごいですね。

 

さて、今日は長女と次女を迎えにいくため、

三女と次男を連れて、往復4時間のドライブです。

みなさん、今日もよい日を!


思考と感情からぬける術を身につけることでメンタルが健やかになる、「幸せ」からのスタート

2016年11月21日 | 不安感を導く

メンタルヘルスを損なう原因のひとつに、

特定の感情や思考にはまりこんでぬけられなくなる、

ということがあります。

 

もしこうなったらどうしようと押し寄せる不安感からぬけられない → 不安障害

自分はダメダメ、生きている価値などないという考えから抜けられない → うつ

 

私自身も体験してきましたから、よーく分かります。

 

こうした感情と思考からぬけられない、

感情と思考の暴走に呑み込まれていく、

それが、メンタル面の問題を生み出します。

 

そして「強烈な感情」を持つ人ほど、

この暴走度合いが、またすさまじいのですよね。

 

 

感情や思考からぬけるには、

次の記事にあげる「円の中枢」や「雲の上空」に戻ることです。

それには、まずは身体感覚にフォーカスをシフトするのもひとつの手です。

 

感情や思考が「過去と未来」を行き来するものだとするならば、

身体感覚というのは、「今この瞬間」に起こっていることといえます。

身体は、今この瞬間にしか存在しませんから。

 

この「今この瞬間」こそが、

「円の中枢」や「雲の上空」とも重なるんです。

 

 

 

例えば、

呼吸に集中してみます。

鼻から吸って口から吐くときの鼻の穴の感覚や、

口の中を通る空気の温度などを感じてみます。

 

呼吸は、

身体機能的にも、

副交感神経を活性化させリラックス効果がありますから、

感情や思考からのシフト共に、ゆったり感も味わえ、

一石二鳥です。

 

途中、

「右の鼻孔より左の鼻孔の方が空気の入りが強い、それはきっと・・・」などと「考え」始めるたびに、

「過去と未来」へ飛んでいく自分に気づき、

フォーカスを身体感覚へと戻していきます。

「ああまた気がそれた、ダメな私」などと評価する必要もなく、

跳ねる子犬を導くような柔らかな気持ちで、

それた自分に気づいては戻す、を繰り返します。

 

こうしたトレーニングが、

感情や思考からぬけ、

落ち着くコツを身につけてさせてくれます。

 

5感をフルに活用して、

身体感覚へとフォーカスし、

マインドフルなひとときを、

日常生活に散りばめてみてください。

 

すると、自分が自分の首を絞め過ぎる前に、

フォーカスをシフトできるようになってきます。

 

少しずつ少しずつ続けることで、

嘘のように楽になっている自分に気づく日が、必ず来ます。

 

そうしてアップダウンのある日常にも、

幸せや温もりを感じられるようになったところで、

では、このより楽になった自分を、どう用いていくか。

そこから、また新しいスタートですね。

 

みなさん、今日もよい日を!


長女のチアリーディング、恐れや不安感を導く「頭と心の筋トレ」

2016年10月16日 | 不安感を導く
昨日は早朝から長男のロボティックスチームのメンバーがひとり来てました。
 
朝食にフレンチトーストを作ったんですが、
卵15個、パン1斤。プラス、スイカひとつ。
 
気持ちのいい食べっぷりでした。
 
家族だけでも卵10個は使いますからね。
日々「給食」のイメージです。
 
ちなみに毎度の食材買い出しでは、
こんな卵24個入りを
3パック購入します。
 
 
 
 
何だか、
「子だくさん大家族シリーズ」のような書き出しですが、
本題に入ります。
 
 
 
昨日、チアリーディングの練習を終えた長女が、
こんなことを言ってました。
 
 
「落ちる落ちるって思うと、落ちたりするんだよね。
スポーツって、精神統一トレーニングみたいだね」
 
 
チアリーディングって、
長女が興味をもつまで私も全く知らなかったんですが、
「最も怪我の多い高校スポーツ」のひとつなんですね。
 
2週間前もコーチが鼻の骨を折り、
1週間前には、迎えに行くとジムの前に救急車がとまっていて、
チームの1人が放り投げられた後、うまくキャッチされず床に落ちたとのこと。
幸い大事にはならず、その女の子、翌々日には元気に練習に戻ってました。
 
長女も何人かに支えられながら、
放り投げられたり宙でくるくる回るポジション(フライヤー)なんですが、
これまでも一度、支えるひとりが体勢を崩し、
おかしな格好で皆の上に着地した際、
チームメートの腕が喉にあたり、
病院に行ったことがあります。
 
おかげさまで、
3日ほど首をあまり動かさないようにすることで、
回復しました。
 
 
ここ最近は、来週の競技会に向け、
週末含め毎日インテンシブな練習。
チーム皆でひとつのゴールに向かって盛り上がり、
長女もとてもやりがいを感じているようです。
 
 
そんな長女が、しみじみとつぶやいた言葉、
 
「落ちる落ちるって思うと、落ちたりするんだよね。
スポーツって、精神統一トレーニングみたいだね」
 
 
次から次へと浮かぶ「落ちるイメージ」より、
「びしっと決まるイメージ」にフォーカスするのだそうです。
 
 
体当たりで貴い学びをしているんだなあと、
嬉しくなりました。
 
 
 
 
こうしたスポーツでのイメージトレーニングや、
マインドフルであるためのトレーニングとは、
私自身、「頭と心の筋トレ」のようなものだと思っています。
 
トレーニングするほど、
鍛えられていきます。
 
 
 
例えば、子供時代から不安感が強く、
13年ほど前には日常生活を送ることもままならなくなったほど壊れた私ですが、
「頭と心の筋トレ」をマイペースに続けることの、
大きな変化を実感しています。
 
今でも、日々様々なことが起こり続け、
感情のアップダウンも繰り返すわけですが、
以前のようには、引きずり続けたり、
呑み込まれたりすることも少なくなり、
「今本当に大切なこと」にフォーカスし、
動き続けていくことができるようになりました。
 
 
 
 
この日、長女とも話していたのですが、
まずは、
「落ちる落ちるとイメージする自分」に「気づき」、
押し寄せる恐れや不安に「気づく」こと。
 
そして、そうした状態や自分自身を、
「いいとか悪い」とか「嫌悪する」とか「さけずむ」とか「全然だめだめ」などと、
「ジャッジ」することなく、
呼吸や身体感覚にフォーカスしていきます。
そうして落ち着いていく中で、「今本当に大切なこと」を思い出していきます。
スポーツでのイメージトレーニングでは、
「びしっと決めるイメージ」をはっきりと描いていくんですね。
 

自分の思考や感情に気づく → ジャッジしない → 呼吸や身体感覚にフォーカス → 本当に大切なことを思い出す
 
を繰り返していきます。
これが、マインドフルであるためのトレーニングであり、
「頭と心の筋トレ」です。
 
 
 
 
恐れや不安の引力のものすごさ、
私なりによーく分かります。
 
ある程度呼吸や「今大切なこと」にフォーカスをシフトできるようになったら、
それらを「軸」に、
「なぜ、私にとって恐れや不安がこれほどの力をもっているのだろう?」と探索してみます。
 
自らの生い立ちや、過去の出来事など、様々浮かびあがってくるでしょう。
 
呼吸や「大切なこと」を「軸」に、
「引力の謎」を解いていきます。
なぜ?を理解すればするほど、
恐れや不安も、より力を失っていきます。
 
 
 
 
最後に、


自分の思考や感情に気づく → ジャッジしない → 本当に大切なことを思い出す
 
というのは、まさしく子育ての日常でもあるんですね。
 
私自身、子育てを通して、
自分にどう接したらいいのかが、
より理解できるようになった、
そう思っています。
 
 
自分がしていることに「気づいて」いるか。
恐れや不安に呑み込まれ、目先の「紛らわせ」にしがみついていないか、
本当に大切なことにフォーカスしているか。
 
 
日常の瞬間瞬間が「頭と心の筋トレ」のチャンス、
そう思います。
 
 
肩の力をぬいて、
みなさん、今日も、マインドフルな日を!
 
 
 
 
フレンチトースト後に出かけた
ロボティックスのワークショップにて。
往復3時間かけて乗せて行ってくださった
チームメンバーのひとりのお父さん撮影。
コケージャン、チャイニーズ、アフリカン、ヒスパニック&日本と
とってもダイバースなチームです。
 
 
ユニフォームを身に着けよーし今日もチアーするぞ~!と張り切る長女。
 
 

親自らが不安感を導く大切さ、「過保護」が「普通」になりつつある現代の子育て

2016年08月30日 | 不安感を導く

親の不安感が、子供に与える影響についての研究は、

過去、そして最近も、いくつか発表されています。

 

「不安障害」を持つ親の子供は、

他の子より7倍の確率で不安感の問題を持つともいわれます。

 

元々「強い不安感を引き起こしやすい遺伝子」があるとされるわけですが、

それでも「遺伝」だけではなく、

「育つ環境」が大きく関わるともいわれます。

 

例えば、去年2015年に発表されたこの双子ちゃんの研究。

一卵性&二卵性の双子の大人から構成される900の子持ち家族を、

調査したそうです。

 

もし遺伝が不安感の度合いを決定するというならば、

親が双子の子供同士というのは、

同じ遺伝子を同じだけ共有するわけですから、

同じ度合いの不安感を持つはずだろうというわけです。

 

ところが、親が双子の子供たちを調べたところ、

異なる家族の双子の親よりも、

育てられる両親のもつ傾向をより受けついでいたとのこと。

 

この研究を率いたThalia Eley氏曰く、

家族に受け継がれる共通性というのは、

共に生活しているということに大きく依るんです

とのこと。

 

つまり、

子供や青年は親の不安感の表れる行動に身近に接し、

モデリングなどの方法を通し、

同じような不安感を学んでいくというわけです。

 

また「モデリング」などで学ぶ他にも、

親自らの不安感、もしくは子供の不安感が親の不安感を増長させ、

子供を不必要に守ってしまい、

不安感の問題を長続きさせてしまうこともあるといいます。

 

不安に感じることを避けてばかりでは、

その子がその状況に対処するスキルを培う機会を、

失い続けているようなものですからね。

 

 

 

 

自らの不安感に気づき、

できるだけ子供に影響を与えないようにすること。

これは、私自身、子供に接する中で、

大切だと気づいたことのひとつです。

 

もともと私自身子供時代から不安感が強く、

過去夜な夜なの「パニックアタック」から回復したといった経緯を持ち、

実父も精神を患ったことがありますから、

もうこの「不安感」というのは、

家系的なものなのだと私自身はとらえています。

 

ですから、

上のような「遺伝よりも環境が大切」というような研究結果は、

私にとっては、実は「やったー!」といった

「朗報」でもあるんです。

環境を整えることで、

「鎖」を断ち切ることができるわけですから。

 

 

子供たちを育てていてつくづく思うんですが、

まずは「ふり」でいいんです。

子供たちの前では、

不安感をなるべく表さないようにしていきます。

 

深呼吸して、できるだけ穏やかなトーンで、落ち着いて振舞うようにする。

顔にはなるべく、笑みを浮かべて。

こうして「ふり」をしているだけでも、

実際結構落ち着いていったりするものです。

 

そう心がけつつ、

たんたんと、自身の不安感に向き合うようにしていきます。

私自身、実際にセラピーなどを受けたことはないのですが、

マインドフルネスの実践や、ちまたに出回っている認知行動療法や曝露療法など、

自分でこつこつと試すうちに、少しずつ、

不安感というものに呑み込まれることがなくなっていきました。

不安感がなくなったわけではありません、

それでもその存在を認めつつ、

その感覚を、温もりや躍動感といったよりポジティブな感覚へと、

より導くことができるようになったということです。

 

 

親と子供が不安感の問題を持つ場合、

親をセラピーすることで、

子供が回復したという研究もあります。

これはもう、私自身、しみじみと実感できます。

もし、興味がある方は、不安感に詳しい心理士さんなど、

専門家の力を借りるのも手です。

 

 

 

Eley氏曰く、

「子供に年齢や不安感のレベルにあった

適切なチャレンジやタスクに取り組む機会を与えてください。

こうした状況にも対処できるんだ!

と学ぶ機会をもたせてやってください」とのこと。

 

こちらの記事にもありますが、

現代の子育ては『過保護』がスタンダードになりつつあります。

自らの不安感に気づき、

少しずつでも改善のためにできることをしつつ(必ず改善します)、

子供たちがのびのびと羽ばたいていくサポートをしていきたいですね。

 

みなさん、今日もよい日を!

 

 

 

 

*Thalia Eley氏の言葉は、以下の記事からの引用です:

http://qz.com/403299/study-kids-who-grow-up-with-anxious-parents-take-on-their-anxiety/


新学年始まる前に担任の先生からいただいた手紙がいい、小さな子ほどすーとその気になるものですね

2016年08月30日 | 不安感を導く

学校が始まって以来、

家族が驚くほど毎日大喜びで登校する次男7歳。

プレスクール以来学校に慣れるの時間がかかった子でしたから。

 

以前も少し紹介したように、

引越し先の様子、「マンモス校」で改めて思う先生という存在の大きさ

担任の先生との相性がとてもいいようです

(先生と次男、同じ誕生日と知りちょと驚きました)。

 

マインドフルに敏感で、同時に生徒を導く強さを持たれた方。

その先生が、学校の始まる前のミーティングで、

クラス全員に渡した手紙がありました。

 

「学校の始まる前日の夜に開けてくださいね。のぞきみしちゃだめですよ」と表に記され。

 

前日夜、封を開けると、こんな言葉が綴られていました

(英語だと韻を踏んでいるんですが、以下意味だけ訳したものです):

 

学校前日は興奮して楽しいもの。

いつだってたくさんすることがあります。

 

洋服と鞄も整えて、

教室は楽しいことに溢れていますよ。

 

たくさんの質問が頭をかけめぐるでしょう。

あらゆる種類の考えがかけめぐるでしょう。

 

そわそわどきどきし過ぎて、

眠れないこともあるかもしれません。

 

だから私は、この魔法の「コンフェティ(きらきらとした細かな切り紙)」をあなたのために作ったんですよ。 

一年を通した約束をたくさんつめこんで。

 

日曜日の夜に、頭を横たえるとき、

ベッドの枕の下に、まいてみてください。

 

このコンフェティが、夜を通して眠るのを助けてくれるでしょう。

そして朝フレッシュに明るく起きるのを助けてくれるでしょう。

 

私も私の枕の下にまきますよ。

だって私も、明日あなたに会えるのが楽しみで、大興奮ですから!

 

スイートな夢を!

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小さな子ほど、

こんな言葉に、すっーとその気になるものですね。

次男も、枕の下にまき、

「ぐっすり眠れそー」と嬉しそうでした。

 

「魔法のコンフェティ」、

どきどきと眠られない夜、

小さな子と楽しんでみるのもいいかもしれません!