こちらホリデイシーズンに突入し連休です。
長男の大学入学審査を含む五人それぞれのニーズ、
そして、私自身の仕事の課題とプロジェクトと走り回る中、
先週は、夫の仕事でも大きな変化があり(本人が思い続けた願いがまたひとつ叶いました)、
この先しばらく大きな決断をし続けることになりそうです。
日々、
ジェットコースターに乗っているかのようなスピードと強烈さで
アップダウンがあります。
だからこそなおさら、
移り行く雲の上には、常に晴れ渡った空がある。
そう思い出し、澄み渡った空から常に降り注いでいる太陽の温もりを、
全身に感じていきたいですね。
今日は、昨夜の出来事と、そこから広がる子育てへの思いをつづらせてください!
思いが広がり続けて長くなりますので、走り回る中、細切れに手に入る時間に、少しずつ区切って更新していきますね。
子育てでは「全てがこれからへと生かす糧。よりよくなるための過程」
昨夜は、長男と長女の通う高校で「全米優良生徒協会(National Honor Society)」等 の入会式がありました。
「等」というのは、この高校には、全体的な「全米優良生徒協会」の他にも、「全米英語優良生徒協会」「全米サイエンス優良生徒協会」「全米数学優良生徒協会」「全米社会科学優良生徒協会」「全米ジャーナリズム優良生徒協会」「全米アート優良生徒協会」「全米スペイン語優良生徒協会」「全米フランス語優良生徒協会」「全米テクノロジー優良生徒協会」とあるんですね。
入会には、ある程度の学業成績の他、一定のボランティア時間、先生からの推薦などが必要なのですが、成績的にはだいたい平均で85%以上ならばOKということで、この高校では、11年生と12年生の半分近くの生徒(300人程)が、いくつかの会に属しています。
←こちらの学校の成績については、絶対評価ですし、この学校では「学年の半数近くが平均85%(B)以上」という数字からもわかるように、日本に比べると「よい成績」をとりやすいです。「テストの点数」や「賢さ」の表れというよりは、とにかく、「日々こつこつと課題や宿題をこなし続けられるか」が、重要になってきます。そのため、「とても賢い子」が、学校の成績がふるわないということが、身近な周りをみていてもよくあります。
会の活動としては、それぞれの分野で「学業、リーダーシップ、人格、奉仕」を高めていくことを目指し、それぞれの分野について周辺の小中学校でチューターをしたり、分野を生かしたファンドレイジングをしてチャリティー団体に寄付したり、競技会に出場したりといったことをしています。
昨夜の式は、各会のプレジデントがスピーチをし、副プレジデントが今年から入会する生徒の名前を一人一人呼び、呼ばれた生徒が先生方から賞状を受け取るという進行でした。
長男は、去年、この高校には「全米テクノロジー優良生徒協会」の支部がないと学校側にかけ合い、支部創設者兼プレジデントとなり、全体的な「全米優良生徒協会」の副会長にも就任しました。ということで、スピーチ、そして入会者の名前を呼ぶことになっていたんです。
ところが、今年から「全米優良生徒協会」へ入会する長女が式のリハーサルの後、「お兄ちゃん、入会者の名前一人一人順番に呼ぶとき、80%ぐらいはつっかえてて、周りが受けてたよ」と。インドやアフリカやと世界各国出身の生徒がいますから、確かに発音しにくい名前もあるでしょうが、80%・・・。ぎゅっと胸が締め付けられます。
元々、夫も私も英語を母国語とせず、夫は重度のディスレクシア持ちです。子供たちの何人かも、「文字」に関しては、周りより練習が必要なんですね。とはいえ、長男は相変わらずのハード(過ぎる)スケジュールで、週末も真夜中に他州から1人飛行機で戻り、そのまま週末中全く手をつける時間のなかった学校の課題をこなすのでいっぱいいっぱいでスピーチの練習さえ手つかず、その上、睡眠不足です。
生徒、そして親御さんも楽しみにしているだろう式典で(こちらでリハーサルのある式典なんてこれまでも記憶にないのですが、この学校では、学校側も周りもそれほどこの式典に力を入れているんですね)、めでたく入会する生徒の名前を間違え続けるなんて「ああ、申し訳ない」と縮む思いがします。
でも、もう直前のこと。じたばたしてもどうにもならないですよね。今できるのは、周りに「すみません」と頭を下げ、「今後こういう状況では、準備にもっと時間を費やすぞ」と本人が決意するための「痛いレッスン」にすること、そう腹を据えて式に出かけました。
これまでを振り返り、何度も痛い思いをしながら学んできたことが、子育て期間というのは、「成長していくための過程」でしかないということです。結局は、目の前のうまくいかない何事も、「一巻の終わり」だったり「この子はここまで」と決めつけるものなどではなく、その後に生かすためのチャンスでしかありません。
長男のこのケースも、今、痛い思いをすることで、この次の大事な場面へと生かす好機へとしていくことができるでしょう。
親は、その都度迷惑をかける方々に共に頭を下げ、少しずつ、より広く長い目で、今、子供に起こっている物事をとらえる視点を培っていきます。
周りから非難され、馬鹿にされ、時に踏みにじられ落ち込んでも、「あなたはこの程度だ」と決めつけられても、もし、こうした「うまくいかないことは次へと生かすための糧」ととらえ、励まし、具体的な策を練り試し実践する存在が、親なり先生なりメンターなりカウンセラーなり、少しでもその子の周りにいるのなら、「その子は、そこで終わり」ではなく、立ち上がり、再び歩いていくことができます。
そんな「この子は育っていく」といった視点を持った大人が、もっと増えていくのならば、「失敗」から立ち上がり続ける子供たちも、どんどん増えていくのではないでしょうか。
・『オールアバウト』寄稿:子供が伸びる秘訣は「失敗」への対応にあった&「失敗」と「革新」
私自身、これまで何度も通り、そして今もぎゅっと胸が締め付けられる思いをしながら通り続けている「子供たちが成功と失敗を繰り返し成長していく過程」で、少しずつ培った姿勢を、そして今も培い続けている姿勢を、生かしていきたいなと思っています。
ということで、その後の展開について、次へと続けますね。
今日は感謝祭の七面鳥の仕込みを子供たちとしますよ。
三女の腕の中で眠る子犬・・・。
みなさん、よい日を!