こんにちは!
この10日間ほどで、
去年1年分のくしゃみをしたのぢゃないかと思います。
ここ数日は、日中晴れ、
夕方から雷と土砂降りの雨という不思議な天気が続き、
花粉も落ち着いてます。ほっ。
花粉症のみなさん、
「出口は近い」と見上げていきましょうね。
さて、たびたび、
コメント欄やメールを通して、
相談をいただきます。
全部とはいかないのですが、
私自身できるところから、返信させていただいています。
先日は、高校生から、
「自分はギフテッドだと思います。
家庭でも学校でも、周りとのギャップに悩んでいます」
といったメールをいただきました。
今日は、
返信したメールの一部を、
こちらで紹介させていただき、
そして、私自身が思う「親にできること」について、
つづらせてください。
――――――
メールを読ませていただきました。
高校生の方なんですね。
あなたは、賢くて感性が豊かですから、
周りの理不尽さや不公平さに対し、
「バカバカしくてやってられない」と思うことがあったでしょうし、
そしてこれからも、多々あるでしょう。
私からお伝えしたいのは、
「どうぞ、具体的な力をつけてください」ということです。
書くこと、芸術、スポーツ、学問、コンピュータ、
何でも興味のあることでいいんです。
あなたの溢れる感性が突きつける「やり切れない気持ち」を、
そうして何か特定のことに、
注ぎ込んでください。
1万時間、2万時間とあなたの力と時間を注ぐのならば、
どんな分野であろうと、
かなりのレベルに達っするものです。
そしてもし、
途中で他のことをしたいと心が変わっても、
それまで注ぎ込んだ時は、
次に注ぎ込むものへと、必ず、生きてきます。
今10代のあなたが始めるのならば、
20代、30代になるころには、
周りを圧倒するものとなるでしょう。
そうして、あなたが注ぎこんだ物事から、
あなたの感性、そしてあなたの持てる「ギフト」が、
具体的ににじみ出ることとなります。
そして、いつしか、
あなたが理不尽に感じる周りを、
そして世界を、変える力となっていくでしょう。
略
応援しています。
―――――――
親としてできるのは、
こうして子どもが進む道を励まし、
サポートしていくこと。
その子が持てる力を発揮し、
それらを社会に差し出しながら、
暮らしの糧を得ることで、
幸せを感じられる人生を送る土台作りを手伝うこと。
そのために、
助けになるのが、
その子の「興味の隆起への敏感さ」だと思います。
例えば、
こんな相談をいただいたことがあります。
(掲載の了承をいただきました)
中学生の息子さんが学校に行けなくなって、
家に引きこもっているというお母さん。
話している内に、その子が、
ある特定のことに、
興味を持っていることが分かりました。
それで、
「その興味を持っていることを展開していくために、
行動を起こされてはどうでしょう」と、
いくつか具体的な提案をさせていただいたんです。
すると、「その特定のことから繋がる職業というのは、
過酷な条件で給料も少なく、
親として、そちら方向には進んで欲しくないんです」と。
これは、
親がもつ典型的な「先回りの心配」。
私自身も親としてその気持ち、
本当によく分かります。
でも、
これまで子どもたちに接してきて、
しみじみ思うのは、
親のこうした先回りで、
その子が持つ意欲を抑え込んでしまうなら、
結局、その子の全体的な覇気も落ちていくということ。
そして、生きていれば当然、
次から次へと現れるだろう目の前の問題を乗りこえていく力も
萎えていくんです。
私自身、子どもの興味を突破口に、
生活全体への「やる気」をあげていくこと、
その効果を、何度も何度も、実感してきました。
例えば、我が家の場合でも、
ロボティックス、ダンス、チアリーディング、ランニング、サッカー、
こうしたことにパッションを持って入れ込むことが、
他の面への「やる気」につながっていると日々感じています。
でも、将来、
ダンスや、ランニングや、サッカーで食べていける人々というのは、
ほんの一握り。
だからといって、
それらへの意欲を全て抑えつけるならば、
全体的な「やる気」が下がります。
ましてや、この場合、
今、家から出られないという状況なら、
「嬉しそうで前向きな様子を見せる」というものがあるなんて、
これほど「明確な突破口」ってないです。
まずはそこを「突破口」に、
とにかく、「体験」を積んでいくこと。
その「体験」を通して、その子は様々感じ、思いと積み重ね、
また、人とも交わることになっていきます。
そうした体験が、
将来親御さんの心配する職業につくかどうかなんて、
まだまだ中学生ですし、
ホント、わかりやしませんよ。
例えば、
ガーデニングが好きで農場に興味があるということが、
親御さんが心配されるように、
庭師や農業従事者になるとは限りません。
ひょっとして、
植物が育つ不思議に思いをはせ、
将来、生物学者になるかもしれませんし、
植物の合理性に感銘を受け
「都会にもっと植物を取り入れよう」とする都市設計者になるかもしれません。
また、庭師や農業従事者も、
確かに現代は大変ですが、
それがもし、その子が体験を積んだうえで「本当にしたい」と思うことならば、
きっとその子なりに工夫し、ユニークなものを生み出していくに違いないです。
ティーンにもなれば、
様々な客観的データを基に、
どうしていきたいか、
将来について真剣に話し合うこともできるものです。
そして何よりも、
そうしたパッションを抑え込み、
試してみることもなく、日々「無難な仕事」に向かう人生と、
どちらが、「その子の人生」といえるでしょうか。
とにかく、
今は、「前への動き」をもたらす
「興味の隆起」をサポートすることが大切だと私は思います、
そうお伝えしました。
その子は、今、
農場を時々訪ねたりしながら、
フリースクールに通っていると、
先日、親御さんが知らせてくださいました。
その子の「興味の隆起」に寄り添い、
励ましていきたいですね。
母の日に、
長男の彼女ちゃんのお母さんから、
「庭で摘んだ」という花束をいただきましたよ。
子どもの恋人の母から母の日のプレゼント、
こんな関係が生まれる日がくるとは!
子どもたちからの花。
数時間以内に、
「子育て講座」のお知らせについて更新します!
みなさん、温もり溢れる日を!