連作の第1部とは知らなかった。「アバター」の映画であることも知らなかった。
キャメロン監督の「アバター」は自分の分身であるが、こちらは四つの力を統合したスーパーベンダーのような存在をアバターと呼んでいる。
序盤のようなものがなく、いきなり超常世界に入っているので約束事をいちいち学ぶ余裕はない。四つの力をそれぞれに持つ四つの部族がいるらしいが、それがまた北や南に分散しており、どのような世界観を持った話なのかが分かりづらい。
部族ごとに現世でいうインド系だったり、中国系だったりするが馴染みのない俳優ばかりで親しみがもてない。主人公も動作の型は見事だがちょっと感情移入できないタイプだ。
シャマラン監督としては新境地だが、このあとの連作にお付き合いするかどうかは微妙だ。
ミリオネアになったインドのスラムドッグが今回は王国の皇子に昇格していた。