「マンデラの名もなき看守」

原題は「GOODBYE　BAFANA」ですが邦題よりこっちのほうが良いのでは。

南アフリカであったアパルトヘイト政策を背景に黒人の人権活動家ネルソン・マンデラさんの２７年にも及ぶ拘束されていた年月を描いています。
ネルソン・マンデラさんと言ったら、その後南アで黒人初の大統領になった方です。
（そう言えば、マイケル・ジャクソンとも深い親交がありましたね。
1997年のケープタウンでのコンサートはマンデラさんも観たそうです。
その後も基金を通して親交を深め、マイケルの追悼式にはメッセージも寄せていました。）


さて、映画の話ですが・・・
この作品の主人公はマンデラではありません。
彼の拘束期間中に担当としてそばにいた看守グレゴリーです。
グレゴリーを演じるのはジョセフ・ファインズ。
お兄さんがレイフ・ファインズですが、あまり似ていないかな？

グレゴリーは看守として、そして家族のために職務に忠実に従って生きています。
グレゴリーが子どもの頃に黒人の子どもと親しくしていた事実があり、そしてマンデラの故郷の言葉コーサ語を理解できるので「マンデラの会話を報告せよ」という上司からの命令も下される。
そして、そのとおりに会話や手紙のやり取りも報告している状態でした。

妻のグロリアも「黒人はテロリスト！」という考えを強く持ち、白人社会の中や看守の世界の中でも必死に気を使いながら夫の昇進をただ願う生き方をしています。

マンデラも子どもの一人を亡くし、皮肉にもグレゴリーの息子も看守と言う仕事につき交通事故で突然死んでしまう。
そんなお互いの立場もあり、マンデラの心深い誇り高き生き方にだんだん影響をされていくグレゴリー。

様々な出来事があり、とうとうマンデラが解放される場面に最後までつきそうグレゴリー。
二人の気持ちのふれあいは非常に淡々と描かれています。
ただ事実を忠実にまとめていったようなので、あまりドラマチックな感情のやりとりはありません。

私はグレゴリーよりもむしろ妻のグロリアの気持ちの変化に心を奪われました。
黒人はテロリスト！と言い切って子どもにもそう言い聞かせていた彼女が、看守と言う独特の狭い社会でグレゴリーに寄り添って「とにかく生きていこう」と思う気持ち。
マンデラの解放の場面で「マンデラ～！」と声をかける彼女の気持ち。
最愛の息子を失ってもグロリアはとても強かった！


今年ワールドカップが開かれる南アフリカで、そう遠くない時代にアパルトヘイトという人種差別があったのです。
そしてマンデラの活動も決して血を流さないのではなかった。
白人が武器を持って襲えば、黒人だって武器で応戦するしかないのです。


欲を言えば、マンデラとグレゴリーの交流にクライマックスがもっとほしかったかな。
棒術で対戦するシーンは良かったです。
地味ですがなかなか秀作でした。

同じマンデラ繋がりで、今度は「インビクタス」を観ようかな・・・



今回の評価は・・・　　星３つ半　　☆☆☆★











おまけの画像は・・・1997年南アフリカでの対面です

「ホームレス中学生」

WOWOWの契約をしてから普段はほとんど観ない邦画も観ています。
そして今回のレビューは・・・
「ホームレス中学生」です
「こんなの観るな～！」と昔の自分が言っている・・・


さて、原作はご存知お笑いコンビ「麒麟」の田村君の実体験。
原作はすでに読んでいました。（もちろん図書館の本ですが）


内容はよく知っています。
母親を亡くし、父親からも突然「解散～」と言われた兄、姉、田村君。
田村君は一人で公園でホームレス状態で生きていく、と言うお話。


まず、田村君（通称・たむちん）を小池徹平君がやるのですが・・・微妙だな。
なんだか爽やかすぎて、悲惨さが伝わってこない。
そして草やダンボールを食べるシーンとかは原作を意識しての演技というか伝わってこないんですよね。
お風呂のシーンはファンサービスかな。


兄を演じる西野君（キングコング）も淡々とした演技でいまいち苦しさが感じられない。
礼儀正しい青年なんだけど気持ちがこもっていないように感じちゃいました。


姉役は池脇千鶴さん。
彼女はとても雰囲気が出ていて良かったです。
（余談ですが、「ジョゼと虎と魚たち」を観て、独特の存在感を感じました）

たむちんの友達役の柄本時生君が良かった。（柄本明さんの息子）
そして彼の両親役（宇崎竜堂と田中裕子）も最高でしたよ。
ほとんど地でやっているのでは。


映画は本当に配役が大事だな、と思えた作品です。
小池徹平君は嫌いじゃないけど「たむちん」役は合わないな。
もっと無名でも良いから、悲惨でひもじい様子を演じる事ができる役者さんが良いよね。
まぁ、話題作って事でこんなキャスティングになったのかな。

原作でも映画でもこの兄弟達は親を恨んでいないのには驚きでした。
田村裕さんも性格良いんでしょうね、きっと。


それから公園で用を足さなくても公共施設（図書館とか）やスーパーとか探せばトイレはあるのでは・・・
そんな事を真剣に考えている私。
と言うより、何で「ホームレス中学生」を観ているのか・・・わかんない。



今回の評価は・・・　星２つ半　　☆☆★

「マンマミーア」

新年が明けたと思ったらもうすぐ一週間
信じられないスピードで世の中は過ぎていくのですね・・・
相変わらず地味に生きているので、私は変化のない毎日です。

このところずっと見続けていた数々の映画作品のレビューがたまっているので
ボチボチと書いていこうと思います。
それが結構駄作が多くて・・・


まずは「マンマミーア」を鑑賞。
２００８年のミュージカル映画で、あの有名なスウェーデンの「ABBA」の大ヒット曲がいっぱい。
「ABBA」と言ったらほとんどの曲を知っている私。
割と好きだったのですが、ミュージカルとなるとどうか・・・？


ギリシャの小さな島でリゾートホテルを経営するドナ（メリル・ストリープ）
そして娘のソフィ（アマンダ・セイフライド）
ソフィの結婚式を迎えるにあたって本当の父親は・・・というテーマもありドタバタ劇もあり。

とにかく突然歌いだす、踊りだす♪
それはもちろん覚悟していたけれど、ドナと友達合わせて三人の壊れっぷりはすごいですよ。
そして父親候補の三人も・・・う～ん、微妙だな。
ピアース・ブロスナンの下手さもテンションを下げました。

ストーリーもなぜ急に結婚をやめて島を出て行く？
なぜドナは急にサムと結婚する？
この辺もついていけない理由かな。


この映画は去年上映された時に、中高年を元気付けるミュージカル映画！と評判だったはず。
まぁ、曲は最高だし、ギリシャの海岸の景色は本当に素晴らしいんだけど。
やっぱりミュージカルはミュージカルなんですよね。
苦手な人にとっては「・・・」複雑かもしれません。



大女優のメリル・ストリープ作品はたくさん観ています。
「ディアハンター」とか「恋におちて」とかetc
彼女が演じて一番好きなのは「プラダを着た悪魔」の鬼上司ミランダ役です！
これはすごくかっこよかった。
でもその他はあまり好きじゃないかも。
人間的にもとても素晴らしいと戸田奈津子さんは言っていましたが、私はいまいちワクワクしない女優さんです・・・


ミュージカル映画はもう観なくていいかな。
「DREAM　GIRL」は良かったけど、その他は苦手です。


今回の評価は・・・

ソフィの可愛さと景色の素晴らしさで、星２つ　　　☆☆

巣ごもりのお正月

一年前の子猫時代
↓


家の中で運動会が大好き！　元気いっぱいの１歳２ヶ月です。
今年も猫年だな～








三が日はとてもゆっくりのんびり過ごしています。
台所にはいっぱい立ちますが、それでもお正月気分でのんびりゆったり。

リビングのTVを夫に占拠されれば（箱根駅伝ね）
私は和室でノートパソコンを開く。
ネットで動画を見たり、いろいろ遊んだり。

そう言えば先日ラジオでやったNHK・FMの「SOUND　MUSEUM」マイケル・ジャクソン特集の放送がニコニコ動画でUPされていて感激。
もう一度聞くことができました。
吉岡さんって声がとっても聞きやすくて良いですね。
お二人のお話とともにかかる曲が最高で、２時間４０分もまた聞き入ってしまいました。
UPしてくださった方、ありがとうございます。


世間では初売りとか福袋とかにぎわっていますが、今年も家でのんびり過ごしたお正月でした。
これが一番贅沢なんだな、私にとっては。



さて、最近の献立は・・・



キーマカレー、ナン、きんぴらごぼうなど



串カツ、パスタサラダなど



ビーフシチュー、ガーリックパン、マカロニサラダ、揚げだし豆腐など



回鍋肉、焼き魚、たけのこの煮物など



きのこピラフ、豚ヒレのムニエル、パスタ添えなど



スコッチエッグ、ごぼうとこんにゃくの煮物など



豚の角煮、お刺身など



お雑煮、煮物、きんとんやかまぼこ、その他おせち少々


（おまけのひとり言）・・・

中学生の三男坊、やっと宿題にとりかかりました。
結構たくさん出ているんですよね。
と言っても、今は友達がたくさん遊びに来て、子ども部屋はギター少年がいっぱい。
お年玉でギターを買った友達も一緒に楽しんでいます♪♪

２０１０年スタート

新しい年がやってきました～
２０１０年がスタートです。
ミーシャ・ガブリエルじゃないけど、「人生はつらいだろ？」の連続ですが
もう私はあまり望まない。
家族が健康で、少しでも前向きに生きられれば良いのではないか！
そんな事を思っています。


さて、「紅白歌合戦」の録画を元日に見ました。
SMAPのマイケル・ジャクソン追悼コーナーは・・・

ビリージーンをやるとしたらキムタクだろうな・・・とは思っていたものの
何だかモッサリした踊りでした。
なぜだろう？
本人かなりこだわって時間も長いんだけど、クルクルと回るところは遅いし
そしてキレがまったくない。
パッとポーズが止まるシーンも決まってない。
そしてわかったのは、キムタクは頭部が大きいので身体全体のバランスが悪く見えます。（失礼！）
本当にモッサリなパフォーマンスでした。

そして中居君！
「SMOOTH　CLIMINAL」は良かったよ～
ダンスがうまいのは知らなかったです。
この５人の中では一番キレがあって良かった。
パンツの丈も短めでしっかりとソックス見せていたのも良かった。
「いいとも」と違って真面目にやったのは良かった。（当たり前だけど）

そうか、中居君は歌わず、しゃべらずにダンスを踊ればカッコイイのか！
そんな事を思いましたよ。
このコーナーはバックのスクリーンにくぎ付けでした。
とにかくトラビスさん、ありがとうございました！



そんな訳で新年がスタートしました。
今年はまずはバンクーバー・オリンピックのフィギュアスケートが楽しみ。
そしてワールド・カップも楽しみ。
その他はまぁボチボチやっていこうと思います。


本年もどうぞよろしくお願いします