全米選手権2011 男子を終えて

全米選手権の男子をやっと観ました～
SPとフリーをまとめて感想を書きたいです。
まずは結果は↓のようになりました。
（あっ、アボットがいない・・・）



　　　

　　

今大会は出ていないライサが優勝の盾のプレゼンターでした。
（ライサの足元は石田純一状態に見えた・・・）
上位３位までは大喜びで４位のアボットはちょっとさみしそう。
それにしてもアボットは小顔ですね。


さて、何と言っても見事に優勝したライアン・ブラッドレイ！
とにかくSPが完璧でしたね。
４-３も３Aも素晴らしかったです。
その上、表現力は彼らしさがいっぱいで、さっきまでスケート会場を警備していた人がいきなりリンクで滑りだしちゃったようです。
（あっ、警備じゃなくてアーミーか）

　　　

それからフリーに限って言えば、ちょっと残念。
モーツァルトのメドレーだったけど、ジャンプの質が悪かった～
それでも最後まで気持ちを込めたパフォーマンスで滑りきりました。
多分、終わったあとのバックフリップが加点になったのだな。
フリーだけでは４位だったけど見事にSPの貯金で逃げ切りました。

　　　

　　　

　　　

見事に全米王者になったライアン。
毎年観ていますが彼ならではの表現力、エンターテイナーぶり、周りを幸せにするスケーターです。
27歳でこの快挙はとても嬉しいでしょうね～
一緒にいるのはお姉さんだとか。　そして恐怖のチャッキー



それから一番期待されていたジェレミー・アボットは残念な結果でした。
今回４回転は回避、そうなると他のジャンプは完璧に跳ばなくてはならないけど
いつものアボットじゃなかったですね。
フリーは最初はうまく滑っていたのにジャンプミスから崩れてしまいます。
まったく本来の力が出せずにこの素晴らしいプログラムが終わってしまった・・・
ライサもジョニーもいない中でまさかの４位、そしてワールド出場を逃すなんて。
私はかなりショックでした。

　　　

　　

彼は表彰式では何とか平常心を持っていたと思います。
表彰台に向かう前にライアンに「ブレードカバーを外さなきゃ」と教えていたように見えました。
ウィニングランの時もライアンがいろんな物を持っていて星条旗の扱いに困っていると「広げてこうやって」と教えているようにも見えました。　（あくまでも私の考えですが）

　　　

そんなアボットがもう耐えきれない様に先にリンクを去る姿はさみしかったな～
確かに上位３人の喜びようは弾けていたから仕方ないけど・・・
私は昨年の全米での優勝をまだ鮮明に覚えていたので、今回の結果は残念すぎました。
だから最後の写真にはアボットはいないのです・・・

　　　



その他で印象に残った選手は・・・

ジェイソン・ブラウン君、16歳！
一見、女の子に見える彼はとてもバランスの良い滑りでした。
ジャンプの軸も回転も安定していてこれからに期待します。
まだ身体がジュニアですね～

　　　


それから見事に準優勝したリチャード・ドーンブッシュ君、19歳。
最初に結果だけを見て「これ誰だ～？」と思ったけど、彼の「シャーロック・ホームズ」は
かなり良かったですね～
役になりきるだけでなく３A-３Tと単独３Aの完璧なこと！
その上スピンで２つもレベル４がとれる素晴らしさ。
SPは７位でしたがフリーは見事１位です、総合は銀メダル！

　　　

全米での見事な滑りはしっかり記憶に残りました。
このまま成長すると良いね。


その他はアーミン君も満足そうな滑りで良かったです。
前半の選手ではなかなか夢中になれる滑りがなかったので心配でしたが、「ハルク」はいるし
「シャーロックホームズ」や「アバター」もいてアメリカらしく思えました。

　　　


こうして終わった全米選手権です。
解説は杉田秀男氏ですが、選手一人一人になかなか手厳しいコメントが多かったように感じました。
「悪くはないけど」と苦言の連続を聞いているとユーロ男子の解説の樋口豊先生のような温かいコメントの方が好きです。
樋口先生は女性らしい口調で褒める時は褒め、良くなかった時は厳しい意見もしっかり言う・・・
でもそこに「愛」を感じるのです。
特に小林千鶴さんとも息がぴったりで聞いていて楽しいんだな～

そんな訳でユーロと全米に限ったら解説のランクは・・・
１位、樋口豊氏
２位、太田由希奈さん
３位、藤森美恵子さん
４位、杉田秀男氏

ちなみに全米も面白いけどやっぱりユーロの方が私は盛り上がった大会でした！


さて、最後の画像は・・・もちろんジョニー・ウィアー☆

　　　
スケートマガジン社による表彰を受けるジョニー。　　　　　　　　　　　「苦しゅうない、よきにはからえ。」
ネイルは黒よ！