日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「西の魔女が死んだ」

2010-08-14 12:49:38 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


ちょっと面白いタイトルの映画がある・・・
そんな事しか知らない状態のままBSの放送で観ました。

2008年の日本映画。
ロングセラー小説を映画化した作品だとか。
「西の魔女」と呼ばれているのはイギリス人のおばあちゃん。
シャーリー・マクレーンの娘と聞いたのも鑑賞後でした。


おもな内容は・・・


中学生になったばかりのまい(高橋真悠)は登校拒否になり、大好きなおばあちゃん(サチ・パーカー)の住む田舎で過ごすことになる。
日本に長年住むイギリス人のおばあちゃんは、西の魔女と呼ばれていた。
まいはおばあちゃんから魔女の手ほどきを受け、何でも自分で決めるということを教わる。

豊かな自然の中で心温まる交流をはぐくんでいく、祖母と孫のひと夏の暮らしを描いたファンタジー。


                    シネマトゥデイより抜粋


清里を舞台にしたと聞いて、西の魔女の棲み家は気に入りました。
自然のあふれる場所でひっそりと暮らすおばあちゃん。
そこに登校拒否になったまいが来て心の元気を取り戻すような内容なのかな~と想像。


おばあちゃんの暮らしぶりは想像通り。
ハーブ・ティーやワイルド・ストロベリーのジャム作り、作ったレタスとキンレンカを入れたサンドイッチ。
夜中でも突然焼きたくなるクッキーなどなど。
シーツを手洗いし太陽とラベンダーの香りがつく。
こんな暮らしがしてみたいと一瞬思う人も多いと思う。


さて、現実問題ですが。
まず、まいの母親は自分の娘の登校拒否にも決して動じない。
「扱いにくい子どもだった」と言い「おばあちゃんの家にいったら」と送り届ける。
決して愛情がない訳でもないのでしょうが、あのおばあちゃんに育てられた娘でもある母親はなかなかクールなイメージでした。
ちょっとだけ出てくるお父さんを大森南朋が演じていました。
(この人上手いのかそうじゃないのか最近分からん・・・)
まいが両親揃って暮らす事になるのですが、家族という雰囲気があまり感じられなかった。
これぞ現代社会か・・・


そして、まいを演じる女の子。
あの思春期独特の繊細な中学生を演じるにはちょっと物足りなかったです。
すべて表情が同じように感じてしまい、正直残念でした。


魔女の修行と言うのは生きる基本のようなものでした。
「早寝・早起き、食事をしっかり摂り、規則正しい生活をする」
「自分で考えて自分で決める」
この約束事をしっかり守って暮らしていこうとするのですが。


近くに住むゲンジさんをキム兄が熱演(?)
もう見るからに怪しくむさくるしい。
まいにとってはその存在に耐えられないほどでした。
その事がきっかけでおばあちゃんともケンカして最後まで仲直りできないまま魔女の家を去る。
そして2年が過ぎ、おばあちゃんの訃報に駆けつける・・・というストーリー。


ここまで観ると、別に何も特記するべき事は残らない。
でもやっぱり原作を超える事はできなかったようです。
この物語の重要人物であるゲンジさんの描写は少な過ぎました。
映画では彼がまいの事を「外人の所の孫じゃ。学校も行かんでサボっている・・・」ように言います。
まぁ、このくらいは許容範囲としても、普段のおばあちゃんとゲンジさんは暮らしていく上で助け合いもしていたらしい。
鶏小屋の修理とか卵の手配とかその他にも男手として必要な存在だったはず。
そんな事が描かれず、ただの「鼻つまみ者」としてまいは思っていたのです。
だからおばあちゃんが亡くなった後、ゲンジさんが言う言葉・・・
「じいさんにもばあさんにもいっぱい世話になった。だから何かあったら言ってくれ」
この言葉が映画ではちっとも重みを感じなくなってしまった。


それからおばあちゃんの喫煙シーン。
原作では何度も出てきているけど映画ではワンシーン。
だからとても違和感を感じてしまった。
そうか、魔女はなかなかヘビースモーカーだったのか・・・
ストイックに暮しているおばあちゃんが煙草を吸うのは不思議でした。


そんなこんなでいろいろ感じた訳ですが、やっぱりまい役の子が残念だったかも。



今回の評価は・・・    星2つ   ☆☆


サンドイッチもカリカリトーストもハーブティーも好きだけど。
やっぱり私は中華も洋食も和食もジャンク・フードも食べたい!























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