日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「ホルテンさんのはじめての冒険 」

2010-03-18 19:48:10 | 映画・DVD・音楽・TV・本など



「ホルテンさんのはじめての冒険」という ちょっと変わった映画を観ました。
2007年のノルウェー映画です。

ノルウェーのベンゲル急行の運転手ホルテンさんが勤続40年を経て、67歳で定年になる時から物語は始まります。
67歳って区切りが何とも言えませんが・・・

さて、このホルテンさんは表情がほとんど変わらない!
言葉もすごく少なくて、真面目一本で生きてきたのがよくわかります。
勤続40年パーティーでも言葉少なく表情は同じで、二次会?で閉め出されても慌てない。

そして勤務最後の朝に初めて遅刻してしまいます。
40年で初めて乗車勤務に間に合わず、この時の表情はちょっと面白かった。
それから彼のロードムービーのようになるのですが、いろんな場所で小さな出来事がある度に、ホルテンさんにとってはとてつもない大きな出来事のように感じているようでした。
でもやっぱり表向きは淡々としていて、表情では計り知れない。

物語全体がシュールで、盛り上がりにも欠けるのですがなぜか見届けてしまう内容でした。
ほとんど笑わない、泣かない、大声を出さないホルテンさんです。
彼が一番最後に運転手の制服から私服に替えて、スキーのジャンプ台に立つのは良かった。
第二の人生を少しずつ、変化を求めて生きてほしいです。
途中から出るモリーというワンちゃんはカンヌのパルム・ドッグ賞をもらったとか。


今までだったら観なかったと思う作品です。
地味だけど、ノルウェーの鉄道や雪深い風景がとっても美しかったです。
ホルテンさんだって、ちょっと強面なのに雰囲気が面白い。
超がつくほどの完璧主義な彼が最後に気付いたのは「何かを始めるのに遅すぎることはない」ということですね。


こういった作品は「掘り出しシネマ」とでも言うのでしょう。

今回の評価は・・・  星3つ  ☆☆☆







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