[5月15日22:00.天候:不明 デイライト・コーポレーション・インターナショナル アーカンソー研究所]
研究所の地下倉庫にて、まるでボブ・サップのような黒人アンドロイドと遭遇したエミリーとシンディ。
マルチタイプや他のセキュリティロボットと違い、銃火器の装備は無いもよう。
しかし巨漢からは想像できぬ猛タックルは、間合いを取って銃撃することを得意とするシンディを苦戦させた。
「I want Huuuuuuuuuug!!(抱かせろォォォォォォォォッ!!)」
便宜上、ボブと名付けられた黒人アンドロイドは、今度はエミリーに向かって突進してきた。
「!」
ズダーン!ズダーン!とエミリーが右手を変形させたショットガンで、ボブに打ち込む。
効いてはいるのだろう。
被弾した頭部からは、赤い血のようなオイルが滴り落ちている。
「カスタムパーツで強化した姉さんのショットガンを頭に食らっても、オイルが滴り落ちるだけ!?何て奴なの!」
シンディは同じく右手を、強化改造したライフルに変形させていたが、ライフルは遠距離からの狙撃用。
近距離で撃っても、その強さは発揮できない。
「I so love yoooooooou!!」
「そんな状態で愛の告白しても、姉さんは靡かないわよ!!」
ガシィッ!!(エミリーがボブに組み付かれた!)
「なにいっ!?姉さん!?」
「シンディ!私が・押さえているうちに・背中を・撃て!」
「背中!?」
「肩甲骨の・間に・こいつの・燃料タンクが・ある!」
「わ、分かった!何とか持ちこたえてよ!?」
「I need kiss!!」
ブチュッ!!(ボブ、エミリーに無理やりキスをする)
平賀:「うわっ、画面が真っ暗になった!?」
敷島:「さすがのエミリーも、いきなりキスは出力一気にダウンする事態だったようですね」
アリス:「違うわ!奴の頭がデカいから、エミリーの視界を遮っただけよ!」
敷島:「シンディ!早くしろ!エミリーがレイプされる!!」
「分かってるわよ!……このクソ野郎!姉さんを汚すんじゃないよっ!!」
シンディはエミリーを押し倒しているボブの肩甲骨の中央をロックオンすると、何度もライフルを放った。
「グォォォォォッ!?」
ボブは慌てて立ち上がったが、同じく立ち上がったエミリーからヘッドバッド(頭突き)を食らった。
「…………………」
ボブ、意識が朦朧とした状態(いわゆる、ピヨッた状態)になり、フラフラとなる。
そこを更にシンディが燃料タンク目掛けて3発ほど発射した。
最後の1発がLPガスタンクに穴を開け……。
チュドォォォン!
爆発、バラバラの鉄塊と化した。
「ふう……。これで中ボスかぁ……。姉さん、大丈夫?」
「何とか……」
エミリーは乱れた着衣を直すと、バラバラになったボブの部品の山を漁った。
「あった!認証コード」
「おおっ!これで所長室のドアが開くわね!」
鋼鉄姉妹達は新たな認証コードを手に、再び所長室に向かった。
[同日同時刻 同研究所内・居住区]
「おおっ!さすがは日本製のマルチタイプだ!あの化け物を倒すとはっ!」
アルバートは感心した様子でモニタを見た。
(いや、この研究所には、あれ以上の化け物達がいるな……)
「ジャニス!作戦変更だ!」
「OK!」
浮足立ったジャニスとルディら、アメリカ製マルチタイプ。
ジャニスは慌てて居住区を出た。
「あー、ルディ」
「何でしょうか、マスター」
「お前達が連れて来たボーカロイド達。彼らと話がしたいのだが……」
「なりません。ボーカロイド共は、僕達の作戦に必要な……。!?」
ルディがアルバートの要望を拒否しようとした時、アルバートはジャケットのポケットからある物を取り出した。
「! それは!?」
「私の言う事が聞けないというのなら、こいつを起動させるが良いか?」
「キュルキュルキュルキュル……」
ルディは人工知能を働かせて考えた。
「……分かりました。但し、マスターをお連れすることはできません」
「なにっ!?」
「外は危険です。日本からのマルチタイプが、マスターのお城を未だ荒らし回っています。僕がボーカロイド達をここへ連れて来ますので、ここでお待ちください」
「どうしても、私をここから連れ出さない気か?」
「外は危険です」
ルディの目(といってもカメラだが)は真剣で、どうあっても曲げないという気持ちが伝わって来る。
「……では、そうしてくれ」
「かしこまりました」
ルディは会釈のようなお辞儀をすると、居住区から出て行った。
(くそっ!どこだ!?どこに彼らのプログラミングに問題があったというのだ!?)
アルバートはドンッと机を殴り付けた。
モニターには、シンディ達が所長室の中に入って行く様子が映されていた。
(あの中には私の……ジャニスとルディの研究記録が残されている。恥ずかしい話だが、あれで現状を理解してもらう他は無い。そして、私もこのままでは良くないな)
アルバートは天井を見上げた。
[同日22:15.同研究所・所長室]
ピー!(電子ロックが解除された音)
「認証が完了したわ」
「ようやく・所長室に・入れるな」
ドアを開けて中に入る。
所長室は、どういうわけだか荒らされていた。
「社長、室内にアルバート所長の気配無し。どうする?」
敷島:「マジか!?ドアロックを二重にしていたくらいだから、ここに籠もっていると思ったんだがな。まあいい。所長室なら、この事件が起きる直前までの記録が、もしかしたらあるかもしれない。所長室内を捜索して、その研究所で何があったか調査してくれ」
「了解」
「かしこまりました」
エミリーとシンディは荒らされている室内を捜索した。
大きな机もひっくり返され、その上に置かれていたデスクトップPCも無残に破壊されていた。
敷島:「どうせなら所長室にある資料をごっそり持って行きたいところですな」
平賀:「さすがにこの状況ではムリでしょう。エミリー、アルバート所長の最近の動向が詳しく分かるものと、ジャニスとルディの開発・製造記録が収められているものを探してくれ」
「かしこまりました」
エミリーが応答する。
そして、
「あった!」
シンディが、ひっくり返った机の引き出しから、ジャニスとルディについて書かれたアルバートの研究ノートを発見した。
敷島:「それだ!中身を確認させてくれ!」
「了解!」
シンディは早速、最初のページから開いた。
敷島:「こ、これは……!?」
平賀:「敷島さん、何か分かりますか?」
敷島:「英語の筆記体……。尚更読めねぇ……」
平賀:「だーっ!」(←ズッコケる平賀)
アリス:「あーもうっ!アタシが訳してやるわよ!」
相変わらず英語力の弱い日本人ダンナに苛立つアメリカ人妻のアリスだった。
研究所の地下倉庫にて、まるでボブ・サップのような黒人アンドロイドと遭遇したエミリーとシンディ。
マルチタイプや他のセキュリティロボットと違い、銃火器の装備は無いもよう。
しかし巨漢からは想像できぬ猛タックルは、間合いを取って銃撃することを得意とするシンディを苦戦させた。
「I want Huuuuuuuuuug!!(抱かせろォォォォォォォォッ!!)」
便宜上、ボブと名付けられた黒人アンドロイドは、今度はエミリーに向かって突進してきた。
「!」
ズダーン!ズダーン!とエミリーが右手を変形させたショットガンで、ボブに打ち込む。
効いてはいるのだろう。
被弾した頭部からは、赤い血のようなオイルが滴り落ちている。
「カスタムパーツで強化した姉さんのショットガンを頭に食らっても、オイルが滴り落ちるだけ!?何て奴なの!」
シンディは同じく右手を、強化改造したライフルに変形させていたが、ライフルは遠距離からの狙撃用。
近距離で撃っても、その強さは発揮できない。
「I so love yoooooooou!!」
「そんな状態で愛の告白しても、姉さんは靡かないわよ!!」
ガシィッ!!(エミリーがボブに組み付かれた!)
「なにいっ!?姉さん!?」
「シンディ!私が・押さえているうちに・背中を・撃て!」
「背中!?」
「肩甲骨の・間に・こいつの・燃料タンクが・ある!」
「わ、分かった!何とか持ちこたえてよ!?」
「I need kiss!!」
ブチュッ!!(ボブ、エミリーに無理やりキスをする)
平賀:「うわっ、画面が真っ暗になった!?」
敷島:「さすがのエミリーも、いきなりキスは出力一気にダウンする事態だったようですね」
アリス:「違うわ!奴の頭がデカいから、エミリーの視界を遮っただけよ!」
敷島:「シンディ!早くしろ!エミリーがレイプされる!!」
「分かってるわよ!……このクソ野郎!姉さんを汚すんじゃないよっ!!」
シンディはエミリーを押し倒しているボブの肩甲骨の中央をロックオンすると、何度もライフルを放った。
「グォォォォォッ!?」
ボブは慌てて立ち上がったが、同じく立ち上がったエミリーからヘッドバッド(頭突き)を食らった。
「…………………」
ボブ、意識が朦朧とした状態(いわゆる、ピヨッた状態)になり、フラフラとなる。
そこを更にシンディが燃料タンク目掛けて3発ほど発射した。
最後の1発がLPガスタンクに穴を開け……。
チュドォォォン!
爆発、バラバラの鉄塊と化した。
「ふう……。これで中ボスかぁ……。姉さん、大丈夫?」
「何とか……」
エミリーは乱れた着衣を直すと、バラバラになったボブの部品の山を漁った。
「あった!認証コード」
「おおっ!これで所長室のドアが開くわね!」
鋼鉄姉妹達は新たな認証コードを手に、再び所長室に向かった。
[同日同時刻 同研究所内・居住区]
「おおっ!さすがは日本製のマルチタイプだ!あの化け物を倒すとはっ!」
アルバートは感心した様子でモニタを見た。
(いや、この研究所には、あれ以上の化け物達がいるな……)
「ジャニス!作戦変更だ!」
「OK!」
浮足立ったジャニスとルディら、アメリカ製マルチタイプ。
ジャニスは慌てて居住区を出た。
「あー、ルディ」
「何でしょうか、マスター」
「お前達が連れて来たボーカロイド達。彼らと話がしたいのだが……」
「なりません。ボーカロイド共は、僕達の作戦に必要な……。!?」
ルディがアルバートの要望を拒否しようとした時、アルバートはジャケットのポケットからある物を取り出した。
「! それは!?」
「私の言う事が聞けないというのなら、こいつを起動させるが良いか?」
「キュルキュルキュルキュル……」
ルディは人工知能を働かせて考えた。
「……分かりました。但し、マスターをお連れすることはできません」
「なにっ!?」
「外は危険です。日本からのマルチタイプが、マスターのお城を未だ荒らし回っています。僕がボーカロイド達をここへ連れて来ますので、ここでお待ちください」
「どうしても、私をここから連れ出さない気か?」
「外は危険です」
ルディの目(といってもカメラだが)は真剣で、どうあっても曲げないという気持ちが伝わって来る。
「……では、そうしてくれ」
「かしこまりました」
ルディは会釈のようなお辞儀をすると、居住区から出て行った。
(くそっ!どこだ!?どこに彼らのプログラミングに問題があったというのだ!?)
アルバートはドンッと机を殴り付けた。
モニターには、シンディ達が所長室の中に入って行く様子が映されていた。
(あの中には私の……ジャニスとルディの研究記録が残されている。恥ずかしい話だが、あれで現状を理解してもらう他は無い。そして、私もこのままでは良くないな)
アルバートは天井を見上げた。
[同日22:15.同研究所・所長室]
ピー!(電子ロックが解除された音)
「認証が完了したわ」
「ようやく・所長室に・入れるな」
ドアを開けて中に入る。
所長室は、どういうわけだか荒らされていた。
「社長、室内にアルバート所長の気配無し。どうする?」
敷島:「マジか!?ドアロックを二重にしていたくらいだから、ここに籠もっていると思ったんだがな。まあいい。所長室なら、この事件が起きる直前までの記録が、もしかしたらあるかもしれない。所長室内を捜索して、その研究所で何があったか調査してくれ」
「了解」
「かしこまりました」
エミリーとシンディは荒らされている室内を捜索した。
大きな机もひっくり返され、その上に置かれていたデスクトップPCも無残に破壊されていた。
敷島:「どうせなら所長室にある資料をごっそり持って行きたいところですな」
平賀:「さすがにこの状況ではムリでしょう。エミリー、アルバート所長の最近の動向が詳しく分かるものと、ジャニスとルディの開発・製造記録が収められているものを探してくれ」
「かしこまりました」
エミリーが応答する。
そして、
「あった!」
シンディが、ひっくり返った机の引き出しから、ジャニスとルディについて書かれたアルバートの研究ノートを発見した。
敷島:「それだ!中身を確認させてくれ!」
「了解!」
シンディは早速、最初のページから開いた。
敷島:「こ、これは……!?」
平賀:「敷島さん、何か分かりますか?」
敷島:「英語の筆記体……。尚更読めねぇ……」
平賀:「だーっ!」(←ズッコケる平賀)
アリス:「あーもうっ!アタシが訳してやるわよ!」
相変わらず英語力の弱い日本人ダンナに苛立つアメリカ人妻のアリスだった。