[12月23日19時35分 天候:小雨 千葉県印旛郡酒々井町 東関東自動車道・酒々井パーキングエリア]
都内では傘が無いと厳しいくらいの強さの雨だったが、このパーキングエリアに来る頃には止んでいた。
止んでいたというか、傘が要らないくらいの小降りになったと言った方が正しいか。
平日の夕方出発の下り方向で、しかも雨ともなれば、スムーズに高速道路を走るのは難しい。
スムーズにいけば40分強で到着できるそうなのだが、今回は1時間ほど掛かった。
リサ「お腹空いた……」
リサなど空腹の為に正体を隠せなくなっており、頭から角が2本生え、耳は長くて尖り、両手の爪も長く伸びている。
グレーのパーカーを着ているので、そのフードを被って隠しているが……。
愛原「松屋でガッツリ食えばいいだろ。ですよね?善場主任」
善場「はい。時間調整も兼ねているので、夕食はゆっくり取って頂いて構いませんよ」
愛原「それは良かった」
駐車場はそこそこ賑わっていた。
成田空港に最も近いパーキングエリアということもあり、規模もそこそこ大きい。
大きめのパーキングエリア、小さめのサービスエリアといった感じだろうか。
パーキングエリアには珍しいガソリンスタンドもある。
さすがに、東北道の羽生パーキングエリアほどは大きくない。
部下「ここでいいですか?」
善場「大丈夫」
車は空いている駐車スペースに駐車した。
愛原「何時何分に出発しますか?」
善場「予定では、20時15分くらいにしたいと思います」
愛原「すると、40分休憩ですか。まあまあですね」
私達は車を降りた。
確かに傘は要らないくらいであった。
しかし、時折顔に湿気のようなものが掛かる感じからして、弱い霧雨といった感じだろうか。
リサ「御飯!御飯!」
愛原「早く行こう」
入るとフードコートがあり、確かに松屋があった。
愛原「何がいい?」
リサ「カルビ焼き定食ダブル!」
愛原「……だろうなぁ」
私はリサに食券を買ってあげた。
愛原「俺は牛定でいいや。高橋は?」
高橋「牛めし大盛りでオナシャス」
愛原「あいよ。善場主任は……って、あれ?いない?」
部下の人も来なかった。
愛原「どこ行ったんだろう?」
高橋「トイレとかじゃないっスか?」
愛原「そうか。まあ、いいや」
私達は空いているテーブルに座った。
愛原「絵恋さん達は順調だって?」
リサ「うん。ただ、成田空港が混んでるから、着陸が少し遅れるかもだって」
愛原「そうなのか……」
LCCは第3ターミナルに到着するそうだ。
幸い高速道路のインターから最も近い所にある。
しばらくして、食券の番号が読み上げられる。
リサ「やっと食べれるー」
リサはバーベキューソースをたっぷり掛けて、そこに七味唐辛子をドバドバ掛けた。
愛原「うあ……」
高橋「先生……マジでこいつに蒙古タンメン食わせてみたくなりました」
愛原「あ、ああ。今度行くか……。後で、店の場所教えてくれ」
高橋「う、うス……」
リサ「んー!」
変化前はどちらかというと甘い物が好きだったリサだったが、変化後はガチガチの辛党になってしまった。
唐辛子まみれのカルビ牛肉を美味そうにガツガツ食べている。
私は普通にポン酢タレを掛けて食べたが、高橋は高橋で、やっぱりちょこっとでも唐辛子を掛けて食べるのだった。
愛原「どうせ俺は甘党だよ、ケッ!」
リサ「んんっ!?」
高橋「どうしたんスか、先生!?」
[同日20時15分 天候:雨 同パーキングエリア]
食事が終わった後、私達はトイレに向かった。
高橋はそれにプラスして、喫煙所にてタバコタイム。
私とリサは自販機コーナーにて、食後のコーヒーとジュース。
さて、それにしても、善場主任達はどこにいるのやら?
そう思っていると、私のスマホにメールが着信した。
善場「そろそろ出発しますので、車に戻ってください」
とのことだった。
愛原「予定通りの出発だな。リサ、行くぞ」
リサ「おー」
私は高橋にもLINEを送って、車に戻るように促した。
愛原「うわ、また降ってきたな!」
リサ「降ったり止んだりだね」
愛原「そのようだ!」
私達は車に戻った。
善場「お疲れさまです」
愛原「いえいえ、戻りました!」
善場「それでは出発を」
部下「はっ!」
愛原「いや、ちょっと待ってください。まだ高橋が!」
善場「おっと、そうでした」
善場主任、もしかしてわざとか?
少しして、高橋も戻って来た。
高橋「サーセンっス!案外、喫煙所遠くて……」
愛原「それは大変だったな。今度こそ大丈夫です」
善場「はい」
車が動き出す。
善場「それでは第3ターミナルへ」
部下「はっ!」
愛原「善場主任は、夕食どうされたんですか?」
善場「ああ、所長の事務所に来る前に少し食べてきましたので……。それに先ほど、スターバックスで食べて来ました」
愛原「ああ、スタバ行かれたんですか!」
高橋「さすがは姉ちゃんだぜ」
高橋は、どういう意図で言ったのか分からない言葉を言った。
[同日20時35分 天候:雨 千葉県成田市 成田国際空港第3ターミナル]
私達は一般車と同様、第3ターミナルの一般車乗降場のような場所で降ろされるのかと思った。
だが、そうではなかった。
途中でパトカーが待機している場所に立ち寄り、善場主任が警察官と何か話をしている。
そして、車はパトカーの先導で、封鎖されているバリケードの向こうへ進んだ。
高橋「何だか、VIP待遇っスね」
愛原「おいおい……。以外と、警戒が厳重だな……」
ややもすると、国際指名手配ものの白井伝三郎がここに来るかもしれないのだ。
しかも、BOW化して。
それでは確かに、警戒も厳重となるか。
善場「皆さんには、ここで降りてもらいます」
愛原「あ、はい」
確かにそこは第3ターミナルの建物と思しき場所だった。
しかし、その向こうには鉄扉がある。
高橋「まさか、開けたらいきなり滑走路なんてことは無ェよな?」
善場「そんなわけないでしょう」
私達はとにかく自分達の荷物を手に、車を降りた。
鉄扉の向こうは何だかバックヤードらしき通路となっており、そこを抜けてようやく一般客のいるエリアに着いた。
どうしてこんなルートなのかは不明だが、とにかく着いた。
愛原「飛行機はまだ着いていないようだな?」
リサ「そうみたい」
私達は絵恋さん達が到着するまで、ロビーで待っていることにした。
都内では傘が無いと厳しいくらいの強さの雨だったが、このパーキングエリアに来る頃には止んでいた。
止んでいたというか、傘が要らないくらいの小降りになったと言った方が正しいか。
平日の夕方出発の下り方向で、しかも雨ともなれば、スムーズに高速道路を走るのは難しい。
スムーズにいけば40分強で到着できるそうなのだが、今回は1時間ほど掛かった。
リサ「お腹空いた……」
リサなど空腹の為に正体を隠せなくなっており、頭から角が2本生え、耳は長くて尖り、両手の爪も長く伸びている。
グレーのパーカーを着ているので、そのフードを被って隠しているが……。
愛原「松屋でガッツリ食えばいいだろ。ですよね?善場主任」
善場「はい。時間調整も兼ねているので、夕食はゆっくり取って頂いて構いませんよ」
愛原「それは良かった」
駐車場はそこそこ賑わっていた。
成田空港に最も近いパーキングエリアということもあり、規模もそこそこ大きい。
大きめのパーキングエリア、小さめのサービスエリアといった感じだろうか。
パーキングエリアには珍しいガソリンスタンドもある。
さすがに、東北道の羽生パーキングエリアほどは大きくない。
部下「ここでいいですか?」
善場「大丈夫」
車は空いている駐車スペースに駐車した。
愛原「何時何分に出発しますか?」
善場「予定では、20時15分くらいにしたいと思います」
愛原「すると、40分休憩ですか。まあまあですね」
私達は車を降りた。
確かに傘は要らないくらいであった。
しかし、時折顔に湿気のようなものが掛かる感じからして、弱い霧雨といった感じだろうか。
リサ「御飯!御飯!」
愛原「早く行こう」
入るとフードコートがあり、確かに松屋があった。
愛原「何がいい?」
リサ「カルビ焼き定食ダブル!」
愛原「……だろうなぁ」
私はリサに食券を買ってあげた。
愛原「俺は牛定でいいや。高橋は?」
高橋「牛めし大盛りでオナシャス」
愛原「あいよ。善場主任は……って、あれ?いない?」
部下の人も来なかった。
愛原「どこ行ったんだろう?」
高橋「トイレとかじゃないっスか?」
愛原「そうか。まあ、いいや」
私達は空いているテーブルに座った。
愛原「絵恋さん達は順調だって?」
リサ「うん。ただ、成田空港が混んでるから、着陸が少し遅れるかもだって」
愛原「そうなのか……」
LCCは第3ターミナルに到着するそうだ。
幸い高速道路のインターから最も近い所にある。
しばらくして、食券の番号が読み上げられる。
リサ「やっと食べれるー」
リサはバーベキューソースをたっぷり掛けて、そこに七味唐辛子をドバドバ掛けた。
愛原「うあ……」
高橋「先生……マジでこいつに蒙古タンメン食わせてみたくなりました」
愛原「あ、ああ。今度行くか……。後で、店の場所教えてくれ」
高橋「う、うス……」
リサ「んー!」
変化前はどちらかというと甘い物が好きだったリサだったが、変化後はガチガチの辛党になってしまった。
唐辛子まみれのカルビ牛肉を美味そうにガツガツ食べている。
私は普通にポン酢タレを掛けて食べたが、高橋は高橋で、やっぱりちょこっとでも唐辛子を掛けて食べるのだった。
愛原「どうせ俺は甘党だよ、ケッ!」
リサ「んんっ!?」
高橋「どうしたんスか、先生!?」
[同日20時15分 天候:雨 同パーキングエリア]
食事が終わった後、私達はトイレに向かった。
高橋はそれにプラスして、喫煙所にてタバコタイム。
私とリサは自販機コーナーにて、食後のコーヒーとジュース。
さて、それにしても、善場主任達はどこにいるのやら?
そう思っていると、私のスマホにメールが着信した。
善場「そろそろ出発しますので、車に戻ってください」
とのことだった。
愛原「予定通りの出発だな。リサ、行くぞ」
リサ「おー」
私は高橋にもLINEを送って、車に戻るように促した。
愛原「うわ、また降ってきたな!」
リサ「降ったり止んだりだね」
愛原「そのようだ!」
私達は車に戻った。
善場「お疲れさまです」
愛原「いえいえ、戻りました!」
善場「それでは出発を」
部下「はっ!」
愛原「いや、ちょっと待ってください。まだ高橋が!」
善場「おっと、そうでした」
善場主任、もしかしてわざとか?
少しして、高橋も戻って来た。
高橋「サーセンっス!案外、喫煙所遠くて……」
愛原「それは大変だったな。今度こそ大丈夫です」
善場「はい」
車が動き出す。
善場「それでは第3ターミナルへ」
部下「はっ!」
愛原「善場主任は、夕食どうされたんですか?」
善場「ああ、所長の事務所に来る前に少し食べてきましたので……。それに先ほど、スターバックスで食べて来ました」
愛原「ああ、スタバ行かれたんですか!」
高橋「さすがは姉ちゃんだぜ」
高橋は、どういう意図で言ったのか分からない言葉を言った。
[同日20時35分 天候:雨 千葉県成田市 成田国際空港第3ターミナル]
私達は一般車と同様、第3ターミナルの一般車乗降場のような場所で降ろされるのかと思った。
だが、そうではなかった。
途中でパトカーが待機している場所に立ち寄り、善場主任が警察官と何か話をしている。
そして、車はパトカーの先導で、封鎖されているバリケードの向こうへ進んだ。
高橋「何だか、VIP待遇っスね」
愛原「おいおい……。以外と、警戒が厳重だな……」
ややもすると、国際指名手配ものの白井伝三郎がここに来るかもしれないのだ。
しかも、BOW化して。
それでは確かに、警戒も厳重となるか。
善場「皆さんには、ここで降りてもらいます」
愛原「あ、はい」
確かにそこは第3ターミナルの建物と思しき場所だった。
しかし、その向こうには鉄扉がある。
高橋「まさか、開けたらいきなり滑走路なんてことは無ェよな?」
善場「そんなわけないでしょう」
私達はとにかく自分達の荷物を手に、車を降りた。
鉄扉の向こうは何だかバックヤードらしき通路となっており、そこを抜けてようやく一般客のいるエリアに着いた。
どうしてこんなルートなのかは不明だが、とにかく着いた。
愛原「飛行機はまだ着いていないようだな?」
リサ「そうみたい」
私達は絵恋さん達が到着するまで、ロビーで待っていることにした。
私の往年の作品、“アンドロイドマスターシリーズ”において、ボーカロイド達にミュージカルをやらせるシーンがあるのだが、人間もやってたw
“七つの大罪”シリーズは、曲調がオペラやミュージカルみたいなので、本当にボーカロイド達にやらせてみたのだが、私と同じ考えの人間は他にもいたようだ。