[5月7日17時55分 天候:曇 東京都大田区羽田空港 東京モノレール羽田空港第1ターミナル駅→羽田空港第1ターミナル]
昭和島駅を通過すると、電車はトンネルの中に入る。
前面展望を見ていると、まるで海の中に飛び込んで行くかのような感じだそうだ。
すぐに電車は地上に出て、整備場駅も通過する。
再び地下に入って、天空橋駅も通過。
地上に出ると、ようやく最初の停車駅、羽田空港第3ターミナルに到着する。
ここは、かつての国際線ターミナルのこと。
第2ターミナルからも国際線が出るようになった為、ターミナル名、駅名が変わったようである。
ここを出ると、また地下に入る。
そして、新整備場駅を通過して、ようやく下車駅の第2ターミナル駅である。
〔まもなく、羽田空港第1ターミナルです。出口は、右側です。お忘れ物に、ご注意ください〕
電車は地下のホームに滑り込むようにして停車した。
電車といっても、ゴムタイヤで走るモノレールだから、鉄軌道・鉄車輪の電車とは運転感覚が違うのかもしれない。
愛原「夕食の前に、明日の集合場所を確認しよう」
高橋「そこをショバにするんですね?」
愛原「ヤクザの縄張りじゃないからな?」
電車のドアとホームドアが開いて、リサ達は電車を降りた。
ガラガラとキャリーケースを引く。
愛原「といっても、すぐそこなんだけどな」
リサ「?」
エスカレーターを上って、改札口を出る。
そこは羽田空港第1ターミナルの地下1階である。
愛原「この通路を行くと……」
このフロアは東京モノレールの他、京浜急行線の乗り場もある。
その交点とも言える場所には、円形のインフォメーションカウンターがあって、その先には『月の塔』というモニュメントがある。
ご丁寧に、『月の塔』のネームプレートの下には、『集合場所』というプレートも掲げられている。
愛原「ここだな。多くの生徒は、やっぱりモノレールや京急でアクセスするだろうからってんで、ここに一旦集まってもらうことになった。そこから、あのスカイマークの出発ロビーまではエスカレーターで行けるから、これで……」
リサ「あれ?『4番の時計台』じゃないの?」
愛原「参加人数が思ったより多かったんで、急きょ、もう少し場所の広い所に変わった。もし、バスや車でアクセスするコが迷ったりした場合は、そこでもいいってことにしてね」
リサ「ヨドバシ、バスで行くって言ってたな。LINEしておこう」
レイチェル「写真も送ってあげるといいですヨ」
リサ「そうする」
リサは『月の塔』の写真を添付した。
高橋「この辺りでも、食う所はあるんスね」
愛原「そこにマックはあるが、恐らく立ち食いかテイクアウトメインの店だろうな」
高橋「フツーの飯がいいっスね」
愛原「そうだな。沖縄に行ったら、逆に食べれない物とか食べたいな」
高橋「寿司とかですか?」
リサ「肉!肉!」
レイチェル「Clam(貝)以外の生魚はちょっと……」
愛原「……取りあえず、上の階に行こう」
[同日18時15分 天候:曇 同地区内 羽田空港第1ターミナル4階・黄金色の豚]
愛原「とんかつならどうだ?」
高橋「さすがは先生です」
リサ「さすがは先生です」
レイチェル「さすがはセンセイです」
愛原はターミナル4階のとんかつ料理店に、リサ達を案内した。
テーブル席に一塊で座る。
愛原「何がいいかな?」
リサ「肉!肉ガッツリ!」
高橋「俺は、このカツカレーで。思いっ切り辛くしてもらって」
愛原「俺は取りあえず、ビールがいいや」
リサ「明日があるのに、飲むの?」
愛原「一杯くらい、いいだろ?」
リサ「じゃあ、わたしも飲む」
愛原&高橋「オメーは“鬼ころし”でガマンしてな!」
リサ「えー……」
愛原「レイチェルも、好きなもん頼んでいいぞ。何しろ明日から、リサの監視役は俺からキミに移るんだから」
レイチェル「ハイ。ありがとうございます」
リサ「これ!」
愛原「んー?おい!生肉はダメだ!」
メニューには、この店のこだわりについて紹介されているページがある。
その中に、豚肉の塊を包丁で切り落としている写真があるのだが、リサはこれを指さした。
レイチェル「生肉を食べたら、更にBOW化が進んで、人間に戻れなくなりますよ」
リサ「えー……」
愛原「とにかく、注文しよう。高橋もビール飲むか?」
高橋「オナシャス!」
リサ「わたし達はー?」
愛原「ジュース一杯なら奢るよ」
リサ「おー!じゃあ、オレンジジュース」
レイチェル「ジンジャーエールをお願いします」
愛原「あいよ」
愛原は店員を呼んで、注文を開始した。
リサ「180gは少ないような気がするなぁ……」
レイチェル「Pork Cutletですよね?十分だと思いますが」
リサ「まあ、足りなかったら、コンビニで何か買えばいいか……」
リサ達が座っている席は、あいにくと少し窓から離れているのだが、それでも全く見えないわけではない。
愛原「何か、雨でも降ってきてるかな?外が随分暗いが……」
高橋「夜は雨らしいですね」
リサ「明日、大丈夫かな?」
レイチェル「明日は晴れるみたいですよ。雨が降るのは夜だけで」
リサ「何だ、そうか」
レイチェル「夜に降る雨は、BSAA隊員にとっては警戒するべき状況です」
リサ「ん、何で?」
レイチェル「ラクーンシティ最後の日の夜も大雨だったそうですし、トールオークスシティ最後の夜……12時過ぎには雨が降り出していました」
リサ「そうなんだ……」
高橋「雨の夜の方が暴れやすいのか?」
リサ「そんなわけないじゃんw わたしだって雨ん中、外に出たくないよ」
レイチェル「リサ・トレヴァーは、屋敷の外に出なかったそうじゃないですか」
リサ「あ……そうだっけ?」
高橋「引きこもりかよw」
リサ「うるさいな」
先に飲み物が運ばれてくる。
ジンジャーエールはストローが差さっていなかったら、まるでシャンパンのように見える。
愛原「因みにリサの部屋には、桜谷さんが描いてくれた肖像画の他、オリジナルのリサ・トレヴァーの肖像画と生前の写真が飾ってあるぞ」
リサ「わたしのGウィルスは、大先輩から受け継いだものだから」
レイチェル「世界的には、それを『負の遺産』というらしいですが。日本政府は核兵器が持てないからと、リサみたいなBOWを研究対象にしているらしいですが?」
リサ「わたし、知らなーい」
まあ、自ら進んでBOW(生物兵器)になったわけではないリサには、確かに分からないだろう。
昭和島駅を通過すると、電車はトンネルの中に入る。
前面展望を見ていると、まるで海の中に飛び込んで行くかのような感じだそうだ。
すぐに電車は地上に出て、整備場駅も通過する。
再び地下に入って、天空橋駅も通過。
地上に出ると、ようやく最初の停車駅、羽田空港第3ターミナルに到着する。
ここは、かつての国際線ターミナルのこと。
第2ターミナルからも国際線が出るようになった為、ターミナル名、駅名が変わったようである。
ここを出ると、また地下に入る。
そして、新整備場駅を通過して、ようやく下車駅の第2ターミナル駅である。
〔まもなく、羽田空港第1ターミナルです。出口は、右側です。お忘れ物に、ご注意ください〕
電車は地下のホームに滑り込むようにして停車した。
電車といっても、ゴムタイヤで走るモノレールだから、鉄軌道・鉄車輪の電車とは運転感覚が違うのかもしれない。
愛原「夕食の前に、明日の集合場所を確認しよう」
高橋「そこをショバにするんですね?」
愛原「ヤクザの縄張りじゃないからな?」
電車のドアとホームドアが開いて、リサ達は電車を降りた。
ガラガラとキャリーケースを引く。
愛原「といっても、すぐそこなんだけどな」
リサ「?」
エスカレーターを上って、改札口を出る。
そこは羽田空港第1ターミナルの地下1階である。
愛原「この通路を行くと……」
このフロアは東京モノレールの他、京浜急行線の乗り場もある。
その交点とも言える場所には、円形のインフォメーションカウンターがあって、その先には『月の塔』というモニュメントがある。
ご丁寧に、『月の塔』のネームプレートの下には、『集合場所』というプレートも掲げられている。
愛原「ここだな。多くの生徒は、やっぱりモノレールや京急でアクセスするだろうからってんで、ここに一旦集まってもらうことになった。そこから、あのスカイマークの出発ロビーまではエスカレーターで行けるから、これで……」
リサ「あれ?『4番の時計台』じゃないの?」
愛原「参加人数が思ったより多かったんで、急きょ、もう少し場所の広い所に変わった。もし、バスや車でアクセスするコが迷ったりした場合は、そこでもいいってことにしてね」
リサ「ヨドバシ、バスで行くって言ってたな。LINEしておこう」
レイチェル「写真も送ってあげるといいですヨ」
リサ「そうする」
リサは『月の塔』の写真を添付した。
高橋「この辺りでも、食う所はあるんスね」
愛原「そこにマックはあるが、恐らく立ち食いかテイクアウトメインの店だろうな」
高橋「フツーの飯がいいっスね」
愛原「そうだな。沖縄に行ったら、逆に食べれない物とか食べたいな」
高橋「寿司とかですか?」
リサ「肉!肉!」
レイチェル「Clam(貝)以外の生魚はちょっと……」
愛原「……取りあえず、上の階に行こう」
[同日18時15分 天候:曇 同地区内 羽田空港第1ターミナル4階・黄金色の豚]
愛原「とんかつならどうだ?」
高橋「さすがは先生です」
リサ「さすがは先生です」
レイチェル「さすがはセンセイです」
愛原はターミナル4階のとんかつ料理店に、リサ達を案内した。
テーブル席に一塊で座る。
愛原「何がいいかな?」
リサ「肉!肉ガッツリ!」
高橋「俺は、このカツカレーで。思いっ切り辛くしてもらって」
愛原「俺は取りあえず、ビールがいいや」
リサ「明日があるのに、飲むの?」
愛原「一杯くらい、いいだろ?」
リサ「じゃあ、わたしも飲む」
愛原&高橋「オメーは“鬼ころし”でガマンしてな!」
リサ「えー……」
愛原「レイチェルも、好きなもん頼んでいいぞ。何しろ明日から、リサの監視役は俺からキミに移るんだから」
レイチェル「ハイ。ありがとうございます」
リサ「これ!」
愛原「んー?おい!生肉はダメだ!」
メニューには、この店のこだわりについて紹介されているページがある。
その中に、豚肉の塊を包丁で切り落としている写真があるのだが、リサはこれを指さした。
レイチェル「生肉を食べたら、更にBOW化が進んで、人間に戻れなくなりますよ」
リサ「えー……」
愛原「とにかく、注文しよう。高橋もビール飲むか?」
高橋「オナシャス!」
リサ「わたし達はー?」
愛原「ジュース一杯なら奢るよ」
リサ「おー!じゃあ、オレンジジュース」
レイチェル「ジンジャーエールをお願いします」
愛原「あいよ」
愛原は店員を呼んで、注文を開始した。
リサ「180gは少ないような気がするなぁ……」
レイチェル「Pork Cutletですよね?十分だと思いますが」
リサ「まあ、足りなかったら、コンビニで何か買えばいいか……」
リサ達が座っている席は、あいにくと少し窓から離れているのだが、それでも全く見えないわけではない。
愛原「何か、雨でも降ってきてるかな?外が随分暗いが……」
高橋「夜は雨らしいですね」
リサ「明日、大丈夫かな?」
レイチェル「明日は晴れるみたいですよ。雨が降るのは夜だけで」
リサ「何だ、そうか」
レイチェル「夜に降る雨は、BSAA隊員にとっては警戒するべき状況です」
リサ「ん、何で?」
レイチェル「ラクーンシティ最後の日の夜も大雨だったそうですし、トールオークスシティ最後の夜……12時過ぎには雨が降り出していました」
リサ「そうなんだ……」
高橋「雨の夜の方が暴れやすいのか?」
リサ「そんなわけないじゃんw わたしだって雨ん中、外に出たくないよ」
レイチェル「リサ・トレヴァーは、屋敷の外に出なかったそうじゃないですか」
リサ「あ……そうだっけ?」
高橋「引きこもりかよw」
リサ「うるさいな」
先に飲み物が運ばれてくる。
ジンジャーエールはストローが差さっていなかったら、まるでシャンパンのように見える。
愛原「因みにリサの部屋には、桜谷さんが描いてくれた肖像画の他、オリジナルのリサ・トレヴァーの肖像画と生前の写真が飾ってあるぞ」
リサ「わたしのGウィルスは、大先輩から受け継いだものだから」
レイチェル「世界的には、それを『負の遺産』というらしいですが。日本政府は核兵器が持てないからと、リサみたいなBOWを研究対象にしているらしいですが?」
リサ「わたし、知らなーい」
まあ、自ら進んでBOW(生物兵器)になったわけではないリサには、確かに分からないだろう。