報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

高速バス雑感

2016-04-22 19:17:17 | 日記
 因みに“大魔道師の弟子”に登場した新宿西口高速バスターミナルだが、実際に私が利用したのは2回である。
 いずれも、京王電鉄バスと宮城交通が共同で運行している“広瀬ライナー”号に乗った時だ。
 それぞれのバス会社に1回ずつ乗った。
 今は利用していない。
 宮城交通が北陸自動車道で死亡事故を起こしてから、私は抗議の意味で宮城交通の夜行便は無期限利用停止にしている。
 哀しいかな、共同運行便に対しては乗客に選ぶ権利が無い為に、京王電鉄バスにまで私の抗議が期せずして波及している形になる。
 この“広瀬ライナー”なのだが、車内のサービスについても2つの会社で格差があった。
 大きいのは飲み物のサービス。
 京王電鉄バスでは、乗車時にペットボトルの飲み物が1人1本サービスされていたのに対し、宮城交通では何も無かった。
 また、空席への移動に対しても、京王電鉄バスは運転手の判断でOKしていたのに対し、宮城交通便では窓口で座席の変更手続きをして欲しいと言われたことがある。
 恐らく後者の方が正規なのであろうが、2つの会社で大きな違いがあるのに驚いた路線であった。

 来月のGW明け、実家の祖母の四十九日法要があるので、また帰省することにした。
 たまたまその日がGWの振替連休と重なっていただけで、特に職場に希望休申請したわけではない。
 が、もちろんその旨は隊長に伝えておいた。
 隊長もまた私の祖母が亡くなった数日後に親父さんを亡くされており、長男として、どうしても四十九日になったらまた帰省しなければならないということもあり、その辺は私に対して嫌な顔ができないのであろう。
 私の場合は祖母であるため、実家も私に対して法要参加を促してはいなかったが、まあ、振替連休どこに行く予定も無かったので、ちょうど良かったかもしれない。
 御開扉のある日と重なってはいたが、数日後に支部総登山してからまたGW直後に行くのもどうかと思ったので(顕正会から見れば悪い事だが、御宗門的には悪い事でも何でもなく、むしろ登山するべきなのだろうが)。
 交通費圧縮の為、往路は夜行バスを予約した。
 バス会社は東北急行バス。
 東京〜仙台間に初めて長距離バスを走らせた会社である。
 その開業年は1962年というから、実に50年以上もの歴史を持つ老舗のバス会社なのである。
 新規参入会社は、まずこの会社に挨拶に行かなければならないという業界の掟がある(かどうかは【お察しください】)。
 詳しいことは“バスターミナルなブログ”様にお任せするとして、少なくともバス・フリークスが進んで乗るバスであることは事実だ。
 実家にメールしたが、特段反対されることは無かった。
 これがウィラーエクスプレスとか、桜観光とかの元ツアーバスだったら反対されていたかもしれない。

 尚、大石寺登山の時はJRバス関東にホイホイ乗っていたのだが、それが撤退してしまったため、今では富士急静岡バスに乗っている。
 実は富士急行の社長は学会員であり(現在もそうなのかは不明)、静岡県側を本体から切り離したのは大石寺に対する嫌がらせという見方を私はしている。
 大富士観光を大石寺は潰したが、富士急までは潰せなかったようである……というのは暴論かな。

 因みに法華講員が経営している清観光バスは行き残っているが、やはり東北急行バスと同様、堅実な経営をしていた結果であろう。
コメント (16)
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本日の雑感 0422

2016-04-22 16:24:57 | 日記
 大した取材もしていないくせに、バスだけ登場させて終了させた“大魔道師の弟子”ですた。
 次回はまた“Gynoid Multitype Cindy”を再開させるかと思います。
 事務所を菊川から豊洲に移転した敷島エージェンシーと、新規オープンしたロボット科学館について取り上げることになるかと。

 因みに稲生達が乗ったアルピコ交通白馬線が中央高速バスの部類なのかは、よく分かりません。
 メディアによってそうであると書かれていたり、違うと書かれていたりと何かよく分からないので。
 “中央高速バス”とは京王バスのブランドなので、共同運行しているアルピコ交通が堂々と使えないのかなと思ったり。

 ブックマークが1つ増えました。
 私の興味を強く引く内容が満載だったので、先方の管理人さんにお願いして貼らせてもらっています。
 尚、信仰とは全く関係の無い所なので、アポ無し折伏に行かないように。
 色々と旅行されておられる管理人さんだが、さすがに大石寺には行かれていない御様子。
 次回、大石寺登山した時に、ターミナル内の写真を撮って、このブログに掲載しておこう。
 尚、写真については自由に使って頂いて結構です。
 どうせ、素人がスマホで撮った写真なんで。

 今日は休みだったが、さいたま市内から出なかった。
 乗り鉄はしておらず、乗りバスに留まった。
 それも、西武バスに1往復乗っただけ。
 現住所から1番近い所のバス停から大宮駅東西に行けるのだが、いかんせんこれが1日3往復しか走っていない、どこの田舎のバスだよとのツッコミができる路線であり、それに合わせて出掛けるのが何とも楽しみなドMなヤツなのである。
 目的地はルミネ。
 散髪と、制服のズボンの直しを依頼していたのだ。
 新しい夏制服のズボンを会社からもらったのだが、裾直しまではやってくれない。
 多くは自分で直すか、或いは裾上げテープなんかを使って裾上げする。
 しかしこの裾上げテープがまた100均で売っているようなショボイ奴で、すぐに剥がれてしまうのである。
 独り暮らしの長い隊長とかは、自分で縫って裾上げしてしまうのだが、私はそこまで器用な人間ではない。
 そこで、そういう時は、そういった直し専門店に依頼することになる。
 幸い既に冬服のズボンをそこで直していたこともあり、そのズボンも一緒に持ち込んで、この冬ズボンと同じようにしてくださいと頼めば良いのである。
 そのズボンを受け取り、昼食はマックで済ます。
 その後で、最終のバスに飛び乗った。
 平日は14時台で最終便という、トンデモ路線なのである。
 大石寺近くの一般路線も、両手で数えるほどの本数しか無く、しかも土休日は片手て数えられるほどにまで減便するのだが、私が今日利用した路線は更にそれ以下という有り様だ。
 しかし、あえてそれを狙って乗るのも、バス・フリークスの醍醐味か。
 因みに白状するが、私はその大石寺近くの一般路線はまだ利用したことが無い。
 いずれ試してみたいものだ。

 明日から私の所属寺院は支部総登山に入る。
 私は御多分に漏れず、土日は仕事なので、月曜日の部に参加することになる。
 気になったのが結集目標。
 具体的な数字をバラすと後が怖いので、それはご想像にお任せする。
 か、もしくは法道院の他の信徒さんに聞いてもらうとして、明らかに登山者数が少ないであろう月曜日の結集目標が土日と同じ数字なのである。
 大丈夫かな?と心配しているところだ。
 私も添書登山で平日に行くことがあるのだが、明らかに土休日より少ないぞ。
 全体数が少ないのも去ることながら、そもそも日本人信徒の割合が外国人信徒より【自主規制】。
 “フェイク”に叩かれなければ良いのだが……。

 往路は新幹線で行くことになるだろう。
 着山受付開始時間上、いつもの高速バスで行くと遅いので。
 添書は往復高速バス、支部総は片道新幹線の片道高速バスという風になってきている。
 往復新幹線にしないのは、偏に費用の問題である。
 私は低収入の底辺警備員であるため、そこまでの贅沢ができない。
 しかしそう考えてくると、そもそも登山費用の捻出ができない人達は、支部総登山にも行けないということになるな。
 ま、その辺は入信させた紹介者が面倒見てやれば良いだろう。

 “バスターミナルなブログ”の管理人さんは、あまりバス車両について好き嫌いなどは無い御様子。
 私みたいに好き嫌いの激しい人間だと、レポ内容が物凄く偏るのが難点だ。
 何が言いたいかというと、帰りのバス、ヒュンダイに当たらないことを願っているということだ。
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“大魔道師の弟子” 「夜の陸路を往く」

2016-04-22 10:20:23 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[3月30日21:45.天候:晴 JR大宮駅西口〜大宮駅構内 稲生勇太&マリアンナ・ベルフェ・スカーレット]

 最後の送迎バスが大宮駅西口に到着する。
 バスを降りると、すぐにぺデストリアンデッキを上がって、駅の中へ向かった。
「こんな時間でも、意外と暖かいな」
「三寒四温とはよく言ったものです。もう春ですね」
 とはいえマリアの場合、ブラウスの上にベストを着用して、ブレザーを着込み、更にその上からローブを羽織っているのだが。
 稲生はSuicaであるが、マリアは相変わらずキップを買って乗る方式である。
 1人前になったことで、門内からある程度の決裁権を与えられるはずで、それがクレカだったりする。
 イリーナほどの大魔道師クラスになると、ゴールドカードどころか、プラチナカードやその更に上を行くブラックカードなんかも持っていたりする。
 政財界と繋がったりすると、そこから多大な支援を受けられるということだ。
「お待たせ」
「いえっ」
 マリアの言葉に手を振る稲生。
 キップを買って来たマリアとSuica持ちの稲生で、自動改札機を通る。
(マリアさんの場合、Suicaビューカードなんてどうだろう?あれもクレジット機能付きだし、国内を鉄道で移動するにはいいかも……)
 あれにはゴールドカードもあるから、もし今後、マリアが独自の稼ぎルートを確保したらいいのではないかとも。
 因みにイリーナの場合は、国外の物が多い。
 日本ではアメリカンエクスプレスをよく使っている。

〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。22番線に停車中の電車は、21時53分発、各駅停車、新宿行きです。発車まで、しばらくお待ちください〕

 地下の埼京線ホームに降りると、緑色の帯を巻いたE233系電車が停車していた。
 いつもは先頭車に乗り込む稲生だが、今回は最後尾に乗り込んだ。

〔この電車は埼京線、各駅停車、新宿行きです〕

 緑色の座席に腰掛けると、稲生が言った。
「これから乗る夜行バスは西口から出るので、後ろの方がいいんです」
 と。

[同日21:53.天候:晴 JR埼京線2158K電車・1号車 稲生&マリア]

 地下ホームに発車メロディが鳴り響く。
 外国では珍しいことらしい。
 外国ではベルどころか、何も鳴らさないで見切り発車して行くことが多いという。

〔22番線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車を、ご利用ください〕

 ドアが閉まって、電車が走り出した。
 22番線は下り副線ホームである為、上り本線に出る為にポイントを渡らなければならない。
 大きく電車が揺れる。

〔JR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は埼京線、各駅停車、新宿行きです。次は北与野、北与野。お出口は、右側です。……〕

 稲生が家から持って来たアルカディア・タイムス日本語版。
 タブロイド判であるが、日刊紙ではなく、朝刊・夕刊とある。
 試しに夕刊をネット購入してみたらちゃんと届いて(誰が届けているのかは定かではない)、そこにはちゃんと号外では書かれなかった詳しい内容が書かれていた。
 号外が届かなかった者の為に、改めて処分内容が記載されている。
 新聞を使って、門内全ての者に通達するという手法はダンテ一門ならではか。
 マリアはもちろん第一の被害者であるため、賞罰は無しである。
 通達とは別に、アルカディア・タイムスの記者が書いた記事も当然ある。

『性被害者がその被害と向き合い、前向きに生きて行くことを選んだのは大変素晴らしいことである。しかるに、その足を引っ張るのもまた性被害者であるというのは、皮肉を通り越して、もはや笑えないジョークであろう』

 と、痛烈な内容になっている。

『ダンテ一門の入門者について、その新弟子審査の在り方も問われるのではないか』

 とも。

「アルカディア・タイムスは産経新聞くらいの保守思想だと聞きましたが、そこから見ても、ちょっとダンテ一門の信用が墜ちた感が出てますね」
 と、稲生。
 マリアは英語版を見ていたが、英語版の方がもっとキツい表現で書かれているのだろうか。
「うん……」
 マリアは複雑な顔で新聞を見ていた。
 マリア自身、最初はクリスティーナ達と仲が良かったのだから、彼女らの豹変ぶりには驚いたに違いない。
 ただ、稲生から見ると、もしかして変わったのはマリアの方なのではないかと思った。
 クリス達の顔を見ると、どことなく最初に出会った時のマリアに似ていたからだ。
 マリアは少しだけ前に進んだような気がしていたようなことを言っていたが、他の魔女達から見れば、豹変してしまったほどの大きな前進をしたのかもしれない。
 昔は目に隈があるほどの怖い目つきをしていたが、今ではそれがほとんど無くなったほどだ。

[同日22:32.天候:晴 JR新宿駅→新宿高速バスターミナル 稲生&マリア]

 夜の東京都心を走る埼京線。
 最後尾は混雑する傾向がある。
 それは先頭よりも、他の路線に乗り換えがしやすいからだろう。
 新南口とかサザンテラスに行くのなら先頭車でいいが、西口とか他の出口に行く時も、後ろの車両の方が良いからだ。

〔「ご乗車ありがとうございました。まもなく終点、新宿、新宿に到着です。1番線に入ります。お出口は同じく、右側です。……」〕

 電車が新宿駅のホームに入る。
 到着してドアが開くと、1番混んでいる最後尾から乗客が吐き出された。
「じゃあ、行きましょう」
 稲生達は後から降りた。

(※日付に注目。この時点ではまだバスタ新宿は開業していない)

 深夜帯になっても、人波の絶えない新宿駅構内を歩く稲生達。
 マリア的には、どこをどう歩いたのか覚えられないほどだった。
 気がつくと、バスターミナルの文字が見えて来た。
「少し、まだ時間がありますね。トイレとかは下ですから」
「そう」
 今は夜行便の発車する時間帯。
 昼間の便もそうではあるのだが、夜行便の乗客の方が荷物が大きい感じがする。
 稲生はターミナル内のトイレや自販機を利用した。

[同日23:00.天候:晴 アルピコ交通“中央高速バス”白馬線車内 稲生&マリア]

 やってきたバスは最近流行りの独立3列シートではなく、通常の4列シート車。
 とはいえ、既に窓にはカーテンが閉じられている。
 運転手が2人乗っていて、1人はドアの前に立って、改札をしていた。
「はい、稲生さま。9Bですね」
「はーい」
 バスに乗り込んで、指定された席は後ろの方。
 マリアを窓側に座らせる。
「この後ろにあるのは?」
「トイレですよ」
「そうか」
 稲生は荷棚にバッグとか乗せていた。
 ローブのポケットに結構入る感じなので、稲生達は夜行便の乗客にしては荷物は少ないという……。
 バスはほぼ満席らしく、稲生達の周囲の席も埋まった。

 バスは2〜3分遅れで新宿高速バスターミナルを発車。
 この夜行バスがヨドバシカメラ前のターミナルを発車するのは、これが最後になるだろう。
 もし今度乗る機会があったら、新しく開業するバスタ新宿から乗ることになるはずだ。
「師匠は先に屋敷に着いているらしい」
「そうなんですか」
「まあ、今回色々なことがあったから、もう重大な話が色々あって、何から話したらいいか分からないくらいらしい」
「先生のことですから、ちゃんと筋道立てて話してくれますよ」
「師匠のことだから、この分だと話が終わるのに1日は掛かると思う」
「マジですか。そんなに重要な話……」
「それだけ今回は、大変なことになったということだよ」
「まあ、そうですね」
 稲生は座席を倒した。
 後ろはトイレになっているので、何も言わずとも良い。
「着いてから、先生が何と言ってくるのか楽しみですよ」
「……だな」

 バスは眠らない町、新宿の町をあとにして、信州へ向かう。
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