Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

定年と読書               鷲田小弥太(文芸社)

2006年11月02日 | 本と雑誌

Hitorigaten
 「定年になって時間ができてから、思う存分読書に沈積したい」と願っていた。しかし何のことはない、現役である「今」、時間を差し繰って読む難解な「本」が、実は一番頭に残るものであることに気づいた次第。


○アラン「幸福論」(岩波文庫):偏差値の高い大学を出た人の方がいい仕事をしている。そしていい顔をしている
○人間は、精神が常に外向きだと、かえって疲れる。正確には、粟立つ心にぶつぶつができる、心がざらざらする
○読書は精神に集中力と持続力を要求する
○小西甚一「日本文学史」講談社学術文庫:問題は、偶然にせよ関わった仕事で、懸命に努力した人がその仕事を「これぞ」と思えるようになる、と言うことが判然とした
○カーネギー「人を動かす」(創元社):当たり前のことだが、読解力は組織力によってはかれるものである。
○古い経験や知識や技術が、新しい歩みを踏み出す障害になる。これはよく見られる例である
○自分が時間と労力を存分に費やして獲得した古い経験や知識や技術を生かして、改良を加えて新しい歩みに踏み出すという実例を作ることが、いま一人ひとりに求められているのではないだろうか
○高齢者が仕事に何らかの形で関わってゆく普通のスタイルになるのではないだろうか
○社会を、人間関係を動かすのは、人間自身である。賢さにはさまざまな意味があるが、最終的には知恵と愛嬌である

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