LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

日常と非日常

2011-03-13 12:17:02 | 生活
地震のテレビを見っぱなしです。
こんなことになるなんて…
11日のあの時刻、テレビの音声を絞ったまま室内にいて、はじめはめまいがしてると思いました。反射的にうちの天井からぶら下がってる照明器具を見たら揺れてて、「あ、地震」とわかり、テレビ画面見たら大阪のミヤネ屋のスタジオも揺れてて、中継中だった東京では大揺れだとわかり、まもなく宮城県沖が震源とわかり・・・

岩手や東京の友人たちはどうしているだろう?
その後皆無事だとわかりホッとした。
ホッとしたけど…帰宅困難ってだけでもビビる。

そんな中、土曜日は京都へ行くことになっていて、行ってきました。
JRもダイヤ通り運行していました。車内には結婚式へ向かう人たちや、遊びに行く人たちで混雑してる、いつも通りの感じ。それがすごく居心地悪くて、テレビで見た光景が頭から離れない。でも、予定通りの用事をこなし、友人と会い、植物園へ行き、デパートへ行き、美術館へ行き、お茶して帰った。帰りの車内で隣席の女性がワンセグ見てたので、「一緒に見てもいい?」と聞くと「どうぞどうぞ」と画面を見やすくしてくれたので、2人で食い入るように見た。

帰宅困難だった友人からのメールが届いてて、

こういうときって、
あったかい部屋にいても
ごはんを食べてもお風呂に入っても
布団に入っても、電話で母と話しても
「今、まさにこれができない人たちがたくさんいるんだなあ」と
思ってしまいますよね。


とありました。

そう!まさにそんな感じ。
京都ではミサにあずかり、その時地震の被害に遭われた方たちのために祈る機会を得られたのが救いでした。

あっけなく命を落としてしまわれた多くの方がいる一方で、今週手術をする私にはたぶんたくさんの医療従事者が関わってくれるんだと思います。ぜいたくなことです。ありがたいことです。

植物園で写真を撮りました。

←温室

←ミツマタと京都の2号の手

←連理の枝

←椿【月光】

←椿【金魚葉椿】

←梅

←植物園の西側 賀茂川

歯医者さんへ行った

2011-03-10 16:06:09 | 治療・体調・医療
4年ほど前、脱毛時に行き始めた歯科へ真面目に通っているのですが、
手術前なのでザザッと掃除をしてもらう。
こういうのも精神的な‘準備’かも。

心構え的なのはOKなんだが、家の中が片付かず、
いや、片付けないから片付かないだけなんだよね。
とにかくもうちょっとこざっぱりして行きたい。
留守中の家族のためというよりは、帰宅後の自分のために。

このまえ見た映画『メリーポピンズ』、楽しかった~
散らかった子ども部屋をメリーが魔法でスイスイ片付けていくシーンの実現希望。

やはり「花發く」

2011-03-09 11:28:57 | 生活
昨日はプレドンさんちへ久しぶりに遊びに行きました。
プレドンさんの許可を得て写真転載です。



すっごいきれいだよね~
このお団子と桃の一枝、これぞ‘春’って感じ



長細いいちごは兵庫県産。甘くてすっぱい(このあと、『マーマレード♪』と続けたくなる人いますか?昔のアニメの主題歌ですよ。あれっ、甘くて苦い、かな?)



主役はお皿。何を載せても映える。すばらしいステージのようです。

【發】は【発】だと思います。タイトル、何て読むかわかる?

花ひらく、じゃないかなとふたりで話しました。

【発く】は【あばく】と読むみたい。だけど、花あばく、は無いでしょ?
あ、いったい何の話かって?プレドンさんが書いてた文字です。お習字の先生だからね。

VATS

2011-03-08 12:32:02 | 2011肺の手術 がん壊死
手術名は【VATS】というらしい

ヴァッツ、ね。

かっこいいわ。なんだか。

あれこれ考えず、カッコいいことにつながるという点に喜んでおこう。



ずーっと写真無しだったので、撮ってみたけど、なんだか落ち着かない写真だね。
ピンクの花はエビデンドラムです。
日曜日にササッとソエルへ行ってパパッと選びました。
お花を見て、「よしっ」と気合を入れてます。




あの日の続きと今の気持ち。N/Kさんへの感謝。

2011-03-06 07:30:47 | 2011肺の手術 がん壊死
おはようございます

昨日元町~三宮へ娘たちと母と四人で出かけました。長女が言い出したんです。
不思議なことにデパートやいろんなお店をめまぐるしく移動するうち、なんだかいつもの自分を取り戻していけたような気がします。

この異年代構成でまわるのはいつも楽しくて、娘たちと母の趣味が一致して、どちらかというと私が浮いています。

長女は私の入院に対してたいへん張り切っていて、まずはまともなパジャマを買わないといけないと考えたみたいです。ここ数年私のお気に入りパジャマは、着心地は良いけれど見た目はバカボンのパパの下着姿のような、あたかもステテコ・腹巻みたいなシルエットのもので、長女はそんな姿で病院という人目のある場所に行くのは論外だと言います。はじめは反発していた私も、鏡に写る自分の姿を見て「・・・」で、同意。

いやぁー、久々のパジャマ選びは楽しかったわ。色とりどりのものは多いけど、案外オーソドックスなのが無いんですね。でも、良いものが選べました。よそゆきパジャマは必要なんだね。


さて、木曜のことをもう少し書きます。
呼吸器の診察後、看護師さんからこのあとの検査と入院の説明がありました。
検査は採血と肺活量・心電図の測定。どちらも空いていて、雑談するうちに医師たちから言われたことを話すと、採血をしてくれた男性も、心電図をとってくれた女性も一様に「そんなこと聞いたこと無い!すごい!」と言いました。逆にそう言われて私はすごく不安になった。病院にはたくさんのがん患者が来るし、日々接しているはずの人が「聞いたこと無い」と言うなんて… あんまり期待しちゃいけないんだ、という気持ちと、それほど珍しい幸運に見舞われるのだろうかという、ちゃっかりな気持ち。今は五分五分というところかな。

朝、検査結果を聞きに来てから昼食抜きで次々と不慣れなことに直面し、ボーっとしていた私をサポートしてくれたのがN/Kさんでした。
良い話なのか悪い話なのか判断できず頭真っ白状態の私に付き添って、私のバッグとコートを持ち、検査順を聞くときも私以上にきっちりと聞いてくれたN/Kさんがいなかったらあんなにスムースに動けませんでした。階段昇降を3分行う心電図の検査内容も知っていたN/Kさんは終了後外に出た私に、
「はい、おつかれさまでした」
と、紙コップを差し出してくれたのです。のどがカラッカラだったので本当にありがたかった。お世話になりました。ありがとう。


頭の中を整理してみる

2011-03-04 11:35:41 | 2011肺の手術 がん壊死
昨日のことをまだ咀嚼できていません。違う結末があるなんて想像したことも無かったから。昨日のことをちょっと細かく書きます。でも、これは自分のための作業なんでどうぞ読み飛ばしてください。

予約時刻に病院でN/Kさんと会い、一緒に順番待ちしながらおしゃべり。
2人とも検査結果を聞く日だ。いつもとは逆でN/Kさんはどっしりと構えてたのに私は落ち着かずそわそわし通しでした。

いつもの【著変なし】なら良いけど、もうそろそろ何か良くないことが発覚するのではないだろうか?また抗がん剤って言われたらやるの?やらないの?副作用を聞いてから決めようかな。吐き続ける方のは寿命が1年ぐらい違う程度じゃ割に合わないし… 髪の毛、どうなるんだろう?切りたかったけど、もしも抜けるんなら勿体ないから我慢してる。早くカットに行きたいわ。などなど…

名前呼ばれる。先に来て受付を済ませていたはずのN/Kさんは不満そう。でもまぁ、いつも続けて呼んで貰ってるから同じことだよ。

で、検査結果を見る。
コレステロールの値が高い。ショック
実は今回の血液検査のために私は熱心にプールへ通っていたのでした。それなのに・・・
「あんな運動程度じゃダメだよ」
「あんな、って、先生見たんですか?」
「ほら、あのハトのところで…」
「わー、先生、ちゃんと覚えてて下さったのですね?でも、あれはさんぽですから!で、CTは?」
「・・・(無言)」
大画面なので自分で検査結果を読む。

【著変なし】

ヤッター、著変無しだわと喜ぶ。

先生はその間もずーっと早い動きでこれまでの10回以上のCT画像を呼び出して見比べてる。
そして、私の断層のいくつかの丸いものを指して、「これがなぁ…」と言う。
「ほとんど動きがないだろう?ってことは死んでるのかもしれないね」

私の体の中に何かの死体が?!それって、マズイんじゃないんですかとたずねたら、
「いや、もう薬も飲まなくてもよくなるかもしれないよ。」
「はぁ?」
「だって、これから何十年もあの薬を飲み続けるなんて想像できる?」
想像も何も、先生じゃないですか、私に「ずーっと飲むんだよ」と言ってたのは?!
それに肺転移した後、何十年も生き続けられると思うほど能天気じゃなくってよ

「胸に穴を開けて大き目のがんを取り出して調べたらわかる」「呼吸器で診てもらって相談せんといかん」「あ、今日は空いてるけどどうする…?」

「じゃ、予約入れてください。今日行きます!」
よく分からないけど‘進め’だ。


ひとまず診察室を出ると、N/Kさんが???って表情でした。あまりにも診察時間が長くて不安だったようです。でも、入れ替わるように診察室へ入ったので詳しく話せなかった。

しかし、数分後出てきたN/Kさんは満面の笑みで、
「よかったねー、そんなことってあるんやねぇ~」
と言ってくれました。個人情報などどこ吹く風で主治医はお喋りしたそうです。もちろん彼女なら、そして、こんな内容なら問題ない。

昨日はN/Kさん用事があったのでさっさと解散予定だったのに、思わぬ展開に口ポカーンな私を見かねてか、ずっと付き添ってくれました。本当に心強かった。

さて、いよいよ初呼吸器外科へ。先生は話し方も分かりやすく、穏やかそう。
先生の話を伺った後、私からも2つ質問してみました。
主治医からは勧められたが、先生がご覧になってもこの手術をするのは妥当か?
 →「はい」

肺転移無数なのにそのうちの大きそうなのを3つばかり調べるだけでいいのか?
 →「大きいものが死んでいるなら小さいものも同じだと考えるのです」みたいな説明でした

手術は3泊4日。胸に3つ穴をあけて、そこから仕事してくれる物?を入れる。それはチタンで出来ていて、問題の腫瘍を切ると同時に縫いとめることが可能らしい。かっこいい。

つかれた。つづきはまたにする。


ほんとうですか?

2011-03-03 15:49:12 | 2011肺の手術 がん壊死
今ものすごく気が動転しています。

病院からの帰り道、分厚いじゅうたんの上を歩いてる気がしました。



今日は病院へ先日の検査結果を聞きに行ったのですが、
「がん細胞がすでに死んでるかもしれないので、手術をして確認しよう」
と主治医に言われました。

それって、もう、がんじゃないってこと?

薬も飲まなくてよいことになるらしい。

本当だろうか?

信じられないけど、もしそうなら・・・

今月入院して手術します。
落ち着いたら今日のことをあらためて書く。