LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

たたかう?

2006-10-04 11:42:03 | テレビ・映画など
 朝、いつものように新聞のテレビ欄をジロジロ見てたら、
8:30からのNHK「生活ほっとモーニング」に目が留まる。

 ‘がん患者と家族千人がつなぐ命のリレー▽日本初の試み’

 これは先月行われた「リレー フォー ライフ」のことだなと思い、
見ました。やっぱりそのイベントだった。

 がん患者たちが病に負けず前向きに生きてることを伝えるため
競技場をみんなで歩く、みたいな感じのイベント。アメリカで始まったらしい。
私は同病人のブログかなんかで知ったのが最初だった。

 画面に映る患者たちの顔はどれも明るく、ともに歩くということが
病気と向き合う気持ちを前向きにしたり、亡くした人を偲ぶ家族にとっても、
他のがん患者を応援することで逆に癒されるらしく、今後このイベント、
継続するような気配もある。

 有意義なんだろうな、と思ったけど、なんか釈然としない。
この「リレーフォーライフ」だけじゃなく、さまざまな病気にまつわる活動が
しっくりこないんですよ。

 もとがアメリカのイベントだからか、揃いの英語ロゴ入りTシャツを着用
してたり、最近よく見かける手首にカラーバンド(今回は紫と黄)をみんなが
つけてたり、なんかよくわからない。

 もちろん趣旨は素晴しいと思うし、私だって同病者と話すのは好きだから、
こうして手をつないで歩く、そしてそれが、癌になっても元気で生きられるんです、
を世間にアピールするのが悪いとは思わないけど…

 がん生存者を‘サバイバー’と呼ぶんだって。
 ある男患者は「私はがんを克服した」と高らかに言ってた。
 別の人は「病気になると孤独を感じる。でも、ここに来ると一人じゃないと
わかる」って言ってた。
 がんと闘う、闘っている、こう表現する人も沢山いた。

 そうかなぁ?

 がん、って闘うものなのか?
 克服した、ってどういうこと?

 会場には‘♪世界にひとつだけの花’が流れてた。ベタ、じゃない?

 まぁ、たぶん、流派が違うんだわ。
がんになったからって、いきなり社会貢献へ走るのもどうよ?
でも、少しわかる、それ。