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砂地のイソギンチャク

2013年04月10日 | 海が好き!

普通、岩場などのイソギンチャクは足盤と言われる吸盤状でくっ付いてますが、今回紹介するミナミムシモドキギンチャク(ムシモドキギンチャク科)ではないかと思われるイソギンチャクは足盤が無く、砂中部を細長く伸ばし、さらに必要な時(波が強い時とか)は先を膨らませて流されないように留まったり、いざとなると砂中に体を引っ込めたりもします。 他のイソギンチャクの仲間にも、科は同じなのに足盤が無く同じように砂中にくい込んでる物が結構いるそうで、大抵小さい体をしているそうです。 限られた条件に特定したちなみにこのイソギンチャク、上から見た場合の直径は2~3センチでした。
 

砂中ではこんな感じになってました。 この時は干潮なので先を膨らませる事も無く、杭が刺さっただけの状態です。 あんまり良く覚えていませんが、触って見ると伸ばしてる部分が縮まって「ピュ~ッ」とシャワーのように潮を吹きました。 潮を吹くのは磯によくいるイソギンチャクも同じです、やった事ありますか?

このイソギンチャク、ドアップで見ると触手がムーミンのニョロニョロ見たいです(笑) トリミングして加工してみました↓ 目を付けたら似てる? 触手が枝分かれしてたりするのってハナブサイソギンチャクとか少数派だそうです。

名前は調べてはいませんが、他に↓の2種も見つけました。 一つは砂中で埋もれてる岩にくっ付いていたのでスナイソギンチャクの仲間かな?足盤のあるタイプですね。 ただかなり体を伸ばして5センチ位底の岩にくっ付いていました。 頑張ってるね! 

こっちは河口に近い場所で、前日の大雨による赤土流失のせいで濁った画像です。 2種とも上から見た大きさは直径2~3センチくらいで小さいですが、普通干潟で足盤のあるタイプはもっとデカくなるというのが一番の違いだそうです。 だからこの子はまだ赤ちゃんなのかな?

イソギンチャク自体、まだまだ分類がちゃんと出来てないそうで、特に足盤が無いタイプの種類で、さらに他と同じように沖縄等の南方の物は殆ど分かっていないそうです。 オイラが知らないどころかこの時いた数人のベテランも、砂中でどうなってるのか始めて見た!と言ってました。 特異な環境に適応した足盤の無いタイプはこう見えてもかなり進化というか分化が進んでいて、新種として自分の名前を世に残したい人はチャンスかもしれませんよ!(笑) 

うんちく
足盤のあるイソギンチャクは時速数センチの速さで移動できるんです! 無い奴はどうなんだろう?  ところでイソギンチャクを剥がそうと思った事ありますか? 吸盤状でくっ付いているのでなかなか剥がせるもんじゃ無いですが、ここっていうツボを擦ってやるとクテ~ッとなって剥がせるそうです、試した事は無いけど。 あとサンゴとイソギンチャクは非常に近い仲間です。 サンゴポリープをアップで見るとイソギンチャクそっくりで、イソギンチャクも体の中に褐虫藻を住まわせていて(違うのもいるようだが)、身近な物だとカクレクマノミが付くイソギンチャクが海水温が高い日が続くとサンゴ同様、褐虫藻が抜けて真っ白になったのを見かけた事があります。 シャコガイもね。

☆今回の3種、正しい標準和名が分かる方、教えてください!


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