今日、石垣島市長選の結果が出ました。オイラ達は自然を守る派の候補を応援していたんですが、残念ながら開発推進派の現市長が当選してしまいました。と言うより現市長が何よりもゴルフ場を公約に掲げ、この場所に作る事を推奨しているのです。ですから同時に前勢岳のゴルフ場リゾート開発を阻止するのに、厳しい戦いが始まった事になります。
画像は開発予定地を流れる、ウガドゥーカーラです。ゴルフ場が出来れば当然この沢にも農薬が流れ込みます。開発予定地にはいくつかの沢があり、全てに貴重な動植物がいる事が確認されています。沢には全国ニュースやYahooニュースにもなったキバラヨシノボリやタウナギなどがいます。画像の場所は、サガリバナの群落なんですよ。他にも下流域にはラムサール条約登録湿地の石垣島最大のマングローブ林・名蔵アンパルがあります。K大のK先生を筆頭にした研究グループによると、名蔵アンパルがあるおかげで赤土などから名蔵湾が守られていると言う研究結果が分かっています(K先生の研究者グループは科学者ならではのやり方として、名蔵アンパルや名蔵湾の重要性を説いた講演会を開いてくれました)。
名蔵湾は石垣の太平洋側の魚介類の産卵場所になっていて、世界最大級のコモンシコロサンゴなど2016年のサンゴの大規模白化の時も殆ど影響がありませんでした。そのわけは名蔵大橋から眺めると分かりやすいんですが、名蔵湾沿いには大きな建造物や民家が殆どなく、山からの川の水や地下水が比較的健全に注いでいるからです。ですからこのゴルフ場リゾートが出来ると、農薬から地下水(リゾートは毎日数百トンの地下水を使う)から名蔵湾への初の未知の影響が加わると懸念されているのです。
麓には田んぼが広がり、石垣島ののどかな原風景が広がります。この眺めの中にゴルフ場リゾートホテルは必要ありません。なぜなら、国特別天然記念物のカンムリワシを始め、各動植物の天然記念物や絶滅危惧種のオンパレードがこの風景の中に生息しているんです。さらに日本でも有数の石垣島天文台にも光害という影響が予想出来るだろうし、今では石垣に来る方の楽しみの一つとなっている、数千匹のヤエヤマホタルにも光害の影響が出るでしょう。
ネット上ではゴルフ場リゾート開発を心配される方の書き込みが驚く程増えていて、特にTwitterでこのフレーズが飛び交っています。
#私はゴルフ場が無くても石垣島に行く
★ゴルフ場は日本中にあるけど、石垣島の自然は石垣島にしかない。ゴルフ場が無くても石垣島に行くけど、石垣島の自然が無くなったら石垣島に行かない!、です。
個人の方々だけでなく、パンダのマークで有名なWWFを始め、日本野鳥の会、日本魚類学会、日本自然保護協会、JWAN、ラムサールネットワークなど、日本中の名だたるグループもこの開発に反対表明、力を貸してくれています。
どうか日本中の石垣島好きの皆さん、これからの厳しい戦いにお力添えをお願いします。
石垣島にゴルフ場をつくるセンスの無さも知ってもらいたいですね…
全くもって市民のためにはならない。
冬の石垣島は雨ばっかだし、逆に晴れが多い夏は長時間のスポーツなんて無理。デカいゴルフ場の長期的な需要なんてない。
雇用が増える〜とか言ってますけど、別に今時点で求人は溢れてますからね。
バイトでも賄えるような作業仕事の求人増えても意味ない…馬鹿のひとつ覚えで同じような観光業増やすよりも、IT誘致なり島内ベンチャー応援なり職の多様性増やすことが田舎では重要だと思う。
観光業を発展させるなら量より質で、プロによる、石垣島にしかない付加価値をつけたもの、モラル的にも経済的にもお客様の質がいいエコツアーに力入れて欲しいものです。
石垣島には石垣島に合った経済発展と言うのがありますよね。特に今は「~ならでは」が注目を集めています。