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サワガニは全て絶滅危惧種です。

2023年10月26日 | 生き物

 この日は調査会社の人が石垣泊りと言う事と明日朝は早くないと言うので、仕事が終わったらそのままサワガニの調査にも行く事になりました。最初の仕事が終わるのが22時。そこからさらに山に行こうと言うんだから二人とも好きですね(笑)。

もちろん出会うのはサワガニだけでなく色々生き物に出会えますが、サワガニが主なのでまずはヤエヤマヤマガニ(サワガニ科、絶滅危惧種)です。オレンジっぽい?色で、石垣島・西表島を代表するサワガニと言って良いでしょう。卵を抱えていて良く見るともう脚が見えてますね。ハッチアウトも間もなくでしょう。
サワガニの仲間は全て絶滅危惧種になります。絶滅危惧種でも捕獲して良いのが日本で、オイラもサワガニの素揚げや佃煮を食べた事があります。ただ住んでいる場所が捕獲禁止の場所が多かったりしてそれで守られている部分もあります。今回の場所も文化財指定されているエリアなので捕獲禁止、とって良いのは写真だけです!

次はムラサキサワガニ(サワガニ科、絶滅危惧種)だと思います。上から見た時に丸っこかったし、ミネイにしては大きかったです。こちらはお子さん達がもう孵っています。撮影中にこっちを見ている子が「よぉ!」って手を上げたんですが、残念ながら撮り損ないました(>_<)。

サワガニはゾエアメガロパと呼ばれる幼生時代がない大卵少産型と言われるカニで、海まで下りて幼生を放つ事はしません。そのまま山の中で産卵し孵化し、赤ちゃんガ二はしばらくお母さんのお腹にくっ付いたまま過ごし、やがて独り立ちします。海に放つカニと比べ卵のサイズが大きく少ないのは、数で子供の生存率を高めるんじゃなく、それなりの大きさと親と同じカニの姿になって親離れする事によって捕食される(食べられる)側の期間がだいぶ減り、逆に直ぐに捕食者(食べる側)になれると言う訳です。

ただ活動範囲がおのずと狭まるので地域性が強く遺伝子も微妙に違うので、開発などで地元の生き物がいなくなったと言う事は、その地域だけの遺伝子を持つ種が絶滅してしまった、この世からいなくなってしまった、と言う事になります。ちょっと違うけど人の暮らしの中でも「ウチの地域ではこうだ、隣町とは微妙に違う」ていうローカルネタで盛り上げる事ありますよね。それが無くなるんです、悲しいでしょ。

話を戻しますが、これはサワガニだけでなく、キバラヨシノボリとか海に下りる事をやめた淡水系の生き物や洞窟の生き物、生息地が狭く点在している(島も)生き物なんかも皆そうです。ですから他にもいるから大丈夫って言う人がいますが、とんでもない事ですね。そうでなくても遺伝子は地域によって結構違うので、国内外来種にならないように気を付けないと。

死には繋がらないかも知れませんが既にこの時、親ガニに寄生虫が沢山付いていて稚ガニ達の体の上も動いていました、あ~気持ち悪い! ただオイラが知らないだけで寄生虫達も、もしかしたら宿ガニの何かしらの役にたっているのかも知れません。人間も色々な生き物によって健康を保たれている部分があるからなぁ。


以前のブログに比べこのブログにしてから、アップした画像が劣化するなぁってずっと思っていたら、このブログがそうらしく他の方も同じ事で困っていました。リンクして画像をアップさせる方法ならキレイに出来るそうですが、面倒くさいですねぇ。

 

#ヤエヤマヤマガニ #ムラサキサワガニ #リフトアップ石垣島 


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