宮良にある、ウイナンカー(井戸)です。カーと言うのは井戸の事なんですが、井戸と言うより泉と言った方が良いでしょう。水道が出来るまではこう言う場所で命の水を汲んでいたんですね。日本(琉球)でも水汲みは日々の大事な仕事の一つでした。
ただ宮良の高台を土地改良してからは水脈を侵しくしたらしく水の出が悪くなり、季節によっては水が無い時もあるようです。自然と言うのは流れに逆らったり、キチンと調査しなかったりすると、必ず無理がたたり色んな弊害が起こるんですね。
一年の内カラカラに乾いてる時期があるそうですが、この時見ると魚やヌマエビのようなのがいます。もしかしてこの場所で生き抜く為に乾季は卵で凄し、水がたまると孵って産卵して次の雨期まで眠ってるなんて事がおきてるんでしょうか?
この奥、琉球石灰岩に浸み込んだ雨水が水を通しにくい宮良層にぶつかって、その間から地下水が湧水として浸み出します。地質を見るとこの辺で水が出るな、ここの水は美味いな、って事がある程度分かります。