日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

福井日銀総裁と「金色夜叉」の関係?

2006-06-30 08:17:09 | 社会・政治
福井日銀総裁をブログに取り上げたところで、なぜか昔懐かしい歌を思い出してつい唄ってしまった。「金色夜叉」である。開いた画面で「Konjikiyasha2」をクリックしてみて下さい。伴奏は二木紘三氏制作のMIDIを使わせていただいた。

なぜかと昨夜書いたのであるが、一晩たってその『なぜか』の正体が分かった。

「ダイヤモンドに目がくれて 乗ってしまった玉の輿」なのに、「あなたを洋行さすがため」などと見え透いた言い訳をするお宮に、福井日銀総裁のイメージが私の脳裏で重なっていたのだった。とするとお宮を突き放す貫一はさしずめ私(皆さん)ということにもなろうか。もちろん高利貸しになる前の貫一である。


金色夜叉

作詞・作曲:後藤紫雲・宮島郁芳


♪ 熱海の海岸 散歩する
  貫一お宮の 二人連れ
  共に歩むも 今日限り
  共に語るも 今日限り

♪ 僕が学校 おわるまで
  何故に宮さん 待たなんだ
  夫に不足が 出来たのか
  さもなきゃお金が 欲しいのか

♪ 夫に不足は ないけれど
  あなたを洋行 さすがため
  父母の教えに 従いて
  富山一家に 嫁(かしず)かん

♪ 如何(いか)に宮さん 貫一は
  これでも一個の 男子なり
  理想の妻を 金に替え
  洋行するよな 僕じゃない

♪ 宮さん必ず 来年の
  今月今夜の この月は
  僕の涙で くもらせて
  見せるよ男子の 意気地から

♪ ダイヤモンドに 目がくれて
  乗ってはならぬ 玉の輿(こし)
  人は身持ちが 第一よ
  お金はこの世の まわりもの

♪ 恋に破れし 貫一は
  すがるお宮を つきはなし
  無念の涙 はらはらと
  残る渚に 月淋し

(MIDI制作:二木紘三) 

福井日銀総裁にあえて抱負を問う

2006-06-29 18:48:03 | 社会・政治
「紺屋(こうや)の白袴」を『新明解さん』は「他人お世話ばかりやいて、自分の身のまわりの事が出来ないたとえ」と説明している。いわゆる『専門馬鹿』にはえてしてこういう人が多い。ところがよそ事ということになろうか、国家の経済・金融の安定のために日夜奮励努力されている福井日銀総裁が、自分のことともなる福井家資産の蓄積・利殖にも存分腕を振るわれ結果を残されていることは、さすが「紺屋の紺袴」と私は賞賛を惜しまない。「当たるも八卦当たらぬも八卦」、口先商売の経済評論家諸氏はもって範とすべしであろう。

世論調査によると67%が福井氏の日銀総裁辞職を求めているとのことである。私は実務にかまけて教養を積む時間もなかったのか、「李下に冠を正さず」の故事さえ学び得なかった福井氏の無恥は惜しむが、なぜ辞めろとの声が起こっているのか、もともと理解し得ない方に辞職を押しつける気はさらさらない。

その代わり、私でないとなぜ日銀総裁が勤まらないと自負しているのか、「責任を全うする」という無内容の言葉を連発するのではなく、具体的な抱負を述べていただきたい。その具体的な内容を前にして、これなら私でなくてもできそうだ、と思われたら、その時が引き時と覚られるべきである。

首相なんぞお呼びでない靖国神社

2006-06-28 16:56:24 | 社会・政治
「何回行こうが問題ない」 小泉首相、靖国神社参拝で (朝日新聞) - goo ニュース

またもや小泉首相の予期される靖国参拝をめぐってマスメディアが姦しい。朝日のこの夕刊記事に加えて「窓 論説委員室から」の欄でもこの問題を論じている。

小泉首相の靖国参拝を争点化したのが首相はマスコミだといい、マスコミは首相だという。そういうやり取りで両者がじゃれ合っているのは、肝心要の問題点をお互いが隠したいからだろうか、と私には思えるのである。

明治・大正の時代はいざ知らず、昭和のさる大戦で軍人・兵士は「天皇陛下万歳」と叫び名誉の戦死を遂げたのである。「総理大臣閣下万歳」と叫んだ軍人・兵士が一人でもいただろうか。

靖国神社には天皇陛下がお参りしていただかないといけない。首相なんて英霊はお呼びではない。政府がなすべきことは天皇陛下のご参拝を妨げている障害を取り除くことである。それを怠り自分がしゃしゃり出ることでお茶を濁す小泉首相は、NHKの大河ドラマに描かれた信長ではないが、天皇に取って代わらんとする「大うつけ者」にも映る。

マスメディアも靖国参拝を小泉首相の公約問題に矮小化すべきではない。

天皇陛下の靖国参拝を妨げているのは、一部の旧指導者の合祀であると私は思う。麻生外相も秘策をお持ちとか、私も必ずや解決策はあるものと信じる。この根本的な問題の解決を先送りにしていることでは小泉首相もマスメディアも同罪である。

天皇陛下の靖国参拝が実現した暁には、新たな国立慰霊施設などの設立はまったく不要である。時間も金も全くの無駄遣い、戦争を放棄したわが国に新たな戦没者が生じるはずはないではないか。




大学の研究者に研究費を株取引で稼がせてはいかが

2006-06-27 18:11:55 | 学問・教育・研究
『剛胆』な教授がいたものである。毎日新聞は次のように報じている。

《早稲田大は23日、理工学部化学科の松本和子教授(56)が、国などの研究費約1470万円を不正に受け取り、うち1010万円を私的流用していた、とする同大調査委員会の中間報告を発表した。(中略)
 早大によると教授は99~03年度に、実際には働いていない学生ら延べ15人に対し、研究費を管理していた大学当局から「アルバイト代」計約1470万円を支払わせた。学生らには、受け取った金を教授名義の口座に振り込ませた。研究費は、文部科学省の科学技術振興調整費などだった。
 教授は02年4月に口座から1010万円を引き出し、900万円を投資信託で運用した。》

文部科学省の科学技術振興調整費の一部を学生の名義を借りて現金化して自分名義の口座に入れる、この手口は一部の国会議員でも秘書の給与の不正流用に使っていたので目新しいことではない。ユニークなのは現金化した研究費を900万円分投資信託で運用したという発想である。これは断じて家計にも疎い男の発想ではない。女性ならではのことである。投資信託先は公表されていないが、もしこれが福井日銀総裁が支援する村上ファンドなら確実に倍にはなっているだろう。

昨日(6月26日)の朝日新聞社説によると、松本教授は《今月初めに辞任するまで、文部科学省の研究不正防止のための委員会の主査代理》であったとのことである。『研究不正防止』というとよく問題になるのがデータの改竄とかでっち上げであるが、研究費の不適正使用も含まれるのだろうか、この辺りのことは今のところ分からない。

『アルバイト代』の金の流れは、その記録が銀行口座に残っているとのことである。このように堂々と記録を残しているのは、松本教授に『不正』という発想がもともとないのかもしれない。だからこそ投資信託という発想も素直に浮かんできたのだろうか

作らなくてもよい法律を作ると、その法律に反したということで罪人が生まれる。
確かに『公金』を私事に使えば何らかの法律で罰せられる、というのは私にも分かる。しかし松本教授のように『公金』を投資信託資金として流用して、たとえば一年間に倍増させてそのすべてを研究目的に使用したとする。これだと国が実害を受けたわけではない。このようなケースで松本教授が『公金』を不正流用したとして罰せられるとしたら、それはこのような行為を『公金の不正流用』と断じる法律に基づく決まりがあるからだ。

最終的には利益も含めてすべてを研究費として使用するのだから『きまり』に反したことは悪いとしても、それ以外の何が悪いのか、私はすぐには思いつかない。このような『きまり』を作らなければそれまでである。松本教授の場合、『不正流用』した研究費をたとえ一部と雖も明らかな私用に使っておればこれは司直の裁きを受けるべきであると思う。それは今後の展開を見守るとして、私は松本教授のユニークな発想を現実に生かしたらどうかと提案したいのである。投資信託でも何でも株の取引で研究者に研究費を稼がせるというシステムを作るのである。

以前ブログに書いたことでもあるが、大学の研究者が研究費を獲得するのは『おおごと』なのである。人によっては肝心の研究に費やすエネルギーより研究費獲得に費やすエネルギーの方多いということすらあり得る。若い研究者ほどその負担が重い。そのエネルギーをたとえば『デイ・トレード』に使う場合を考えてみる。

福井日銀総裁に倣い基本的な資金を1000万円とする。国は研究者に融資するのである。話を簡単にするために研究者を大学勤務者とすると、その退職金を担保に取ればいい。いまや『デイ・トレード』はIT時代の常識、研究者と雖も白眼視してはならない。それを個人の小遣い稼ぎではなくて研究費獲得という大義名分のもとに活用するのである。

風評では儲けている人はせいぜい一割程度らしい。既に何百万人が参加しているらしいが有資格研究者はせいぜい数十万人ていどではなかろうか。研究一筋に邁進すればノーベル賞も射程の内という素晴らしい頭脳の持ち主が株式市場でその人智を絞れば、稼ぎ頭がすべて研究者であるという事態もまったくの夢物語ではないはずだ。

ではどの程度の稼げるか、とらぬ狸の皮算用をやってみよう。マーケットが開いているのは一週間に五日で、一年を少なめに見積もって四十週とすると二百日になる。一日に1%以上値上がりする株はザラにあるから、仮に一日平均1%の利益を年間百日間上げるとすると、合計100%、すなわち1000万円を利益として手にすることが出来る。

『デイ・トレード』といっても一日中パソコンにしがみつく必要はない。ベテランともなれば一日に1時間も費やせば十分である。このように自分で稼いだ金を研究目的である限り設備費、消耗費、人件費に旅費など、どのように使うのも皆自分で決めればいい。巨大な国家予算を必要とする大型プロジェクトでない限り、一人の研究者にとっては十分な研究費である。

もし研究者がこのシステムを活用するとなると、国も年間何百億円を支出せずに済む。研究者もうるさい書類作りから解放され、研究費の使途に気を遣わずに使いたいように研究費を使うことができる。良いところずくめである。

以上が私の提案する「研究者が自ら研究費を作り出す」ための素案である。ひょっとすると「政府の科学技術政策の司令塔」である総合科学技術会議議員の松本和子教授は、このようなプランを政府に提出すべく予備調査並びにテストをなさっていたのだろうか。

トラブル続きレーザーマウスLogicool MX400の怪

2006-06-25 08:12:48 | Weblog
頻発する「PCの電源を入れて初期画面が現れた段階で、矢印のカーソルが動かない事態」を回避す試みとして、昨日は付属のソフトをアンインストールした。すると「光沢面にマウスを置いたまま電源を入れても何の問題もなくマウスは正常に作動する」。しかしこれで問題が根本的に解決したとの確信がなかったので、「しばらく様子を見守ることにする」と昨日のブログを結んだ。

夕べ再び電源を入れた。またカーソルが動かない。今朝また電源を入れた。カーソルはやはり動かない。

そこで今度はUSB-PS/2転換用のアダプターを使ってマウスをPS/2ポートに差し込みPCの電源を入れた。するとカーソルがちゃんと動く。これまで不思議なことに、カーソルが動かない原因はこれではないかと思い、そのようにするとその直後は必ずカーソルが動くのである。しかしまた不調になる。何だか器械にからかわれているようである。ひょっとして私を楽しませてくれているのだろうか。

ということでまたしばらく様子を見ることにする。

【追記】 6月25日 無事作動
     6月26日 無事作動
     6月27日 朝、無事作動

     PS/2ポートに差し込んで以来、正常に働いている。

レーザーマウスLogicool MX400に振り回されて

2006-06-24 08:55:02 | Weblog
このレーザーマウスを使い始めてまもなくトラブルが生じた。その内容と対応は以下の通りであった。

《このマウスを使い始めてから、PCの電源を入れて初期画面が現れた段階で、矢印のカーソルが動かない事態が頻発した。USBをいったん抜いてもう一度差し込むと動くようになる。ところがロジクールのサポート・ページを見ていると、マウスの接する表面に光沢があるとカーソルが動かないことがあるらしい。マウスパッドを使わなくてもいいのがレーザー・マウスの利点ではなかったのかと思いつつも、電源を入れる際にはマウスをパッドの上に置くことにした。不思議や不思議、ちゃんと動くようになった。》

しかしその後も電源投入時にマウスをパッドの上に置いているにもかかわらず、やはり矢印ポインターが動かない状態が頻発するのである。USBを抜き差しすると動くようになる。要するに依然として動作が不安定なので、原因が確定されていなかったことになる。

以前使っていたArvel社製のレーザーマウスでは、正常に動いていたときには電源投入時にこのようなトラブルは一度も発生しなかった。レーザーの働きが機種でそれほど異なるとは考えにくいから、Logicoolでのトラブルがマウスそのものの構造による可能性は低い。

そこではたと思い当たった。Logicoolの場合、付属のソフトをインストールしたのである。これがトラブルの原因かもしれない。そこでこのソフトをアンインストールした。

光沢面にマウスを置いたまま電源を入れても何の問題もなくマウスは正常に作動する。ソフトをインストールしていなくても左サイドの前進・後退のボタンは効いている。となるとどうもソフトをインストールしたことがこれまでのトラブルを引き起こした可能性が高い。しばらく様子を見守ることにする。

【追記】その結果

米窪明美著「明治天皇の一日」を読んで

2006-06-23 17:30:58 | 読書

天皇の一日の生活を起床から就寝まで描くとは実によい着想だと思った。もちろん『週刊誌』にありがちの覗き趣味ではない。

著者は《明治宮廷の一日を事細かに再構成するために、本文中では明治天皇に直接仕えた人びとの回想録や手記から沢山引用》しているが、その核となっているのが『臨時帝室編修局史料「明治天皇紀」談話記録集成』である。堀口修監修・編集・解説でゆまに書房からこの本が刊行されたのは2003年だからごく最近のことである。全九巻で144,000円。専門家にとっても出費を強いられる大冊であるが、その『いいところ』を一般読者にさっそく紹介していただけるとは有難いことである。

平安の御代もかくやとばかりに雅な世界が広がる。ちぐはぐなのは明治天皇の『奥』での和服に『表』での軍服、それに女官の洋装ぐらいだろうか。

《宮廷の願は、現在が過去と同様に素晴らしいものであり続けることである。だからこそ、過去の理想世界を作り上げた制度は変えてはならない。身分は固定され、先祖と同じ役職につき、過去をなぞりながら生活することが求められる。効率性や合理性は、変化を求めない生活にはまったく必要ない。「改革」は、むしろ連綿と続く生活をゆるがしかねない危険なものですらあるのだ。》と述べる著者の眼力は確かである。

この本に紹介されている数々の挿話を読むと、著者の言っていることが素直に納得できるのだ。そして大正、昭和を経て平成の時代となった今、『宮廷人の常識』が守り伝えてきた日本の世界に誇れる『無形文化遺産』の根幹が『平民の理屈』の前に崩れいった喪失感は大きい。守らなければならないものがまだ残っているのだろうか。

さる火曜日(6月20日)の朝、新聞広告でこの本のことを知り、用事で出かけた京都四条の本屋で買い求めようとしたところ、同時に出版された新潮新書はかなり山積みされているのに、この本だけが見あたらない。店員に確かめたら入荷したけれど売り切れてしまったとのことであった。三宮に帰ってきて最寄りの書店に寄ってみるとちゃんとある。京都人の天皇に対する特別の思いを私は感じたが、これは思い過ごしだろうか。

ジーコ・ジャパン敗退 日銀総裁も国民もおなじようなもの

2006-06-23 16:45:13 | Weblog
ジーコ・ジャパンがワールドカップドイツ大会で1次リーグ敗退が決定したお昼のテレビ番組で、日本は敗退したけれど経済効果は4000億円あまりあったと報道していた。1次リーグを突破していたら5000億円を上まわっただろうとも。

やはりあの変に浮ついたフィーバーの裏には仕掛け人がいたようだ。となれば話は分かる。舞台は異なれど『金(かね)』に踊らされたのは日銀総裁だけではない、われわれ多くの国民もそうだったのだ。

頽勢ジーコ・ジャパンに元軍国少年の檄

2006-06-21 08:33:50 | Weblog
♪勝ってくるぞと 勇ましく
 誓って故郷(くに)を 出たからは
 手柄たてずに 死なりょうか
 進軍ラッパ 聴くたびに
 瞼に浮かぶ 旗の波

と日本を勇躍飛びだったはずのジーコ・ジャパンのなんと頼りなげなことよ。決定力不足が目に余る。なかなかシュートが決まらない。それに比べてトーゴ相手とはいえ韓国チームの果敢で的確なシュート、この迫力の違いは徴兵制度の有る無しのせいだろうかと思ったりする。

折から伝えられるブラジル国内での不協和音のニュース。ブラジルチームのFWロナウド起用をめぐって国論が割れている。さる戦争の末期に伝えられたアメリカ大統領ルーズベルト死去のニュースにも匹敵する『朗報』ではないか。まさに土壇場に追いつめられた日本に乾坤一擲のチャンスあり、各員一層奮励努力せよ!である。

弾の撃ち合いならぬたかが球を蹴りあうだけのプレーなのに、なぜかかっての軍国少年の血が騒ぐ。