日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

何が『インサイダー取引』なのか分かるような説明を

2006-06-04 11:52:05 | 社会・政治
村上世彰氏ら4人、週明けにも一斉取り調べ (読売新聞) - goo ニュース

たとえば大日本商事という会社の役員なり社員が、自社の経営状況についての未公開情報をもとに自社株の売買を行い、利益を上げるかまたは損失を回避したとする。この当事者を『インサイダー取引』として処罰する、という話なら私も理解できる。ところがこのニュースのように《ニッポン放送株の売買を巡る「村上ファンド」のインサイダー取引疑惑》といわれても、何が『インサイダー取引』になるのか、私には理解できない。

村上氏からみればニッポン放送株は単なる投資対象で、安く買い高く売って利益を上げるのは当たり前の話である。売買の時期を判断するために必要な情報をあらゆる手段を使って蒐集するのはプロとしては当たり前のことで、同じ株に関心をもっているもの同士で情報を交換するのも自然の話である。伝えられるように堀江氏との間でニッポン放送株の売買での情報交換が仮にあったとしても、そのどこが悪いのだろう。だって村上氏も堀江氏もニッポン放送の役員でもなければ従業員でもない。全くの第三者ではないか。株主同士がお互いに情報を交換するのは当たり前のことではないのか。

仮に堀江氏が「私はニッポン放送株をジャンジャン買いますよ」と言ったとしても、それが本当か嘘か、言った本人以外事実の裏付けようがないではないか。こんなものは情報にならない。

第一、堀江氏が村上氏に「私はニッポン放送株をジャンジャン買いますよ」ということが堀江氏にどのような利益をもたらすのか、それが分からない。村上氏がニッポン放送株の売買で数百億の利益を上げたと報道されているが、それだと得をしたのは村上氏だけではないのか。その儲けの中から『情報提供料』としていくらか堀江氏に渡ったのだろうか。でもこれが『インサイダー取引』に相当するとは思えない。市場を攪乱する株価操作には当たるとしても、私の常識では『インサイダー取引』とは受け入れられない。そういう状況もわからないまま、マスメディアが『インサイダー取引』という言葉だけを乱発するのは『顧客サービス』の無視である。

ニッポン放送株の売買を巡って今回の村上氏の行為が『インサイダー取引』に当たるとするのなら、それを定めた法律がかえって第三者の不実行為を助長することになるだろう。村上氏がニッポン放送株を買い増ししていることを堀江氏は当然知っていた。となると堀江氏は村上氏を合法的に犯罪者にすることが出来るではないか。村上氏が聞きたくもないのに「私はニッポン放送株をジャンジャン買いますよ」と村上氏の前で一言いえば済むのだから

もちろん実際は素人がすぐに分かるような単純な事件ではあるまい。ただ『インサイダー取引』がテレビに紙面に飛び交っているにもかかわらず、私が抱く疑問を払拭するような報道の不在が不思議で仕方がないのである。

マウスパッドからの解放は快適

2006-06-04 10:03:40 | Weblog

マウスパッドとのお付き合いは長く、かれこれ20年をこえるだろうか。最初の頃はソフトのおまけに付いてきたもので、なかには周期律表などが印刷されているのもあった。パッドの名称にふさわしく少し厚みのあるスポンジのクッション付きであった。

時を経て光学式のマウスが出始めると、表面に模様のある台上を走らせるのが気になって、無地のパッドを使うようになった。ところが昨日購入したレーザーマウスでは、木目調の表面でも正確な操作が可能とわざわざ記されているのでパッドを取り除いた。なんと、使い勝手がいいのである。これまではサイズがほぼ19x17cmのパッドからは、マウスが絶えずはみ出すので、元に戻すのに気を遣ったものであるが、今度は思う存分自由にマウスを動かすことが出来る。ストレス・フリーでこれはマウス交換の思いがけない利点であった。

これまで使っていたマウスパッドにはよく見るとArvelと会社名が入っている。たまたま今回買ったレーザーマウスもArvel社製、自己否定による進歩かな、とふと思った。