日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

福井日銀総裁にあえて抱負を問う

2006-06-29 18:48:03 | 社会・政治
「紺屋(こうや)の白袴」を『新明解さん』は「他人お世話ばかりやいて、自分の身のまわりの事が出来ないたとえ」と説明している。いわゆる『専門馬鹿』にはえてしてこういう人が多い。ところがよそ事ということになろうか、国家の経済・金融の安定のために日夜奮励努力されている福井日銀総裁が、自分のことともなる福井家資産の蓄積・利殖にも存分腕を振るわれ結果を残されていることは、さすが「紺屋の紺袴」と私は賞賛を惜しまない。「当たるも八卦当たらぬも八卦」、口先商売の経済評論家諸氏はもって範とすべしであろう。

世論調査によると67%が福井氏の日銀総裁辞職を求めているとのことである。私は実務にかまけて教養を積む時間もなかったのか、「李下に冠を正さず」の故事さえ学び得なかった福井氏の無恥は惜しむが、なぜ辞めろとの声が起こっているのか、もともと理解し得ない方に辞職を押しつける気はさらさらない。

その代わり、私でないとなぜ日銀総裁が勤まらないと自負しているのか、「責任を全うする」という無内容の言葉を連発するのではなく、具体的な抱負を述べていただきたい。その具体的な内容を前にして、これなら私でなくてもできそうだ、と思われたら、その時が引き時と覚られるべきである。