昨日試験外泊とかで手術後初めてわが家に帰ってきた。早速インターネットを開いてみると、7月27日の衆議院厚生労働委員会での東京大学アイソトープ総合センター長児玉龍彦氏の参考人説明が大きな話題になっていることを知った。YouTube(http://www.youtube.com/watch?v=DcDs4woeplI)がその内容を紹介しているが、児玉氏の情熱を込めた具体的なデータに基づく信念の開陳にいたく感銘を受けた。15分という時間の制約からか、かなりの早口で聞き取れにくいところもあったが、有難いことにその書き起こしが公開(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html)されているので、内容に関してそちらを大いに活用させていただいた。児玉氏発言の全容に関してはこれらをご覧いただくとして、以下私の感じたことを少々述べてみる。
児玉氏の発言で予てから疑問に思っていたことが次のように明らかにされている。先ずは福島第一原発が放出した放射能の総量である。
最近大きな話題となったのが牛の飼料となる稲藁の広範囲な地域にわたる放射能汚染である。予想外に広い放射能の拡散もさもありなんと思わされる。私は以前にSPEEDIをお遊びに過ぎない「シミュレーションごっこ」と断じた理由についてで、SPPEEDIの有効性が、事故の発生地点から離れた各所で測定された放射能量の地域分布データとの突合せにより、必要な修正を経て検証されるべきであることを述べたが、その有効性が実証されたSPEEDIで、あらためて実測された放射能量の地域分布データから(たとえ地上データのに限るとしても)福島第一原発からの放出放射線総量がある範囲で推測できるはずであると思う。すでに政府は当然このデータを得ているであろうが、即刻公表すべきである。
次は放射能実測の問題である。私は事故直後から被災地全域での放射能測定の重要性を述べてきたが、現場はそれどころではなくわが政府がいかに無策であったのかが述べられている。
そして目下の急務として食品検査の重要性が強調されている。
全く同感である。
内部被爆の問題もある。
セシウムは尿管上皮、膀胱に集まるとのことであるが、私は初めて知った。私がヨウ素131の「内部被曝者」だった話 - 日々是好日で自分の体験談を述べたこともあり、強調の部分はその通りであると思う。
そして避難民たちが早くもとのところに帰って来られるように、また子供たちがより安心して学校に通えるように、土壌汚染駆除が迅速に行われることが急務である。
と、児玉氏の具体的な事実にに基づいての提言は極めて説得力がある。
しかしここで私には大きな疑問が生じた。一体児玉氏のこの国会でなされた意見表明、そして具体的な提言が実現する可能性が果たしてありうるのだろうか。提言を実行するために国会内でどのような仕組みが出来上がっているのか、私の無知もあってそれが全く見えてこないからである。仕組みが出来上がっておらなければ、意見は記録にとどめ置いてそれで終になってしまう。これではいかに優れた提言も絵に書いた餅である。怠慢を厳しく糾弾されている国会議員は、まずその仕組みを作ることから始めるべきなのではなかろうか。
児玉氏の発言で予てから疑問に思っていたことが次のように明らかにされている。先ずは福島第一原発が放出した放射能の総量である。
我々が放射線障害を診る時には、総量をみます
それでは東京電力と政府は一体今回の福島原発の総量がどれくらいであるか
はっきりした報告は全くされておりません
そこで私どもはアイソトープセンターのいろいろな知識を基に計算してみますと
まず、熱量からの計算では広島原爆の29,6個分に相当するものが漏出しております
ウラン換算では20個分の物が漏出していると換算されます
さらに恐るべきことにはこれまでの知見 で
原爆による放射線の残存量と原発から放出された者の放射線の残存量は
一年に至って原爆が1000分の一程度に低下するのに対して
原発からの放射線汚染物は10分の一程度にしかならない
つまり、今回の福島原発の問題はチェルノブイリと同様
原爆数10個分に相当する量と原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したという事がまず考える前提になります
それでは東京電力と政府は一体今回の福島原発の総量がどれくらいであるか
はっきりした報告は全くされておりません
そこで私どもはアイソトープセンターのいろいろな知識を基に計算してみますと
まず、熱量からの計算では広島原爆の29,6個分に相当するものが漏出しております
ウラン換算では20個分の物が漏出していると換算されます
さらに恐るべきことにはこれまでの知見 で
原爆による放射線の残存量と原発から放出された者の放射線の残存量は
一年に至って原爆が1000分の一程度に低下するのに対して
原発からの放射線汚染物は10分の一程度にしかならない
つまり、今回の福島原発の問題はチェルノブイリと同様
原爆数10個分に相当する量と原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したという事がまず考える前提になります
最近大きな話題となったのが牛の飼料となる稲藁の広範囲な地域にわたる放射能汚染である。予想外に広い放射能の拡散もさもありなんと思わされる。私は以前にSPEEDIをお遊びに過ぎない「シミュレーションごっこ」と断じた理由についてで、SPPEEDIの有効性が、事故の発生地点から離れた各所で測定された放射能量の地域分布データとの突合せにより、必要な修正を経て検証されるべきであることを述べたが、その有効性が実証されたSPEEDIで、あらためて実測された放射能量の地域分布データから(たとえ地上データのに限るとしても)福島第一原発からの放出放射線総量がある範囲で推測できるはずであると思う。すでに政府は当然このデータを得ているであろうが、即刻公表すべきである。
次は放射能実測の問題である。私は事故直後から被災地全域での放射能測定の重要性を述べてきたが、現場はそれどころではなくわが政府がいかに無策であったのかが述べられている。
何をやらなければいけないかというとまず、汚染地で徹底した測定が出来るようにするという事を保証しなくてはいけません
我々が5月下旬に行った時先ほど申し上げたように1台しか南相馬に無かったというけど実際には米軍から20台の個人線量計がきていました
しかし、その英文の解説書を市役所の教育委員会で分からなくて
我々が行って教えてあげて実際に使いだして初めて20個の測定が出来るようになっている
これが現地の状況です
我々が5月下旬に行った時先ほど申し上げたように1台しか南相馬に無かったというけど実際には米軍から20台の個人線量計がきていました
しかし、その英文の解説書を市役所の教育委員会で分からなくて
我々が行って教えてあげて実際に使いだして初めて20個の測定が出来るようになっている
これが現地の状況です
そして目下の急務として食品検査の重要性が強調されている。
そして先程から食品検査と言われていますがゲルマニウムカウンターというものではなしに今日ではもっと、イメージングベースの測定器というのが遥かに沢山、半導体で開発されています
何故政府はそれを全面的に応用してやろうとして全国に作るためにお金を使わないのか
3か月経ってそのような事が全く行われていない事に私は満身の怒りを表明します
何故政府はそれを全面的に応用してやろうとして全国に作るためにお金を使わないのか
3か月経ってそのような事が全く行われていない事に私は満身の怒りを表明します
全く同感である。
内部被爆の問題もある。
ようするに内部被曝というのは先程から一般的に何ミリシーベルトという形で言われていますがそういうものは全く意味がありません
I131は甲状腺に集まります
トロトラストは肝臓に集まります
セシウムは尿管上皮、膀胱に集まります
これらの体内の集積点をみなければ全身をいくらホールボディースキャンやっても全く意味がありません
I131は甲状腺に集まります
トロトラストは肝臓に集まります
セシウムは尿管上皮、膀胱に集まります
これらの体内の集積点をみなければ全身をいくらホールボディースキャンやっても全く意味がありません
セシウムは尿管上皮、膀胱に集まるとのことであるが、私は初めて知った。私がヨウ素131の「内部被曝者」だった話 - 日々是好日で自分の体験談を述べたこともあり、強調の部分はその通りであると思う。
そして避難民たちが早くもとのところに帰って来られるように、また子供たちがより安心して学校に通えるように、土壌汚染駆除が迅速に行われることが急務である。
国策として土壌汚染を除染する技術を民間の力を結集して下さい(中略)
実際に何10兆円という国費がかかるのを
いまだと利権がらみの公共事業になりかねない危惧を私はすごく持っております
国の財政事情を考えたらそんな余裕は一瞬もありません
どうやって除染を本当にやるか
7万人の人が自宅を離れてさまよっている時に 国会は一体何をやっているのですか
実際に何10兆円という国費がかかるのを
いまだと利権がらみの公共事業になりかねない危惧を私はすごく持っております
国の財政事情を考えたらそんな余裕は一瞬もありません
どうやって除染を本当にやるか
7万人の人が自宅を離れてさまよっている時に 国会は一体何をやっているのですか
と、児玉氏の具体的な事実にに基づいての提言は極めて説得力がある。
しかしここで私には大きな疑問が生じた。一体児玉氏のこの国会でなされた意見表明、そして具体的な提言が実現する可能性が果たしてありうるのだろうか。提言を実行するために国会内でどのような仕組みが出来上がっているのか、私の無知もあってそれが全く見えてこないからである。仕組みが出来上がっておらなければ、意見は記録にとどめ置いてそれで終になってしまう。これではいかに優れた提言も絵に書いた餅である。怠慢を厳しく糾弾されている国会議員は、まずその仕組みを作ることから始めるべきなのではなかろうか。