日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

「眠り椅子」

2011-10-22 19:50:05 | Weblog
最近ブログの更新をてんで怠っている。カダフィ大佐が殺害され、ユーロ圏ではデモに揺れるギリシャを破綻から救うためにの対策に躍起になっているし、タイでは国の7、8割が冠水し、首都バンコックでもこれから冠水の度合いが高まったいくとか、世界には大きなニュースが行き交っている。もちろん国内でも多岐多様のニュースが報じられる。ところがこれらがすぐさまわが身に引っかかってくるわけでもなし、「それがどうした」割り切ってしまえばそれまでで、それ以上今のわが身は平穏そのものである。そして自分では無気力になったものだなと反省するが、何故そうなのかは私なりに分かっているつもりでそれは「眠り椅子」のせいなのである。

家庭でも椅子生活に長年親しんできたこともあって、私には椅子に対する注文がかなり厳しい。要点はただ一つ、そこで快適に過ごせることである。そこで新居を構えるに当たって、家具展示展に出向いていろいろと吟味することにした。目に飛び込んできたのがソファー、安楽椅子、スツールのセットで、すべての作りが大らかで安楽椅子に坐ると身体を優しく抱擁してくれる。ソファーも幅が2メートルを超えるのでゆっくりと横たわることが出来る。総皮製ということで皮がたっぷりと使われており、それを止める金鋲の並びが美しい。すっかり気に入ってしまい、手に入れたくなった。問題は価格で私にとっては破格なので場所を離れずにしばし考え込んでいた。それを動かしたのが「ここの会社の製品がホワイトハウスに沢山収められています」という店員の一言で、それに引っかかってしまったのである。


母が存命の頃、階段を這うように上がって来てソファーに横たわると間もなくすやすやと寝息が聞こえてきたものである。孫達がやって来るとその上で飛んだり跳ねたりしていたが、それもやがて安らか眠りに陥った。何かこのソファーには眠りに引き込むような魔力でもあるのだろうか。今その虜になったのがこの私である。ソファーに腰をかけテレビを見たり本を読んだり、新聞を読んでいるつもりがいつの間にか横たわって寝入っているのである。それもかなり深い眠りに。どうすればこの呪縛から解き放されるのか、ある意味では今の私の最大の課題なのである。

YouTubeでpastime  「ブンガワン・ソロ」

2011-10-10 18:49:44 | 音楽・美術
太平洋戦争で日本軍が東南アジアに広く展開し、占領区域を広げていくにつれて、現地に宣撫班なるものが派遣された。宣撫班そのものは満州事変直後から組織されていたが、それには多くの作家や音楽家が参加していた。その宣撫班が現地の住民ではなく、日本にもたらした遺産として、私の念頭に直ぐ浮かぶのが小説家林芙美子の「浮雲」であり、藤山一郎の持ち帰った「ブンガワン・ソロ」である。「浮雲」については機会を改めて触れようと思うが、今日はインドネシアの歌「ブンガワン・ソロ」を取り上げて見ようと思う。

私の好きな歌手の一人、五郎部俊朗nの「藤山一郎とその時代~歌が美しかった~」というCDの中に「ブンガワン・ソロ」が収められている。残念ながらこの歌はYouTubeでは聞けないが、なんとこのYouTubeで藤山一郎の「ブンガワン・ソロ」との関わりの話と、彼自身による歌が聴けるのである。



さらに驚いたことには「ブンガワン・ソロ」の作曲者自身が歌っていて、画面にインドネシア語の歌詞が流れるのでカラオケの練習にももってこいである。しかしそれよりもこの歌声のなんと味のあること!伴奏のガチャガチャしているのが私には気になるが、そんなことはものともせずに歌声がゆったりと河面を流れていく。本当に素晴らしい名曲に歌唱である。



ガチャガチャが嫌の方にはこちらが良いのかも知れない。

ブンガワン・ソロ

最近はよくYouTubeで昔の歌を探して時間つぶしをすることが多いが、これは大きな収穫であった。

「ブンガワン・ソロ」からは外れるが、これは凄いと思ったのが石原裕次郎と慎太郎の「夜霧のブルース」のデュエットである。慎太郎のチリメン・ビブラートがとても可愛らしい。私にもチリメン・ビブラートがあるので、親しみを持ってしまった。さっそく「お気に入り」に登録したのが二三日前だったのに、『この動画は削除されました。これは、以下をはじめとする複数の申立人から著作権侵害に関する第三者通報が寄せられたことにより、この動画の YouTube アカウントが停止されたためです』のメッセージとともに削除されてしまった。YouTubeでpastimeがある限り、私に退屈はなさそうである。

ノーベル賞が日本から遠ざかっていく?

2011-10-08 11:55:53 | 学問・教育・研究
アップルのスティーブ・ジョブズ氏のカリスマ性についてはともかく、その何が凄かったのかについて朝日デジタルの解説がわかりやすかった。

 「売り方がうまいだけ。日本にない独自の技術なんて何も使っていないのに」

 アップル商品がヒットするたびに、日本メーカーからは、こんな恨み節が今でも聞こえてくる。

 日本勢は、中核部品の開発から完成品の組み立てまで、「自前主義」にこだわった。それが商品の差別化につながると考えたからだ。だが、製品のデジタル化が進み、同じ液晶パネルや半導体を集めて簡単に類似商品が作れる時代になり、価格競争に巻き込まれていった。

 これに対し、アップルは世界中のメーカーから部品や技術をかき集め、商品の組み立てはコストが安い台湾メーカーなどに任せる。代わりに、ジョブズ氏は、商品のデザインやサービスなどの仕組み作りに徹底してこだわり、独自のアップルワールドを作り上げて差別化に成功した。

 ただ、このビジネスモデルの成功には、ジョブズ氏のように、消費者の心をつかむ商品のイメージが明確にあり、それを徹底するリーダーシップが欠かせない。ソニーのウォークマンや家庭用ゲーム機「プレイステーション」の誕生も、創業者の盛田昭夫氏やソニー・コンピュータエンタテインメントの元会長兼CEOの久多良木健氏ら、個性派経営者の存在なしには語れない。


まったくそうだと思う。今や世界最大の企業となったアップルですら、個性豊かな卓越したリーダー無しには、消費者の心を掴むたった一つの製品すら産み出せないのである。リーダーとは孤独なもの、そしてそこにあるのは結局個人の営みなのっである。そのジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式で、Stay hungry, stay foolish.と説いたその精神が今注目されているが、私たちの世代は否応なしに皆がhangryであり、だからこそ大きな夢が沢山あった。夢とは見る人にとってはまさにfoolishなものである。これまでの日本人ノーベル賞受賞者はそのような風土の中から産まれてきた。

今年のノーベル賞は下馬評の高い日本人もいたが、まだ経済学賞がのこっているが、日本人を素通りして行ってしまった。そして唐突にもこのような思いが浮かんできたのである、ノーベル賞が日本から去り始めたのか、と。それは現在のわが国における科学研究のあり方、さらにはその進路、進め方が、研究者個人の自由な発想を伸ばす科学者主導から、科学官僚・政治家・権威主義的科学者主導になってしまっているからである。そのあらわれの一つが、「グローバルCOEプログラム」や「最先端研究助成」などビッグサイエンスプロジェクトなど、「金ばらまき」と言ってしまえばそれまでの、浅薄な目標邁進型の人数さえかき集めれば出来てしまう性質のものである。今年のノーベル化学賞の対象になった「準結晶の発見」が生まれるような環境とはおよそ縁遠い世界である。

これまでも私はやはり目をつけられたか グローバルCOEプログラム「最先端研究助成」よりましな2700億円の使い方があるのでは  追記有り「最先端研究助成」2700億円の使い道に科学者の反応は?グローバルCOEプログラムなんていらないのに・・・などで、わが国におけるこのようなお金の使い方が、創造的科学の発展の弊害になることを主張してきた。このままでは日本からノーベル賞がだんだん遠くなる。ではどうすればよいのか。くどいようであるがグローバルCOEプログラムなんていらないのに・・・から再掲させていただく。

極論すれば国家百年の大計である人材の育成に必要なのは、国立大学にあっては運営費交付金、私立大学にあっては私立大学経常費補助金、それに加うるに科学研究費補助金に尽きる。今わが国に求められるのは贅肉を一切切り削いだ骨太の大学制度を抜本的改革を通じて確立することであろう。

過去ログ
文科省での日本学術振興会と科学技術振興機構の共存が基礎科学の発展を邪魔する



秋篠宮悠仁親王の帝王教育こそ

2011-10-04 20:31:42 | Weblog
ここ三四日ほど私の雅子妃て皇后に相応しいお方?へのアクセスが目立った。雅子妃についての関心の高さがうかがわせる。

私は以前にも現皇太子について別居・離婚・廃太子?で、『皇太子も雅子妃の心強きよき伴侶としての一面は印象づけられているものの、その印象が強すぎてか、天つ日嗣の皇子なる皇太子として仰ぎ奉るにはなんとなくためらいがある』と、少々踏みこんだ意見まで述べている。

昨日、ハングルを作ったとされる「大王世宗」の韓国歴史ドラマをテレビで観ていた。元来は第三子であった世宗(忠寧大君)が紆余曲折を経て世子(わが国では皇太子)になる経緯の今が真っ最中であるのだか、王としての素質を最終的には父王が判断するにせよ、いつの間にか広まった情報により忠寧大君に集まった国民の支持の力が大きかったようである。ついわが国の皇室事情を考えてしまった。

私は『男系男子』は見て分かる 女系では要DNA鑑定をご覧いただければお分かりのように、女帝を容認しない立場ををとっている。その立場で今最も重要なことと考えるのは、現在第三位の皇位継承資格者秋篠宮悠仁親王の帝王教育である。今のままであると現皇太子が天皇におなりになると、弟君の秋篠宮が皇太子を継がれることになり、皇室の流れが秋篠宮に移って行くことが明白である。帝王教育の開始は早ければ早いほど良いと私は考えるが、現状に関してはなんの情報も持ち合わせていない。マスメディアが雅子妃を追っかけ回すのも良いが、皇室の将来をも左右する秋篠宮悠仁親王の帝王教育への国民の関心を大いにかきたてて欲しいものである。

過去ログ 生物学者・昭和天皇とY染色体