日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

三十歳年上の女性と歌う「天然の美」

2006-06-09 17:59:19 | My Song
武島羽衣作詞、田中穂積作曲「天然の美」、今時この歌を知っている人はよほど人生の齢を重ねた方であろう。私は知らない間に覚えてしまったようであるが、多分ラジオから流れてきたのを耳にしたのが最初であろう。それに合わせて父が口ずさんでいたような記憶がある。

♪空にさえずる鳥の声
 峰より落つる滝の音
 大波小波とうとうと
 ひびき絶えせぬ海の音
 聞けや人びとおもしろき
 この天然の音楽を
 しらべ自在にひきたもう
 神の御手の尊しや

歌っていると自然に身を委ねたようなゆったりした気持ちになる。このワルツ、いわゆるヨナ抜き短調で作曲されているので、日本人の感性にぴったしである。そのせいかどうか、ヨーロッパ各地で活躍し、「蝶々夫人」のマダム・バタフライを当たり役とした当時の世界的プリマドンナ喜波貞子(きわ ていこ)がこの歌をレコードに吹き込んでいる。彼女の伝記、松永伍一著「蝶は還らず~プリマ・ドンナ喜波貞子を追って」をAmzon.comで見付けたので、今日注文したところである。

喜波貞子は前世紀初めの生まれでまさに私の父の年代になる。 しかしこの歌が録音されたのは29歳とのことなので、まだ私は生まれていない。その私が声を合わせると、30歳年上であるが40歳年下のプリマとの共演ということになる。このお遊びにお付き合い下さる方は「天然の美」をクリックし、更に現れた画面で「TennnenBi」をクリックして下さい。