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日々是好日

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私の『靖国神社』問題 ― 後藤田正晴さんと多くの共通点

2005-07-13 09:32:21 | 社会・政治
『靖国神社』について自分なりに整理して、天皇陛下に参拝していただける靖国神社であって欲しい、というのが私の結論であった。

《何が天皇陛下の靖国参拝を妨げているのであろう》と問いかけて、これは《天皇陛下にお伺いするしかないのである》としばらく考えに時間を置くことにした。

ところが今朝の朝日新聞に中曽根内閣の官房長官であった後藤田正晴さんへの『戦後60年』インタビュー記事が《A級戦犯には「結果責任」》の見出しで掲載されている。それを読むと私の考えと共通するところが多いのに感銘を受けて、また書き連ねることになった。

後藤田氏はこのように云われる。

「僕は陸軍で6年間、軍務に従事した。敗戦についてそれなりの負い目を感じていた。だが、46年4月に復員したとき、『一億総懺悔』という言葉を聞き、どういうことなのかと強い疑問をもった。一般の国民は国の方針に従って命令されて戦いに赴き、あるいは銃後を守った。国全体が戦争に負けた無念さを共有するというのはわかるが、全国民が責任を負うというのは納得できなかった」

まったくその通り。
一言付け加えると、『被害を被った国』に対しては日本国民は等しく責任を共有するというのが私の考えである。

「A級戦犯といわれる人たちが戦争に勝ちたいと真剣に努力したことを誰も疑っていない。しかし、天皇陛下に対する補弼の責任を果たすことができなかった。国民の多くが命を落とし、傷つき、そして敗戦という塗炭の苦しみをなめることになった。そのことに、結果責任を負ってもらわないといけない」

まったくその通り。

「日本国民としても、敗戦の結果責任を負って貰わなくてはならない人たちを神にするのはいかがなものか、という疑問があることだろう」

まったくその通り。

「国民の多くは、戦死者をまつる中心的施設は靖国神社だと考えている。戦死者自身、靖国神社にまつられたことで安らぎを感じているはずだ。新施設ができると、そうした安らぎが壊れ、ご遺族にたいし申し訳ないことになるのではないか」

まったくその通り。

「一番いいのは、合祀されているA級戦犯のご遺族が、それぞれの家庭に引き取って静に慰霊なさることだとう」

私の考えを推し進めていくと先ず最初この提言に繋がることが目に見えていたが、しばらく時間をを置くつもりでいたところ、後藤田さんはサラリと云われた。現時点では最も現実的な選択肢であると思う。

後藤田さんと私は親子に近い年齢差がある。しかしこの『靖国神社』問題についてもかくも多くの点で考えが共通するのに因縁を思った。かって老若男女『億兆心を一にして』ひたすら戦争勝利に向けて邁進した絆の証しかと私はニヤリとしたのである。

もしお時間があれば『靖国神社』問題について私の考えの軌跡にお目通しください。

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