木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

お好み焼き

2010-11-20 22:02:44 | インポート
お好み焼きを皆さんで作って食べようということで参加
した。お好み焼きは小学生か中学生の時の家庭科の時間
に習いながら作って以降、自分で作ったことはない。お
好み焼きソース専門会社の若い女性講師のアシストの下、
経営者から主婦の方々に混じってお好み焼きを作った。

お好み焼きは食材を順番に重ね焼いていき仕上がり断面
が地層のような仕上がりになる広島風と、最初から食材
が全て混ぜられたまま提供されて客がそれをそのまま焼
いて食べる関西風とがある。
私は広島県出身ということもありスタイルや味覚が幼少
の頃より身体に染みてあるからか広島風のほうが好きで
ある。
広島市にはお好み焼き屋ばかりが入っているビルが繁華
街にあり俗に「お好み村」と呼ばれカップルや夫婦連れ
で常に繁盛し、また関西や関東からの修学旅行の見学コ
ースの一つにもなっている。

色々とお好み焼きにまつわる簡単な知識を教えてもらっ
たが、食材のキャベツはその生産量が最も多いのは私は
信州あたりかと思っていたが意外にも愛知県であった。
またお好み焼き屋が最も多いのは私は広島県ではと思っ
ていたが大阪府であったなど作る前に色々と知り楽しま
せてもらった。

さて、出来映えはというといかにも大味な形になった。
隣で焼いていた女性は綺麗な形に仕上げいた。しかし久
しぶりにお好み焼きを作ってみると想像以上に楽しいも
のがある。約15分で仕上がったが自分で作ったものだ
けに形はどうであれ愛着があり自己満足の美味しさを感
じた。

お好み焼きの仕上がり具合を最後に確かめるべく焼き加
減を確かめていたら若い女性お好み焼きインストラクタ
ーが私の焼いたお好み焼きをめくってみるとキャベツが
まだ半生のようだった。
「ああ、まだですね。」
と言うから私は
「キャベツは生でも食べれますよ。」
と返すと周囲は笑いに包まれた。が、このお好み焼きイ
ンストラクターはピクリとも笑わず気丈な眼差しで私を
見つめた。ここで笑って欲しかったのだがインストラク
ターには冗談に聞こえなかったようだ。

子供の頃、家族で時折、お好み焼き屋に行って鉄板を囲
んで談笑したことを思い出す。また大学時代から関西に
出て来てからもたまにお好み焼き屋に入って関西風のお
好み焼きを焼いたものだ。
NHKのテレビ小説では尾道を舞台とした「てっぱん」が
放映されている。

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強がるロシアの真意は何か

2010-11-17 01:31:41 | インポート
額面通りに受け止めれば、ロシアは条約や宣言等の取り
決め事をしばしば反故にする体質であるということにな
る。

日ソ中立条約を破棄して現在の北方領土へ侵攻してきた
ソビエトはロシアとなった今において1956年に交わ
した日ソ共同宣言まで破棄しようとしている。
報道によればロシアの有力紙コメルサントが「日本人は
歯舞群島と色丹島が返った後で国後島と択捉島が返って
くるとアニメ的な期待を抱いている」と日本を揶揄して
北方領土はロシア領土だと論を展開している。

歴史の捏造とはまさにこのことを言うのである。捏造ば
かりか自分達が取り交わした共同宣言まで反故にして未
来に対して既成事実を重ね工作しようとしている。日本
が事実を少しでも公言しようものならロシアは態度を硬
化させ扉を閉ざしてきた。
北方領土はロシアによる不法占拠であるという言い方が
ロシアの癇に障り不法占拠という表現を使わないように
と圧力がかけられて、またロシアが態度を硬化させる事
を繰り返している。何故か日本は過去にロシアが態度を
硬化させれば必ずと言っていい程に何かを譲歩してきた
感が否めない。何故、事実を堂々と公言しないのか。ソ
ビエトに殺戮された樺太、国後島、択捉島、歯舞群島、
色丹島の当時の人々の御霊が泣いている。
不法占拠という表現を使わないなら当時ソビエトに侵攻
された北方領土と言い換えるなら筋が通っている。

長らく日本は経済活動さへ利益が生じるのなら相手国の
覇権や横暴、歴史の捏造や歪曲をも見逃してきた事は否
めない。それでも多少は経済利益のみの追求が日本の利
益でもあり得た時代がしばし続いた。しかし今は経済利
益のみの追求が逆に日本の大切な何かを失わせる現実が
生じている事を感じる時代になった。

日本人は心のどこかでロシアにしろ中国にしろまずは経
済協力を重ね技術支援、技術協力を行っていけば相手が
いつかは心を開き懸案事項の活路が開けると思っている
節があるがいつまで協力しても支援してもロシアや中国
が懸案事項で譲歩する事はまず無い。日本人は長年の骨
身に染みた思考回路を全く改めるべき現実岐路に立って
いる。
ロシアは日本からの技術協力や技術支援が無ければ成り
立たないのが実状である。

淡々と歴史事実に基づいて言おう。北方領土は当時ソビ
エトが侵攻してから65年が経っていると。

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噺にほぐされて

2010-11-13 13:10:01 | インポート
 ある方に誘われて久しぶりに夕刻より上方落語を見に
行った。政治の世界に身を置いているとつい腹の底から
笑うということから遠ざかってしまうので、楽しかった。
 何度か落語を見に行った事はあるが、私の笑いのツボ
は大阪の笑いのツボとは微妙に違う事が多く、なかなか
笑えたという記憶はないが、今回は思わず笑い出す、そ
ういう噺が多かった。

 私は政治家は笑いに走ったり、笑いを取ろうとする行
為や冗談を公式の場面で発するのは好ましくないと思う。
確かにユーモアは必要だが、ユーモアでも政治家が頻繁
に公式の場で多用するとどうしても軽く見られてしまう。
 笑いを取る役割は笑いを専らとし、そういうプロに任
せて正解だと思っている。
 確かに公衆の前でスピーチをするという意味では政治
家も噺家も共通しており、そういう視点からは話の妙と
いうのか要点の捉え方等は大いに参考になる。

 いかにも義理的な話題や意図的な笑いを誘う笑いは私
のツボにははまらないが、今回は前座も含めて5名の噺
家とも皆、おもしろかった。
 やはり桂三枝は格別で、含蓄が違い、何度も笑った。

 後刻の打ち上げ会にも誘って頂き、皆様と談笑した。
 途中から桂三枝・氏も同席され話に花が咲いた。

 政治の立場に身をおいていると笑いから遠ざかるので
時にはこうして一流の噺でほぐしてもらう事も良いと思
った。

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あの程度の映像は秘密ではない

2010-11-10 22:48:51 | インポート
尖閣諸島沖での日本の巡視船に対する中国漁船体当たり
事件の実態が録画された映像が動画投稿サイトに投稿さ
れ、世間に流布した事について神戸海上保安庁の職員が
自首した。

あの映像は日本の為になった。国民はあの映像が投稿さ
れたおかげで現場の事実を見る事ができ、知る事ができ
たのである。

しかし投稿者は国家公務員であった。仕事上知り得た秘
密を公表してはいけないという守秘義務違反になるか否
かが問われているが、あの映像が秘密に相当するだろう
か。あれは秘密ではなく事実であり日本国民の一抹の不
安を完全に払拭したのである。
また私はあの程度の映像が秘密にされる程のものかどう
か疑問である。拝見する限り何の問題もない事実が記録
された文句のつけようのない証拠映像である。高飛車に
強気の演技をしてきた中国に対して当初に迅速に国際社
会に対してあの映像を公開するべきであったと私は思う。

想像してみよう。もしもこれが逆であったならと。つま
り日本の漁船が中国領海内に入り中国海軍の巡視船にあ
のように体当たりしていたとしたら。間違いないなく中
国海軍はその場で漁船を銃撃し撃沈させていただろう。
もしくは漁船を拿捕し中国国内に連行し、中国の法律に
則って粛々と手続きを進め場合によっては死刑判決を下
し迅速に死刑を執行した可能性も高い。同時に現場の映
像を全世界に発信し国際世論を反日の方向に煽り、日本
に対しては謝罪と賠償を声高に主張し、ばかりでなく外
交上何らかの条件を突きつけて来ただろう。

話を現実に戻す。中国漁船体当たり事件に際し中国政府
は日本が議長国を務めるAPECに日本がこの件で強く
出れば胡錦濤を参加させないと駆け引きで迫るなどの悪
態をついた。しかし現実には日本の資金援助と技術支援
が欲しい中国は強硬発言とは裏腹に静かに胡錦濤を参加
させる。しかも新聞ではベタ記事で報じた。

現場の現実を投稿した神戸海上保安庁職員の行動を心底
批判する日本国民は少ない筈である。国家機密を漏洩し
たり機密事項を公表したのとは根本が違う。
それでも百歩譲って国家公務員として法律違反だとしよ
う。されどその昔、世の法律が鎖国の時代にやむに止ま
れず法律を犯して外の世界を見ようとした吉田松陰や法
律を犯して渡米した新島襄はどうだったか。後世の人々
は恩恵を受け顕彰しているではないか。

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確かに国家公務員法違反だが国益でもある

2010-11-08 12:41:11 | インポート
 尖閣諸島沖での中国漁船が日本の巡視船に体当たりし
てきた映像がインターネットに流出した件で是非が問わ
れている。那覇地検を管轄する福岡高検に対して最高検
は国家公務員法違反の守秘義務違反容疑で捜査するよう
である。
 誰が動画投稿サイトに流したのか不明のまま刑事告発
が行われるようである。

 しかし、国民感情と国益という視点から見れば別の姿
が浮かび上がる。物事の本質は「現場で何があったのか」
「事実はどうだったのか」という事が肝要であり、国の
指導者もそれを基に健全な判断が行える。また国民も関
係者も現場の現実に基づいて正しい判断ができるのであ
る。国会議員が見ることが出来たのは約7分間に編集さ
れた映像であったとのことであるが投稿された動画映像
は約44分であり先に編集されて提出されていた映像に
比べて現場での中国船の意図的に衝突してくる姿等かな
りの赤裸々な実態が現実として記録されていた。
 
 聞くところによれば本当の映像は44分よりも更に長
時間録画されており、そこでは海上保安庁職員があわや
命の危険に晒されるような野蛮な光景もあるといい、又
海上保安庁職員を銛でついて殺害しようとしている中国
漁船側の行動も映っているという。
 現場にいた海上保安庁の職員は身を晒してまさに命懸
けで中国漁船の攻撃や領海侵攻に対処しているのであり
であればこそ、国民にせめて事実を伝えたいという忸怩
たる思いから現場の映像が動画投稿サイトに投稿された
事は想像に難くない。何故、流出したのかという原因は
現場に当たった人々や関係者の忸怩たる思いにある。
 そしてその結果、国民は詳しく事実を知る事が出来た
のであるから国民にとっては大きなプラスであり国益に
もなったと言える。

 今回の現場映像は事実が流されたのであり、国家機密
や重要事項が漏洩されたものとは根本的に性質が違う。
この映像が流れたことで日本国民の多くの心が救われた
のであり中国の弁解の余地もない赤裸々な行動が世間に
知らしむる事になったのである。
 法治国家であるから確かに投稿した当事者は守秘義務
違反で刑事告発される事も避けられないだろう。しかし
国民に事実を伝えたいという赤心での行動が結果として
国家公務員としての法を犯してしまった事は機密漏洩と
は全く本質が違う。
 映像投稿を国民は評価し喜んでいる。

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