木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

第三次世界大戦へと誘爆しないよう努力すべし

2010-11-24 23:04:17 | インポート
 現実は一瞬にして長年の空理空論や観念論を一掃する。
ついに危惧されていた事態が勃発した事を各紙の朝刊は
大々的に報じている。北朝鮮が国境線付近の韓国領を空
爆した。その爆撃数は190発超とも伝えられている。
 一説によれば緊張する朝鮮半島を引き金として何とか
して第三次世界大戦へと誘発したいと狙う勢力が世界の
どこかにあるようで、朝鮮半島付近の様々な勢力と接触
してきたことがあるが、今回の北朝鮮による韓国空爆が
更に大きな戦争状態へと誘爆しないようにあらゆる知恵
と努力が求められる。

 尖閣諸島への中国の侵攻といい、今回の北朝鮮の韓国
空爆といい、日本の中の「左」と云われた人々の夢想的
な観念論を粉砕する現実が展開されている。中国に限っ
て侵略をする筈がないと思い込んで疑わなかった「左」
の人々、北朝鮮がミサイルを数年前から発射していても
そういう事はあり得ないと現実から目を逸らし北朝鮮批
判をする日本人を逆に批判してきた「左」の人々はそれ
でもこの現実を自らの立ち位置を確保するために歪曲し
て見ようとするかもしれない。
 
 日本の中にもいわゆる「右」と云われる人々や「左」
と云われる人々、更にはタカ派もいればハト派もいる。
強硬派もいれば穏健派もいるように、中国や北朝鮮にも
同様に様々な考えの集団があり、様々な立ち位置の人々
がいて自然である。そういう北朝鮮内の様々な集団同士
の抗争や軋轢もあって当然で、今回の韓国空爆が北朝鮮
のどの集団やどういう位置づけにある人々の行為なのか、
また何を狙いとした空爆だったのかをもっと詳細に分析
して認識する必要がある。
 正しい情報が無ければ正しい判断ができない。

 日本が「右」に偏り過ぎると世の中が窒息する。逆に
「左」に偏り過ぎると国が傾く。尖閣諸島への中国によ
る侵攻や北朝鮮による韓国空爆という現実を受けて、私
達は保守なのか革新なのか、右なのか左なのかという小
さな思考様式から脱却して、また無地の人々を既存の色
や規定概念の枠内に当てはめようとする思考癖から卒業
して、現実に生じている物事を踏まえて認識し日本がど
うあるべきかを判断する、そのような皮膚感覚へ脱皮し
なければならない。

 米国の力が衰えると中国が太平洋へ進出を試み、また
中国の力に変化が生じれば北朝鮮が動き出す。パワーバ
ランスは微妙である。

コメント
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