木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

噺にほぐされて

2010-11-13 13:10:01 | インポート
 ある方に誘われて久しぶりに夕刻より上方落語を見に
行った。政治の世界に身を置いているとつい腹の底から
笑うということから遠ざかってしまうので、楽しかった。
 何度か落語を見に行った事はあるが、私の笑いのツボ
は大阪の笑いのツボとは微妙に違う事が多く、なかなか
笑えたという記憶はないが、今回は思わず笑い出す、そ
ういう噺が多かった。

 私は政治家は笑いに走ったり、笑いを取ろうとする行
為や冗談を公式の場面で発するのは好ましくないと思う。
確かにユーモアは必要だが、ユーモアでも政治家が頻繁
に公式の場で多用するとどうしても軽く見られてしまう。
 笑いを取る役割は笑いを専らとし、そういうプロに任
せて正解だと思っている。
 確かに公衆の前でスピーチをするという意味では政治
家も噺家も共通しており、そういう視点からは話の妙と
いうのか要点の捉え方等は大いに参考になる。

 いかにも義理的な話題や意図的な笑いを誘う笑いは私
のツボにははまらないが、今回は前座も含めて5名の噺
家とも皆、おもしろかった。
 やはり桂三枝は格別で、含蓄が違い、何度も笑った。

 後刻の打ち上げ会にも誘って頂き、皆様と談笑した。
 途中から桂三枝・氏も同席され話に花が咲いた。

 政治の立場に身をおいていると笑いから遠ざかるので
時にはこうして一流の噺でほぐしてもらう事も良いと思
った。

コメント
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