木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

強がるロシアの真意は何か

2010-11-17 01:31:41 | インポート
額面通りに受け止めれば、ロシアは条約や宣言等の取り
決め事をしばしば反故にする体質であるということにな
る。

日ソ中立条約を破棄して現在の北方領土へ侵攻してきた
ソビエトはロシアとなった今において1956年に交わ
した日ソ共同宣言まで破棄しようとしている。
報道によればロシアの有力紙コメルサントが「日本人は
歯舞群島と色丹島が返った後で国後島と択捉島が返って
くるとアニメ的な期待を抱いている」と日本を揶揄して
北方領土はロシア領土だと論を展開している。

歴史の捏造とはまさにこのことを言うのである。捏造ば
かりか自分達が取り交わした共同宣言まで反故にして未
来に対して既成事実を重ね工作しようとしている。日本
が事実を少しでも公言しようものならロシアは態度を硬
化させ扉を閉ざしてきた。
北方領土はロシアによる不法占拠であるという言い方が
ロシアの癇に障り不法占拠という表現を使わないように
と圧力がかけられて、またロシアが態度を硬化させる事
を繰り返している。何故か日本は過去にロシアが態度を
硬化させれば必ずと言っていい程に何かを譲歩してきた
感が否めない。何故、事実を堂々と公言しないのか。ソ
ビエトに殺戮された樺太、国後島、択捉島、歯舞群島、
色丹島の当時の人々の御霊が泣いている。
不法占拠という表現を使わないなら当時ソビエトに侵攻
された北方領土と言い換えるなら筋が通っている。

長らく日本は経済活動さへ利益が生じるのなら相手国の
覇権や横暴、歴史の捏造や歪曲をも見逃してきた事は否
めない。それでも多少は経済利益のみの追求が日本の利
益でもあり得た時代がしばし続いた。しかし今は経済利
益のみの追求が逆に日本の大切な何かを失わせる現実が
生じている事を感じる時代になった。

日本人は心のどこかでロシアにしろ中国にしろまずは経
済協力を重ね技術支援、技術協力を行っていけば相手が
いつかは心を開き懸案事項の活路が開けると思っている
節があるがいつまで協力しても支援してもロシアや中国
が懸案事項で譲歩する事はまず無い。日本人は長年の骨
身に染みた思考回路を全く改めるべき現実岐路に立って
いる。
ロシアは日本からの技術協力や技術支援が無ければ成り
立たないのが実状である。

淡々と歴史事実に基づいて言おう。北方領土は当時ソビ
エトが侵攻してから65年が経っていると。

コメント
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